中部国際空港
中部国際空港 | |||
---|---|---|---|
250px | |||
IATA:NGO-ICAO:RJGG | |||
概要 | |||
国・地域 | 日本 | ||
設置場所 | 愛知県常滑市 | ||
空港種別 | 商業 | ||
運営者 | 中部国際空港株式会社 | ||
運営時間 | |||
標高 | 5 m 15 ft | ||
位置 | |||
ウェブサイト | www.centrair.jp/ | ||
滑走路 | |||
方向 | ILS | 全長(×全幅 m) | 表面 |
18/36 | 3500 | 舗装 | |
ヘリポート | |||
番号 | 大きさ | 表面 | |
| |||
リスト | |||
国際空港の一覧・日本の空港 |
中部国際空港(ちゅうぶこくさいくうこう、Chubu Centrair International Airport)は、愛知県常滑市沖の伊勢湾海上にある第一種空港。セントレアとも呼ばれている。無駄な公共事業の代表。トヨタ空港ともいう。
目次
施設概要[編集]
案内上は中部空港または名古屋(中部)、名古屋 (NGO) と略されることもある。空港コード(IATA)は従前の名古屋空港(現・名古屋飛行場(県営名古屋空港))のコードであるNGOが移管された。
- セントレア (Centrair) は、中部 (Central Japan) と空港 (Airport) を組み合わせた造語であり、商標として登録されている。【商標登録番号】第4566713号。また、同空港管制の無線呼出名称及び、英語名の一部にも用いられている (Chubu Centrair International Airport) 。空港ビルの名称、同空港が所在する空港島の地名でもある。
- 空港の設置・運営は指定会社である「中部国際空港株式会社」(Central Japan International Airport Co., Ltd.:CJIAC) が行う。
- 着工に入る前頃まで、「中部地域の新しい国際空港」の意味を込めて「中部新国際空港」と呼ばれていたこともあった要出典。
- 日本で初めて民間の主導で開発された空港である要出典。
- 国際空港評議会 (AIC) による2006年サービスランキングで、参加した81の空港の中で総合6位、年間旅客数が500万から1500万人規模の25空港では05年・06年共に1位である。なお、この調査は国際線の出発旅客約1500人を対象に年4回のアンケートを実施した。空港までの交通や、空港内の案内のわかりやすさ、飲食施設、接客態度など22項目が評価対象である。中部国際空港で特に評価が高かった項目は、空港全体の雰囲気の良さ、ターミナルビルの清潔さ。
空港島[編集]
- 面積:580ha(南北4.3km,東西1.9km)
うち空港部分473ha。残り107haは愛知県企業庁が地域開発用地として、常滑対岸部の130haと共に造成した「中部臨空都市」である。
飛行場施設[編集]
- 滑走路 (18/36、滑走路18・36の双方にILSが設置されている)
- 運用時間:24時間 / 利用時間:24時間
- 誘導路 延長約10.2km 幅30m
- エプロン 約80ha 58スポット
- 滑走路は、滑走路中央部に向けて非常に緩やかな下り勾配になっている。
管制塔[編集]
- 国内初の円形の管制塔でターミナルビルの北東に位置する。滑走路端まで見渡せる高さということから計算され、高さ86.75m(鉄筋5階建)となった。2006年時点で国内では成田国際空港に次ぐ高さだが、将来の東京国際空港の管制塔建て替え後は第3位になる。
旅客施設[編集]
- 空港ターミナルビル
- 鉄骨4階建
- 延べ床面積:約22万m²(南北約1030m×東西約500m)
- センターピアをはさんで北ウイング(国内線)、南ウイング(国際線)が配置された折り鶴をイメージしたT字形の構成となっており、移動距離の短さが特長である。到着は2階部分、出発は3階部分にまとめられている他、チェックインカウンターから搭乗ゲートまでおよそ300mと近くなっている。T字型形状に合わせたスポット配置は、計画時に航空関係者を含めて検討を行い、入隅部の機材運用に若干の制約があるが、旅客利便を最優先する概念を妨げるものではないとして決定されている。ただし、スポットまでの航空機の導線が他空港に比べて複雑になり、スポットによっては、出発の際に長い距離をタキシングする必要があり遅延を発生させる原因のひとつになっている。
- ユニバーサルデザインを採用しており、ターミナルビルの随所に段差を無くしたり、障害者用トイレを設置するなどの工夫が見られる。
- ターミナルビル東側にはアクセスプラザがあり、2階・3階とスロープで接続されている。
- エアバスA380発着時は現状ではボーディングブリッジを使うことはできず、バスでの移動になる要出典。
- インラインシステム(In-Line System)
- 保安検査は、チェックイン後の手荷物の搬送、仕分けの過程で検査を行うインライン方式を採用している。通常行われる検査方式では、チェックイン前の手荷物検査で検査場が混雑し、行列が出来てしまい、出発時刻よりかなり早く空港に来る必要があった。インライン方式にすることで、旅客ターミナルビルをコンパクトにすることが出来、乗客は搭乗までの時間を食事や両替など、旅の準備に使うことが出来る。イギリスなどで行われている多段階の検査方式と同様なものである。
- X線保安機器は荷物の断面を360度の映像で見ることが出来る最新鋭機器CTX9000が導入されている。
- 国際線でインライン方式の手荷物検査を導入したのは日本で初めてである要出典。
- ターミナルビル1階には、常滑郵便局セントレア分室が置かれている。
- アクセスプラザ
貨物施設[編集]
旅客ターミナルビルに隣接して、貨物ターミナルが設置される。国内線・国際線共用であり、トラック待機場の設置などリードタイムの短縮を図るとともに、保税地域の適用による税関手続きの簡素化を目指す。
環境対策[編集]
- 騒音対策
- 空港を海上に建設することにより、市街地への航空機騒音を低減した。離着陸時の騒音は市街地では騒音基準を下回る要出典ようになっている。
- 海流への配慮
- 中部国際空港は海上を埋め立てて作った空港のため、空港島によって伊勢湾を南下する海流を阻害しないように、空港島の形状をDの字のような形状としている。これにより対岸との最小海域幅を確保し、滞流を予防している。また直線部分についても、角を丸めることにより渦の発生を防止している。
- 海洋生物への配慮
- 空港島を造成する際に、護岸を自然と共生できるよう配慮されている。具体的には、島東岸は自然石を用いた傾斜堤護岸を造成し、西岸は上部に消波ブロック、下部に自然石による岩礁性藻場を創出し、自然生物が住みやすいようになっている。
今後の整備計画[編集]
二本目滑走路整備事業[編集]
具体的な事業規模や滑走路延長は今のところ未定である。中部国際空港株式会社の現在の試算では、現在の滑走路から300メートル沖合に平行に3500m滑走路を1本新設し、空港島の面積を約200ha埋め立てて増やすとしており、事業費は約2000億円の見込み[1]。2007年6月21日の国土交通省交通政策審議会航空分科会の答申 [2]では、「完全24時間化を検討」という間接的な表現ながら二本目滑走路整備事業の必要性が示されたが、同時に「地元関係者の努力による需要の拡大」や「中部圏における(注:県営名古屋空港との)空港間の役割分担」の必要性が示された。二本目滑走路整備事業について国土交通省航空局幹部は「空港会社の収入は着陸料。需要の伸びは極めて重要な要素で、計算上十年経っても十三万回を達成できない条件下で、巨額の設備投資をする意思決定はできない」と発言している。[3]
その他[編集]
- エプロンを国際線南ウイング南側に7スポット程度を増設する予定。2006年度中にも地盤改良工事を開始し、2010年夏以降に供用を開始する。
- ILS(計器着陸装置)をカテゴリーIIIに高める。2008年度から運用を開始する予定。
がある。
航空管制[編集]
種類 | 周波数 | 運用時間(JST) |
CLR | 121.85MHz,126.2MHz | 24H |
GND | 121.8MHz,126.2MHz | 24H |
TWR | 118.85MHz,126.2MHz,289.9MHz | 24H |
APP | 119.175MHz,121.05MHz,228.4MHz,245.3MHz | 09:00-17:00 |
DEP | 120MHz,225.2MHz | 24H |
RDR | 125.5MHz,256.1MHz | 24H |
TCA | 119.25MHz,121.175MHz,318MHz,321.2MHz | 8:00-21:00 |
ATIS | 127.075MHz | 24H |
ATISの識別信号は、CHUBU CENTRAIR INTLである。
航空管制の仕組みについては「航空管制」を参照していただきたい。
中部国際空港における航空管制は、関西国際空港と同様に広域航空管制を実施している。
これは、中部発着の航空機のみならず、県営名古屋空港(愛知県西春日井郡豊山町他)・航空自衛隊岐阜基地(岐阜県各務原市)・浜松基地(静岡県浜松市)・陸上自衛隊明野駐屯地(三重県伊勢市他)などの進入・出発機のレーダー業務を行っている。
従来、航空路管制とトラフィック調整して飛行高度を許可する必要があったが、中部管制にて12,000FTまでは、航空機に対して上昇許可が与えられるようになっている。
管制塔内には、最新のデジタル機器や液晶ディスプレイの導入を行い、従来よりも多彩の情報を提供できるようになったとともに、液晶ディスプレイの導入により、照明を落とさなくて済むためレーダー室のイメージを一新した。
航空保安無線施設[編集]
国土交通省管轄[編集]
詳細は中部VORDMEを参照。
局名 | 種類 | 周波数 | 識別信号 |
中部 | VOR | 117.8MHz | CBE |
中部 | DME | 1212.0MHz | CBE |
- 保守は、国土交通省大阪航空局 中部空港事務所 航空管制技術官が担当
中部国際空港株式会社管轄[編集]
局名 | 種類 | 周波数 | 識別信号 |
中部R/W18 | ILS | 109.704MHz 109.696MHz |
ICY |
中部R/W36 | ILS | 111.904MHz 111.896MHz |
ICX |
- 保守は、中部国際空港株式会社が担当する。
商業施設[編集]
- 他の空港では小規模な店舗が点在するのに対して、100店舗以上の地元や東西の有名店、レストランが集合している。ショッピング街としてスカイタウンには、開放的なヨーロッパ調の街並みの「レンガ通り」、照明を落とし、古い日本の商店街の雰囲気を作り出している「ちょうちん横丁」がある。国際線出発ロビーにある免税店街には、国内最大規模の免税店も存在する。
- スカイタウンにある「くつろぎ処」では、日本の空港初の展望風呂「宮の湯」があり、浴場内から滑走路および離着陸する飛行機を眺めることができる。また「宮の湯」内にはリラクゼーションマッサージの「ゆらら」や床屋が完備されている。なお「くつろぎ処」は2007年11月1日より2008年2月頃まで改装工事のため閉鎖される。
- 開業時の混雑からは緩和されたものの今でも多くの人々が訪れ、一種のテーマパークのような賑わいと様相を呈している要出典。周辺行楽地と合わせ、セントレア見学のバスツアーなども数多く組まれる。
- 空港側は空港の安定経営の為、非空港部門で収益の過半を稼ぎ出す方針だが、現状は概ね空港の見込み通りに推移している。店舗は売り上げに対する歩合制を取っている。
- 総店舗面積、約11,000平方メートル。
エアブロイ[編集]
- セントレアはドイツバイエルン州にあるミュンヘン空港と姉妹空港提携をおこなっている。このミュンヘン空港内のレストラン『エアブロイ』で醸造されたビールを、ルフトハンザカーゴで空輸し、セントレア内のレストランで期間限定販売している。
- ドイツでは日本と違い、ビールにコーンスターチ等の添加をおこなわないというビール純粋令という法律があり、これに基づきミュンヘン空港内で醸造された純粋なビールを鮮度の高い状態で空輸している。
- 製造から5日以内のビールをセントレアでは出しており06年は3万杯飲まれた要出典。
- 07年も好評のため4月27日から10月末までの間、レストランクイーンアリスアクアでラガービールの『フリーガークエル』と白ビール(ヴァイツェンビール)の『クムラス』の2種類を販売している。
イベント施設[編集]
- ターミナルビル1階、センターピアガーデンの先端に、結婚式可能なスペース、施設が設けられており、週末を中心に挙式が行われている。披露宴は、3階の展望レストラン「クイーン・アリス」ブランドの「アリスダイニング(クイーン・アリス&歌舞伎)」で行われるのが一般的であり、参列者の参集から、挙式、披露宴、新婚旅行への旅立ちが、空港内だけで完結する。
- 4階のイベントプラザ、1階のセントレアギャラリー、別館のセントレアホール等で各種展示会やショー、ミニコンサートなど、様々なイベントが連日開催されている要出典。
- オフィス棟の第2セントレアビルには、国際シンポジウム、セミナー、株主総会、室内楽、展示会、発表会、懇親会など、多目的に利用できる会議ホール「セントレアホール」が設けられている。
展望デッキ[編集]
- 滑走路に向けて大きく突き出した全長300mの屋外展望デッキ「スカイデッキ」が設けられている。
- 美浜町などからも漁船で滑走路の間近で空港を見ることの出来るクルージングがある。
室内ガーデン[編集]
- ターミナルビルの中には、木々が立ち並び、ガラス窓の天井から光が差し込む吹き抜けの屋内公園施設の「センターピアガーデン」が存在する。
マスコットキャラクター[編集]
セントレアフレンズ[編集]
空港のオリジナルキャラクタとしてアランジアロンゾがデザインしたセントレアフレンズが設定されている。当初「なぞの旅人フー」、「なぞの荷物持ち」、「なぞのトリ」が発表され、後にどうぶつたち(いぬくん、ねこちゃん、かもめちゃん)、くもくんたち(くもくん、くろくもくん、ちびくもくん)、ひこーきなかま(ひこーきくん、ジェットくん)が追加発表された。なお「なぞの旅人フー」は開港前の2003年10月に名前が一般公募され決まった。 衣類、玩具、お土産品、お菓子等セントレアフレンズのキャラクターグッズも多く販売されている。最近では、フーを中心にしたダンスやイベントなどもありテーマパークのような印象を感じさせる。
歴史[編集]
計画から開港まで[編集]
- 1985年 - 中部空港の建設に向けた調査が開始される。
- 1989年 - 候補地を伊勢湾東部地域にすることが合意される。
- 1991年 - 第6次空港整備五箇年計画で調査事業となる。(この時点では地方拠点空港として位置づけられていた。)
- 1996年 - 第7次空港整備五箇年計画に大都市圏拠点空港としての整備が記載される。
- 1997年 - 政府予算に中部国際空港事業費が盛込まれる。
- 1998年5月1日 - 中部国際空港株式会社設立
- 2000年8月1日 - 空港島の本格着工が始まる。
- 2000年8月19日 - 中部国際空港起工式
- 2001年 - 空港島埋立工事に着工
- 2002年1月6日 - ターミナルビル着工
- 2004年6月24日 - 国土交通省航空局の小型ジェット機が飛行場検査のため初着陸
- 2004年10月5日 - ターミナルビル竣工
- 2004年11月13日 - 「第1回セントレア大見学会」が開催。
- 2005年1月29日 - 名鉄空港線開業
- 2005年1月30日 - セントレアライン開通
- 2005年2月5日 - 「第2回セントレア大見学会」開催 2日間で抽選で選ばれた3万2千人来場
- 2005年2月12日 - 訓練のため全日本空輸(ANA)機が旅客機として初着陸-一時強風により着陸断念し名古屋空港で待機
- 2005年2月14日 - ミュンヘン国際空港(ドイツ)と姉妹提携
開港後[編集]
- 2005年2月17日 開港-96,000人の来場者 日本人出国者数7,291人 出入国者数13,381人(うち邦人11,354人)
- 開港から1週間で598,000人、2週間で1,090,000人の利用客や見学客が来場。予想を超える来場者のため大混雑し、飛行機利用者が商業施設を利用できなかったため不満の声も挙がった。
- 2005年2月22日 開港後初の滑走路閉鎖-ノースウエスト航空72便タイヤ破裂のため。
- 2005年5月3日 累計来場者数が500万人を超える。
- 2005年7月3日 開港後初の緊急着陸-コンチネンタル・ミクロネシア975便油圧系統のトラブルのため。
- 2005年8月1日 累計来場者数が1000万人を超える。
- 2005年9月27日 2005年日本国際博覧会のアメリカ館に展示されたライト兄弟のグライダーが、スカイタウンに移設された。
- 2005年9月30日 アメリカン航空が就航開始からわずか半年で撤退を発表-ビジネス客の利用が伸びなかったこと、燃料費の高騰によるコスト削減のため。
- 2006年1月24日 2006年7月13日限りでANAの鳥取線が廃止と発表。国内線では初の廃止
- 2006年3月9日 中規模空港部門で旅客満足度調査世界一に選ばれた(国際航空運送協会(IATA))[4]
- 2006年5月25日 開港後、初の決算で黒字(経常利益23億円、純利益21億円)を達成した。
- 2006年7月22日 ランプバスに2005年日本国際博覧会の会場間シャトルバスとして活躍したFCHV-BUS(燃料電池バス)を投入
- 2006年10月26日 累計来場者数が3000万人を超える。
- 2008年1月日 ANA貨物便、成田発の天津便を除き撤退、マレーシア航空撤退。(予定)
- 2008年2月日 銭湯「宮の湯」展望デッキ設置。(工事のため11月より休業)
反対運動[編集]
中部国際空港やアクセス道路の建設、周辺部の開発についての反対運動が行われており[5] [6] [7] [8]、 話し合いだけでは反対派住民を説得できなかったため、中部国際空港株式会社による反対派漁民の漁具撤去の仮処分[9][10]や、愛知県による空港アクセス道路(知多横断道路)建設のための土地収用[11]などの措置が取られている。
定期路線一覧[編集]
国際、国内を合わせ週1000を超える便が就航している。
国内線[編集]
国内線航空券には、旅客施設使用料として200円が上乗せされる。これは東京国際空港についで2例目で、2005年4月1日より実施されている。
- 北海道方面
- 東北・関東・信越方面
- 中国・四国方面
- 九州・沖縄方面
国際線[編集]
- 日本(国際線乗継専用便)
- 韓国・台湾方面
- 中国、モンゴル方面
- 東南アジア方面
- ニノイ・アキノ国際空港(マニラ)、スワンナプーム国際空港(バンコク)、クアラルンプール国際空港(2008年1月をもって撤退予定)、シンガポール・チャンギ国際空港、タンソンニャット国際空港(ホーチミン)(2007年12月をもって撤退予定)、デンパサール国際空港(2008年6月2日~)
- ハワイ・グアム・オセアニア方面
- ヨーロッパ・中東方面
- アメリカ方面
貨物便[編集]
- 成田国際空港
- 佐賀空港
- 仁川国際空港(ソウル)
- 上海浦東国際空港
- 天津
- 香港国際空港
- ニノイ・アキノ国際空港
- スワンナプーム国際空港
- シンガポール・チャンギ国際空港
- アンカレッジ (2008年1月から運休)
- オヘア国際空港(シカゴ) (2008年1月から運休)
- インディアナポリス国際空港
- サンフランシスコ国際空港
- アトランタ
- ロサンゼルス国際空港
- ニューヨーク
- コロンバス
- フランクフルト国際空港
- フランクフルト(クラスノヤルスク(ロシア)経由)
上記に加えボーイング社がボーイング787部品運送用にボーイング747-400改造フレイター機B747LCFを2007年1月よりアメリカワシントン州エバレットへ向け運航中。運航はエバーグリーン航空へ委託されている。
就航航空会社一覧[編集]
- 日本の航空会社
- 韓国の航空会社
- 中国・モンゴルの航空会社
- 台湾の航空会社
- 東南アジアの航空会社
- オセアニアの航空会社
- ヨーロッパの航空会社
- 中東の航空会社
- 北米の航空会社
空港アクセス[編集]
鉄道[編集]
バス[編集]
船舶航路[編集]
- 津エアポートライン
- NPO法人「神社みなとまち再生グループ」
- 高砂海運
- セラヴィ観光汽船
- 四日市浜園旅客ターミナル(四日市市)
- 名古屋港イタリア村(名古屋市)(水・木・金曜運航)
- 松阪高速船(松阪ベルライン)
自動車[編集]
空港島には4500台分(5800台に拡張中、通常駐車場以外に臨時駐車場2000台分有り)の駐車場が用意されている。
タクシー[編集]
空港と名古屋市内など主要地区との間は、定額でタクシーに乗車できる。
- 名鉄知多タクシー・知多つばめタクシー・安全タクシー・鯱第一交通・宝交通・ひまわりによって構成されている中部国際空港構内タクシー営業会の加盟会社のタクシーが乗り入れている。(かつては、大興タクシーも加盟していた)
空港の展望と問題点[編集]
需要と供給[編集]
- 貨物便について全日空は、一旦中部発着の貨物専用便の運航を全面廃止し、成田国際空港及び関西国際空港に集約する意向を表明した。しかし、その後地元の働きかけにより成田-中部-天津線のみは存続が決定した。この結果、2008年1月7日以降は、現在週21便(往復計42便)ある中部国際空港利用の貨物便が、天津の週5便(往復計10便)のみとなる。[12]
- 開港以来国内線の便数が減り続けており、また昨年度は一昨年度と比べ搭乗者数も減少しており国内線の維持に課題が残る。[13]
- 東京、大阪に比べ、周辺人口が少ない為、乗り継ぎの容易さ、所要時間の少なさ、国内線の就航が多い利点を利用しての、地方空港から中部国際空港を経由による海外渡航需要の喚起を推進しているが、PR不足もあり、空港の目標の10%にまだ届いていない。首都圏の旅行者の一部を取り込む為に計画されている羽田連絡便の航行は、羽田の離着陸枠が一杯の為、羽田の滑走路増設まで待たなければならない。
- 2007年8月の関西国際空港二期工事限定供用後は、成田国際空港及び関西国際空港がそれぞれ滑走路2本となるのに対し、中部国際空港は滑走路1本であり、競争条件として不利であると中部国際空港株式会社や地元財界は考えており[14]、二本目滑走路整備事業の実現を強く求めている。
- 東海道・山陽新幹線・のぞみ号の増発の影響で、九州方面の国内線の利用者が名古屋空港の時より減少している要出典。しかし、時間に余裕がないビジネスマンは時間の掛かる新幹線よりも飛行機を利用するので要出典、廃線にまでは至っていない。それでもこの状況に対応するため、県営名古屋空港発の福岡便が就航し、路線を中部国際空港に集約する空港一元化の原則が揺らぎ始めている。
- 中部国際空港は富士山静岡空港より後に計画された[15]が、富士山静岡空港の事業の遅れにより中部国際空港のほうが先に開港することとなり、需給的には本来の想定より良い条件で開港することとなったため好調を維持してきたという側面があるが、2009年3月の富士山静岡空港の開港後は、本来想定された状態となり、その真価が問われることとなる。
- 2007年2月、国土交通省の交通政策審議会航空分科会において航空局による中部圏の航空需要予測が発表された。2017年度における中部国際空港の需要予測はそれぞれ、国内旅客数730万人(2005年度実績:680万人)、国際旅客数810万人(同:530万人)、国際貨物量38万トン(同:23万トン)、発着回数12.7万回(同:10.5万回)。年平均3%以上の伸びが見込まれる国際旅客数・国際貨物量に対し、国内旅客数は主要空港の発着枠の影響や新幹線の延伸の影響を考慮した結果、より低水準なものとなっている。
路線[編集]
- 長距離の国際線では、成田空港のような直行便中心の設定ではなく、国際ハブ空港への便が中心となっている。
- ハブ空港便として、北米方面ではノースウエスト航空のデトロイト・メトロポリタン・ウェイン・カウンティ空港便とユナイテッド航空のサンフランシスコ国際空港便があり、乗継で北・中央アメリカ大陸がカバーされている。ヨーロッパ方面では、旧ソ連以外で日本に最も近いハブ空港のヘルシンキ・ヴァンター国際空港便、ヨーロッパの中心的ハブ空港のシャルル・ド・ゴール国際空港(パリ)便とフランクフルト国際空港便(南アメリカへは両空港からノンストップ便あり)、中東・アフリカ方面ではドバイ国際空港便、その他、アジアのハブ空港便が多様に存在する。
- 乗継(ハブ空港)便は、直行便よりも目的地までの時間はかかるが、途中地上に降りることでエコノミークラス症候群のリスクが低く、目的地までの費用も直行便と同じかやや低い。
- 時間が大切なビジネスマンや短い休日しかとれない人の観光においては直行便需要も高く、ヒースロー国際空港(ロンドン)、ジョン・F・ケネディ国際空港(ニューヨーク)、ロサンゼルス国際空港、キングスフォード・スミス国際空港(シドニー)の直行便要望が高い要出典。
横風と欠航[編集]
- 空港予定地によく吹いていた北風(伊吹おろし)の影響による欠航やダイバートを防ぐため、滑走路はほぼ北向きに建設された。しかし、全日空機の初試験着陸は強い西からの強風(鈴鹿おろし)のため愛知県営名古屋空港に着陸し、開業後も強い西風により関西国際空港へのダイバート便が出た。これは、温暖化の影響で北風が減り、西風が増えたのではないかと指摘されている。
- 一方で、国際民間航空機関の基準では「空港の欠航率は5%以内」、中部国際空港の(他空港への代替着陸も含む)欠航率は0.4%であるため、空港では特段に横風に弱くなく、今後の状況を見守るとしている。[16]
バードストライク[編集]
関連項目[編集]
- 空港 - 日本の空港 - 空港コード
- 航空会社
- 空港連絡鉄道
- 2005年日本国際博覧会
- デ・ラ・ファンタジア
- トヨタ・レクサス(国際線ターミナル搭乗橋(PBB)に広告掲載)
- 南セントレア市(知多郡美浜町と南知多町が合併後に使用する予定だった市名)
出典[編集]
- ↑ 平成19年6月5日付け読売新聞記事
- ↑ 2007年6月21日の国土交通省交通政策審議会航空分科会の答申(pdf)
- ↑ 平成19年6月9日付け中日新聞記事
- ↑ 中日新聞 - 中部空港が満足度世界一
- ↑ 岩田郁代(知多の海と緑の会) () 岩田郁代(知多の海と緑の会) 中部国際空港はいらない! - 万博・道路・新空港やめよう大集会(1999/11/13)資料 日本語 [ arch. ] 9月8日
- ↑ 日本共産党愛知県委員会 () 日本共産党愛知県委員会 税金の巨大なムダづかい中部国際空港計画 日本語 [ arch. ] 9月8日
- ↑ 日本共産党知多地区委員会 () 日本共産党知多地区委員会 中部国際空港のページ 日本語 [ arch. ] 9月8日
- ↑ 中部国際空港建設見直しを考えるネットワーク () 中部国際空港建設見直しを考えるネットワーク 中部国際空港建設見直しのホームページ 日本語 [ arch. ] 9月8日
- ↑ 中部国際空港株式会社 (2001年) 中部国際空港株式会社 『空港建設工事に係る妨害禁止の仮処分申し立て』について 日本語 3月12日 [ arch. ] 9月8日
- ↑ 中部国際空港株式会社 (2001年) 中部国際空港株式会社 『空港建設工事に係る妨害禁止の仮処分決定』について 日本語 5月17日 [ arch. ] 9月8日
- ↑ 公害等調整委員会 () 公害等調整委員会 18 愛知県起業,常滑市都市計画道路事業3・1・3号浜田線,愛知県及び愛知県道路公社起業,常滑市都市計画道路事業1・3・1号知多横断道路に関する審査請求(平成15年(イ)第19号事件) 日本語 平成15年度 公害等調整委員会年次報告 - 第4章 土地収用法に基づく不服申立てに関する意見の申出等 [ arch. ] 9月8日
- ↑ 平成19年6月15日付け中日新聞
- ↑ 平成19年6月7日付け中日新聞
- ↑ 中部国際空港における複数滑走路の必要性 - 財団法人 中部空港調査会 専門委員会(pdf)
- ↑ 静岡空港は第6次空港整備五箇年計画で事業採択。中部国際空港は第7次空港整備五箇年計画で事業採択。
- ↑ 中日新聞 - 「鈴鹿おろし」で欠航増える?
- ↑ 鳥害 深刻 中部空港(2007年8月30日付け読売新聞)
- ↑ 鳥また衝突、40分閉鎖 中部空港(2007年9月1日付け読売新聞)
外部リンク[編集]
画像提供依頼中:この項目「中部国際空港」は記事に即した画像の提供が依頼されています。 |
fr:Aéroport international du Chūbu id:Bandar Udara Internasional Centrair Chubu ko:주부 국제공항 ms:Lapangan Terbang Antarabangsa Chūbu Centrair pl:Port lotniczy Nagoja-Chūbu sv:Central Japan International Airport vi:Sân bay quốc tế Chubu zh:中部國際機場