和歌山県
和歌山県(わかやまけん)は、日本の近畿地方の都道府県。県庁所在地は和歌山市。日本最大の半島である紀伊半島の西側に位置する。
目次
概要[編集]
令制国では、紀伊半島の由来ともなった紀伊国の大半に当たる(一部は三重県となっている)。江戸時代は初期には浅野家、のちに御三家の紀州徳川家の領地(紀州藩)であった。附家老として田辺に安藤家、新宮に水野家を置いた。古くから「木の国」と謳われたほど山林が多く(中山間地域の比率が7割超)、紀伊水道や熊野灘を挟んで変化に富んだ海岸線が続く。また、このような深山幽谷の地形から高野山開基による仏教寺院や熊野三山などの神社信仰が発達しており、その一方で中世から近代にかけては紀ノ川沿岸を中心に全国から見ても大規模な都市が形成されていた。
和歌山市を中心とする県北部は阪神工業地帯に属し、沿岸部には製鉄所や石油製油所などの重化学工業が盛んであるが、太平洋ベルトから外れた立地条件の悪さや平地が少ないことと自然保護政策の一環で確保できる工業用地の貧弱さ、そしてそれによる機械工業の不振から大阪府や兵庫県の様な過密都市圏の工業と比べると生産量は至って少ない。その他、県全域で果樹栽培を中心とする農業が盛んで、特に県中部でのみかん栽培や御坊市を中心とする花卉栽培、田辺市を中心とする梅などの特産品があり、他に小規模であるものの水産業、林業が盛んで、各地でのブランド育成が進んでいる(詳細は下記経済の項を参照)。和歌山市では大阪圏などへのストロー現象が深刻で人口減少が続いている一方、岩出市、橋本市など諸都市のベッドタウンとして顕著な人口増を続けている都市も見られる。
地域[編集]
和歌山県には以下の9市6郡20町1村がある。町の読み方はすべて「ちょう」。
紀伊国領の大部分を近代以降引き継ぐ和歌山県の地域区分には、紀北・紀南の二分法と紀北・紀中・紀南の三分法とのふたつが用いられる。紀北・紀南の二分法は、近世紀州藩における口六郡・両熊野という地域区分をほぼ引き継いだものである。
紀北とは紀州北部の略とされ、有田郡ないし日高郡以北を指す。それに対し、紀南とは狭義には西牟婁郡(田辺市を含む)および東牟婁郡(新宮市を含む)を指し、二分法を採る場合には日高郡以南とする。紀中とは、第二次世界大戦後に地域開発上の要請から生じた新しい概念で、紀北と紀南の境となる有田郡(有田市を含む)と日高郡(御坊市を含む)を指す。
しかし、こうした本来の用法があるとはいえ、これら一群の地域区分が何を指すのかが、今日ではただちに理解しにくい状況がある。例えば、紀南を指して「南紀」と呼ぶ場合がある。だが、南紀とは南海道紀伊国の略に由来して紀伊国全体を指す語であり、紀南は南紀に対し下位の概念である。こうした混同は、戦後の観光ブームのなかで、観光上の要請から和歌山県南部を表す観光用語として南紀が広められ、昭和40年代頃には南紀と紀南が同義語として用いられるようになったもので、和歌山に住む人々の間でさえしばしば紀南と南紀が混同されている。また、田辺市・西牟婁郡・東牟婁郡・新宮市を開催地として1999年(平成11年)に開催された南紀熊野体験博の会期中に、伊都郡・橋本市が「北紀高野」をうたって観光キャンペーンを行ったが、「北紀」という名称には歴史的に根拠がないものであることから、批判がなされた。
北部[編集]
中部[編集]
南部[編集]
地理[編集]
- 日本、近畿地方
- 隣接都道府県:大阪府 - 奈良県 - 三重県 - 兵庫県 - 徳島県
- 総面積は4726平方キロ、このうち山地が3832平方キロで、総面積の約81パーセントを占める。
- 紀伊山地は、中央に大峰山脈が南北には連なり、奈良県との県境を紀和山脈(陣ヶ峰:1106メートル、護摩壇山:1372メートル、安堵山:1184メートル)を経て果無山脈に続き、それから分かれて竜門・長峰・白馬・虎が峰などの山脈が北から南へ並行し、さらのその南に大塔山(1122メートル)を中心とする山塊が半島の南端近くまで迫っている。
- JR西日本の紀勢本線(きのくに線)が海岸沿いを走り、和歌山線が紀の川沿いを東西に走る。紀勢本線にほぼ併走する形で、国道42号が紀伊半島を取り囲んでいる。
- 東牟婁郡北山村の全域と、新宮市のうち熊野川町玉置口・熊野川町嶋津が飛地で、三重県と奈良県にはさまれた場所にある。
- 潮岬は、本州の最南端に位置し、太平洋から瀬戸内海へと続く海に面する。中央構造線と並行する紀の川沿いの中規模な平野を除き、そのほとんどが山であり、道路・鉄道は海岸線に沿って走る部分が多い。
- 中部南部は奈良県、三重県へと繋がる山塊にあり、内陸に向けて標高は高くなる。
- 大きい河川は紀の川が平野を流れる以外、有田川、日高川、富田川、日置川、古座川、熊野川のいずれもが山間を非常に蛇行して流れ、険しいV字谷を形成する。地形は南の方がより急峻になっている。
自然[編集]
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|和歌山 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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気候表(説明) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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和歌山 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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気候表(説明) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
}} 県南部は太平洋側気候、県北部は瀬戸内海式気候。特に南部東側は年間雨量が4,000mmにも達する多雨地帯である。よく発達した照葉樹林に覆われ、崖地ですら森林が発達する。しかしその多くは伐採されて、人工林になっている。それでも人家周辺の二次林的なシイ林なども含めれば、自然林が残っている地域と言えよう。近年では、山林でシカ、農村部でアライグマなどの食害が目立ち始めている。
海は特に南部では黒潮の影響が強く、串本付近ではサンゴ礁とは言えないまでも、それに近い状況の地域がある。また、チョウチョウウオのような熱帯に棲む魚も、南部沿岸部では釣れることがある。詳細については紀伊半島を参照のこと。
平均気温(℃) | 降水量(mm) | 降水日数(日) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
最暖月 | 最寒月 | 最多月 | 最少月 | 最多月 | 最少月 | ||
紀北 | 和歌山 | 27.8 (8月) |
5.9 (1月) |
208.5 (9月) |
41.3 (12月) |
11.6 (6月) |
4.7 (12月) |
かつらぎ | 26.2 (8月) |
3.7 (1月) |
223.3 (6月) |
43.2 (12月) |
13.0 (6月) |
7.1 (12月) | |
高野町 高野山 |
22.3 (8月) |
-0.5 (1月) |
281.9 (6月) |
63.4 (12月) |
14.2 (6月) |
9.8 (11月) | |
紀中 | 有田川町 清水 |
24.9 (8月) |
2.7 (1月) |
287.8 (6月) |
60.5 (12月) |
14.0 (6月) |
8.8 (12月) |
湯浅 | 238.9 (6月) |
47.0 (12月) |
12.5 (6月) |
5.9 (12月) | |||
田辺 西牟婁 |
田辺市 栗栖川 |
25.2 (8月) |
3.8 (1月) |
357.1 (6月) |
68.3 (12月) |
14.3 (6月) |
6.5 (12月) |
田辺市 本宮 |
449.4 (9月) |
65.6 (12月) |
14.8 (6月) |
6.7 (12月) | |||
白浜 | 27.2 (8月) |
7.1 (1月) |
240.0 (9月) |
58.6 (12月) |
12.7 (6月) |
6.2 (12月) | |
白浜町 日置川 |
307.6 (6月) |
70.4 (12月) |
13.3 (6月) |
6.5 (12月) | |||
新宮 東牟婁 |
新宮 | 26.8 (8月) |
7.0 (1月) |
437.5 (9月) |
74.6 (12月) |
14.4 (6月) |
6.0 (12月) |
那智勝浦町 色川 |
494.1 (9月) |
81.6 (12月) |
15.0 (6月) |
6.5 (12月) | |||
古座川町 西川 |
25.0 (8月) |
4.1 (1月) |
456.4 (9月) |
87.1 (12月) |
15.2 (6月) |
6.7 (12月) | |
串本町 潮岬 |
26.5 (8月) |
7.9 (1月) |
358.7 (6月) |
83.8 (12月) |
13.3 (6月) |
6.1 (12月) |
自然公園[編集]
歴史[編集]
先史[編集]
旧石器時代 - 人類が、県域に足跡を遺したのは、今から約2万5千年前の後期旧石器時代であったと考えられている。この頃はまだ、寒冷化気候で、高地にはカラマツが生い茂り、低地にはブナ林が広がり、ナウマンゾウやオオツノシカ・ヒグマなどの大型哺乳動物が生息していたと推測されている。遺跡は40カ所ばかり発見されている。
縄文時代 - 百数十カ所の遺跡が見つかっている。しかし、発掘調査はほとんど行われていない。和歌山市の鳴神貝塚は近畿で始めて発見された貝塚である。その他竪穴住居址が確認されたのは、和歌山市川辺遺跡、橋本市芋尾遺跡、野上町安井遺跡、広川町鷹島遺跡などがあり、竪穴住居址に加えストーン・サークルが見つかった海南市溝ノ口遺跡がある。
- 『古事記』の神武東征時 - 神武天皇の兄五瀬命矢傷受け死去、「陵はすなはち紀國の竈山にあり」。
- 317年 - 熊野那智大社が那智滝の近くから現在地に移建される。
- 5世紀から7世紀 - 岩橋千塚古墳群が築造される。
古代[編集]
- 701年 - 文武天皇の勅願により道成寺が建立される。
- 816年8月4日 - 弘法大師空海が嵯峨天皇から高野山の地を賜る。
- 1000年 - 一条天皇の勅願により長保寺が建立される。
- 院政時代 - 後白河法皇らが熊野詣を多く実施する。
- 1130年 - 根来寺が建立される。
中世[編集]
- 1543年9月23日 - 鉄砲伝来、根来寺の僧津田算長が根来寺に伝え、根来衆が量産する。
- 1585年(天正13) - 羽柴秀吉の命を受けた羽柴秀長による和歌山城築城開始。古代からの名勝地「和歌浦」に対して、秀吉が「和歌山」と命名したことに由来する。
近世[編集]
- 1600年 - 関ヶ原で徳川氏に味方した浅野幸長が紀伊30万石で和歌山城に入城。後に安芸広島へ転封。
- 1619年7月19日 - 徳川頼宣が和歌山城に入城し、紀州徳川家を創設
- 元禄・宝永期(1688~1711)紀州藩では地溝・井堰の開削や新田開発などを積極的に行い、年貢の増徴策を進めた。大畑才蔵(おおはたさいぞう)や井沢弥惣兵衛(いざわやそべえ)が活躍した。
- 1700年 - 元禄13年に藤崎井を手がけ、那賀郡藤崎(紀の川市)から名草郡山口(和歌山市)に至る24キロの用水路をつくった。
- 1716年9月28日 - 紀州藩主徳川吉宗、征夷大将軍に就任し享保の改革を実行
- 1826年 - 養翠園完工
近代[編集]
- 明治時代
現代[編集]
- 昭和時代
- 1953年(昭和28年)7月18日 - 一般に7・18水害と呼ばれている。梅雨末期の集中豪雨によるもので、有田川・日高川・貴志川で大洪水となり紀州大水害が発生、有田郡と日高郡の被害が特に大きかった。(死者615人、行方不明者431人)
- 1968年(昭和43年)4月 - 和歌山県営南紀白浜空港開港
- 1974年(昭和49年) - トルコ記念館開館
- 平成期
- 1994年(平成6年)7月16日 - 和歌山マリーナシティ完成、JAPAN EXPO 世界リゾート博開催
- 1995年(平成7年)1月8日 - NHK大河ドラマ『八代将軍吉宗』放送
- 1999年(平成11年)4月29日 - 南紀熊野体験博開催
- 2004年(平成16年)7月7日 - 「紀伊山地の霊場と参詣道」がユネスコ世界遺産に登録(7月1日に登録が決定)
- 2011年(平成23年)9月2日-4日 - 台風12号による水害、南部で1000mmを超える豪雨による水害、死者行方不明者55人、深層崩壊や土砂ダムなど、特に田辺市、那智勝浦町、新宮市に大被害。
経済[編集]
- 和歌山県の企業も参照のこと。
工業[編集]
和歌山市、海南市は阪神工業地帯の南端に位置し、出荷額は大きい。
和歌山の目立った工業に鉄鋼業、石油産業がある。鉄鋼業の出荷額は県内産業(出荷額ベース)の3割強に相当し、石油産業と合わせれば県内産業(出荷額ベース)の6割弱を占める。
大規模工場としては、和歌山市の住友金属工業(和歌山製鉄所)、花王(和歌山工場)の主力工場、三菱電機(冷熱システム製作所)など、有田市の東燃ゼネラル石油(和歌山工場)などがある。
地場産業では、海南市の家庭日用品(水回り用品は国内の約8割を占める。主な大手企業にアイセン工業、イシミズ、オーエなど)がある。その他、御坊市の麻雀パイ・サイコロ、有田市の蚊取り線香、田辺市のボタン、橋本市のパイル織物(新幹線や高級車のカーシートなどに用いられる)などが有名。
産業[編集]
伝統産業[編集]
代表的なものは、根来塗をルーツとし、海南市黒江で脈々と受け継がれている紀州漆器があり、プラスチック製を含めた漆器の生産高は石川県江沼郡山中町(現在の加賀市山中温泉)に次ぐ。ほかに和歌山市の紀州箪笥、橋本市の紀州へら竿、日高川町やみなべ町の紀州備長炭などがある。
農業[編集]
和歌山県は果樹王国といわれ、果物の栽培が非常に盛んである。以下に主なものを記す。
- 全国1位
- みかん - 生産量日本一(全国シェア約2割)
- 梅 - 生産量日本一(全国シェア約6割)
- はっさく - 生産量日本一(全国シェア約6割)
- じゃばら - 生産量世界一(世界でも北山村でしか生産されていない)
- 柿 - 生産量日本一(全国シェア約2割)
- 山椒 - 生産量日本一(全国シェア約8割)
- 全国2位
- 全国3位
- キウイフルーツ - 生産量全国3位(全国シェア約1割)
- その他おもな農産物
漁業[編集]
和歌山県沖に黒潮海流があるため、漁業は盛んである。
- マグロ - 勝浦漁港も参照
- カツオ - すさみ町ではケンケン漁で獲る「ケンケンかつお」をブランド化している
- ハモ - 雑賀崎港で揚がるハモは京都の葵祭などでよく使用され、和歌浦地区の旅館ではハモ料理を提供している。
- 太刀魚 - 有田市は太刀魚水揚げ日本一である。
林業[編集]
和歌山県は平野部が少なく山地が地域の大部分を占めるため、古くからスギ・ヒノキを中心にした山林業が盛んである。
全国の山林はほとんどは国有林であるが、和歌山県では大部分が民有林である。また、古くからの良材の産地(秋田、京都、宮崎、奈良など)は、民有林が多い。2001年(平成13年)、間伐の遅れによる森林の荒廃や林業労働力の高齢化が著しくなったため、三重県と共同で緑の雇用事業を提唱し、軌道に乗せた。
県内に本社を置く主要企業[編集]
県内に拠点事業所を置く主要企業[編集]
- 製造業
- 住友金属工業(和歌山製鉄所) - 和歌山市・海南市
- 花王(和歌山工場) - 和歌山市
- 三菱電機(冷熱システム製作所) - 和歌山市
- パナソニック エナジー社(和歌山工場) - 紀の川市
- 総合車両製作所(和歌山事業所) - 紀の川市
- 東燃ゼネラル石油(和歌山工場) - 有田市
- 本州化学工業 (和歌山工場) - 和歌山市
人口[編集]
600px | |
和歌山県と全国の年齢別人口分布(2005年) | 和歌山県の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 和歌山県
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 }} |
和歌山県(に相当する地域)の人口の推移 テンプレート:人口統計/30 | |
総務省統計局 国勢調査より |
1955年(昭和30年)の国勢調査以来、長らく推計人口は100万人の大台を保ってきたが、1996年(平成8年)から毎年減少を続け、2010年(平成22年)8月、遂に100万人を割りこんだ。これは、近畿2府4県で唯一である。
行政[編集]
特色[編集]
県庁、市役所、および町村役場において、企画員という和歌山県独自の職階をおいている。一般に、課長級ないしは課長補佐級の職にあたる。
歴代公選知事[編集]
- ※ 詳細は和歌山県知事一覧を参照。
和歌山県公選知事 | |||||||
代 | 氏名 | 在職期間 | 期 | 出身地 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 小野真次 おの しんじ |
1947年4月19日 - 1967年4月22日 |
5 | 和歌山県 | |||
2 | 大橋正雄 おおはし まさお |
1967年4月23日 - 1975年10月4日 |
3 | 京畿道 | 任期途中で急逝 | ||
3 | 仮谷志良 かりや しろう |
1975年11月23日 - 1995年11月22日 |
5 | 和歌山県 | |||
4 | 西口勇 にしぐち いさむ |
1995年11月23日 - 2000年7月13日 |
2 | 和歌山県 | |||
5 | 木村良樹 きむら よしき |
2000年9月3日 - 2006年12月2日 |
2 | 大阪府 | 任期途中で辞職 | ||
6 | 仁坂吉伸 にさか よしのぶ |
2006年12月17日 - 現職 |
2 | 和歌山県 |
財政[編集]
平成19年度[編集]
- 財政力指数 0.33
- IIIグループ(財政力指数0.3以上、0.4未満)11自治体中5位
平成18年度[編集]
- 財政力指数 0.30
- IIIグループ(財政力指数0.3以上、0.4未満)11自治体中11位
- 標準財政規模:2,588億3,800万円
- 一般会計歳入:5,120億円
- 一般会計歳出:5,056億円
- 経常収支比率:89.6%(都道府県平均:92.6%)
- 人口一人当たり地方債現在高:74万316円(都道府県平均:62万2,416円)
- 注:上記は普通会計分の地方債のみを計算
- 人口一人当たり人件費・物件費決算額:15万5,820円(都道府県平均:12万4,759円)
- 実質公債費比率:10.3%(都道府県平均:14.7%)
- ラスパイレス指数:99.1(都道府県平均:99.6)
地方債の残高
- 普通会計分の地方債現在高:7,802億1,600万円
- 上記以外の特別会計分の地方債残高:400億1,900万円
- 主な内訳
- 土地造成事業分:147億7,700万円
- 流域下水道事業分:110億900万円
- 主な内訳
- 第3セクター等に対する債務保障等に係る債務残高等:282億4,800万円
- 主な内訳
- 和歌山県土地開発公社分:230億6,100万円(別途和歌山県からの貸付金:147億7,071万円)
- 主な内訳
地方債等の合計残高:8,484億8,300万円(連結会計)
- 和歌山県民一人当たり地方債等現在高:83万7,183円
平成17年度[編集]
- 財政力指数 0.28
- IVグループ(財政力指数0.3未満)14自治体中4位
平成16年度[編集]
- 財政力指数 0.26
- IVグループ(財政力指数0.3未満)15自治体中5位
議会[編集]
和歌山県議会[編集]
会派構成[編集]
(2009年(平成21年)1月15日現在)
会派名 | 議員数 |
---|---|
自由民主党県議団 | 29 |
真わかやま | 8 |
日本共産党県議団 | 4 |
公明党県議団 | 4 |
清新クラブ | 1 |
選挙区[編集]
選挙区名 | 定数 | 選挙区名 | 定数 | 選挙区名 | 定数 | 選挙区名 | 定数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
和歌山市 | 16 | 海南市及び海草郡 | 3 | 橋本市 | 2 | 有田市 | 1 |
御坊市 | 1 | 田辺市 | 4 | 新宮市 | 2 | 紀の川市 | 3 |
岩出市 | 2 | 伊都郡 | 2 | 有田郡 | 3 | 日高郡 | 3 |
西牟婁郡 | 2 | 東牟婁郡 | 2 |
国会議員[編集]
特徴として「自民王国」であり、自由民主党が保守新党を合併してからは自由民主党が衆参全議席を独占していたが、2009年(平成21年)8月30日投票の第45回衆議院議員総選挙では、1区と2区で民主党公認候補が当選、自民の牙城を崩した。
衆議院議員[編集]
- 選挙区
参議院議員[編集]
- 選挙区
文化・観光[編集]
和歌山県の観光地参照
和歌山市、白浜町、那智勝浦町などが代表的。日本有数の温泉地であり、かつ和歌山マリーナシティ・ポルトヨーロッパ、アドベンチャーワールド、白浜エネルギーランドなどのレジャー施設もあり、夏には海水浴客も多く訪れる。
また特徴的な観光として、社寺参拝(熊野三山、高野山、西国三十三箇所の1番青岸渡寺・2番紀三井寺など)があり、最も客数が多い。熊野三山への参詣道と高野山は、2004年(平成16年)7月7日に世界文化遺産に登録された。しかし、神社の数が沖縄県に次いで少ない400社である。また最近は、古式捕鯨で有名な熊野灘がホエールウォッチングのスポットとして新たに注目され始めている。
和歌山市を中心とする紀北地方では大阪方面からの日帰り旅行客が多く、日帰り入浴・遊歩道・ハイキングコース・キャンプ場などが多数設置されている。他には、釣り・花見・観光果樹園なども特色である。
大学[編集]
- 大学の研究施設
有形文化財建造物[編集]
- 湯浅 - 醸造町(湯浅町)
県立の文化施設[編集]
- 和歌山県立近代美術館
- 和歌山県立博物館
- 和歌山県立自然博物館
- 和歌山県立紀伊風土記の丘
- 和歌山県民文化会館
- 和歌山県書道資料館
- きのくに志学館(和歌山県立図書館、和歌山県立文書館)
- 県民交流プラザ 和歌山ビッグ愛
- 和歌山県立情報交流センターBig・U(和歌山県立紀南図書館)
スポーツ施設[編集]
- 紀三井寺運動公園陸上競技場
- 和歌山県営紀三井寺野球場
- 和歌山ビッグホエール
- 和歌山市民球場
- 海南市民運動場
- 御坊市民球場
- 田辺グリーン球場
- 貴志川スポーツ公園野球場
- 有田市立有田市民球場
- くろしおスタジアム
- 関西電力琴の浦球場
- 天満球場
- 和歌山県立体育館
- 和歌山県立橋本体育館
- 和歌山県立武道館
- 和歌山県営相撲場
- 和歌山市立松下体育館
スポーツ協会・連盟など[編集]
報道機関[編集]
県域放送局[編集]
- NHK総合テレビジョンは県域放送でアナログは32ch他(大半の家庭では2chに設定)/デジタル1chで送信される。NHK教育テレビジョンは大阪放送局の広域放送(アナログ12ch/デジタル2ch)をカバー・中継する。
コミュニティFM[編集]
- エフエム和歌山(和歌山市、岩出市の一部、2008年(平成20年)4月開局)
- エフエムマザーシップ(湯浅町)
- 南紀白浜コミュニティ放送(白浜町、FMビーチステーション)
- FM TANABE(田辺市、2009年(平成21年)開局)
全国系列局[編集]
- 近畿広域圏で放送する在阪民放テレビ局の中継局がある。山間部では一部難視聴地域も存在するが、基本的には集落単位で共同視聴アンテナ方式が確立しているため、放送を視聴すること自体に問題は無い。
- 独立UHF放送局と、テレビ大阪はそれぞれ大阪府域放送・各県域放送で大阪府・各県外に中継局が設けられないことや、ケーブルテレビについてもテレビ和歌山の同意が得られていないためアナログ・デジタル放送とも現在再配信ができない(テレビ和歌山の諸般の都合による)。そのため、実質的には和歌山市の一部(県境付近)など和泉山脈に電波が遮られていない地域以外では受信できない(テレビ大阪生駒山親局放送区域)。一方、同じ大阪府域放送でもNHK大阪放送局の総合テレビでは和歌山県の一部ケーブルテレビ局でも地上デジタル放送のみだが、地元県域局の和歌山局とともに再配信されている。これは民放連の方針とは異なり、NHKは放送対象地域外の放送局から出される総合・教育テレビでの区域外再送信を禁止する方針は一切出されていないためである。
- 毎日放送(MBS)
- 朝日放送(ABC)
- 関西テレビ(KTV)
- 読売テレビ(ytv)
その他[編集]
- 四国放送(JRT)がラジオ、テレビとも一部沿岸部で受信可能である。デジタルテレビ放送も紀伊水道沿岸部では受信可能である。
- 大阪府に親局送信所を持ち、近畿広域圏を放送対象地域としているAMラジオ局3局(MBSラジオ、ABCラジオ、ラジオ大阪)に関しては、MBSとABCは大阪府高石市、OBCは堺市に、大出力50kWの送信所があるため、県北部(御坊市ぐらいまで)で受信ができる。和歌山放送の中継局設置場所(御坊・田辺白浜・日置川すさみ・串本・新宮・橋本・高野山)には同局のみで大阪民放3局は無く、大阪民放3局は県南部で聴取困難である(但し、インターネットで地上波ラジオのサイマル放送が聴取できるradikoでは2010年(平成22年)12月1日から和歌山県内全域で前述3局とFM OSAKA・FM802・FMCOCOLOの在阪局6局が聴取出来るようになった)。ラジオ関西は送信所が淡路島にあるため紀伊水道沿岸の県北部をカバーしている。四国放送は紀伊水道沿岸部を中心にカバーしている。FMとくしまは紀伊水道沿岸部で徳島親局、日和佐中継局が受信可能である。なお、和歌山県域第二民放ラジオ局(超短波放送)の開局予定波(77.2MHz)については、開局のめどが立たない。
- 新宮市周辺および飛地周辺では、中京広域圏で放送する各放送局の中部日本放送(CBCラジオ)や東海ラジオ(SF)や三重県の三重テレビ(MTV)やradio CUBE FM三重の熊野中継局が、紀伊半島東側(新宮市~串本町)沿岸部では千葉県に送信所があるニッポン放送(LF)が受信可能な地域がある。また夜間は電離層の電波反射効果により、県南部を中心に遠方のラジオ放送局の電波を受信できる地域が増える。
- 橋本市周辺では、独立UHF局の奈良テレビ(TVN)が受信できる地域がある。
ケーブルテレビ[編集]
- 和歌山県のケーブルテレビ局(参照)
新聞[編集]
全国紙[編集]
地方紙[編集]
- 紀伊民報
- 南紀州新聞
- 紀州新聞(日本新聞協会非加盟)
- 紀南新聞(同上)
- 和歌山新報(同上)
- 日高新報(同上)
- ツー・ワン紀州(同上)
- ニュース和歌山
- 中日新聞(名古屋市で印刷・発行)も新宮市、東牟婁郡の一部で発行
国際友好都市[編集]
- 山東省(中華人民共和国) - 1984年(昭和59年)4月18日友好県省
- ピレネー=オリアンタル県(フランス) - 1993年(平成5年)9月15日友好提携
- フロリダ州(アメリカ合衆国) - 1995年(平成7年)10月4日姉妹提携
- シナロア州(メキシコ) - 1996年(平成8年)5月20日友好提携
- 「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」(スペインガリシア州) - 1998年(平成10年)10月9日「熊野古道」の姉妹道提携(和歌山県知事とガリシア州首相が締結)
交通[編集]
鉄道路線[編集]
バス[編集]
- 和歌山バス
- 和歌山バス那賀
- 南海バス(ただし、梅田・なんばから林間田園都市駅を結ぶ南海深夜急行バスのみである)
- 南海りんかんバス
- 御坊南海バス
- 大十バス
- 明光バス
- 有鉄バス
- 熊野交通
- 太地町営じゅんかんバス
- 三重交通
- 龍神自動車
- 奈良交通
空港[編集]
- ただし、県の南にあることから、交通の便が良い大阪府にある関西国際空港を利用する人が多い。
道路[編集]
※全国でも珍しく、県内の3桁一般国道は全線が和歌山県管理である。
和歌山県が舞台・モデルの作品[編集]
映画[編集]
アニメ[編集]写真[編集] |
脚注[編集]
参考文献[編集]
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会編『和歌山県』角川書店〈角川日本地名大辞典30〉、1985年 ISBN 404001300X
- 金田 幸裕・石川 義孝『近畿圏』朝倉書店〈日本の地誌8〉、2006年 ISBN 9784254167689
- 桑原 康宏『熊野の集落と地名 - 紀南地域の人文環境』清文堂、1999年 ISBN 479240486X
- 藤本 清二郎・山陰 加春夫編『和歌山・高野山と紀ノ川』吉川弘文館〈街道の日本史35〉 2003年 ISBN 4642062351
- 平凡社編 『和歌山県の地名』 平凡社〈日本歴史地名大系31〉、1983年
関連項目[編集]
- 一乗閣 - 旧和歌山県議会議事堂
- 和歌山県の地理
- 和歌山県の自然景勝地
- 和歌山県の建築物
- 和歌山県の観光地
- 和歌山県の公園
- 和歌山県高等学校一覧
- 和歌山県出身の人物一覧
- 和歌山県の県道一覧
- 吉野熊野国立公園
- 紀州弁(和歌山弁)
外部リンク[編集]
- 行政
- 観光
- わかやま観光情報 - 和歌山県観光連盟
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