西区 (横浜市)
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西区(にしく)は、横浜市を構成する18ある行政区のうちのひとつである。市内では東に位置するが、中区から分離した際に中区の西にあることから「西区」と命名された[注 1][1]。
西区の中核駅である横浜駅及びみなとみらい駅周辺地区は、横浜市における都心(ツインコア)の一つである「横浜都心」に指定されている[2]。
地理[編集]
横浜市のほぼ中央に位置する。埋立地である、みなとみらい地区の開発により面積は拡大したが、横浜市18区の中で最も小さく、人口も18区中唯一10万人を切っており、最も少ないが、人口密度は南区に次いで2番目に高い。 中央部を流れる帷子川流域近辺は平地で、近辺を東海道線や国道1号なども通過しているが、最北部と最南部の内陸側は高台となっている。中心部から海側にかけては商業地だが、その他の地域の大半は住宅地である。
横浜駅があり、駅周辺には大型ショッピングモールやデパート、ビル街などがあり、横浜市の中心的な区である。
- 川: 帷子川、新田間川、石崎川
隣接している行政区[編集]
歴史[編集]
前史[編集]
- 西区の区域は元来東海道の神奈川宿および程ヶ谷宿(いずれも橘樹郡)、橘樹郡の芝生村、岡野新田及び藤江新田、久良岐郡の戸部村、平沼新田、尾張屋新田及び太田村から構成されていた。
- 1873年(明治6年)5月1日、区番組制により、戸部町・伊勢町・久良岐郡戸部村・平沼新田・尾張屋新田は第1区2番組に、桜木町(4丁目以降)・福島町・高島町・内田町は第1区3番組に、久良岐郡太田村は第1区4番組に、神奈川宿・橘樹郡芝生村は第3区1番組に、程ヶ谷宿・橘樹郡藤江新田は第3区2番組にそれぞれ編入される。
- 1874年(明治7年)6月14日、大区小区制により、桜木町・高島町・内田町・橘町・緑町・福永町・福島町・長住町は第1大区2小区に、戸部町・花咲町・伊勢町・宮崎町・老松町・平沼町・藤江町・岡野町・尾張屋町・橘樹郡芝生村・久良岐郡戸部村は第1大区3小区にそれぞれ編入される。
- 1878年(明治11年)12月1日、郡区町村編制法により、大区小区を廃して橘樹郡、久良岐郡並びに町村を復活。
- 1889年(明治22年)4月1日 市制町村制施行に伴い、同区域は橘樹郡神奈川町(神奈川宿と芝生村)、保土ケ谷町(程ヶ谷宿と岡野新田)、久良岐郡戸太村(戸部村、平沼新田、尾張屋新田、太田村と吉田新田)ならびに横浜市となる。(横浜市編入部分は鉄道建設のために海面を埋め立てた高島町・花咲町と旧戸部村と平沼新田の内、既に町屋が形成されていた戸部町、平沼町からなる。)
- 1895年(明治28年)7月1日 久良岐郡戸太村が町制を施行し、戸太町となる。
- 1901年(明治34年)4月1日 橘樹郡保土ケ谷町の一部(岡野新田と岩間字久保山・大谷・林越・大丸)、及び神奈川町と久良岐郡戸太町の全域が横浜市に編入される。
- 1911年(明治44年)4月1日 橘樹郡保土ケ谷町の一部(岩間字池上・東台・外荒具・道上・塩田・反町及び字宮下・殿田・関面・久保山下)が横浜市に編入される。
- 1927年(昭和2年)10月1日 区制が施行され、神奈川区(平沼町・西平沼町・高島通・表高島町・浅間町・南浅間町・浅間台・宮ヶ谷・南軽井沢・北軽井沢・岡野町・楠町・南幸町・北幸町)及び中区(久保町・戸部町・西戸部町・伊勢町・宮崎町・老松町・南太田町・花咲町・桜木町・内田町・緑町・長住町・橘町)に編入される。
- 1943年(昭和18年)12月1日 神奈川区の内、戸部警察所管内の地域(上記括弧内の地域)を中区に編入。戦時下の戦時配給制度の手続の軽減を図るのがその理由。西区分区への前段階として実施された。
行政[編集]
- 区長
- 大場 茂美 (2003年4月1日 - 2006年3月31日)
- 二木 健夫 (2006年4月1日 - 2008年3月31日)
- 浜野 四郎 (2008年4月1日 - 2009年12月31日)
- 芳賀 宏江 (2010年1月1日 - 2012年3月31日)
- 大久保智子(2012年4月1日 - )
警察[編集]
消防[編集]
- 横浜市消防局西消防署が担当する。
その他[編集]
- 税務署:東京国税局横浜中税務署が管轄する。
- 年金事務所:横浜中年金事務所が管轄する。
経済[編集]
横浜駅やみなとみらい地区を有することから横浜市の商業中心地となっており、大規模店舗などが多数所在する。
横浜市18区中、小売業売上は1位、卸売業売上は2位と、商業では市内トップであるが、工業は事業所数・従業員数ともに17位と少ない。農業は皆無である。
本社を置く主な企業[編集]
- 日産自動車
- 神奈川日産自動車
- 日揮
- 相模鉄道
- 岡村製作所
- 崎陽軒
- エバラ食品工業
- 日立システムズエンジニアリングサービス
- オンラインコンサルタント
- 千代田化工建設-2012年7月鶴見区より本社移転[3]
地域[編集]
町名[編集]
北部地区
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南部地区 |
横浜駅周辺地区 みなとみらい21地区
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※分区の名残で、町名としての桜木町・花咲町・赤門町は、中区・西区にまたがって連続する○丁目として現存する。西前町1丁目は住居表示の際に分割され現存しない。
住宅団地[編集]
- UR 花咲団地(花咲町、賃貸37 分譲51 1958年 建替え工事中) 全面建替)
- UR 久保町団地(久保町 市街地住宅 賃貸56 1959年 建替え工事中)
- UR 御所山団地(御所山 市街地住宅 賃貸84 1962年 譲渡返還)
- UR 高島通団地(高島 市街地住宅 賃貸12 1958年 譲渡)
- UR 高島橋団地(桜木町 市街地住宅 賃貸51 1963年 譲渡返還)
- UR 野毛山住宅 (野毛町、分譲120 1956年)
- 県営藤棚団地(藤棚町)
- 市営住宅 藤棚ハイツ
健康[編集]
- 平均年齢:43.6歳(2010年1月1日)
生活[編集]
主な公共施設[編集]
その他[編集]
教育[編集]
大学[編集]
- 横浜国立大学みなとみらいキャンパス(社会人講座が主)
- 神奈川大学みなとみらいエクステンション・センター(社会人講座が主)
- 八洲学園大学(通信制大学)
- 国連大学高等研究所(修士課程プログラム「環境ガバナンス生物多様性研究科」)
専門学校[編集]
高等学校[編集]
- 神奈川県立横浜平沼高等学校
- 渋谷高等学院 横浜校
- 八洲学園高等学校 横浜校
- 鹿島学園高等学校 横浜キャンパス
- クラーク記念国際高等学校 横浜キャンパス
- 屋久島おおぞら高等学校 横浜キャンパス
中学校[編集]
- 横浜市立老松中学校
- 横浜市立岡野中学校
- 横浜市立軽井沢中学校
- 横浜市立西中学校
小学校[編集]
- 横浜市立東小学校
- 横浜市立一本松小学校
- 横浜市立稲荷台小学校
- 横浜市立浅間台小学校
- 横浜市立戸部小学校
- 横浜市立西前小学校
- 横浜市立平沼小学校
- 横浜市立宮谷小学校
交通[編集]
鉄道路線[編集]
- 中心となる駅:横浜駅、みなとみらい駅
- 東海道線・横須賀線・湘南新宿ライン・根岸線
- - 横浜駅 -
- 東急東横線
- - 横浜駅
- みなとみらい線
- 横浜駅 - 新高島駅 - みなとみらい駅 -
- 京急線
- - 横浜駅 - 戸部駅 -
- 相鉄線
- 横浜市営地下鉄ブルーライン
- - 横浜駅 - 高島町駅 -
路線バス[編集]
バス・タクシーターミナル[編集]
- 横浜シティ・エア・ターミナル (YCAT)
船[編集]
道路[編集]
- 高速道路
- 国道
- 県道
- 市道
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]
名所・公園[編集]
- 横浜みなとみらい21(みなとみらい地区)
- 横浜ランドマークタワー(高さ約296mの超高層ビル、展望フロアあり)
- 臨港パーク・日本丸メモリアルパーク・高島水際線公園
- 野毛山公園・野毛山動物園
- 掃部山公園
文化施設[編集]
文化財[編集]
- ドックヤードガーデン(重要文化財:旧横浜船渠株式会社第二号船渠)
旧跡・宗教施設[編集]
祭事・催事[編集]
商業・レジャー施設[編集]
- 横浜駅周辺
- みなとみらい地区
- ランドマークプラザ(横浜ランドマークタワーに併設)
- クイーンズスクエア横浜(アット!)
- MARK IS みなとみらい(Orbi Yokohama)
- 横浜ジャックモール(2012年9月30日をもって閉館)
- マリノスタウン
- 横浜アンパンマンこどもミュージアム
- GENTO YOKOHAMA(横浜BLITZ、横濱はじめて物語、109シネマズ)
出身有名人[編集]
住民票を持つ有名なもの[編集]
- タマちゃん(西玉夫)
脚注[編集]
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注釈[編集]
出典[編集]
- ↑ 横浜市内18区の区名の由来Ⅱ【戦前・戦後編】(はまれぽ.com 2012年6月27日)
- ↑ 横浜市都市計画マスタープラン(全体構想)PDF 平成25年3月発行。編集・発行、横浜市都市整備局企画部企画課。
- ↑ オフィス移転のお知らせ。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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