西部警察
『西部警察』(せいぶけいさつ)は、石原プロモーションが制作しテレビ朝日系列で放送されていたテレビドラマのシリーズ。 警視庁西部警察署捜査課の大門部長刑事(渡哲也)を中心とした“大門軍団”の刑事たちと、それを見守る木暮捜査課長(石原裕次郎)が凶悪犯罪に立ち向かう姿を描く。
テレビドラマの枠を超えた派手なアクションシーンやカースタントなどが評判を呼び、シリーズ化された。
本項ではSPECIALを除くシリーズ全体について説明する。各シリーズの詳細についてはそれぞれの項を参照のこと。
- テレビシリーズ『西部警察』(1979年10月14日 - 1982年4月18日、PART-I)
- テレビシリーズ『西部警察 PART-II』(PART-Iの続編(パラレルワールド編) 1982年5月30日 - 1983年3月20日)
- テレビシリーズ『西部警察 PART-III』(PART-IIの続編(パラレルワールド編) 1983年4月3日 - 1984年10月22日)
- テレビスペシャル『西部警察 SPECIAL』(PART-Iの直接の続編 2004年10月31日)
目次
概要
日本テレビ系で放映されていた『大都会 PARTIII』のキャスティング・設定をほぼ継承し、アクションシーンのさらなるスケールアップを図ったシリーズである。渡哲也・寺尾聰・苅谷俊介らは『大都会』とほぼ同様の役柄で出演しているが、役名や舞台などの初期設定はリセットされており、全くの別作品として企画・制作された。
設定
- 舞台
- 東京・城西地区(渋谷区・港区・新宿区・目黒区一帯)を所轄する警視庁西部警察署。捜査課部長刑事・大門圭介巡査部長とその部下たちは「大門軍団」の異名を取り、犯罪者から恐れられ、ときに挑戦すべき対象として名を轟かせていた。この大門軍団と彼らを見守る捜査課長・木暮謙三警視(石原裕次郎)を中心に、刑事たちの犯罪捜査における活躍を描いたものである。
- なお、「西部警察署」というネーミングは、「西部劇のようなイメージの刑事ドラマ」とのコンセプトからきており、放映開始時のテレビ朝日の番組広告などには「コンクリート・ウェスタン」と付記されていた(「コンクリート」とは「現代的な都市」の比喩)。
- 大門軍団の風貌
- 大門(演・渡哲也)の角刈り・サングラス姿に代表されるように、全シリーズを通して強面で無骨な刑事が多い。それでも、シリーズ初期には桐生(演・加納竜)、松田(演・寺尾聰)などのように、スマートで都会的な刑事もいた。
- ところが、シリーズ後期になると沖田(演・三浦友和)、山県(演・柴俊夫)、五代(演・石原良純)といった、短髪・ブルゾン姿の無骨な刑事が次々と加入し、シリーズが進むにつれ大門軍団は無骨な刑事だらけになっていった。渡のサングラスに関しては、本人がその理由を後に述懐している(西部警察の登場人物を参照)。
- 犯罪
- 殺人や殺人未遂、強盗、誘拐、拉致監禁、人質関連(人質強要、加重人質、人質殺害)、放火、釈放要求、公務執行妨害、威力業務妨害、銃刀法違反、覚せい剤取締法違反、麻薬及び向精神薬取締法違反、脅迫、恐喝、爆発物取締罰則違反、暴力団関連の犯罪、あるいはそれらの上前をはねる犯罪、または一連の犯罪の教唆などといった凶悪犯罪がベースとなっている。実際に法に照らし合わせれば、絡む犯罪はさらに多い。
- 性犯罪は登場せず(あっても描写はなく、犯人がこれまで犯した前科の中のひとつとして軽く触れられる程度)、「知能犯」「経済犯罪」も多く描かれない。
- 一般市民や警察官が殺傷されることが非常に多い。死者が出ないストーリーは数えるほどしかなく、10名以上の死者が出る事件も珍しくない。
- 犯人像
- ほとんどが銃器を所持し、手当たり次第に発砲、乱射する者が多い。
- 理不尽なまでに凶暴かつ極悪非道で、一般市民や警察官を何のためらいもなく次々と殺害する者が多い。
- 個人または数人単位でのグループよりもむしろ、黒幕によって重層的に組織され、武装集団あるいはテロリストにも似た集団が多い。
- 暴力団、脱獄囚、前科者も多い。
- 犯人が犯罪に至る過程や苦悩といった「一線を越える瞬間」は描かれない事が多く、視聴者にとってはただの極悪人として映る者が多い。
- 犯罪組織(一部暴力団も)の構成員は兵隊のような服装をしていることが多く、犯人グループは大門軍団に「敵」と呼ばれることが多々あった。
- 犯人が女であるケースはほとんどなく、あっても主犯ではなく共犯であることが多い。
- 全シリーズを通して、爆弾を使用する人間が登場する頻度が高い。そのためその仕組はベーシックな「リモコン式」&「時計」に始まって「高度計」から「速度計」から「風力計」、果ては「音量計」に至るまで、それこそありとあらゆる「計器類」に連動した「BOMB(爆弾)のアラベスク」が見られる。
- 爆破対象も人間から乗り物、大小さまざまな建造物や果ては都市そのものまで多岐にわたる。
- 被疑者制圧
- 上述のように非常に凶暴な被疑者が多く、大門軍団による被疑者制圧時には射殺を含めかなり強硬な武力的・暴力的手段がとられる。
- 時と場合によっては主犯格グループの大半ないし全員が射殺され、あるいは銃撃による爆発物の爆破による爆死となることが多い(主に地方ロケでの回)。
- 逆に手下らは射殺され、主犯格が(銃撃による負傷はするものの)逮捕されることもある。
- 警察官職務執行法に抵触するような方法がことのほか多いようである。例を挙げれば盗聴、不法侵入、おとり捜査、果ては爆破工作といった方法である。被疑者制圧時や取調べの際には、殴る蹴る、(主に女性に対して)平手打ちをすることがある。
- 携行する武器も多岐にわたる。ショットガンやライフル、特殊車両(後述)が配備されており、随所で活躍する。
- 以上のような大門軍団の過激な捜査が内外の苦情を生み、マスメディアによって批判的に取り上げられるシーンもある。
- 任務範囲
- 大門軍団の所属は警視庁西部警察署捜査課であるが、その任務は現実の所轄署捜査課が手に負えるレベルを著しく超越している。殺人事件などを警視庁刑事部捜査第一課の応援も受けず、特別捜査本部もたてずに大門軍団のみで捜査するのは当然になっている。それどころか、大規模テロ事件を起こした国際テロリストの制圧や国際スパイ事件の秘匿捜査などにも大門軍団は出動する。それら重大事案が発生した際、木暮課長が警視庁本部などに呼ばれ、内閣調査室長や警視総監などから大門軍団に特命が下るケースもあり、さながら特殊部隊である。
- 西部警察署捜査課に大門軍団以外の刑事がいる描写はなく、大門軍団が地方に派遣されたときに、西部警察署管内で事件等が発生した際の捜査等はどうなっていたのかは不明。地方に出払っているとき、捜査課内には係長が居残っている(まれに木暮課長も係長とともに居残っている)。
- 国の機関などの名称
- 「防衛隊」(自衛隊)や「日本国際銀行」(日本銀行)などのように、国などの機関の名称を若干修正[1]している。「法務省」・「海上保安庁」・「内閣調査室」など実名で登場する場合もある。
悪役
- 八名信夫はじめとして悪役商会所属の各俳優も出演し、特に八名信夫は、悪役として『西部警察』の物語中において何度も逮捕されたり射殺されている(「刑事を奪え」の回では東部署刑事役として出演)。
- 八名信夫の他に黒部進、中田博久、成瀬正(現・正孝)、浜田晃、片岡五郎、草薙良一、高品正広(現・剛)、田中浩、内田勝正、鹿内孝、阿藤海(現・快)、井上博一、山西道広、江角英明、今井健二、深江章喜、石山雄大、石橋雅史、小池雄介、名和宏など、常連的に犯人・悪役(まれに刑事役や被害者役など)で繰り返し登場している俳優が多い。
制作費とその捻出方法
銃撃戦やカーチェイス、爆破シーンが毎回のように盛り込まれ、ヘリコプターを飛ばし、日本中をロケするスケールの大きい刑事ドラマである本作には、多額の制作費が必要となる。そのメインはスポンサー収入である。ただ、西部警察に関しては、そのスポンサー収入の「金の流れ」が通常のスポンサー収入とは異なっていた。
従来の民間放送では、ほぼ全ての番組でスポンサーと局の間に広告代理店が介在して番組内容に注文をつけるほか、スポンサー料の10%〜20%を手数料として徴収する形をとっている[2]。『大都会』よりもスケールの大きいドラマを作りたいと考えていた石原プロモーションは、増収のために画期的な手法を用いた。テレビ朝日との直接契約を結んだのである。直接契約を行えば、広告代理店に無条件に手数料を搾取されることはなくなり、その分を制作費にまわすことができる。
ただ、石原プロだけでは広くスポンサーを取ることができないので、石原プロは東急エージェンシーにスポンサーのとりまとめなどを委託した[3]。これにより広告代理店が取る手数料やメディア企業に渡る金など、本来制作側(石原プロ)が関わることができないところに関わることができる。このため、電通もしくは博報堂が持つ時間枠を「この時期は」東急エージェンシーが持つ事になった。なお著書「弟」にもある通り、これらを影で支えたのは石原慎太郎である(なぜ東急エージェンシーか、などの部分)。石原プロは番組の長期ヒットに伴い、石原プロモーションは過去の映画製作で負った数億円の負債を完済し、30億円の資産を形成[4]することができた。
ゲスト
主に地方ロケにおいて、協力した会社の社員や地元役場の職員だけでなく幹部やトップクラス(社長など)もゲストでカメオ出演している。
主要登場人物
西部警察の登場人物 を参照
スポンサー企業
- 日産自動車
- 劇用車の全面提供、撮影場所の提供、地方ロケ時の日産販売会社各社の社長・スタッフの出演など。ただし、トラック・バス類は主に当時グループ会社だった日産ディーゼル工業(現:UDトラックス)の車両を使用していたが、ロケ先の都合などで他メーカーの車両が使われることもあった[5]。
- 東急グループ
- 東京急行電鉄
- 中目黒駅下り線
- 桜木町駅ホーム(現在は廃駅[6])
- 渋谷109
- 東急文化会館(2003年閉鎖解体。現在は後継施設として渋谷ヒカリエが建ち営業中)
- 東亜国内航空(日本エアシステム→日本航空ジャパン→日本航空インターナショナル)
- 地方ロケ時、大門部長刑事の移動に東亜国内航空の飛行機が使われていた。2004年放送の『西部警察 SPECIAL』では日本航空が協力しているが、宮崎空港で着陸した機はまだ一部で残っていたJAS(日本エアシステム)ロゴの機である。なお、例外としてパート2・広島ロケについては当時、羽田-広島線に東亜国内航空は就航していなかったため、唯一就航していた全日本空輸を使用[7]。
- ダイエー
- ダイエー
- 買物客が多数いるダイエーの店内を犯人がバイクで逃走しているシーンもあり。
- ローソン
- 当時のコンビニエンスストアは、深夜も営業している小規模のスーパーマーケットとして認識されていたためか、西部警察PART-Iでは、『コンビニ「ローソン」』でなく『スーパー「ローソン」』として劇中に登場していた。
- オートバックス
- 劇用車のオイル交換でオートバックスの店舗に訪れるシーンがあったり、オートバックスの店舗が地方ロケ時の捜査の聞き込み先や事件現場として登場していたほか、最後期(PART-III・第8話以降、最終話まで)のオープニングのキャスト紹介のうち鳩村(舘ひろし)のシーンで、鳩村がオートバイで乗りつけポーズを決めるバックとしてオートバックスの店舗ガレージが宣伝的に用いられている。
- 宝酒造
- 北海道・京都ロケで、石原裕次郎の友人である宝酒造社長(当時):大宮隆も登場していた。撮影打ち上げの際には、同社の日本酒「松竹梅」の樽酒が使われた。
- 共豊産業(現・共豊コーポレーション)&エンケイ・アルミホイール
- 西部警察PART-Iの59話から、ほとんどの車両が(マシンXは62話まで使用)、アルミホイールは同社の製品が使われていた(標準装備のホイール装着車は、地方ロケの際の現地日産ディーラーの広報車や協賛企業所有の車両の場合が多数なので、石原プロ所有の劇用車との見分けが付く)。スタントに用いられる車にも使用され、毎回新品のホイールが提供されていた。
- 鈴木自動車工業(現・スズキ)
- バイクにおける劇用車の協力。
- 朝日航洋(旧・朝日ヘリコプター)
- 同社の塗色のまま、企業ロゴの上に旭日章や「警視庁」の文字を貼り付けて警察ヘリコプターに仕立てていた[8]。PART-I第10話他で使われた同社所属アエロスパシアルAS350BJA9222機は1983年2月19日に北海道での取材の帰途中に不時着事故を起こし大破している。
- 東芝
- 第1話・第2話「無防備都市」ではヘッドホン式の無線機やその他の劇中、盗聴した電話や留守番電話を録音したテープを、東芝製のラジカセで再生する場面が幾度も登場する。また捜査課内のアナログ時計や軍団特殊車両に搭載されているモニタも多くが東芝製となっている。
- アップルコンピューター
- 捜査課内のコンピューターや軍団特殊車両に搭載されているコンピューター、エンジニアの犯人が使用するマイコンではアップル社製が使われている。
- 出光興産
- 車両走行、爆破シーンに使用するガソリンの提供。地方ロケ時、出光興産のガソリンスタンドも登場していた。それ以前は主に共同石油(現・JOMO→ENEOS)のガソリンスタンドが登場していた。
- 田崎真珠
- 本編で登場する宝石、強盗が押し入る宝石店としてたびたび登場した。
- 米澤玩具(現・セガトイズ)
- 特殊車両のトイラジコン、当時同社が製造販売していたミニカーシリーズ「ダイヤペット」(現在はアガツマに権利譲渡)、LSIゲームの発売。
- 青島文化教材社
- 特殊車両のプラモデルシリーズの製造販売。
- チェスコム
- 転送電話サービスの企業。PART-III正月スペシャル「燃える勇者たち」から登場。
- 日本マクドナルド
- SP「燃える勇者たち」で、RS-2に乗った北条刑事と南刑事が放送当時はまだ珍しかったドライブスルーを利用するシーンがある。またエンディングでは、南刑事が当時のキャンペーン品だったけん玉「マックボール」で遊んでいる。
日本全国縦断ロケ
木暮課長役を演じる石原裕次郎が、乖離性大動脈瘤による長期にわたる闘病生活から復帰できたことを記念すると共に、闘病中自分を応援してくれた全国のファンに対するお礼と、自分の元気な姿を少しでも多くの人に見てもらいたいという意味を込めてPART-II〜PART-IIIと股にかけて行われた、テレビドラマとしては異例の大規模な地方ロケ。
各種データ
1979年から1984年までの放送の約5年間での数字。
- 制作数…236話
- 平均視聴率…14.5%(関東地区)
- 出演俳優…1万2,000人
- ロケ地…4,500箇所
- 封鎖した道路…40,500箇所
- 飛ばしたヘリコプター…600機
- 壊した車両の台数…約4,680台(1話平均・20台)
- 壊した家屋や建物…320軒
- 使用された火薬の量…4.8t
- 使用されたガソリンの量…12,000リットル
- (爆破シーンをより効果的に見せるための火炎を発生させる為)
- 死亡した人…0人
- 負傷者…6人(鳩村がバイクで転倒するシーンなどほとんどは言うまでもなくトリックであるためである)
- 始末書の枚数…45枚
- 爆破費用トップ5
大門軍団特殊車両
- ガゼール・オープン
- 日産自動車ガゼール2000XE-II(S110型)
- ナンバーは品川58た25-78(初登場時は品川88い・・77だった)。
- 木暮課長専用車。自家用車のはずであるが覆面パトカーとして作られている。またナンバーは、初回初登場シーンでは8ナンバーとなっているが、回が進むにつれ5ナンバーに変更されている(また、他の覆面パトカーも同様に8ナンバーから5ナンバーに変更されている)。一度赤色灯をダッシュボードで点灯させて臨場したことがある(後期エンディングでも点灯させている。実際には運転者が眩しくて危険なためこのような使い方はほとんどされない。白バイでも光が上方に漏れないよう、シェード上部は黒く潰されている)。グローブコンパートメントに警察無線のモニターレシーバー、センターコンソールに自動車電話のハンドセットを装備している。幌は折たたみ収納式ではなく、支柱を車体に挿して装着するタイプとなっている。
- 劇中の設定では、一般車に比べて車高が20cm低いことになっており、これに目を付けた犯人が逃走用車両として指定し、車高を利用して工事中のトンネルで追跡してきたパトカーをまいたこともある(『PART-I』第75話)。
- また、2006年春の『愛のエプロン特番』のオープニングで、渡哲也がテレビ朝日に乗り付ける際に使用された。
- ガレージタルガが製作を担当した。
- マシンX
- 日産自動車スカイラインジャパン(KHGC211型後期2000ターボGT-E)
- ナンバーは品川58い97-35(登場時の一部の映像では多摩58ね97-35となっている)。
- 初代大門軍団特殊車両。詳細はマシンXおよびスカイラインを参照。
- 特別機動車両 サファリ4WD
- 日産自動車サファリエクストラバン(VRG160型)
- ナンバーは品川88そ49-31(品川88た11-10の場合もある)。
- フロントバンパーに散水銃2門、ルーフ内部に高圧放水銃2門(初登場時には、前者を「第1、第2放水銃」、後者を「第3、第4放水銃」と呼称していた)を装備する、特別機動車両隊(通称「特機隊」)の旗艦となる指令車。定員3名。配備当初(『PART-I』)は源田刑事が、『PART-II』以降は北条刑事がメインドライバーとなった。放水の必要があるときは、後部にポンプ付きの放水用タンク車(「警視庁 特別機動 0112」のネーム入り)を連結する。『PART-III』鹿児島ロケではタンク車が故障したため、単体で放水した(別なポンプからの中継送水と思われるが方法は不明。)。また潜望鏡式ビデオカメラ・レーダーを装備し、無線だけでなく電話回線の傍受・盗聴も可能である。放水銃・ビデオカメラ使用の際は、ルーフを前方に開ける必要がある。また、この車両は大門が発注した唯一の車両である(他の車両は木暮の発注)[9]。上記の鹿児島ロケ(『PART-III』の第17話)ではなく同じ『PART-III』第52話が最後の出番となり、以降本編に登場することはなかった。現在は、某レンタカーショップに保管されている。
- スーパーZ
- 日産自動車フェアレディZ280(S130型)
- ナンバーは品川33た35-27(初期は品川59た35-27だった)。
- マシンXに代わる大門団長の専用車。AT車であり、ドア窓からルーフ部分を油圧ダンパー式フルオート・ガルウイングドア化。ボンネット上には2連装の催涙弾発射銃が2基搭載されており、運転しながらの発射が可能であるが、銃身はボンネット上が最低仰角なのでそれより低い場所に撃ち込むことはできない。また、リアバンパー下部にはマフラーが5本出ているように見えるが、左右の4本は煙幕発生装置(通称「スカンク」)であり、中央部の1本が実際のマフラーである。乗車定員4名。基本的に大門団長専用車であるが、沖田刑事・鳩村刑事・平尾刑事・山県刑事が運転することもある(『PART-III』のオープニングでは、スーパーZを運転している姿をもって山県のキャスティング紹介がされているが、これはRS改修および新製時期に重なったためであり、沖田のポジションを継いだ山県は、劇中ではむしろRS-1を運転することの方が多かった)。『PART-III』鹿児島ロケでは、なぜかサイレン音がマシンXのサイレン音だった。マシンX同様に西部署内にスーパーZ専用の保管庫があり、シルバーのドア[10]が両側にスライドして開く[11]と暗闇の中からエンジン始動音とライト(赤色含)点灯、そして専用サイレンが鳴り響き発進、現場に急行する(マシンRSおよびマシンRS-1〜3にも同様の保管庫[12]がある)。当時の製作費は一台1,500万円とも言われており、製作は、日産プリンス自動車販売(当時)の特販推進室(現・オーテックジャパン)が手掛けたものである。テレビドラマDr.伊良部一郎最終回に登場。この時のナンバーは品川300て12-28(撮影用小道具)。
- 一説には2000㏄モデル(5ナンバー)と2800㏄モデル(3ナンバー)の2台が作られ、初期は2000㏄モデルを使用し、途中から2800㏄モデルに変更、その後2000㏄モデルは偽スーパーZ(後述)として使用された、という説もある。
- マシンRS(情報分析車)
- 日産自動車スカイライン(DR30型2000RS、前期型)
- ナンバーは品川59た35-26。
- スーパーZと共に登場した大門軍団特殊車両。助手席をコンソール化して潰し、ここに全方向回転式サーチライトおよびサーモグラフィ対応ビデオカメラ、コンピュータ、無線機(組み込まれていたのは八重洲無線FT-707S)、および信号操作装置(シグナルコントロール:進行方向の信号を直前の色に関係なく青に変えられる)などの操作盤を搭載している。また車内後部にもコンピュータ、無線機、プリンターなどが搭載されており、進行方向に対して横向きに取り付けられた座席で操作する。最高時速255km。自然吸気エンジンのFJ20E型エンジンを搭載している。主に沖田刑事が運転し、北条刑事・平尾刑事・五代刑事も運転をしている。乗車定員2名。基本的には運転席および後部座席の2名で乗車し、コンピュータ他の装備は後部座席側で操作するが、ドライバー1名のみが乗車した場合でも、助手席側のコンピュータで各装備の操作が可能である。後部座席は、2ドア車であることに加え助手席にも大型コンピュータを置いているため、乗降に難あり(ドライバーがいると後部コンソール担当者は極めて乗降しにくい。RS-3改造後のPART-III第16話・第30話では平尾刑事が助手席ドアを開けて降車している)。赤色灯は前面バンパー下の点滅式警光灯とリヤトレイの回転灯しかないため、緊急走行時の視認性にも難がある。一部の回ではドアミラーが赤く塗られている。
- カラーリングに関しては、当時活躍していた「シルエットフォーミュラ」を意識したものと言われている(SPECIALのMR-Sも、全日本GT選手権参戦マシンを再現したもの[13])。
- マシンRS-1・RS-2・RS-3
- PART-IIIの第16話より登場。この3台のマシンを総称して「RS軍団」と呼称することがある。
- 共通装備品…FET極東製エアロパーツ・エンケイ製メッシュホイール・サイレン(SPECIALのTVRタスカンも同じ音)・赤と黒のツートンカラー。製作はTBOが担当した。当時、日産自動車では西部警察仕様のメーカーオプションを設定していたこともある(赤灯などを除く)。
- RS-1(攻撃・戦闘指揮車)
- 日産自動車スカイライン(DR30JFT型2000ターボRS、前期型)
- ナンバーは品川59た35-29。
- 発砲して抵抗する犯人に対応するための単装20ミリ機関砲2門が助手席側のルーフ部分に装備されている他、マフラーに擬装した急加速装置「アフターバーナー」を装備し、追跡時に威力を発揮している。ルーフには空力抵抗を考慮したための変形バーライト(大型警光灯)を装備。助手席に大型コンピュータを置いているため1人乗り。そのコンピュータには敵味方識別装置 (IFF) 、目標物の平面・側面投影が可能な逆合成アパーチャレーダー (ISAR) 、レーダーホーミング装置が装備されていたが劇中ではほとんど使用していない。エンジン出力(FJ20ET改)280ps。最高時速265km。アフターバーナー使用時の最高速度到達時間は16.3秒。 機関砲が使用されたのはPART-IIIの第16話と第17話のみ、アフターバーナー使用の描写も第16話と第33話のみである。初登場の時は大門が運転していたが、主に山県刑事、ときどき五代刑事・鳩村刑事・平尾刑事・南刑事が運転する。
- RS-2(情報収集車)
- 日産自動車スカイライン(DR30JFT型2000ターボRS、前期型)
- ナンバーは品川59た35-28。
- 特殊無線機(警察無線、航空機無線、船舶無線、遭難自動通報無線、アマチュア無線、各種緊急無線等の送受信が可能。組み込まれていたのはアマチュア無線機の八重洲無線FT-77S)、無線傍受用アンテナ、電動式サンルーフ、4連装特殊弾発射筒(通常とは逆ヒンジで開くトランク内に装備され、無煙閃光弾、信号弾、曳光表示弾、発煙弾、催涙ガス弾の5種類の特殊弾を発射可能。ただし、劇中では未使用)、センサー信号処理装置、パルスドップラーシステム、シグナルコントロール(旧マシンRSのものとは異なり進行方向の信号を青だけでなく赤にも変えられるようになっており、『PART-III』第47話で使用された)などを装備している。トランク部分の後部両端に長めのアンテナが取り付けられており、このアンテナの先をサンルーフ部分に固定している[14]。助手席側の床は鉄板張りのフラットフロアとなっており、シートを後部へスライドさせることでサンルーフからの安定した射撃が可能となっている。また、サンルーフを装備するためにRS-1・RS-3に装備されている大型パトライトは設置されておらず、車体後部側面に反転式パトライトを装備しているのが特徴。そのため覆面車両として使用しやすいはずであるが、劇中でそのような出番はPART-III 第54話を除いてはなかった。 乗車定員2名。エンジン出力(FJ20ET改)280ps。最高時速260km。主に五代刑事が運転をし南刑事が助手席に座っていた。
- また五代刑事がケガなどで不在のときには平尾刑事が運転し、正月スペシャルでは北条刑事が南刑事を助手席に乗せてマクドナルドのドライブスルーを利用していた。
- RS-3(情報分析車)
- 日産自動車スカイライン(DR30型2000RS、前期型)
- ナンバーは品川59た35-26。
- 旧マシンRS。RS-1・RS-2の登場を期にルーフ上の大型パトライト・エアロスプリットなどのエアロパーツの追加と、タイヤサイズの変更といったRS-1・RS-2に仕様を合わせるための再改造を実施しRS-3となった(ただし、元がターボ車ではないためRS-1・RS-2とはボンネットの形が異なる)。初代マシンRSなのにRS-1ではなくRS-3になった理由は不明。主に北条刑事が運転し、平尾刑事が後部座席に座っているが、平尾刑事・五代刑事が運転することもある(地方ロケでは南刑事が運転する姿も見られ、最終話のみ山県刑事も運転)。最高速度255km。一部のスチールにはパトライトが付いていないものがある。テレビドラマDr.伊良部一郎最終回に登場。このときのナンバーは品川300み59-63(撮影用小道具)。
- スズキ・GS650G
- PART-Iの第110話から使用されたバイク(特機隊用は第109話から登場している)。鳩村用のバイクは黒にリペイント(特機隊用はシルバーのまま)され、ハンドルを交換している。PART-IIの第3話からはスズキ・カタナに乗り換えているが、第5話などの回想シーンでも使用されている。なお、同時期に白バイ仕様も登場。
- スズキ・カタナ
- スズキGSX1100S KATANA
- PART-IIから使用された鳩村専用のバイク。オリジナルのカラーリングとは一線を画し、鳩村演ずる舘ひろしの指定により、黒を基調とするものにリペイントされている。『PART-III』終盤(第60話)で大破炎上(実はダミー)、後述の「カタナR」にその座を譲る。設定上は750cc。なお、フロントウインカーとマフラー・テールカウルは社外品へ変更されている。
- スズキ・GSX750E(E4)サイドカー
- 正月スペシャルでカタナの代わりに鳩村が使用したサイドカー。白にリペイントされ、車体左側にはサイドカーを取り付けられている(なお、サイドカー後部にはパトライトを装備)。サイドカーには主に平尾が乗車。また、『PART-III』第60話では北条が使用している。
- スズキ・カタナR
- スズキ・カタナを元にしたカスタム車両で、上記のカタナが大破したために鳩村が乗り換えたバイク。『PART-III』第60話から最終回スペシャルまでの計10話分のみの登場。後年に発売された市販車ではなく、ロケ用オリジナル改造車。レース出場用として製作していたものを警察車両に転用したもの。舘によれば、渡らが劇中で運転する車はスーパーZなどの改造車ばかりであるのに、自分が劇中で使用するオリジナルのスズキ・カタナは本来自分の好みではなかったため、好みのカフェレーサータイプのものに改造したくなり、スタッフに頼み込んでいたところ、番組終盤になってようやくOKが出て、この改造車の登場が実現したとのこと。デザインにも舘の好みが相当に反映されている[15]。エンジンは、元々レース用としてチューンアップされたため、公道用にデチューンされた可能性がある。エンジンの他、パワーアップに対処するため、大型オイルクーラーへ換装すると共にサスペンションとフレームを強化。エンジン出力170ps。最高時速270km。ゼロヨンタイム10秒。前照灯脇に赤色点滅灯を備え、鳩村用バイクとしては唯一緊急走行が可能(前身の巽刑事が乗っていたハーレーダビッドソンは、『PART-I』第30話でパトライトを装着しサイレンを鳴らしていた)。テレビドラマDr.伊良部一郎最終回に登場し館ひろしが乗り、走行した。
- なお、ガゼール・スーパーZ・RS-1〜3・サファリ・カタナ・カタナRが2009年現在も石原プロモーションの倉庫内で動態保存されている。倉庫には他にも第1・2話「無防備都市」で登場したロールス・ロイスや『ゴリラ・警視庁捜査第8班』で使われた三菱・スタリオン(ガルウィング仕様)、『西部警察 SPECIAL』以降の石原プロモーションが制作に携わったドラマ・映画で使われた白黒パトカー・救急車・白バイも保管されている。これは、テレビ朝日の特別番組などで幾度か紹介されている。
- 日本テレビ系『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』の人気コーナーだった「生ダラKART GRAND PRIX」では、石橋貴明と定岡正二は舘ひろしと近藤真彦に敗れたため、石橋と定岡は罰ゲームとして石原プロモーション近くの駐車場でスーパーZ、ガゼール・オープン、サファリ4WD、RS1〜3の洗車をさせられた。放送の際にはテレビ朝日の協力の元、『西部警察シリーズ』の映像も使用された[16]。
犯人が使用した車両など
大門軍団が所有するスーパーマシンやパトカーなどと一戦を交えた車両である。主に民間車や何らかの改造を施した武装車両および高性能な特殊車両などが多く、苦戦を強いられる象徴でもある。第一作目では唐突に装甲車(後述)を出したり、アメリカ製のマーキュリー・クーガー(後述)がマシンXとカーチェイスする。なお、これら犯人の車両などは話の終盤で爆破、もしくは大破する。
- TU-89 355 LADYBIRD
- PART1の第1話と第2話に登場。日米合同の軍事演習が行われていた防衛隊(現実で言う自衛隊)の南富士演習場から強奪された米軍の最新鋭兵器。大河内ら一団が国家転覆をもたらすために使用した。全電気コンピューター制御の150mm戦車砲(劇中では125mm戦車砲と呼ばれた)や重機関銃を車体と砲塔上に搭載し、側面にはスモークディスチャ-ジャーを装備しており大門軍団と死闘を演じた。また、中折れ式で車高も高く取っ手がないと上れないぐらいである。劇中ではテレビ朝日本社を奇襲したり行幸通り(東京駅と皇居をつなぐ広大な通り)や国会議事堂、銀座四丁目などを蹂躙した。その後、死闘は続いたが大門自らが囮になり廃工場で炎上させた。撮影後は後部に籠を設けて遊園地を2カ所ほど経由したのち[17]、その後静岡県内の建機販売会社にて展示品として展示された後個人に引き取られたが利用されることはなく私有地内に放置されていたが近年スクラップとして処理された。
- マーキュリー・クーガー
- 第45話に登場した住山率いる強盗団が駆使するアメリカ製のスポーツカー。違法なチューンアップが施されており、国内A級ライセンスを持つ強盗団メンバーの運転も相まって、通常の黒パトでは追いつけない程の性能を持つ。このクーガーに対処するため、かねてより製作されていた大門軍団のスーパーマシンの第一号であるマシンXの納車が前倒しされ、路上で激闘を演じた。このとき高速道路も撮影に使用された。その後、崖に追い詰められ大門らとの銃撃の末炎上した。
- フォード・トリノGT
- 第47話に登場したハネムーンカー。中古車会場でマシンXとの死闘を繰り広げ、最期は運転する犯人の野崎が大門に射殺されたことでコントロールを失い、中古車の置かれているエリアに突っ込み炎上した。「亭主に飽きたら高価買入」などの落書きが特徴。
- セドリック・バン
- PART-IIIの第37話に登場した宣伝カー。その後、大門軍団のスーパーマシンや警察隊の車両とナガシマスパーランドで逃げ回る死闘の末、なぜか後部が突然炎上し園内の池に落下した。
- MX-83近距離攻撃用ミサイル搭載列車
- PART-IIIの第23話に登場したミサイル搭載型装甲列車。貨車に実行犯であるヘンリー野口らが強奪したMX-83を搭載しており南アフリカから脱走した反政府軍のリーダー総計10名が乗船し航行していたヨーロッパ船籍の「ユーラシア号」撃沈作戦に使用された。しかし、その後大門らの反攻もあって発射される直前にヘンリー野口らのいた管制室兼アジト諸共爆破された。また、ミサイルを爆破することもあってか、このときばかりは警察だけでなく消防隊も多く登場した。
- 日野自動車製大型タンクローリー
- PART-IIIの第30話に登場した民間用のタンク車。東部署にて殺人を交通事故として処理されたことに憤慨し、再捜査を西部署に要求する武藤により強奪され改造された。ガソリンと一緒に風圧爆弾を搭載しており、停車して内蔵されたファンが止まると大爆発するようになっている。終盤で黒幕が射殺された後、誰もいない埋め立て地で爆破された。
- 浜名湖遊覧船「リステル」
- PART-IIIの第11話・静岡編に登場した遊覧船。強奪した金塊を山積みし、高飛びのために沖合に停泊している貨物船への交通手段として、無断使用され事実上ジャックされた(ただしリステルサイドの人的被害はない)。内部に迫撃砲やバズーカ砲・ライフルなどが犯人グループによって持ち込まれた。その後、静岡県警察やモーターボートおよび哨戒艇などを借用した大門軍団と外洋などで激戦を繰り広げた後、犯人側の誤射で金塊諸共自爆した。
- 偽スーパーZ
- PART3の第14話「マシンZ・白昼の対決!!」に登場。大門に恨みを持つ犯人が警視庁のコンピュータに侵入し、設計図データを盗んで制作したという設定であり、本物との相違点は、ボンネット上の2連装の催涙弾発射銃が機関銃に変更、パトライトが付いていない、フロントノーズにNISSANのロゴがない点である。それ以外はカラーリング、ガルウイングドア、ナンバーまで同じ「品川33た35-27」である。犯人は現金輸送車の襲撃などに使用し、最後は本物のスーパーZと共に富士スピードウェイにてレースを繰り広げた。その後犯人は逮捕されたが車両そのものを爆破もしくは炎上させた描写はない。
スタッフ
シリーズ
- 制作:石原裕次郎
- 企画:小林正彦(石原プロモーション・全シリーズ)、高橋正樹(テレビ朝日・『PART-I』のみクレジット)
- プロデューサー:石野憲助(石原プロモーション)、星裕夫(テレビ朝日)
- 俳優担当プロデューサー:小島克己
- 技斗:高倉英二
- アクション:グループ十二騎会
- エキストラ:クロキプロ
- カーアクション:三石千尋とマイクスタントマンチーム
- プロデューサー補:岩崎純、高山正彦、仲川幸夫
- 音楽ディレクター:鈴木清司
- 音楽プロデューサー:中村進(石原音楽出版社)
- 音響効果:小島良雄(東洋音響)
- 録音スタジオ:にっかつスタジオセンター
- 衣装:第一衣装
- 美粧:山田かつら
- 小道具:高津映画装飾
- 現像:東洋現像所
- 協力:日産自動車
- 企画協力:ブローバック・プロ(『PART-I』のみクレジット)
- 撮影協力:朝日航洋(放送期間中に「朝日ヘリコプター」より社名変更)、共豊産業(現・共豊コーポレーション)(『PART-I』第56話より)、エンケイ・アルミホイール(『PART-I』第56話より)、鈴木自動車工業(現・スズキ)、出光興産(クレジットなし)
- 制作:石原プロモーション、テレビ朝日
PART-I
- 脚本:永原秀一、柏原寛司、峯尾基三、宮下潤一(宮下隼一)、新井光、和久田正明、日暮裕一、那須真知子、杉村のぼる(杉村升)、浅井達也、大野武雄、永海秀国、平野靖司(平野靖士)、駒田博之、宮田雪
- 監督:渡辺拓也、澤田幸弘、小澤啓一、村川透、長谷部安春、宮越澄、西村潔、荻原達
- 音楽:宇都宮安重(編曲:石田勝範 演奏:ホーネッツ)
- 実質的には宇都宮・石田の共同担当であり、「編曲」はあくまでも便宜的なクレジットと思われる。
- 撮影:金宇満司、仙元誠三、宗田喜久松、内田清美、北泉成
- 照明:椎葉昇、椎野茂
- 美術:小林正義
- 録音:佐藤泰博、塩原政勝
- 整音:建部日出夫、小峰信雄、高橋三郎
- 編集:渡辺士郎
- 助監督:天間敏弘、丸久夫、萩原達、鷹羽邦彦、原隆仁
『PART-II』以降
- 脚本:新井光、峯尾基三、大野武雄、宮下潤一(宮下隼一)、那須真知子、柏原寛司、永原秀一、日暮裕一、宮田雪、武田和也、平野靖士、西脇英夫、杉村のぼる(杉村升)、永海秀国、金子成人、山浦弘靖、中村勝行、高久進、杉紀彦
- 監督:小澤啓一、渡辺拓也、澤田幸弘、宮越澄、村川透、萩原達、辻理、原隆仁
- 音楽:羽田健太郎(演奏:高橋達也と東京ユニオン)
- 撮影:宗田喜久松、内田清美、杉村博章
- 照明:椎葉昇、椎野茂
- 美術:小林正義
- 録音:佐藤泰博
- 整音:小峰信雄
- 編集:渡辺士郎、原桂一
- 助監督:原隆仁、萩原達、森清和夫
主題歌
オープニングとエンディングにはインストゥルメンタルのテーマ曲が使用され、主題歌は本編のラストシーンに挿入されるのが通例だった。
メインテーマ(インストゥルメンタル)
- PART-I:「西部警察メインテーマ」
- 放送当時からフルサイズとテレビサイズが商品化されているが、いずれもテレビ用とは別にレコード用にミックスされたものである。レコード用とテレビ用は同じ音源を元にしているが、マルチテープからミックスダウンされる際、前者はギターが、後者は管楽器がメロディを担当するようにミックスされた。テレビ用ミックスは当時作成されたものが現存しないため、2006年発売の『西部警察ミュージックファイル 〜テイチク音源による初収録曲&ベスト・セレクション〜』に収録される際、残されていたマルチテープを元に再現された。
- PART-II、PART-III:「ワンダフル・ガイズ」
- PART-III第7話以降のオープニングには新編集バージョンが使われた。
エンディングテーマ
すべて石原裕次郎の歌唱。なお、通常はワンコーラスのテレビサイズであるが、刑事が殉職した回では、殉職刑事の在りし日の勇姿を回想するシーンと共に、フルコーラスで流れることが通例であった。
- 「みんな誰かを愛してる」(『PART-I』第1話 - 第54話、『PART-III』最終話)
- 本シリーズの主題歌では唯一、フルサイズとテレビサイズが別々に録音された。テレビサイズはイントロが異なる2種類が存在し、エピソードによって使い分けられている。
- 「夜明けの街」(『PART-I』第55話 - 第126話)
- 「時間(とき)よお前は・・・・」(『PART-II』第1話 - 第38話)
- 「勇者たち」(『PART-II』第39話 - 『PART-III』第47話 ※第31話除く)
- 「思い出さがし」(『PART-III』第31話)
- 「嘆きのメロディー」(『PART-III』第48話 - 第68話)
挿入歌
挿入歌は基本的に「コーナーラウンジ」(通称・カド屋)や「セブン」のシーンで、歌手の弾き語りという形で使用されていた。そのため、ギター1本で演奏できるように、レコード用とは異なるアレンジになっている。
- 「愛のゆくえ」(『PART-I』第1話 - 第56話、歌:幸田薫)
- 「想い出はたそがれ色」(『PART-I』第57話 - 第110話、歌:幸田薫)
- 第109話のみインストゥルメンタルが使われた。
- 「通り雨」(『PART-I』第118話 - 『PART-II』第27話、歌:豊島ひとみ)
- 『PART-I』第118話のみレコード用と同じアレンジのものが使われた。
- 「男と女のWaltz」『PART-II』第30話 - 『PART-III』第22話、歌:八木美代子)
- 「風の招待状」(『PART-III』第16話、歌:井上恵美子)
- 『PART-II』以降のテーマ曲「ワンダフル・ガイズ」に歌詞を付けたもの。レコード用と同じアレンジ。
- 「つ・ま・ん・な・い」(『PART-III』第23話 - 第47話、歌:八木美代子)
また、各シリーズで一度ずつ、木暮が石原裕次郎の歌を歌うシーンがある(『PART-I』第48話で「ブランデーグラス」、『PART-II』第28話で「涙は俺がふく」、『PART-III』第31話で「思い出さがし」を歌った)。「ブランデーグラス」は『PART-I』で歌われる2年前に発売され、当時はヒットしなかったが、1年ほど前から地方の有線放送で人気が出始めたため、さらなるブレイクを見込んで本作で使われることになったという経緯がある[18]。「思い出さがし」はその回のみの主題歌としても使われた。また、木暮は『PART-I』劇中で、時間稼ぎのため新聞記者達を相手に「今流行りの歌」と称して主題歌である「みんな誰かを愛してる」を歌おうとするも、「グレさん(木暮)の歌なんて聞きたくないよ。」とあっさり却下されるシーンがある。
さらに木暮だけでなく大門も同様に、『PART-I』第53話冒頭で「ちいさな春」、『PART-II』第13話冒頭で「無理をするなよ」と渡哲也の歌を歌うシーンがある。
また、鳩村にいたっては、『PART-II』第38話ラストで「ロックンロール1981」をステージ上で熱唱している(ただしこれは名古屋ロケでのイベントから舘ひろしのオン・ステージをストーリーに登場させたもの。詳しくは日本全国縦断ロケを参照)。
挿入歌ではないが、PART-I・第123話の松田刑事の殉職シーンでは、ムソルグスキー作曲の組曲「展覧会の絵」の第1曲め・「小人」がBGMとして使用され、荘重かつ重苦しく、不吉なムードを演出している。
2009年には第1回放送から30周年を迎え、テイチクエンタテインメントより「西部警察」誕生30周年サウンド・トラック・アルバム大全集が発売された(特典レコードアーカイブ&テキストブック)。
PART-I,II,IIIが放映されたネット局
※印は、全国縦断ロケで登場し製作協力に参加した局。○印は『PART-III』最終回でも製作協力した局。☆印は『SPECIAL』を放送した局。本放送の放送局の系列は放送当時のもの。再放送の系列は全てテレビ朝日系列。
放送地域 | 本放送の放送局 | 本放送当時の系列 | 備考 | 再放送の放送局 |
---|---|---|---|---|
関東広域圏 | テレビ朝日 | テレビ朝日系列 | ☆制作局 | 同左 |
北海道 | 北海道テレビ | ※○☆ | ||
青森県 | 青森放送 | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 |
☆青森朝日放送[19] | |
岩手県 | 岩手放送 | TBS系列 | 現:IBC岩手放送 | ☆岩手朝日テレビ |
宮城県 | 東日本放送 | テレビ朝日系列 | ※☆ | 同左 |
秋田県 | 秋田放送 | 日本テレビ系列 | ☆秋田朝日放送 | |
山形県 | 山形放送 | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 |
※1980年3月までは日本テレビ単独加盟局[20] | ☆山形テレビ |
福島県 | 福島中央テレビ | 1981年9月まで | 福島放送 | |
福島放送 | テレビ朝日系列 | ※☆1981年10月開局から | ||
山梨県 | テレビ山梨 | TBS系列 | - | |
新潟県 | 新潟総合テレビ | フジテレビ系列 テレビ朝日系列 |
1983年9月まで。PART-II途中まで 1981年3月までは日本テレビ系列とのトリプルネット局 |
新潟テレビ21 |
新潟テレビ21 | テレビ朝日系列 | ☆1983年10月開局から。PART-II途中から[21] | ||
長野県 | 信越放送 | TBS系列 | ☆長野朝日放送 | |
静岡県 | 静岡けんみんテレビ | テレビ朝日系列 | ※○☆現:静岡朝日テレビ | 同左 |
富山県 | 北日本放送 | 日本テレビ系列 | - | |
石川県 | 石川テレビ | フジテレビ系列 | PART-I・IIを放送 | ☆北陸朝日放送 |
北陸放送 | TBS系列 | PART-IIIを放送 | ||
福井県 | 福井テレビ | フジテレビ系列 | PART-Iを放送 | - |
福井放送 | 日本テレビ系列 | PART-II・IIIを放送 | ||
中京広域圏 | 名古屋テレビ | テレビ朝日系列 | ※☆ | 同左 |
近畿広域圏 | 朝日放送 | |||
島根県 鳥取県 |
山陰放送 | TBS系列 | - | |
広島県 | 広島ホームテレビ | テレビ朝日系列 | ※☆ | 同左 |
山口県 | 山口放送 | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 |
☆山口朝日放送 | |
香川県 岡山県 |
瀬戸内海放送 | テレビ朝日系列 | ※○☆ | 同左 |
愛媛県 | 南海放送 | 日本テレビ系列 | ☆愛媛朝日テレビ | |
高知県 | テレビ高知 | TBS系列 | - | |
福岡県 | 九州朝日放送 | テレビ朝日系列 | ※○☆ | 同左 |
長崎県 | 長崎放送 | TBS系列 | ☆長崎文化放送 | |
熊本県 | テレビ熊本 | フジテレビ系列 テレビ朝日系列 |
1982年3月までは日本テレビ系列とのトリプルネット局 | ☆熊本朝日放送 |
大分県 | テレビ大分 | フジテレビ系列 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 |
☆大分朝日放送 | |
宮崎県 | テレビ宮崎 | ☆[22] | - | |
鹿児島県 | 鹿児島テレビ | 1982年9月まで。PART-IとPART-IIの途中まで | 鹿児島放送 | |
鹿児島放送 | テレビ朝日系列 | ☆1982年10月開局から。PART-IIの途中から | ||
沖縄県 | 琉球放送 | TBS系列 | ☆琉球朝日放送 |
この他、1990年6月、NHK-BSにおいて石原裕次郎の特集が組まれた際、『PART-I』の第37話と第48話、『II』の第28話、『III』の第31話が放送された。また、この特集では、石原プロモーション所属俳優が西部警察にまつわる思い出を語るコーナーも設けられ、ところどころでハイライトシーンが放映された。
パチンコ
いずれもニューギンから発売。
作品ソフト化
1999年、石原プロワールド開館にあわせ同番組のVHSビデオ・DVD『西部警察 男たちの伝説』(番組内のアクションおよび登場車両の解説紹介)、『西部警察・男たちの伝説2 殉職-わかれ-』(5人の刑事が殉職する番組の以下五話、PARTI第30話「絶命・炎のハーレー」、同第54話「兼子刑事暁に死す」同第123話「1982年春・松田刑事絶命」、PARTII第35話「娘よ、父は…浜刑事・絶命」、PARTIII第6話「沖田刑事・絶唱!」の総集編を収録)、『男たちの伝説3 大門死す!男たちよ永遠に…』の3作品が発売された。
ただし、上記3作品はいずれも総集編となっており、それ以外では2004年に発売された『西部警察 SPECIAL』と同DVDに特典映像として収録された『燃える勇者たち』を除いてソフト化は行われていなかったが、2012年1月12日に石原プロモーション創立50周年記念の一環として、2012年2月15日発売の『西部警察PART-I セレクション 大門BOX1』(販売元:ポニーキャニオン、PCBP-62001)を皮切りに、テレビシリーズの傑作選DVD-BOXの順次発売が発表された[23][24]。
ディスコグラフィー
シングル
題名 | B/W・C/W | 発売年 | アーティスト | 備考 |
みんな誰かを愛してる | 誕生日おめでとう | 1979年9月25日 | 石原裕次郎 | |
愛のゆくえ | なにもかも | 1979年10月25日 | 幸田薫 | |
西部警察メインテーマI・フルサイズ | 木暮刑事のテーマ | 1980年4月25日 | ホーネッツ | レコード用ミックス |
夜明けの街 | 孤独の詩 | 1980年10月25日 | 石原裕次郎 | |
想い出はたそがれ色 | 迷い螢 | 1980年10月25日 | 幸田薫 | |
通り雨 | 泣けちゃう港 | 1981年3月25日 | 豊島ひとみ | |
時間よお前は・・・・ | 涙は俺がふく | 1982年4月25日 | 石原裕次郎 | |
「西部警察PART-II」テーマ ワンダフル・ガイズ | パトカー・コンボイ | 1982年9月21日 | 高橋達也&東京ユニオン | SE入り |
男と女のWaltz | 美しいわあなた | 1982年11月21日 | 八木美代子 | |
勇者たち | 夜よ | 1983年3月21日 | 石原裕次郎 | |
風の招待状 | 季節の向うに… | 1983年7月21日 | 井上美恵子 | |
つ・ま・ん・な・い | RAIN-BOW | 1983年8月21日 | 八木美代子 | |
嘆きのメロディー | 彩りの街 | 1984年2月21日 | 石原裕次郎 |
アルバム
- 西部警察 〜コンクリート・ウエスタン・みんな誰かを愛してる〜(1979年11月25日発売)
- 西部警察 サウンド・トラック PART II(1980年6月25日発売)
- 西部警察 サウンド・トラック 総集編(1980年12月20日発売)
- 西部警察 PART-II サウンド・トラック盤(1982年6月25日発売)
- 西部警察 PART-II サウンド・トラック盤 VOL.2(1982年11月21日発売)
- 西部警察 PART-III サウンド・トラック盤 西部警察総集編II(1983年7月21日発売)
- 西部警察 PART-I・II・III サウンド・トラック盤 西部警察ハイライト編(1983年11月21日発売)
- さよなら西部警察(1984年9月21日発売)
- 以上の8枚は、放送当時にLPとして発売された。ただし、複数の盤に重複して収録された曲がある一方で未収録曲も少なからず存在する。また、一部の曲にはSEが被せられている。これらは1996年にLPと同じ内容でCD化された。
- 「西部警察」男たちの詩(1984年2月21日発売)
- 石原裕次郎が歌った主題歌・挿入歌と、テーマ曲を含むインスト5曲を収録。1992年と2003年に再発売された。
- 「西部警察」サウンドトラック盤(1999年2月24日発売)
- LPを3枚のCDに再構成。ただし、LP収録曲から「大門刑事のテーマII」「ブランデーグラス(インスト版)」の2曲がカットされた。また、SE入りとSE無しがLPに収録されていた曲はSE無しのみを収録。『さよなら西部警察』に収録されていたナレーション入りの音源はすべて未収録となっている。
- 西部警察SPECIAL オリジナルサウンドトラック(2004年発売)
- SPECIALのサウンドトラック盤。
- 西部警察 ミュージックファイル 〜テイチク音源による初収録曲&ベスト・セレクション〜(2006年11月22日発売)
- 2枚組で、1枚目は初商品化・初CD化の曲のみで構成。2枚目は既発売曲を中心に構成したベスト・アルバム的な内容になっている。
- 西部警察 SPECIAL SOUND TRACK AGAIN REMIX(2007年発売)
- SPECIALの曲をリミックスしたアルバム。
- 西部警察 誕生30周年 サウンド・トラック・アルバム大全集(2009年10月21日発売)
- PART-I・II・IIIから、過去に商品化された曲をSEの有無などのバージョン違いも含めて完全収録した5枚組。
パロディ・オマージュなど
バラエティ番組などでパロディ化されている。
バラエティ番組
- 人気者でいこう! - 早大門
- ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! - 菅大門
その他映像作品
ラジオ番組
- The Nutty Radio Show 鬼玉 - 大大門
補足など
- 1990年代以降の地上波での再放送において、一部セリフがカット(フェードアウト→フェードイン)されている。21世紀になった現在では差別用語になるセリフだけでなく、車のナンバーの一部や住所をカットしている(ただし、車のナンバーについてセリフではカットしているが、ナンバーの映像にぼかしをするなどの処理はしていない)。
- 作中、犯人の前科者カードなど記載されている住所がところどころ他府県と混ざっていたりすることがしばしばある。
- 『PART-III』第39話「激闘!!炎の瀬戸内海 - 岡山・高松篇 -」での爆弾犯・成毛の現住所が岡山県相馬市、脱獄犯・阿久根の仲間である秋山の本籍が香川県香川市となっているが、前者は「福島県」に属し、後者は存在しない。
- 第50話「京都・幻の女殺人事件 - 京都篇 -」での与田探偵社の住所が京都市北区中之島となっているが、中之島は“大阪市”にある。電話番号の市外局番や郵便番号は大阪のものとなっているので大阪市の部分を京都市に変えている。
- 同第51話「爆発5秒前! 琵琶湖の対決 - 大阪・大津篇」でのシージャック犯・小泉の住所が大阪府西宮市となっているが、西宮市は“兵庫県”に属している。
- 毎週日曜の午後8時から放送だったが、『PART-III』最終話のみ第68話放送翌日の月曜の午後7時から放送という形がとられた(編成の理由は不明)。
脚注
- ↑ 放映当時の大蔵省に相当する省として“造幣省”や2001年以降日本に実在することになる“財務省”もあるが、大蔵省というセリフが登場する回もあったり一定していないこともある。
- ↑ 『週刊金曜日』取材班 『電通の正体 - マスコミ最大のタブー』
- ↑ 石原慎太郎著『弟』より。
- ↑ 柏木純一 『渡哲也 俺』
- ↑ 全ての車両のうち、日産自動車および日産ディーゼル工業以外の他メーカーの車両は、一部の例外を除いてエンブレムをテープや塗装で隠したり取り外す処理を行っていた。
- ↑ 東京急行電鉄の駅としては廃駅。同駅で接続していた他の鉄道事業者は、現在も同地で存続営業中。
- ↑ エンディングでのクレジットはされなかったものの、着陸シーンやチケットに全日空ロゴが大きく映されている。
- ↑ 本物の警察ヘリは、銀と青のツートーン + ノーズにオレンジの帯のカラーリングである。
- ↑ 登場時期が木暮役の石原裕次郎の闘病時期と重なっていたため。
- ↑ 「SUPER.Z」と書かれている。
- ↑ マシンXの格納庫のドアは内側への跳ね上げ式になっており「M-X」と書かれている。
- ↑ これらの格納庫のドアはスーパーZと同様のスライド式で、それぞれ「MACHINE.RS」・「RS 1」・「RS 2」・「RS 3」と書かれている。
- ↑ 正しくは「モノクラフトGT300」。発売元はオートバックス。この車両は撮影終了後、実際にそのままの状態で(中古)販売された。
- ↑ ただし一部の話数ではサンルーフ部の金具が外れたのか一方のアンテナを直立させたまま走行している場面がある。
- ↑ 『ゴーグル』(隔月刊)2010年1月号
- ↑ 『PART-II』第15話など。
- ↑ この間、『オレたちひょうきん族』の人気コーナー「タケちゃんマン」に出演
- ↑ 『西部警察 誕生30周年 サウンド・トラック・アルバム大全集』のテキストブックより。
- ↑ 再放送では独自でステレオ放送を実施。
- ↑ 当初は遅れネットだったが、1980年4月からは同時ネットになった。
- ↑ 終了後『PART-I』から再放送された
- ↑ 『SPECIAL』では制作協力。
- ↑ 西部警察」「大都会」シリーズDVD化決定! 石原プロモーション ニュースリリース 2012年1月12日付
- ↑ 石原プロモーション DVDシリーズ ポニー・キャニオンによる特設ページ参照
再放送・再評価
- PART-Iの関東地区で最初の全話再放送は1983年春頃。夕方15時の1時間枠。同時期に福島放送等でも同時間帯に「無防備都市」から放映されている。16時台は「必殺シリーズ」が再放送されていた。
- この時間帯に「警視庁殺人課」や「特捜最前線」再放送も行われていたが、1983年秋以降は主に土曜ワイド劇場の再放送枠になり、現在の編成に至る。
- 1983年12月25日日曜日の当日「仙台爆破計画」の回。福島放送は当日午後から福島前後編をアンコール再放送。
- PART-III本放送終了後、1985年 - 1988年秋にかけて夕方17時で他作品を挟みPART-I - PART-IIIまでをループ再放送していた。
- 石原裕次郎が死去した1987年7月17日から数日間の再放送では追悼テロップを流していた。
- 特に、1999年は石原裕次郎の13回忌記念として、全国のテレビ朝日系列で再放送が行われた(なお、一部放送回は欠番扱いされて未放送となった局もあり)。
- この再放送以降、再評価やサルベージ企画が活発化し。特にラジオの深夜放送番組を中心に数々のパーソナリティーが話題にした。
- 伊集院光 深夜の馬鹿力(TBSラジオ)では、伊集院光が当時関東地区で平日午前中に再放送された『西部警察』を見て、「登校拒否児のバイブル。うだつがあがらなくても午前中から銃撃戦が見られれば生きていける気がする。爆発で済ますのがバカバカしくて生きる気力が湧く」と発言している。
- コサキンDEワァオ!(TBSラジオ)でも西部警察が話題になり、大門と二宮係長の関係を皮肉ったパロディのサウンドステッカーが送られた。
- 西川貴教のオールナイトニッポン(ニッポン放送)でも、西川貴教がその荒唐無稽さに感銘を受けた旨を語っている。
- この再放送以降、再評価やサルベージ企画が活発化し。特にラジオの深夜放送番組を中心に数々のパーソナリティーが話題にした。
- この当時、峰竜太は日本テレビ系にて『峰竜太のホンの昼メシ前』に出演しており、両枠に出演していた(このこともコサキンでネタにされた)。
- 1997年6月21日に勝新太郎が死去した時は、翌週の28日に「燃える勇者たち」(正月スペシャル)が再放送された。
- 2004年のリメイク版放送直前にも『PART-I』「無防備都市 前後編」が一部系列局でも再放送された。
- 2009年5月25日から石原裕次郎の23回忌記念として、テレビ朝日系列各局で過去の西部警察のベストセレクションを放送(放送時間や内容は局によって異なる)。