カルビー

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カルビー株式会社
Calbee, Inc.
Calbee logo.png
種類 株式会社
市場情報 東証プライム 2229
2011年3月11日~
略称
本社所在地 日本の旗 日本 
東京都千代田区丸の内一丁目8番3号
丸の内トラストタワー本館
電話番号
設立 1949年昭和24年)4月30日
業種 3050
事業内容 スナック菓子を中心とした菓子の製造・販売、コーンフレーク等の製造・販売
代表者 代表取締役社長CEO 伊藤秀二
代表取締役副社長 江原信
資本金 120億46百万円
売上高 連結:2559億38百万円
単体:1976億58百万円
(2020年3月期)
総資産 連結:2149億67百万円
単体:1990億4百万円
(2020年3月31日時点)
従業員数 連結:4,053名
単体:1,765名
(2020年3月31日時点)
決算期 3月31日
主要株主 オランダの旗 オランダFRITO-LAY GLOBAL INVESTMENTS B.V. 20.03%
日本の旗 日本一般社団法人幹の会 17.16%
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 4.09%
日本の旗 日本鳥越製粉株式会社 1.45%
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国THE BANK OF NEW YORK, NON-TREATY JASDEC ACCOUNT 1.15%
(2017年3月末時点)
主要子会社 日本の旗 日本カルビーポテト株式会社 100.0%
日本の旗 日本スナックフード・サービス株式会社 100.0%
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 Calbee North America, LLC 100.0%
Flag of South Korea.svg 大韓民国Haitai-Calbee Co., Ltd. 50.0%
フィリピンの旗 フィリピンCalbee-URC, Inc. 50.0%
インドネシアの旗 インドネシアPT. Calbee-Wings Food 50.0%
イギリスの旗 イギリスCalbee (UK) Ltd 100.0%
(2017年3月末時点)
関係する人物 松尾孝(創業者)
松尾聰(第2代社長)
松本晃(元会長兼CEO)
中田康雄(元社長兼CEO・CIO)
外部リンク https://www.calbee.co.jp/
特記事項:広島市で創業

カルビー株式会社Calbee, Inc.)は、日本スナック菓子メーカー。シリアル食品(グラノーラ)なども製造・販売している。

会社概要[編集]

沿革[編集]

1949年昭和24年)、広島県広島市(現在の南区宇品)にて、松尾糧食工業株式会社として設立。 1955年(昭和30年)現在の会社名のカルビーに変更。カルビーは、当時の日本人に不足しているとされたカルシウムの「カル」と、ビタミンB1の「ビー」を組み合わせた造語である[1][2]

1964年(昭和39年)に発売された、瀬戸内海小海老を使った「かっぱえびせん」がヒット商品となり、カルビーの名が知られるようになる。仮面ライダーのカード付きスナック菓子[注釈 1]や、藤谷美和子を起用した「カルビーポテトチップス」のCMでも話題になった。1973年(昭和48年)に本社を広島から東京に移転。

2005年(平成17年)には3代続いた同族経営をやめて、創業家外の社長兼CEOCIOとして、中田康雄が就任。バランスト・スコアカード(BSC)を経営に積極活用し、BSCを用いて立てた仮説を検証するために、“経営の見える化”を図った。2009年(平成21年)6月には米ペプシコの全額出資子会社であるジャパンフリトレーの買収を発表[3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] Template:R: 列挙できる出典は10個までです。「ドリトス」などトウモロコシを材料とする商品で強みを持つジャパンフリトレーを傘下に加えることで、ポテト関連商品の割合が70%を超える同社が新たに成長軌道を描くための基盤を整えた。同時にペプシコが、子会社のフリトレー・グローバル・インベストメンツ社(オランダ法人)を通じて、カルビーの株式を20%取得し大株主となった[3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] Template:R: 列挙できる出典は10個までです

2009年6月24日より伊藤秀二に代表取締役社長をバトンタッチするとともに、松尾雅彦の指名により、会長兼CEOとして、ジョンソン・エンド・ジョンソンの代表を務めた松本晃[13][14]を迎えた。同時に社外取締役制度の強化を図り、カゴメ相談役喜岡浩二キッコーマン取締役会議長茂木友三郎一橋大学教授一條和生を招聘した。

サッポロホールディングスサッポロビールの持株会社)の関連企業である。

年表[編集]

  • 1949年昭和24年) - 広島に松尾糧食工業株式会社を設立。
  • 1955年(昭和30年)
  • 1964年(昭和39年) - 「かっぱえびせん」を発売。
  • 1968年(昭和43年) - 宇都宮工場を操業。
  • 1969年(昭和44年) - 千歳工場(現在の北海道工場)を操業。
  • 1971年(昭和46年) - 「仮面ライダースナック」を発売。
  • 1972年(昭和47年)
  • 1973年(昭和48年)
  • 1975年(昭和50年)
  • 1976年(昭和51年) - 宇都宮第2工場、滋賀工場(現在の湖南工場)を操業。
  • 1976年(昭和51年) - 原料部門が独立し、カルビーポテト株式会社を設立。
  • 1983年(昭和58年) - 各務原工場を操業。
  • 1986年(昭和61年) - 広島西工場(現在の広島工場西棟)を操業。
  • 1988年(昭和63年) - シリアル食品市場に参入。
  • 1989年平成元年) - シリアル製造の清原工場を操業。
  • 1990年(平成2年) - スナックフード・サービス株式会社を設立。
  • 1991年(平成3年) - 東京研究開発センターを開設。
  • 1992年(平成4年) - 「ピザポテト」発売。
  • 1993年(平成5年) - 「堅あげポテト」発売。
  • 1994年(平成6年) - 東京都北区赤羽南一丁目に旧本社ビルが完成。
  • 1995年(平成7年)
    • 4月1日-創立20周年ロゴ制定として「Calbee」へ変更。
    • 新宇都宮工場を操業。
    • じゃがりこ」を発売。
  • 1996年(平成8年) - ガーデンベーカリー株式会社を設立。
  • 1999年(平成11年) - 綾部工場(現在の京都工場)を操業。じゃがいも不作により「ポテトチップス」を価格据え置きで100グラム→90グラムに減量。2世代目のカルビーポテト丸の竣工。
  • 2000年(平成12年) - 株式会社カルナックを設立。
  • 2004年(平成16年)
    • シリアル製造部門が独立し、オイシア株式会社を設立。
    • 研究開発の拠点となるR&DDEセンター(現在の研究開発本部)を設立。
  • 2005年(平成17年) - 滋賀工場が独立し、カルビー湖南株式会社(現在のカルビー・イートーク株式会社)を設立。
  • 2006年(平成18年)
    • 「じゃがビー」(Jagabee)を発売。
    • 旧広島工場(宇品)を閉鎖し、現広島工場(現在の広島工場東棟、廿日市市)創業。
  • 2007年(平成19年) - 「ポテトチップス」のベーシックラインのレギュラーサイズを従来の90グラムから85グラムに減量。参考価格は込み145円で据え置き。
  • 2009年(平成21年) - ペプシコと業務・資本提携を締結、ペプシコがカルビーの発行済み株式を20%取得し、カルビーがジャパンフリトレーを完全子会社化する[3]
  • 2010年(平成22年) - 本社を現在地(丸の内トラストタワー本館)に移転[15]。旧本社屋はその後、吉野家ホールディングスの本社として2016年1月まで使用されたのち、同年11月よりPALTAC東京支社となっている。また、2008年11月より「ポテトチップス」のレギュラーサイズが158円(85グラム、税込参考価格)となっていたが、値下げされ148円となった。
  • 2011年(平成23年)3月11日 - 東京証券取引所1部上場。[注釈 3]
  • 2012年(平成24年) - 世界最大のポテトチップス(501キログラム)を作成し、ギネス世界記録に認定。
  • 2013年(平成25年) - 2004年に独立させたオイシア株式会社を吸収合併。
  • 2015年(平成27年)秋 - 同社初となる筒入り型「ポテトチップス クリスプ」を発売[16]、同時にサッポロホールディングスと業務提携を開始。
  • 2019年令和元年)5月6日 - 「ポテトチップスコンソメパンチ」40周年を記念して、「ポテトチップスコンソメ肉パンチ」と「ポテトチップスコンソメ野菜パンチ」が発売。
  • 2020年令和2年) - カルビー(中国)管理有限公司(中国上海市)を設立。(株)ポテトかいつかを100%子会社化[17]

運送[編集]

北海道の1,300のジャガイモ畑と契約している。専用の運搬船「ポテト丸」(現在運用されているのは2017年に就航した3代目)や、トラック鉄道貨物で、本州等の工場へと運搬される[18]

拠点[編集]

工場[編集]

新宇都宮工場(NU)

括弧内は製造所固有記号

開発拠点[編集]

  • カルビーフューチャーラボ(CFL):広島市[19]

直営店[編集]

下記の情報は公式サイト[20]による。

CI[編集]

現在(2006年〜)のコーポレートメッセージは、「掘りだそう、自然の力。」 。

1976年から2005年までは「健康とまごころをお届けする。」。当時の提供番組であった『まんが日本昔ばなし』『おはよう!ナイスディ』『青春ファンタジア 菊池桃子 あなたと星の上で』の提供企業紹介で読まれていた。

商品一覧[編集]

  • かっぱえびせん
  • こんがりトースト焼き焼き
  • カルビーポテトチップス:地域限定商品を含めると年間で約200種類が販売されている[21]
    1983年発売。カルビー初の厚切りウェーブカット。
    • エスニカン
    1986年〜1993年に発売。当時の激辛ブームに乗せて発売。2018年3月12日から復刻版を発売(5月下旬までの期間限定発売の予定)[22]
    • グリルビーフ
    1987年〜1993年に発売。2018年3月12日から復刻版を発売(5月下旬までの期間限定発売の予定)[22]
    • お好み焼きチップス
    1989年〜1993年に発売。前身は「OKONOMI CHIPS」。2018年3月12日から復刻版を発売(5月下旬までの期間限定発売の予定)[22]
    • ポテリッチ こだわりの黒こしょう味
    お酒のつまみに合うポテトチップスをローソンで2012年3月20日に限定で発売。
    • ポテトチップス 贅沢バニラ
    冷やして食べるとうまいポテトチップスがコンビニで2012年4月16日に、コンビニ以外では4月30日に期間限定で発売。
    昔ながらの釜揚げ製法で製造された厚切りにして堅めの食感を持ったオールドスタイルのポテトチップス。
    • 極ぎゃが(きわじゃが)
    3.5ミリメートルと厚めにカット。2017年発売[広報 2]
    • ポテトチップス47都道府県の味(地元チップス)。各都道府県の地元の味を再現したポテトチップスを数量限定・期間限定で発売[広報 3]
  • サッポロポテト
  • じゃがりこ
  • miino(ミーノ)
  • じゃがポックル(地域限定)
  • 野菜スナック(サッポロポテトつぶつぶベジタブル、さやえんどう、ベジたべる、ベジップスなど)
    • チーズビット(春夏限定)
    • おさつスナック(秋冬限定)
  • フルグラ(フルーツグラノーラ
    • フルグラ くるみ&メープルシロップ味(2015年10月12日発売、2015年度秋・冬限定販売)[23]
    機能性表示食品としても展開。[24]
  • Oh! おつまみ
  • カード付きスナック・ポテトチップス
    1999年に復刻版として「仮面ライダーチップス」が発売される。第2弾カードにレアカードが続出、オークションで高値売買される。
    仮面ライダー』放送終了後に後継商品として発売された、後に発売されるおさつクッキーと同じ物を採用。
    ※この3つの商品は、トレーディングカードがおまけに必ず付いてくることで人気のロングセラー商品。当たり(=ラッキーカード)が出ると、当たり1枚でカードを収納するアルバム、2枚で全選手サイン入りカードが貰える。
    ※この5つの商品もカード付きで当たりが出るとカードアルバムが貰える。1980年代前半の藤子不二雄劇場の放送に合わせて発売された。なお、ドラえもんチップスは2014年に再発売された。
  • コラボ商品

提供番組[編集]

現在[編集]

過去[編集]

ほか多数。

また、かつてTBSラジオ時報スポンサーを務めていたことでも知られる。

CM出演者(過去の出演者も含む)[編集]

掲題について、以下に出演者の一例を記述する。

ポテトチップス[編集]

かっぱえびせん[編集]

じゃがりこ[編集]

じゃがビー[編集]

おさつスナック[編集]

フルグラ[編集]

その他[編集]

関連子会社[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. 「おまけ」の「仮面ライダーカード」のおかげで記録的な売り上げを達成したが、カードだけを取ってスナックを廃棄する現象が全国で発生。「ライダースナック投棄事件」として社会問題化した。
  2. 北海道内販売分は内容量100グラムであった。
  3. 上場日の2011年3月11日(金曜日)14時46分に東日本大震災が発生し市場の終了間際に株価が急落した。
  4. 一部広告専門マスコミ通信社向け配信サイトからの情報で「カルビー広告戦略見直しで2014年10月以降はスポット広告重視に」という記事を受けたもの。
  5. 平成版のシリーズと同様。

出典[編集]

  1. 企業情報|カルビー
  2. 本間之英『誰かに教えたくなる「社名」の由来』講談社+α文庫
  3. 3.0 3.1 3.2 (2009-6-25) 米ペプシコ:カルビーに20%出資-海外でのスナック菓子販売強化 Bloomberg 2009-6-25 [ arch. ] 2021/11/07
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  13. 松本晃インタビュー「会社は勉強の場ではない」日本経済新聞』ネット版(2017年4月11日)
  14. カルビー、なぜフルグラ大ヒット?透ける経営改革と「脱ポテト王」、世界企業への脱皮 ビジネスジャーナル(2014年3月1日)
  15. カルビー、本社を移転 日本食糧新聞社・2010年1月8日
  16. カルビー:筒入りポテチ参入 年間100億円目指す毎日新聞』2015年3月24日
  17. 会社の歴史|カルビー
  18. ジャガイモ輸送コンテナ船『ポテト丸』 カルビー株式会社、2021年11月7日閲覧
  19. カルビーフューチャーラボ(2019年9月22日閲覧)
  20. カルビー直営店
  21. 【ジュニアプレス】ポテチ ご当地の味開発/カルビー 地元の人に試食依頼『読売新聞』夕刊2018年3月10日
  22. 22.0 22.1 22.2 (2018年3月7日) あの煌めきを再び!バブル期の人気商品3品を復刻! カルビー [ arch. ] 2021-1-6
  23. (2015-10-11) 秋冬限定クルミ入り「フルグラ」カルビー 朝日新聞 2015-10-11 [ arch. ] 2015-10-13
  24. フルグラ食後の血糖値の上昇が気になる方へ(G606)
  25. 【カルビー ポテトチップス】の秘密(男の浪漫伝説 Vol.61) |ドリームメール

広報資料 [編集]

  1. (2017年10月27日) 「Yesterday’s tomorrow」1号店を10月28日オープン カルビー [ arch. ] 2021年12月24日
  2. (2017年7月12日) 『極(きわ)じゃが 焼きしお味』新発売! カルビー [ arch. ] 2021年12月24日
  3. () ポテトチップス47都道府県の味 カルビー [ arch. ] 2021-1-6

外部リンク[編集]

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