常磐自動車道
常磐自動車道(じょうばんじどうしゃどう、JOBAN EXPRESSWAY)は、起点を東京都、終点を宮城県仙台市とする高速道路(高規格幹線道路)である。略称は常磐道(じょうばんどう、JOBAN EXPWY)。
目次
概要[編集]
国土開発幹線自動車道の常磐自動車道は、以下のとおりとされている。
起点 | 主たる経過地 | 終点 |
---|---|---|
東京都 | 柏市 つくば市 水戸市 日立市 いわき市 相馬市付近 | 仙台市 |
高速自動車国道の常磐自動車道は、以下のとおりとされている。
起点 | 重要な経過地 | 終点 |
---|---|---|
東京都練馬区 | 和光市 戸田市 さいたま市 川口市 草加市 八潮市 三郷市 流山市 柏市 守谷市 つくばみらい市 つくば市 土浦市 かすみがうら市 石岡市 小美玉市 笠間市 水戸市 那珂市 常陸太田市 日立市 高萩市 北茨城市 いわき市 南相馬市 相馬市 宮城県亘理郡亘理町 岩沼市 名取市 仙台市 多賀城市 宮城県富谷市 | 仙台市 |
東北縦貫自動車道(東北自動車道)と結ばれ、北東国土軸の強化を目的としている。
東京都練馬区-三郷市の区間について東北縦貫自動車道、東関東自動車道と、宮城県富谷市-仙台市の区間について東北縦貫自動車道と重複している。
常磐自動車道の当初の終点は、いわき市とされていたが、1987年の国土開発幹線自動車道建設法改正により、仙台市まで延伸された[1]。いわき中央IC-亘理ICを高速自動車国道で整備、亘理IC-富谷JCTは仙台東部道路、仙台北部道路を常磐自動車道に並行する一般国道自動車専用道路として供用することとなった。
また、建設中の区間も含め全区間で国道6号や常磐線と並行している。
以下では、東日本高速道路(NEXCO東日本)が管理している高速自動車国道の道路名および事業名としての常磐自動車道について述べる。
一般に常磐道と略される。
三郷IC-谷田部ICの区間は大都市近郊区間に含まれるため、他の区間に比べて通行料金が割高になっている。
高萩IC-いわき中央ICにかけて常磐炭田の炭坑跡が地下にあり建設中に陥没事故が発生したことがあるため、この区間の多くはコンクリート舗装となっている。
安倍晋三内閣総理大臣は2014年9月17日、同年の12月6日に未開通区間の山元ICから相馬IC間と南相馬ICから浪江IC間を開通させることを明らかにした。また、2015年3月1日に浪江ICから常磐富岡IC間を完成させ、全線開通を目指す考えを表明した。[2]。
通過市町村[編集]
未開通区間は、カッコ書きとなっている。
接続高速道路[編集]
- 首都高速6号三郷線(三郷JCTで直結)
- 東京外環自動車道(三郷JCTで接続)
- 首都圏中央連絡自動車道(つくばJCTで接続)
- 北関東自動車道(友部JCTで接続)
- 磐越自動車道(いわきJCTで接続)
- 東北中央自動車道(相馬福島道路、相馬ICで接続:建設中)
- 仙台東部道路(亘理ICで直結)
インターチェンジなど[編集]
- IC番号欄の背景色が■である区間は既開通区間に存在する。施設欄の背景色が■である区間は未開通区間または未供用施設に該当する。未開通区間の名称は全て仮称である。
- スマートICは背景色■で示す。
- 路線名の特記がないものは市村道。
- BSのうち、○は運用中、◆は休止中の施設。無印はBSなし。
IC 番号 |
施設名 | 接続路線名 | 三郷 から (km) |
BS | 備考 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
首都高速6号三郷線 八潮方面 | |||||||
1 | 三郷IC/JCT | 国道298号 東京外環自動車道 首都高速6号三郷線 |
0.0 | 埼玉県 | 三郷市 | ||
1-1 | 三郷TB 三郷スマートIC |
埼玉県道52号越谷流山線 | 4.2 | 水戸方面出入口 | |||
1-2 | 流山IC | 流山有料道路 | 6.1 | 千葉県 | 流山市 | ||
2 | 柏IC | 国道16号 | 10.8 | ◆ | 柏市 | ||
- | 守谷SA | - | 15.5 | 茨城県 | 守谷市 | ||
3 | 谷和原IC | 国道294号(常総拡幅区間) | 19.1 | つくばみらい市 | |||
4 | 谷田部IC | 県道19号取手つくば線 | 30.3 | つくば市 | |||
- | BS | - | ◆ | ||||
4-1 | つくばJCT | 首都圏中央連絡自動車道 | 34.6 | 圏央道のJCT番号は「80」 | |||
- | 谷田部東PA | - | 36.1 | ||||
5 | 桜土浦IC | 国道354号 | 38.7 | ◆ | |||
土浦市 | |||||||
- | BS | - | ◆ | つくば市 | |||
- | BS | - | ◆ | 土浦市 | |||
6 | 土浦北IC | 国道125号(土浦新治バイパス) | 46.6 | ||||
- | 千代田PA | - | 50.4 | かすみがうら市 | |||
7 | 千代田石岡IC | 国道6号 (千代田石岡バイパス(未事業化)) |
54.7 | ||||
- | 石岡BS | - | 57.9 | ○ | 石岡市 | ||
7-1 | 石岡小美玉スマートIC | 国道355号 | 60.9 | ||||
- | 美野里PA | - | 63.2 | 小美玉市 | |||
- | BS | - | ◆ | ||||
8 | 岩間IC | 県道43号茨城岩間線 | 69.1 | ◆ | 笠間市 | ||
8-1 | 友部SA 友部スマートIC |
茨城県道16号大洗友部線 茨城県道52号石岡城里線 (市道経由) |
72.8 | ||||
8-2 | 友部JCT | 北関東自動車道 | 74.0 | ||||
- | 内原BS | - | 77.9 | ○ | 水戸市 | ||
9 | 水戸IC | 国道50号 | 82.0 | ◆ | |||
- | 田野PA | - | 85.6 | ||||
9-1 | 水戸北スマートIC | 国道123号 | 87.7 | ○ | 東京方面出入口 仙台方面出入口は2019年開通予定[3] | ||
- | BS | - | ◆ | 那珂市 | |||
10 | 那珂IC | 県道65号那珂インター線 | 93.8 | ||||
- | BS | - | ◆ | ||||
10-1 | 東海PA 東海スマートIC |
茨城県道62号常陸那珂港山方線 | 101.7 | 東海村 | |||
11 | 日立南太田IC | 国道6号 国道293号 |
105.3 | 日立市 | |||
11-1 | 日立中央IC/PA | 日立有料道路 | 117.5 | ||||
12 | 日立北IC | 国道6号(小木津バイパス) 県道10号日立いわき線 |
124.3 | ||||
13 | 高萩IC | 県道67号高萩インター線 | 135.2 | 高萩市 | |||
- | 中郷SA | - | 136.6 | 北茨城市 | |||
14 | 北茨城IC | 県道69号北茨城インター線 | 142.4 | ○ | |||
- | 関本PA | - | 150.3 | ||||
15 | いわき勿来IC | 国道289号 | 154.5 | ○ | 福島県 | いわき市 | |
- | いわき小名浜IC | 県道20号いわき上三坂小野線 | 161.0 | 2021年度 供用開始予定[4] | |||
16 | いわき湯本IC | 県道14号いわき石川線 | 167.1 | ○ | |||
- | 湯ノ岳PA | - | 169.4 | ||||
16-1 | いわきJCT | 磐越自動車道 | 171.2 | ||||
17 | いわき中央IC | 国道49号 | 175.5 | ○ | |||
- | 四倉PA | - | 185.0 | ||||
18 | いわき四倉IC | 県道35号いわき浪江線 | 188.3 | ||||
19 | 広野IC | 県道393号上北迫下北迫線 | 202.1 | ○ | 広野町 | ||
19-1 | ならはPA/SIC | 県道35号いわき浪江線 | 207.4 | 楢葉町 | |||
20 | 常磐富岡IC | 県道36号小野富岡線 | 218.5 | 富岡町 | |||
20-1 | 大熊IC | 県道251号小良ヶ浜野上線(町道経由) | 222.5 | 二輪車利用不可 | 大熊町 | ||
- | 双葉IC(仮称) | 追加インターチェンジ 2019年度 供用開始目標[5][6] |
双葉町 | ||||
21 | 浪江IC | 国道114号 | 232.8 | 浪江町 | |||
22 | 南相馬IC | 県道12号原町川俣線 | 251.2 | 南相馬市 | |||
22-1 | 南相馬鹿島SA 南相馬鹿島スマートIC |
県道34号相馬浪江線 | 257.7 | スマートICは6 - 22時利用可 | |||
23 | 相馬IC | 東北中央自動車道(相馬福島道路) 国道115号 |
265.6 | 東北中央自動車道(相馬福島道路)は建設中 2018年度開通予定 |
相馬市 | ||
24 | 新地IC | 国道113号 | 274.1 | 新地町 | |||
- | 山元南SIC(仮称)[7] | 事業中 2017年3月供用開始予定[8] |
宮城県 | 山元町 | |||
25 | 山元IC | 国道6号 | 288.9 | ||||
25-1 | 鳥の海PA 鳥の海PAスマートIC |
福島県道・宮城県道38号相馬亘理線(町道経由) | 295.0 | 亘理町 | |||
26 | 亘理IC | 県道269号亘理インター線 | 300.4 | ||||
仙台東部道路仙台・三陸自動車道方面 |
SA・PA[編集]
売店は田野PA・湯ノ岳PA・四倉PA(下り線)・鳥の海PA以外の全てのSA・PAに設置されている。このうち、守谷SA・友部SAとコンビニ化されている千代田PA・日立中央PA・関本PA(下り線)は24時間営業を行っている。レストランは守谷SA・友部SA(下り線)に設置されている。また、ガソリンスタンドは全てのSAに設置されており、中郷SA以外は24時間営業。
トンネルと橋[編集]
- 三郷トンネル(三郷JCT-三郷料金所)
- 江戸川橋(三郷料金所-流山IC)
- 利根川橋(柏IC-守谷SA) : 775m
- 小貝川橋(谷和原IC-谷田部IC) : 230m
- 恋瀬川橋(千代田石岡IC-美野里PA) : 234m
- 涸沼川橋(岩間IC-友部SA) : 169m
- 田野高架橋(田野PA-水戸北スマートIC) : 454m
- 那珂川橋(水戸北スマートIC-那珂IC) : 500m
- 久慈川橋(東海PA-日立南太田IC) : 680m
- 日立トンネル(日立南太田IC-日立中央IC/PA) : 上り線2,439m 下り線2,442m
- 大久保第一トンネル(日立南太田IC-日立中央IC/PA) : 上り線99m 下り線216m
- 大久保第二トンネル(日立南太田IC-日立中央IC/PA) : 上り線187m 下り線301m
- 大久保第三トンネル(日立南太田IC-日立中央IC/PA) : 上り線1,004m 下り線1,022m
- 諏訪第一トンネル(日立南太田IC-日立中央IC/PA) : 上り線1,078m 下り線1,090m
- 諏訪第二トンネル(日立南太田IC-日立中央IC/PA) : 上り線221m 下り線268m
- 成沢トンネル(日立南太田IC-日立中央IC/PA) : 上り線850m 下り線880m
- 助川トンネル(日立南太田IC-日立中央IC/PA) : 上り線1,811m 下り線1,764m
- 平沢トンネル(日立中央IC/PA-日立北IC) : 上り線129m 下り線185m
- 高鈴トンネル(大雄院トンネル)(日立中央IC/PA-日立北IC) : 上り線595m 下り線527m
- 鞍掛トンネル(日立中央IC/PA-日立北IC) : 上り線1,866m 下り線1,846m
- 小木津トンネル(日立中央IC/PA-日立北IC) : 上り線203m 下り線195m
- 十王トンネル(日立北IC-高萩IC) : 上り下り線330m
- 関南トンネル(北茨城IC-関本PA) : 上り線1,309m 下り線1,365m
- 関本トンネル(北茨城IC-関本PA) : 上り線208m 下り線211m
- 好間トンネル(いわき中央IC-四倉PA) : 1,260m
- 夏井川橋(いわき中央IC-四倉PA) : 440m
- 大久トンネル(いわき四倉IC-広野IC) : 520m
- 木戸川橋(広野IC-常磐富岡IC) : 1,392m
- 熊川橋(常磐富岡IC-浪江IC): 280.0m
- 高瀬川橋(常磐富岡IC-浪江IC): 1439.5m
- 小高川橋(浪江IC-南相馬IC): 500m
- 北鳩原川橋(浪江IC-南相馬IC): 173.0m
- 原町トンネル(浪江IC-南相馬IC): 750m
- 新田川橋(南相馬IC-相馬IC): 100m
- 笹部川橋(南相馬IC-相馬IC): 148.5m
- 上真野川橋(南相馬IC-相馬IC): 500m
- 真野川橋(南相馬IC-相馬IC): 500m
- 町場川橋(南相馬IC-相馬IC): 100m
- 宇多川橋(南相馬IC-相馬IC): 200m
トンネルの数[編集]
区間 | 上り線 | 下り線 |
---|---|---|
三郷JCT-流山IC | 1 | 1 |
流山IC-柏IC | 4 | 4 |
柏IC-日立南太田IC | 0 | 0 |
日立南太田IC-日立中央IC | 8 | 8 |
日立中央IC-日立北IC | 4 | 4 |
日立北IC-高萩IC | 1 | 1 |
高萩IC-北茨城IC | 0 | 0 |
北茨城IC-いわき勿来IC | 2 | 2 |
いわき勿来IC-いわき中央IC | 0 | 0 |
いわき中央IC-いわき四倉IC | 1 | |
いわき四倉IC-広野IC | 1 | |
広野IC-浪江IC | 0 | |
浪江IC-南相馬IC | 1 | |
南相馬IC-亘理IC | 0 | |
合計 | 23 | 23 |
いわき中央IC以北は、暫定2車線であるため、トンネルの本数は、上下線で1本となっている。 流山-柏間は正確には橋(シェルター)扱いとなっている。これは、当該区間が住宅地の中を通過するので騒音防止や、天然記念物のオオタカ保護のため、橋上に公園を設置しているためである。
歴史[編集]
常磐自動車道は、起点側の三郷ICより先に柏IC以北について工事が進められた。これは、柏市や流山市で住宅密集地を通過するため、道路建設に対する住民反対が強かった為である[9]。 1981年(昭和56年)4月に柏IC - 谷田部ICの初開通を皮切りに、順次開通区間が延伸された。1984年までに柏IC - 那珂IC間がすでに開通していたが、国際科学技術博覧会(科学万博-つくば '85)の開催を控え、柏IC - 千代田石岡IC間を6車線化。三郷IC - 柏IC間については、千葉県の後押しもあり日本道路公団がこの区間を半地下化することで住民を説得し1985年(昭和60年)1月24日の開通にこぎつけた[9]。この日、首都高速6号線の小菅IC - 三郷IC間を延伸同時開通したことにより常磐自動車道と首都高速が初めて直結され、供用開始前日の23日に、開通を祝って三郷料金所と首都高速八潮料金所で開通式が盛大に執り行われた[10]。 科学万博開催の1985年は、突貫工事で那珂IC - 日立南IC、難所とされた日立南太田IC - 日立北IC間と立て続けに開通し、特に日立南太田IC - 日立北IC間は、上下合わせて連続する26本のトンネルと34本の橋梁によって結ばれた[11]。 1988年(昭和63年)3月24日に、当初予定されたいわき中央ICまで全線開通した。その後、流入交通量は年々増え続け、1987年(昭和62年)は3000万台だったが1990年(平成2年)には1.5倍以上にあたる4850万台まで伸びた[12]。実際に使い始めてみると、流山市と日立市地元からのインターチェンジ設置要望の高まりを受けて、地元自治体の負担でICを設置できる開発インターチェンジ制度が始まり、流山ICと日立中央ICがそれぞれ追加された[13]。
第四次全国総合開発計画が1987年(昭和62年)6月30日に閣議決定され、多極分散型国土形成のための交通ネットワークとして、高規格幹線道路網1万4千kmの整備が位置づけられると、1991年(平成3年)12月に開かれた国土開発幹線自動車道建設審議会(国幹審)で、未開通のいわき - 富岡間が整備計画路線に、相馬 - 亘理間が基本計画路線に指定され、全線開通に向けて再び動き出した[12]。
この節を書こうとした人は途中で寝てしまいました。後は適当に頑張って下さい。 |
年表[編集]
- 1966年(昭和41年)7月1日 : 国土開発幹線自動車道の予定路線とされる。
- 1970年(昭和45年)6月9日 : 三郷JCT - 千代田石岡IC間の整備計画決定[14]。
- 1981年(昭和56年)4月27日 : 柏IC - 谷田部IC開通[14]。
- 1982年(昭和57年)3月30日 : 谷田部IC - 千代田石岡IC開通。
- 1983年(昭和58年)12月22日 : 谷田部IC - 千代田石岡IC6車線化。
- 1984年(昭和59年)
- 1985年(昭和60年)
- 1987年(昭和62年)
- 6月30日 : 第四次全国総合開発計画が閣議決定され、常磐自動車道延伸が高規格幹線道路に構想。
- 9月1日 : 国土開発幹線自動車道建設法が改正され、東京都 - 仙台市が国幹道の予定路線とされる。
- 1988年(昭和63年)3月24日 : 日立北IC - いわき中央IC開通により、最初の全線開通。
- 1992年(平成4年)
- 1993年(平成5年)10月20日 : 日立中央IC開通、同時に高鈴PAを日立中央PAと改称。
- 1995年(平成7年)8月2日 : いわきJCT開通により、磐越自動車道と接続。
- 1996年(平成8年)12月27日 : 常磐富岡IC - 相馬IC間の整備計画決定[14]。
- 1999年(平成11年)3月25日 : いわき中央IC - いわき四倉IC開通。
- 2000年(平成12年)
- 2002年(平成14年)3月23日 : いわき四倉IC - 広野IC開通。
- 2003年(平成15年)3月29日 : つくばJCT開通により、圏央道と接続。
- 2004年(平成16年)4月14日 : 広野IC - 常磐富岡IC開通。
- 2005年(平成17年)
- 2006年(平成18年)
- 2008年(平成20年)12月19日 : 三郷料金所スマートIC社会実験開始。
- 2009年(平成21年)
- 2011年(平成23年)
- 3月11日 : 東北地方太平洋沖地震およびそれに伴う福島第一原子力発電所事故が発生(詳細は後述)。
- 3月24日 : 石岡小美玉スマートIC供用開始。
- 2012年(平成24年)4月8日 : 南相馬IC - 相馬IC開通[14]。
- 2014年(平成26年)
- 2015年(平成27年)
- 2016年(平成28年)
- 2017年(平成29年)
- 2019年(平成31年)
- 2019年(平成31年/令和元年)
- 2020年(令和2年)
- 2021年(令和3年)
- 2月13日:福島県沖地震により、相馬IC - 新地IC間で土砂崩れが発生し通行止めとなる(2月17日復旧)。
- 2月21日:広野IC - 浪江ICについて、2021年度にも4車線化に向けた事業に着手する方針が示される[36]。
- 3月5日:常磐道の4車線化優先整備区間のうち相馬IC - 新地ICを、2021年度に新たに4車線化事業に着手する候補箇所として国土交通省が選定[37][38][39]。
- 3月6日:山元IC - 亘理ICが4車線化[40]。
- 3月30日:いわき中央IC - いわき四倉ICが4車線化[41]。
- 3月30日:相馬IC - 新地ICにおいて、国土交通省より4車線化工事の事業許可を受ける[42]。
- 6月13日:いわき四倉IC - 広野ICが4車線化[43][44]。
- 2022年(令和4年)
- 2023年(令和5年)3月28日:桜土浦IC - 岩間IC間の最高速度を110 km/hに引き上げ[51]。
道路管理者[編集]
2005年10月の道路公団民営化後は全区間が東日本高速道路(NEXCO東日本)の営業範囲となっており、いわき勿来ICを境に南側をNEXCO東日本関東支社が、北側をNEXCO東日本東北支社がそれぞれ管轄している。
- NEXCO東日本関東支社
- 谷和原管理事務所 : 三郷IC-岩間IC
- 水戸管理事務所 : 岩間IC-いわき勿来IC
- NEXCO東日本東北支社
- いわき管理事務所 : いわき勿来IC-常磐富岡IC
- 仙台管理事務所 : 南相馬IC-相馬IC、山元IC-亘理IC
ハイウェイラジオ[編集]
- 三郷(三郷JCT-三郷料金所)
- 守谷(守谷SA-谷和原IC)
- 桜土浦(桜土浦IC-土浦北IC)
- 石岡(美野里PA-岩間IC付近)
- 水戸(友部JCT-水戸IC)
コールサインは「ハイウェイラジオ常磐道○○」と放送される。(例:三郷であれば「ハイウェイラジオ常磐道三郷」)
石岡局・水戸局は2008年に新規開局した。
車線・最高速度[編集]
区間 | 車線 上下線=上り線+下り線 |
最高速度 | 備考 |
---|---|---|---|
三郷JCT - 柏IC | 6=3+3 | 80 km/h | ※1 |
柏IC - 友部SA | 100 km/h | ||
友部SA - 友部JCT | 8=4+4 | ※2 | |
友部JCT - 水戸IC | 6=3+3 | ||
水戸IC - 日立南太田IC | 4=2+2 | ||
日立南太田IC - 日立北IC | 80 km/h | ※1
※3 | |
日立北IC - いわき中央IC | 100 km/h | ※4 | |
いわき中央IC - 亘理IC | 2=1+1 (暫定2車線) |
70 km/h | ※5 |
- ※1 : トンネル連続区間
- ※2:友部SA - 友部JCTが1 km程しかないため。
- ※3:下り線の一部に登坂車線
- ※4:上り線の一部に登坂車線
- ※5 : 一部区間で4車線
高速道路の中でも全体的に線形がよく、勾配も少ない。ただし、日立南太田IC-日立北ICなどでは最高速度が80km/hに規制されており、この区間はトンネルに加え急勾配・急カーブの連続地帯となっている。その他は、他の高速道路と同様に暫定2車線区間では最高速度70km/hに規制されている。
また、冬季の茨城県南部区間は「筑波おろし」と呼ばれる北西からの強風により、50-80km/hの速度規制が行われることがしばしばある。
道路照明灯[編集]
- 三郷IC-柏IC
- 友部SA-友部JCT
柏IC以北は道路照明灯がほぼ皆無であり、道路周囲に建造物がほとんど無いこともあって夜間は暗闇の中を走行することになる。
交通量[編集]
2010年度道路交通センサス
24時間交通量
埼玉県
千葉県
|
茨城県
|
福島県
|
当路線の交通量は区間により大きな差があり、北関東自動車道と交差する友部JCT以南では各区間5万台以上あるのに対し、暫定2車線区間である、いわき中央IC以北では各区間5,000台を割り込んでいる。
日立南太田IC-日立北ICの交通量が近隣の区間よりも多くなっているのは、日立市内の一般道路(国道6号等)に慢性的な渋滞が発生していることから、同市内を通過する車がこの区間だけを利用するケースがあるためであり、国道6号の日立市内の慢性的な渋滞緩和を目的とした、日立南太田IC-北茨城ICの区間だけを利用した場合に適用されるETC割引制度の社会実験が何度か実施されたことがあるが、本格的な実施はされていない。
2005年度道路交通センサス
24時間交通量
埼玉県
千葉県
|
茨城県
|
福島県
|
2002年度
- 区間別日平均交通量
- 三郷-広野IC平均 : 34,252台(前年度比92.2%)
- 最大 : 三郷-流山IC 100,633台(前年度比97.7%)
- 最小 : いわき四倉IC-広野IC 2,758台(前年度比83.5%)
- 総交通量
- 年間 : 61,672,629台(前年度比98.0%)
- 日平均 : 168,966台
- 料金収入
- 年間 : 70,107,291,000円(前年度比98.3%)
- 日平均 : 192,075,000円
渋滞[編集]
上記の通り、2002年度には1日あたり三郷IC - 流山ICで10万台を超える交通量でありながら、年末年始・ゴールデンウィークとお盆の大型連休に故郷や行楽地で過ごす人達の帰省ラッシュとUターンラッシュの期間中は東名高速道路・中央自動車道・関越自動車道・東北自動車道等の首都圏の放射方向の他の高速道路と異なり、30kmに及ぶ渋滞は滅多に発生しなかったのは、当路線の計画段階から「微弱な上り勾配を少なくして自動車の自然減速を防ぎ、後続車に減速させないようにするなどで混まない道路」が研究され、この成果が出たためとされている。
しかし、近年ではマスコミに東北道の迂回路として紹介されることに加え、磐越道のいわきJCT-郡山JCT間の4車線化工事が完了し当路線経由ルートの道路事情が改善されたこともあってゴールデンウィークとお盆には、上下線の三郷JCT - 北茨城ICで断続的に20km - 40km以上の渋滞が発生して、ごく稀に50km以上の大渋滞が発生することもある。
また、休日の午前中には当路線下りの渋滞が三郷JCTを過ぎて首都高速6号三郷線下りや交差する東京外環自動車道に伸びることもある。また、平日でも首都高速6号三郷線上りの渋滞が同JCTを過ぎ常磐道上りにまで伸びることが多い。それに、谷田部IC以南の大都市近郊区間では平日でも季節を問わず5km前後の渋滞が多いようである。大都市近郊区間で渋滞が発生する時間帯と主な渋滞の先頭は、午前中に下りの、夕 - 夜にかけて上り線の谷田部IC付近、谷和原IC付近、守谷SA付近、柏IC付近、流山IC付近、三郷トンネル、三郷JCT付近である。大都市近郊区間以外で渋滞の先頭になりやすいのは、桜土浦IC付近、土浦北IC付近、千代田PA付近、千代田石岡IC付近、美野里PA付近、岩間IC付近、友部SA付近、友部JCT付近、水戸IC付近と日立南太田IC~日立北ICの各トンネルである。
なお、2011年のゴールデンウィークでは福島第一原発事故による影響で原発近くを通過する当路線を通行するのを避ける車両が多かったためか、ほとんど渋滞が発生しなかった。一方、東北道では5月3日に下り線の栃木IC付近を先頭に70km以上渋滞するなど、例年以上に激しい渋滞が発生した。
東日本大震災、東京電力福島第一原子力発電所事故の影響[編集]
- 開通区間の影響
- 2011年3月11日 : 東北地方太平洋沖地震の発生により全線通行止。この内、那珂IC-水戸IC間の上り線の一部区間で本線が崩壊する被害があった。本震により本線部分まで被害が出たのは唯一である(他の地域でも路肩部分の崩壊や余震による崩壊はあった)。
- 2011年3月16日 : 三郷IC/JCT-水戸IC間復旧。
- 2011年3月21日 : 水戸IC-いわき中央IC間復旧。
- 2011年3月24日 : 山元IC-亘理IC間復旧。
- 2011年4月1日 : いわき中央IC-いわき四倉IC間復旧。
- 2011年4月28日 : いわき四倉IC-広野IC間復旧により同IC-常磐富岡IC間を除く開通区間が応急復旧完了。
- 2011年6月20日 : 東日本大震災の被災者支援、東電福島第一原発事故による避難者や復旧・復興支援を目的に一部車両を対象に通行料金を無料とする措置を水戸IC-広野IC間及び山元IC-亘理IC間で開始。
- 2011年8月31日 : 復旧・復興支援を目的に中型車以上の車両を対象に通行料金を無料とする措置を打ち切り。
- 2011年9月5日 : 広野IC-常磐富岡IC間を除く開通区間が東日本大震災の本復旧工事を開始。
- 2011年12月1日 : 東日本大震災の復興支援として全車種に無料措置を実施開始。
- 2012年3月31日 : 東日本大震災の復興支援として全車種に無料措置が終了。
- 2012年4月1日 : 東電福島第一原発事故による警戒区域等から避難している人が乗車する車両(ETC車を除く)のみで無料措置を実施開始。
- 2012年4月8日 : 南相馬IC-相馬IC間が開通。同区間は無料措置のため2014年12月6日の相馬IC-山元IC間開通まで無料通行可[52]。
- 2012年12月22日: 広野IC-常磐富岡IC間および南相馬IC-相馬IC間を除く開通区間の本復旧工事が完了。
- 2014年2月22日 : 東日本大震災以来通行止めとなっていた広野IC-常磐富岡IC間が3年ぶりに通行再開[53][54]。
- 2014年12月6日 : 浪江IC-南相馬IC間および相馬IC-山元IC間が開通し、鳥の海PAが開設。これに伴い南相馬IC-相馬IC間の無料措置が終了予定[55]。
- 2015年3月1日 : 常磐富岡IC-浪江IC開通に伴い常磐自動車道が全線開通予定。
- 2015年3月31日 : 東電福島第一原発事故による警戒区域等から避難している人が乗車する車両(ETC車を除く)のみでの無料措置が終了予定[56]。
- 未開通区間の影響
- 未開通区間も2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震による津波に伴う東電福島第一原発事故以降、建設は凍結状態であったが、同原発から半径20kmの警戒区域外については2011年5月9日からの建設再開が発表された。同原発から半径20kmの警戒区域内においては、2013年夏頃にも建設を再開できる見通しとなった。この影響で当初2011年度中に開通を予定していた常磐富岡IC-南相馬IC間と当初2012年度の開設を予定していたならはPAは開通・開設が延期されている。その後、警戒区域などを見直すため、除染作業を行い「早期の全線開通を目指したい」と発表した。南相馬IC-相馬IC間については、2011年度中に先行して部分開通させることが同年6月に発表され、2012年4月8日に先行開通した。また、2012年1月には同年2月から警戒区域内における建設工事を一部で再開することが発表され、未開通区間の浪江IC-南相馬IC間は2014年12月6日に開通するほか、同原発に近い常磐富岡IC-浪江IC間も2015年3月1日の開通を目指すこととなった。除染作業は2012年12月3日から翌年6月28日にかけて行われたが、その結果は低減率19~55%と芳しいものではなかった[57]。
- 開通予定年度
2014年3月10日、内閣総理大臣安倍晋三が東日本大震災3周年を前にした記者会見において、未開通の浪江IC-南相馬IC間と相馬IC-山元IC間を2014年12月6日[58]に、常磐富岡IC-浪江IC間を2015年3月1日に開通させ、常磐自動車道を全線開通させる方針を明らかにした[59]。総理発言を受けNEXCO東日本は諸課題を克服しつつ開通に向けて全社総力を挙げて取り組むとコメントしている[60]。
全線開通時には、東京-仙台間で東北自動車道のバイパス路線としても機能する。特に冬季の当路線未開通区間(国道6号)沿線(浜通り)は、東北自動車道沿線(福島県郡山市、福島市などの中通り)と比較して降雪量が少ないため、東北自動車道が降雪時の代替路として利用可能である。更に、2010年3月に仙台北部道路が富谷JCT経由で東北自動車道と直結されたことで仙台都市圏自動車専用道路ネットワークが完成しており、当路線全線開通後は仙台以北からいわき・水戸方面へのアクセスが飛躍的に改善される。
脚注[編集]
- ↑ いわき中央ICまで開通したのが1988年であることから、幻の全線開通であったともいえる。
- ↑ “常磐道、来春に全面開通 首相「福島復興を加速」”. 47NEWS (2014年9月17日). 2014年9月17日閲覧。
- ↑ スマートインターチェンジの新規採択について - 国土交通省、2014年7月25日
- ↑ 小名浜に新IC 常磐道、33年度供用目指す 国交省発表 福島民報 2014年8月9日付
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- ↑ <常磐道>坂元のスマートIC名称案「山元南」 - 2015年3月27日、河北新報
- ↑ 9.0 9.1 いばらき建設技術研究会;立原信永 (2002 9)
- ↑ 「常磐自動車道・首都高速と直結 柏 - 三郷が完成 華やかに開通式」『いはらき』茨城新聞社、1985年1月24日付日刊、1面。
- ↑ 「常磐自動車道 - 難工事を突破、北へ」いばらき新時代-16-『いはらき』茨城新聞社、1985年1月20日付日刊、1面。
- ↑ 12.0 12.1 「常磐道さらに北へ」『茨城新聞』、1992年1月3日付日刊、2面。
- ↑ いばらき建設技術研究会;立原信永 (2002 2)
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- ↑ 国土交通省 報道発表資料:高速自動車国道へのインターチェンジの追加設置について
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- ↑ (2015-01-30) 南相馬鹿島スマートインターチェンジの開通について 南相馬市 2015-01-30 [ arch. ] 2015-01-30
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- ↑ 福島原発周辺の常磐道、2月末に再開通 震災後の通行止め区間なくなる SankeiBiz 2014年1月10日付
- ↑ 2月末までに再開通=震災で通行止めの常磐道 時事ドットコム 2014年1月10日付
- ↑ 引用エラー: 無効な
<ref>
タグです。 「jobando_kaitsu
」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ↑ 原発事故による警戒区域等から避難されている方に対する高速道路の無料措置4月以降の取扱いについて NEXCO東日本・中日本・西日本・JB本四高速 2014年3月10日発表、同日閲覧
- ↑ 常磐自動車道における除染結果について 浪江町、2013年10月1日、2013年10月4日閲覧。
- ↑ “常磐自動車道 浪江IC~南相馬IC間・相馬IC~山元IC間の開通について”. NEXCO東日本 (2014年9月24日). 2014年10月6日閲覧。PDF
- ↑ “安倍内閣総理大臣記者会見”. 首相官邸 (2014年3月10日). 2014年3月10日閲覧。
- ↑ “常磐自動車道(建設中区間)の開通に関する安倍総理のご発言を受けて”. 東日本高速道路 (2014年3月10日). 2014年3月13日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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