一社提供

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一社提供(いっしゃていきょう、1社提供)とは、テレビ番組ラジオ番組などへの提供を、単独の企業又は企業グループなどによって行う事をいう。単独提供買い切りと呼ばれる事もある。

但し、テレビ番組やラジオ番組においては、提供スポンサーの冠が入った番組名となっていたり、番組で流されるCMすべてがこの提供スポンサーである場合を『一社提供』と呼び、提供クレジットは一社のみの表示であっても、多くのCM枠がパーティシペーションである番組(ローカルCMや再放送番組に多い)は『一社提供』とは呼ばない場合が多い。

目次

概要[編集]

通常、放送番組への提供は複数の企業などによって行われる事が多いが(これを一社提供に対して複数社提供相乗りなどという)、一社で番組を提供する事により、番組制作に対して大きな影響力を与える事ができる。また、番組名に提供会社名もしくはブランド名・商品名が冠される場合がある(冠スポンサー番組も参照)。なお特にスポーツ大会・音楽・文化公演などの中継においては、冠協賛社の単独提供ではなく、複数の企業との合同提供により協賛する場合も多くある。

かつて1980年代までは大手食品医薬品電気機器などのメーカーが一社単独で提供していた番組が多く、番組と連動した商品の販売促進政策(いわゆるメディアミックスの一例)などが多く行われていた。しかし、製作費の高騰に伴うスポンサー料の高騰や提供企業サイドの広告費の削減などから、1990年代以降は一社単独での提供番組は減少傾向にある。現在は30分、もしくは5分程度の番組で多くみられる。

ただし、一社提供の弊害として競合する同業他社のコマーシャルに出演している芸能人が出演できないことが挙げられる。仮に出演する場合、出演する日のみスポンサーを降板し、ACジャパンなどの公共CMに差し替えられることになる[1]。これは複数社提供でも起こりえることだが、一社提供の方がリスクが大きいためこのような例は稀なケースといえる。また提供スポンサーに何らかの不祥事が起こった・一時的にスポンサーがCMを引き上げた場合、CMは全てACや各社が製作するお詫びCM、各局の他番組宣伝に差し替えられる事となる。

日本の民放における一社提供番組[編集]

日本の地上波民間放送局で放送されている、主な一社提供番組と過去に放送された一社提供番組を以下に挙げる。ただし、系列内でも放送されていない場合や、系列外で放送する場合があり、また放送時間が異なる場合がある。(2012年春現在)

テレビ番組[編集]

複数局ネット・全局ネット[編集]

日本テレビ系列[編集]
テレビ朝日系列[編集]
TBS系列[編集]
テレビ東京系列[編集]
テレビ東京及びメガTONネット(現・TXN)では制作局の方針により、系列外の他局がスポンサード番組をネット受けする場合(以下の番組を含む)、基本的にローカルセールス扱い(番販ネット)とする。[4]
フジテレビ系列[編集]
複数系列ネット[編集]

ブロック局ネット[編集]

東北地方・新潟県[編集]
東北地方[編集]
北陸地方[編集]
近畿地方[編集]
中国地方 ※全て中国電力[編集]
九州地方[編集]

衛星放送[編集]

BSデジタル放送[編集]

BS日テレ[編集]
BS朝日[編集]
BS-TBS[編集]
BSジャパン[編集]
BSフジ[編集]

永谷園。東北魂

TwellV[編集]

CS放送[編集]

ラジオ番組[編集]

全国ネット番組のみを挙げる

AM放送[編集]

JRN系列[編集]
NRN系列[編集]
火曜会系列[編集]

FM放送[編集]

JFN系列 ※全てTOKYO FM制作[編集]

過去の主な一社提供テレビ番組[編集]

日本テレビ系列[編集]

日本テレビ制作[編集]
読売テレビ制作[編集]

NET→テレビ朝日系列[編集]

NETテレビ朝日制作[編集]
朝日放送制作[編集]
毎日放送制作(腸捻転時代)[編集]
九州朝日放送制作[編集]

KRTBS系列[編集]

KRTBS制作[編集]
毎日放送制作[編集]
朝日放送制作(腸捻転時代)[編集]
中部日本放送制作[編集]
RKB毎日放送制作(e-JNNネット番組)[編集]

フジテレビ系列[編集]

フジテレビ制作[編集]
関西テレビ放送制作[編集]
東海テレビ制作[編集]
テレビ新広島制作[編集]
いずれも中国電力提供(特記無しは 山陰中央テレビ岡山放送テレビ山口にネット)。

東京12チャンネル→テレビ東京系列[編集]


過去の複数テレビ局の一社提供番組[編集]

過去の主な一社提供ラジオ番組[編集]

脚注[編集]

  1. 具体例として、『僕らの音楽』2010年6月11日放送分にて、サントリー「ザ・プレミアム・モルツ」CMに出演する矢沢永吉が出演した為、通常放送しているキリングループのCMがACに差し替えられた例がある。
  2. 2012年4月以後花王単独。それまでも花王は筆頭協賛社であったが、複数スポンサーであった。
  3. 当初は読売テレビでも一時期放送されていた。
  4. ワールドビジネスサテライト」(終了した土曜版は系列局のみスポンサードネット)は系列外のネット局もスポンサード番組としてネット受けしている。
  5. 2000年4月の番組開始から2006年12月まではEPSONだった。長野のテレビ局ではエプソン一社提供時代にネットセールス扱いなっていた。
  6. 初期の頃は前半のみ大阪ガスの一社提供(後半はNTT DoCoMo関西をはじめ複数社提供)、近年は最終コーナーの前半まで同社筆頭の複数社提供。
  7. 前半のみ。後半は同社筆頭の複数社提供(常にパスコと一緒に提供している。(ただし、パスコは、ご覧のスポンサー扱い))
  8. 中断中(詳しくは当項目を参照)は「日曜はダメ!!」を放送。
  9. 三大都市圏及び一部地方を除く。
  10. 本来、キリンを筆頭とした複数社提供であり、週替わりスポンサーがつかなかった為の措置。
  11. 2011年末まではかつての子会社・パナソニック電工(※2012年秋に同名の親会社へ吸収合併された)との連名で提供していた。
  12. 末期は小林製薬と共同提供。
  13. タケダ含む複数社提供を経て降板。
  14. 一社提供ではなくなったが番組は現在も継続中。
  15. のちに江崎グリコに交代し、タイトルも「グリコがっちり買いまショウ」に変更。
  16. 現在の「パネルクイズ アタック25」の原型。
  17. 後に複数社提供に。現在は東芝も復帰。
  18. ラスト半年(1966年4月から9月)は松下電器に代わり、冠も「ナショナル」に変更。
  19. 後継番組の「すばらしき仲間Ⅱ」はCBC制作。
  20. 後半は武田薬品を筆頭に複数社の提供に変更。後に武田薬品が消え、30分毎の提供会社の変更がなくなる。
  21. 後番組は同じくNTTドコモ提供の「夢の扉+」。
  22. のちに三洋電機に交代。
  23. その後、筆頭提供を務めた。
  24. 2010年3月まで。2010年4月19日以降は当社を含む複数社提供で番組を継続。
  25. 番組前半パートのみ。後半パートはツムラを含む複数社提供。
  26. 当初はミズノ提供。
  27. 2007年4月~2008年4月の期間に限りMLJだった。
  28. 「アタック25」と同様、一社提供ではなくなったが番組は現在も継続中。

関連項目[編集]