多摩センター駅
多摩センター駅(たまセンターえき)は、東京都多摩市落合一丁目にある駅または停留所。
厳密には事業者によって以下のように正式名称が異なっているがいずれも近接しており、相互の乗換駅として扱われている。
【鉄道駅】
- 京王多摩センター駅(けいおうたまセンターえき) - 京王電鉄相模原線の駅。
- 小田急多摩センター駅(おだきゅうたまセンターえき) - 小田急電鉄多摩線の駅。
- 多摩センター駅(たまセンターえき) - 多摩都市モノレールが運営する多摩都市モノレール線の駅であり、同路線の起点。なお当駅は上記2駅より後の2000年に開業した。
【バス停留所】
- 多摩センター駅(たまセンターえき) - 上記3駅の共通バスターミナルでの停留所の名称。
本項ではこれらを総括して詳述する。
歴史[編集]
多摩センター駅南側の一帯は多摩ニュータウンの中心として、また周辺地域も含めた広範囲のエリアに高次な都市機能を提供するための「都市センター」となっている。多摩ニュータウン開発にともない京王帝都電鉄(当時)と小田急電鉄の両社が新線の事業工事認可を取得し、2路線が同駅に乗り入れることになった。
開発以前における駅の設置箇所周辺は南多摩郡多摩村大字落合に属し、下落合、山王下、中沢、中組といった小字の丘陵地谷戸部に集落が点在する純農村だった所である。その谷戸部に沿って多摩川に注ぐ乞田川が大きく蛇行して流れていたが、この小川を水捌けの大きい直線状に改修し、同時に並行する幹線道路を新設して、元来起伏があった地形に所要の広さの平地を造成・区画整理した中で、標高の低い場所に両駅の建設地を見い出した。
両線の開通時期は、東隣の永山駅周辺の諏訪・永山地区におけるニュータウン第1次入居が始まる1971年に照準が合わせられていたが、新線工事は諸般の事情で大幅に遅れることとなった。途中の永山駅までは1974年6月に小田急が先行開通することになったが、逆に多摩センター駅までは小田急の工事が約1年遅れ、京王の方が同年10月に開業することとなった。
一方、2000年に同駅へ乗り入れた多摩都市モノレールは、当地が東京圏の広域的な連携・交流の拠点として「東京構想2000」の中で《核都市》の心に位置付けられているため、多摩地域の南北間の円滑なアクセスを担う新しい公共交通機関として開通した。
年表[編集]
- 1974年(昭和49年)10月18日 - 京王相模原線延伸に伴い京王多摩センター駅開業。通勤快速・快速および各停の停車駅となる。
- 1975年(昭和50年)4月23日 - 小田急多摩線延伸に伴い小田急多摩センター駅開業。各停の停車駅となる。
- 1992年(平成4年)5月28日 - 京王相模原線にて特急の運行が開始され、京王多摩センター駅が停車駅となる。
- 2000年(平成12年)
- 2001年(平成13年)3月25日 - 京王相模原線にて急行の運行が開始され、京王多摩センター駅が停車駅となる。同時に京王相模原線で特急が廃止される。
- 2002年(平成14年)3月23日 - 小田急多摩線にて多摩急行の運行が開始され、小田急多摩センター駅が停車駅となる。
- 2004年(平成16年)12月11日 - 小田急多摩線にて区間準急の運行が開始され、小田急多摩センター駅が停車駅となる。
- 2005年(平成17年)5月 - 2006年(平成18年)3月 - 小田急多摩センター駅のリニューアル工事実施。
- 2008年(平成20年)3月15日 - 小田急多摩線にて特急ロマンスカー「メトロホームウェイ」の運行が開始され、小田急多摩センター駅が停車駅となる。
- 2013年(平成25年)2月22日 - 京王相模原線にて特急の運行が復活し、京王多摩センター駅が停車駅となる。
- 2014年(平成26年)3月15日 - 小田急多摩線にて準急の運転開始。小田急多摩センターが停車駅となる[注釈 1]
駅名の由来[編集]
駅南側が多摩ニュータウンの「都市センター」地区として位置付けられ、複合した都市機能を有する商業・業務・文化的中心地であることから「多摩センター」となる。“多摩センター”と称する機関や施設がある訳ではない。計画段階の仮称「多摩中央(たまちゅうおう)」とも関係している(下記参照)。
駅名は同一場所に位置する場合、同一名称にするのが一般的で親切であるが、京王および小田急は同時期に開業した永山駅と同様に両線が同じ新宿駅を起点とするため、乗客の誤乗車と不正乗車を防止する目的から、あえて会社名を冠した「京王多摩センター駅」および「小田急多摩センター駅」として明確に区別することとなった。また、多摩都市モノレールに関しては自動改札機が普及したことにより前述の心配が不要となり、単なる「多摩センター駅」となっている。
これら3駅および地域は、利用者や住民に「多摩セン」および「タマセン」の愛称で呼ばれることもあり、鉄道事業者側も京王多摩センターSCのオープン時の広告のキャッチコピーに使用している。
なお、京王および小田急の駅建設計画時の仮称は「多摩中央」であった。開業前、車両の行先表示装置内に「多摩中央」の表示を用意していた事実があるほか、名称に「多摩中央駅」を含む施設も僅かながら存在する。
駅構造[編集]
京王・小田急多摩センター駅は双方が別々の3層のコンクリートラーメン高架橋構造の建造物で、3層目にプラットホーム、2層目に駅舎と店舗があり、並行に隣接して配置され、ほぼ一体化して建っている。また、2層目のコンコースは南側で歩車分離をした街づくりの基軸となるペデストリアンデッキとバスターミナルに直結し、1層目の階下は店舗とタクシー乗り場、駐車場などに利用されている。京王の中央口改札と小田急の西口改札は同一通路上にあり、京王⇔小田急間の乗り換えは永山駅とともに便利である。
一方、多摩都市モノレールの多摩センター駅は「都道町田・日野線」の上空に建造されているため、京王・小田急の両駅とは約200m程離れており、ペデストリアンデッキで接続されている。もともと暫定で建っていた建物を解体した跡地に連絡通路を建設したため、屋根があるのは新設された部分の数十メートルだけで、将来の建物建設予定地の部分には屋根がない。雨天時にはペデストリアンデッキ下のバスターミナルを経由すれば、屋根のない部分の距離は少なくなるが、上下の移動を要する階段がある。
京王電鉄(京王多摩センター駅)[編集]
島式ホーム2面4線を有する高架駅である。現行のダイヤでは相模原線の中で唯一各駅停車などが特急・急行の待ち合わせを行う駅である。プラットホームには開設当初から8両編成分の上屋とエスカレーター設備の準備工事が施されていたが、その後数回のリニューアルで10両編成分の上屋と上り・下りの両エスカレーターおよびエレベーターが設置された。なお、当初設けられたエレベーターはラッチ外に通じていたため、身体障害者専用の特殊な使い方がされていた。また、東改札口が新設され、その後においても駅務室の位置が改札口の北側に改装されている。
なお、当駅が始発・終着駅であった時期は上り方に両渡りの分岐器があり、3・4番線のみが常用されていた。南大沢延伸後は西側の橋本側に引き上げ線が設備され、折り返し運転に利用されている。また、かつては小田急多摩センター駅とホームの番号が連番になっていた。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1・2 | ■相模原線 | 下り | 南大沢・橋本方面 |
3・4 | ■相模原線 | 上り | 調布・明大前・笹塚・新宿・都営新宿線方面 |
駅構内施設[編集]
- 京王多摩センターSC
- 啓文堂書店 多摩センター店
- 京王アートマン 多摩センター店
- Tsuru Kame 京王多摩センター店
小田急電鉄(小田急多摩センター駅)[編集]
島式ホーム2面2線を有する高架駅。元来は島式ホーム2面4線の構造であるが、開業当初は副本線には軌道は設置されておらず、2面2線のみ使用していた[1]。その後、車両留置線の確保のために1985年3月10日より上下線とも副本線の使用を開始し、2面4線の構内配線となった[1]。また、延長線上も引き上げ線として整備され[1]、長い間列車の発着や回送列車の留置などにも使われていた。
その後、1990年に多摩ニュータウン唐木田地区の入居開始に合わせ、多摩線は唐木田駅まで延長され当駅は終点で無くなると同時に、唐木田駅に車両基地が新設されたため、当駅西方の渡り線や副本線であった側線の必要性が薄弱となり、2006年5月頃から省メンテナンスの目的から使用中止、同年5月19日・20日にそれぞれ1・4番ホーム側が閉鎖され、7月までにホーム片面に安全柵が設置された。そして2007年2月に1・4番ホームへ至る線路が本線(2・3番ホーム)と完全に分断されポイントが撤去され、同年9月2日には従来の2番ホームが1番ホーム、3番ホームが2番ホームとなり、「停車場」から「停留場」扱いになったのを機に信号の取り扱いも変更され、進入する電車は速度を落とさなくなった。なお、閉鎖された副本線側ホームの線路は残っている。
リニューアル工事後は、先の京王と同様に東口が新設されるとともにエスカレーターやエレベーターが設置された。また、駅高架建物南面の風防壁がガラススクリーンに改装されている。
2008年度末から、改札ラッチ内とプラットホームで乗客案内用の発車標の使用が開始されている。
各駅の案内サイン等で使用される当駅名のローマ字表記は時期によって異なり、「Odakyu-Tama-Center」「Odakyu Tama-Center」「Odakyu Tama Center」(最新)のいずれかとなっている。
なお小田急多摩線は、JR相模原駅を経由して上溝駅に至るルートが運輸政策委員会の「今後、整備について検討すべき路線」とされ、相模原市が延伸の促進を重点プロジェクトに位置付けている[2]。
のりば[編集]
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■多摩線 | 下り | 唐木田方面 |
2 | ■多摩線 | 上り | 新百合ヶ丘・新宿・千代田線・小田原・片瀬江ノ島方面 |
駅構内施設[編集]
多摩都市モノレール (多摩センター駅)[編集]
相対式ホーム2面2線を有する道路上に構築された高架駅で、多摩モノレール線の起点駅である。地上およびペデストリアンデッキの高さから、上部の駅舎建物には階段の他にエスカレーターとエレベーターが通じ、完全にバリアフリー化されている。上北台方の上下線間にモノレール特有の両渡りポイントが設置されている。
駅の外観は蒸気機関車の動輪をイメージしたデザインであり、そのデザインを施した部分の窓の内側がエスカレーターの部分になっている。「多摩ニュータウンの中心に新たに誕生した車輪をイメージしデザインされた駅」として、2000年に関東の駅百選に選定された[3]。
駅の北側で京王相模原線と小田急多摩線を越えるが、高架の両線のさらに上を通る関係で、地上からの高さが最も高い駅となっている。
多摩モノレールは、当駅より先、町田駅、八王子駅方面への延伸が東京都による次期整備路線(導入空間の確保に着手すべき路線)とされているため、将来中間駅になる可能性がある[4]。2013年に町田市は「多摩都市モノレール町田方面延伸協議会」を設立し、町田市として延伸を推進している[5]。なお、町田方面へは、すでに多摩市内の全区間と、町田市の一部区間で導入空間の確保がされている[6]。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1・2 | ■多摩モノレール線 | 立川北・上北台方面 |
- 設備メンテナンスの都合上、日中は平日ダイヤでは1番線、土曜・休日ダイヤでは2番線を常用の乗降ホームとして、構造物が片減りしないように均等に使い分けをしている。
駅構内施設[編集]
利用状況[編集]
多摩センター駅の利用者数は、周辺の住宅開発(特に多摩ニュータウン開発)や、業務施設・商業施設等の進出に比例する形で増加してきているが、下表にある通り、当初からの乗降者数を比較すると、圧倒的に京王の方が多かった。この現象は、京王が開通時から新宿方面への都心直通列車を主体に運行し、利便性で比較にならない優位性を示していたのに対し、小田急が町田方面への需要逼迫から本線への直通列車が運行されず、新百合ヶ丘止まりの区間ローカル列車主体のダイヤ運行に終始していたためである。
その後、小田急が地下鉄千代田線に直通する「多摩急行」の運行を開始して都心方面への新たな直結ルートが成立したことや、多摩都市モノレールの開通で小田急沿線から立川方面への新たなルートが成立したことにより、相互間の乗り換え利用客が発生したこと、小田急の複々線化が進捗し、都心方面への所要時間が短縮したこと、多摩線の運賃を値下げしたことなどで、現在は小田急の利用者が京王の半分程度の数字まで追い上げる結果となっている。
年度 | 京王電鉄 | 小田急電鉄 | 多摩モノレール | 出典 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
1日平均 乗降人員 |
1日平均 乗車人員 |
1日平均 乗降人員 |
1日平均 乗車人員 |
1日平均 乗降人員 |
1日平均 乗車人員 | ||
1974年(昭和49年) | 1,149 | 未開業 | |||||
1975年(昭和50年) | 3,126 | ||||||
1979年(昭和54年) | 7,713 | ||||||
1980年(昭和55年) | 23,469 | ||||||
1982年(昭和57年) | 9,678 | ||||||
1985年(昭和60年) | 42,358 | ||||||
1987年(昭和62年) | 16,956 | ||||||
1990年(平成 | 2年)62,759 | 31,367 | 11,449 | [7] | |||
1991年(平成 | 3年)33,713 | 12,221 | [8] | ||||
1992年(平成 | 4年)36,282 | 12,762 | [9] | ||||
1993年(平成 | 5年)38,896 | 13,932 | [10] | ||||
1994年(平成 | 6年)41,225 | 15,074 | [11] | ||||
1995年(平成 | 7年)82,852 | 41,320 | 15,451 | [12] | |||
1996年(平成 | 8年)41,540 | 15,567 | [13] | ||||
1997年(平成 | 9年)41,466 | 15,375 | [14] | ||||
1998年(平成10年) | 41,827 | 14,975 | [15] | ||||
1999年(平成11年) | 82,528 | 41,005 | 29,794 | 14,964 | 10,012 | [16] | |
2000年(平成12年) | 84,193 | 41,877 | 32,290 | 16,301 | 12,708 | [17] | |
2001年(平成13年) | 83,445 | 41,244 | 32,015 | 16,153 | 14,082 | [18] | |
2002年(平成14年) | 81,255 | 39,973 | 32,971 | 16,704 | 14,423 | [19] | |
2003年(平成15年) | 80,912[20] | 39,691 | 34,222[20] | 17,361 | 14,799 | [21] | |
2004年(平成16年) | 79,894[22] | 39,249 | 33,787[22] | 17,307 | 14,584 | [23] | |
2005年(平成17年) | 79,033[24] | 38,956 | 36,495[24] | 18,682 | 29,101[25] | 14,517 | [26] |
2006年(平成18年) | 79,825[27] | 39,499 | 39,352[27] | 20,123 | 30,250[25] | 15,128 | [28] |
2007年(平成19年) | 82,483[29] | 40,716 | 42,359[29] | 21,574 | 32,173[25] | 16,157 | [30] |
2008年(平成20年) | 84,175[31] | 41,608 | 44,827[31] | 22,748 | 33,864[25] | 16,978 | [32] |
2009年(平成21年) | 84,161[33] | 41,584 | 45,705[33] | 23,162 | 34,491[25] | 17,292 | [34] |
2010年(平成22年) | 82,803[35] | 40,874 | 46,984[35] | 23,836 | 34,712[25] | 17,411 | [36] |
2011年(平成23年) | 81,249[37] | 40,049 | 46,253[37] | 23,437 | 33,943[25] | 17,020 | [38] |
2012年(平成24年) | 81,841 | 47,290 | 17,451 | ||||
2013年(平成25年) | 85,284 |
駅周辺[編集]
多摩センター駅南側の一帯は多摩ニュータウンの「都市センター」であり、多摩ニュータウンの中心として、また周辺地域も含めた広範囲のエリアに高次な都市機能を提供する役割を担っている。新住宅市街地開発事業による計画的な街並みで、歩行者と車の通行を立体交差で隔離した歩車分離を基本とする歩行者専用道路を導入した独特の道路整備が行われている。駅北側は「多摩土地区画整理事業」によって整備され、雑居ビルやマンションが立ち並んでいる。
南北を合わせた多摩センター駅周辺は、東京都の都市計画において業務集積地区に位置づけられており、多摩市落合・鶴牧・山王下・愛宕の各一部が「多摩センター地区」として整備されることになっている[39][40]。
この「多摩センター地区」は多摩ニュータウンにありながら、多摩ニュータウンとしての住宅は一切建設されておらず、民間によって建設されたマンションが多く立ち並んでいる。
近年では業務施設の進出が活発であり、2007年にはCSK複合研究施設、ティアック本社、2009年にはJUKI本社が当地に移転している。2010年には野村総合研究所データセンター、東京都民銀行研修センターが当地に移転した。
また商業施設は、2005年(平成17年)に駐車場跡地にワーナー・マイカル・シネマズとスポーツオーソリティを核テナントとした複合商業施設「丘の上パティオ」が建設され、2006年(平成18年)には建設された高層マンションに「ライオンズ・エルモール」という複合商業施設がオープン、2008年(平成20年)に多摩中央公園に隣接して複合商業施設「クロスガーデン多摩」が建設された。
アニメ『とある科学の超電磁砲』では多摩センター駅前の風景が「学園都市」として多く登場することから、多摩市ではこれにあやかり「とあるアニメの学園都市化計画」を展開しており、実際の地図にアニメの画像をリンクさせた限定非売品のマップ「学園都市広域詳細地図」の配布などのイベントが多摩センター駅前で実施された[41]。実際に多摩センター駅周辺には大学が多く、中央大学・帝京大学・桜美林大学・恵泉女学園大学・国士舘大学・東京医療学院大学などへスクールバスや路線バスが発着している。
駅南側[編集]
- バスロータリー(多摩センター駅) - 各のりばについてはバス路線の項参照。
多数の施設が集積しており、都市軸となり駅からパルテノン多摩を直線で結ぶ歩行者専用道路「パルテノン大通り」を境に南東・南西と分けた。
駅南東[編集]
- 多摩カリヨン館(飲食・専門店街・医療施設ほか)
- マグレブビル(ファーマーズマーケット千歳屋・娯楽・フィットネスクラブ・飲食)
- おちあい横丁(飲食店街)
- 丘の上プラザ(イトーヨーカドー・専門店街)
- 丘の上パティオ(イオンシネマ多摩センターほか)
- ライオンズエルモール(ザ・ダイソー・医療施設ほか)
- ベネッセコーポレーション東京ビル(最上階にプラネタリウム・展望フロアがある)
- サンリオピューロランド(屋内型テーマパーク)
- 極楽湯多摩センター(スーパー銭湯)
- 多摩交通財団ビル(医療施設・事業所ほか)
- G.A.多摩ビル(事務所・店舗ほか)
- レイテックス本社ビル
- カテナ多摩センタービル(事務所・店舗ほか)
- 多摩美術大学美術館
- 東京都埋蔵文化財センター
- 東京法務局 多摩出張所
- みずほ銀行 多摩センター支店
- 横浜銀行 多摩センター支店
- 三井住友信託銀行 多摩桜ヶ丘支店 多摩センター出張所
- 白山神社
駅南西[編集]
- 京王プラザホテル多摩
- 三越ココリア多摩センター(多摩センター三越、都下最大級の丸善書店、ユニクロ等)
- ニューシティービル(ティアック本社ほか)
- クロスガーデン多摩(ダイエー・ヤマダ電機・専門店街ほか)
- 多摩タイム(ベスト電器・西松屋ほか)
- 三井住友銀行 多摩センター支店
- 多摩郵便局(旧・普通郵便局)
- TEPCO多摩センタービル
- 新都市センタービル(多摩テレビ本社ほか)
- 朝日生命保険多摩本社ビル
- みずほ銀行 多摩情報センター
- 東京海上日動システムズ 本社
- ミツミ電機 本社
- JUKI 本社
- 警視庁 多摩中央警察署
- 東京消防庁第九消防方面本部多摩消防署 多摩センター出張所
- NTT多摩ビル
- 東京ガス多摩ビル
- 多摩南部地域病院
駅南東 - 南西に跨る施設[編集]
- パルテノン多摩
- たまヴァンサン館
- 桜美林大学 多摩アカデミーヒルズ
- 多摩中央公園
- 多摩市グリーンライブセンター
- 旧富澤家住宅(庭園含む)
- 多摩市立図書館本館 - 耐震性の問題から市役所そばから移転。
- 共同利用駐車場(7か所、うち1か所は定期利用専用) - 当駅の南側には大規模駐車場が複数あり、周辺商業施設の利用において駐車サービスが受けられる。長らく駅周辺の駐車場は多摩都市交通施設公社の寡占状態であったが、多摩ニュータウン計画の変更で民間への土地売払いなどが進み、商業施設独自の駐車場や民間駐車場(いわゆるコインパーキング)も見られるようになった。前述の大規模駐車場も新都市センター開発株式会社を経てタイムズ24に委託されており、この結果「公営」の駐車場はほぼなくなっている。
駅北側[編集]
- 多摩センター郵便局(旧・特定郵便局)
- セコム HDセンター多摩
- 京西テクノス本社
- CSK 多摩センターオフィス
- 東京都民銀行 多摩研修所
- 野村総合研究所 東京第一DC
- 東京都水道局 山王下庁舎
- 東京都立南多摩看護専門学校
多摩ニュータウンの「多摩センター地区」における民間マンション建設[編集]
1987年(昭和62)年の施行計画第11回届出で、当時の多摩センター地区の南西にあった未開発地区が多摩センター地区に含まれることになり、そこには高層住宅の建設を予定して「集合住宅用地」が設定されたものの、結局は長らく開発されないまま残されることになった。この未開発用地は長年の間に幾度となく土地利用計画が変更されたが、最終的には2001年(平成13年)の公団と多摩市による協議によって多摩センター地区での住機能の導入が同意され、この南西部の未開発用地に加え、駅前の一部用地に「都市センター用地」の「住機能許容街区」が設定された。これは事務所を併設したマンションの建設を可能とするもので、既に公団は分譲住宅の建設事業から撤退していたため土地は民間デベロッパーに売却される形で、2005年(平成17年)入居の「D'グラフォート多摩センター煉瓦坂」をもって多摩センター地区での住宅供給が始まった。なお、この住機能許容街区の一部には、暫定利用の商業施設「多摩タイム」がある。
多摩センター地区全体から周辺にかけて歩行者専用道路のネットワークが整備されていて、多摩センター地区に建設されるマンションも例外無く歩行者専用道路に接続している。歩行者専用道路は車道と立体交差になっているため、自宅から多摩センター駅前、公園や商業施設、学校などへ車道を一切横断することなく移動が可能で、安全だと評価されている。付近には多摩中央公園や、大きい公園を3つ連続してつなげた「基幹空間」など、公園が豊富にあるのも特徴である。
一方、多摩センター地区で行われているこういった民間マンション建設は、従来の多摩ニュータウンで建設されてきたマンションと異なり、マンション敷地内に緑地が全く確保されていないと指摘されている。また日照を確保するために横に大きく広がった板状の高層マンションは圧迫感を与え、「超高層の“壁”が建設されている」と批判されている。
バス路線(多摩センター駅)[編集]
駅前南側ペデストリアンデッキ下部の1階にバスターミナルがあり、京王電鉄バス、京王バス南、神奈川中央交通、東京空港交通、富士急山梨バスの5社の路線バスが乗り入れている。停留所名はいずれも多摩センター駅となっている。
ほかに、京王電鉄バスが運行している多摩市ミニバスや京王バス南の深夜急行バス新宿駅西口発橋本駅行もある。
なお、多摩センター駅を開業した1974年の時点で駅周辺は開発中であり、1976年には駅高架に近接して仮設のバス乗り場が設置されたのみで、現在の本格的なバスターミナルは存在していなかった。多摩センター駅周辺におけるニュータウンの住宅開発は落合・豊ヶ丘・貝取・愛宕・松が谷・鹿島の各住区で始まったが、いずれも駅から2km以上離れた遠い地点から建設を始めた経緯があり、住民の足にはバス路線網によるアクセスの整備が肝要であった。また、各住区へ向かう正規の道路も完成されておらず、「多03系統」豊ヶ丘四丁目行を例にとると、現存しない多摩中央公園予定地西側寄りの仮設道路から現在の「西落通り」となった道を経由して運行していた数年の時期があった。
また、2014年現在では当初とターミナルの運用が大きく異なっている。当初、中州部分に17・18・19番乗り場があった。ターミナルに入ってきたバスは2 - 13番のバスは直進、17 - 19番のバスは中州の手前を右折、中州を貫く斜めの道路を通して合流、マグレブの前をターンして出口へと向かっていた。また正面道路にも14・15番の乗り場があった。現在、17・18・19番乗り場前は路線バスが当初とは反対の向きで多数待機し、中州を貫く道路部分では主に空港連絡バスが出発時刻まで待機している。2014年時点でも各乗り場のバス停などは残されており、過去の運用状況が見受けられる。
当駅は周辺の各住区や鉄道の駅とを結ぶバス路線網が充実し、羽田・成田の各空港への直通リムジンバスが運行されるなど、多摩地区において有数の重要なバスターミナルになっている。
- 路線についての概況は営業所記事を参照。
- バスターミナルに接した多摩センター南通り沿いの16番のりば(京王多摩センター駅停留所)から空港連絡バスが発着する。
- 同一の行先(例・聖蹟桜ヶ丘駅行や鶴川駅行など)でも経由地が多数ある。
バスのりば[編集]
1・2・3番 | 降車専用 | |||
---|---|---|---|---|
4番 | 桜85系統 | 松が谷・堰場経由 | 聖蹟桜ヶ丘駅行 | 京王バス南が運行 |
多11系統 | 松が谷循環 | 多摩センター駅行 | 京王電鉄バスが運行 | |
多16系統 | 急行 | 帝京大学構内行 | ||
多17系統 | 松が谷高校循環 | 多摩センター駅行 | ||
5番 | 桜72・桜73系統 | 鹿島・愛宕東・東寺方経由 | 聖蹟桜ヶ丘駅行 | 深夜バスあり。京王電鉄バスが運行 |
桜72系統 | 愛宕東行 | 平日のみ、深夜バスあり。京王電鉄バスが運行 | ||
NT01系統 | 「ニュータウン急行」 京王堀之内駅・南大沢駅・多摩境駅経由 | 橋本駅行 | 平日、深夜バスのみ。京王バス南が運行 | |
6番 | 桜62・桜63系統 | 愛宕東公園・多摩市役所経由 | 聖蹟桜ヶ丘駅行 | 京王電鉄バスが運行 |
桜62系統 | 愛宕東公園行 | |||
7番 | 多61・桜63系統 | 鶴牧団地循環 | 平日のみ、深夜バスあり。神奈川中央交通と京王電鉄バスが運行 | |
多61系統 | 富士見通り下行 | 京王電鉄バスが運行 | ||
8番 | 多01系統 | 豊ヶ丘四丁目経由 | 京王多摩車庫行 | 深夜バスあり。京王バス南が運行 |
多03系統 | 豊ヶ丘四丁目行 | 深夜バスあり。神奈川中央交通と京王バス南が運行 | ||
多04系統 | 豊ヶ丘四丁目・多摩車庫経由 | 鶴川駅行 | 神奈川中央交通が運行 | |
永65系統 | 豊ヶ丘四丁目・貝取北センター経由 | 永山駅行 | 深夜バスあり。神奈川中央交通と京王バス南が運行 | |
桜46系統 | 聖蹟桜ヶ丘駅行 | 京王バス南が運行 | ||
9番 | 永52系統 | 多摩市ミニバス東西線・右循環 | 永山駅行 | 京王電鉄バスが運行 |
10番 | 多02系統 | 青木葉公園経由 | 京王多摩車庫行 | 京王電鉄バスが運行 |
鶴32系統 | 青木葉公園・小野路経由 | 鶴川駅行 | 神奈川中央交通が運行 | |
11番 | 多43系統 | 日大三高行 | 京王電鉄バスが運行 | |
多44系統 | 急行 | 日大三高行 | ||
12番 | 桜73系統 | 多摩南部地域病院行 | 京王電鉄バスが運行 | |
永53系統 | 多摩市ミニバス東西線・左循環 | 永山駅行 | ||
13番 | 豊32系統 | 豊田駅北口行 | 京王バス南が運行 |
16番のりばの空港連絡バスは、京王バス南(南大沢営業所)と東京空港交通が、富士山駅・河口湖駅方面の中央高速バス(多摩河口湖線)は、京王バス南(南大沢営業所)と富士急山梨バス(本社営業所)が運行している。この3系統のみ当バス停名は「京王多摩センター駅」となっている。
- 南大沢駅 - 京王多摩センター駅 - 聖蹟桜ヶ丘駅 - 羽田空港
- 南大沢駅 - 京王多摩センター駅 - 聖蹟桜ヶ丘駅 - 成田空港
- 南大沢駅 - 京王多摩センター駅 - 聖蹟桜ヶ丘駅 - 富士急ハイランド - 富士山駅 - 河口湖駅
- 多摩河口湖線は土曜・休日および特定日に一日3本運行。富士急運行便(1本)は京王多摩センター駅発着。(南大沢駅には入らない)。
付記[編集]
- 当初、多摩ニュータウンの足を担う鉄道として小田急・京王とともに西武多摩川線の是政駅から多摩センター方面への延伸が計画されていたが、同線が武蔵境駅で接続している中央線快速のさらなる混雑が想定されたため、西武鉄道には延伸の事業認可が出なかった。
- 駅前は映画やドラマのロケーション撮影に使われることが多い。アニメや漫画等の作品でも度々登場する。
- 小田急多摩線の多摩センター延伸時には、行先表示の駅名のローマ字表記で「TAMA-SENTĀ」が使われていた[42]が、その後は英語の「CENTER」が使われている。
- 京王相模原線が1988年5月21日に南大沢まで延伸された時は通勤快速のみ同駅まで延伸したものの、延伸区間の利用者数と運行上の都合から快速は当駅折り返しが続いていた。しかし、1990年3月30日の橋本延伸後は通勤快速・快速とも終着駅まで運転されるようになった。
隣の駅[編集]
- 京王電鉄
- ■相模原線
- 多摩都市モノレール
- ■多摩都市モノレール線
- 松が谷駅 - 多摩センター駅
脚注[編集]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 鉄道ピクトリアル通巻546号 p151
- ↑ 小田急多摩線の延伸の促進|相模原市 - 2011年4月9日
- ↑ 関東の駅百選 東京都 - 関東運輸局
- ↑ 都市計画プロジェクト・多摩都市モノレール延伸検討 東京都都市整備局
- ↑ 多摩モノレール「町田へ延伸」目指す-市が協議会設立 - 町田経済新聞 2013年2月5日(2013年9月10日閲覧)
- ↑ モノレールとまちづくり - 町田市 (2013年9月10日閲覧)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成2年)228ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成3年)234ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年)PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年)PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 20.0 20.1 関東交通広告協議会「平成15年度1日平均乗降人員・通過人員」
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 22.0 22.1 関東交通広告協議会「平成16年度1日平均乗降人員・通過人員」
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 24.0 24.1 関東交通広告協議会「平成17年度1日平均乗降人員・通過人員」
- ↑ 25.0 25.1 25.2 25.3 25.4 25.5 25.6 多摩市 () 多摩市 第9表 多摩都市モノレール多摩センター駅乗降者数(1日平均) [ arch. ] 2013年10月5日
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 27.0 27.1 関東交通広告協議会「平成18年度1日平均乗降人員・通過人員」
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 29.0 29.1 関東交通広告協議会「平成19年度1日平均乗降人員・通過人員」
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 31.0 31.1 関東交通広告協議会「平成20年度1日平均乗降人員・通過人員」
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 33.0 33.1 関東交通広告協議会「平成21年度1日平均乗降人員・通過人員」
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ↑ 35.0 35.1 関東交通広告協議会「平成22年度1日平均乗降人員・通過人員」
- ↑ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ↑ 37.0 37.1 関東交通広告協議会「平成23年度1日平均乗降人員・通過人員」
- ↑ 東京都統計年鑑(平成23年)
- ↑ 八王子・立川・多摩業務核都市基本構想 東京都 2013年12月16日閲覧PDF
- ↑ [http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/seisaku/tama/pdf/tama_08.pdfPDF
- ↑ 立川市と多摩市で限定マップ配布 人気アニメ連携で地域活性化 ニュース|たまプレ!-ハイパーローカル多摩メディア 2011年4月9日閲覧
- ↑ 弘済出版社「鉄道ダイヤ情報」1990年5月号 No.73 p.15
注釈[編集]
- ↑ 2014年3月15日のダイヤ改正で設定された多摩線の準急は平日朝の下り1本のみである。