武蔵村山市

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武蔵村山市(むさしむらやまし)は、東京都多摩地域北部にあるである。武蔵野台地の西に位置し、狭山丘陵を挟んで埼玉県と接している。

地理

地勢

市北部を狭山丘陵が西から東へ続いている。丘陵の南側は武蔵野台地の西の外れにあたり平坦な土地が広がっている。荒川水系と多摩川水系の境に当たる。市内を流れる空堀川は東流し、東村山市内で北東に向きを変えて新河岸川に注ぎ、さらには荒川に流れ込む。一方、残堀川は、昭島市立川市を経て立日橋下流で多摩川に合流している。

隣接する自治体

町名

  • 中藤(なかとう 〒208-0001)
  • 神明(しんめい 〒208-0002)
  • 中央(ちゅうおう 〒208-0003)
  • 本町(ほんまち 〒208-0004)
  • 学園(がくえん 〒208-0011)
  • 緑が丘(みどりがおか 〒208-0012)
  • 大南(おおみなみ 〒208-0013)
  • 三ツ藤(みつふじ 〒208-0021)
  • (えのき 〒208-0022)
  • 伊奈平(いなだいら 〒208-0023)
  • (きし 〒208-0031)
  • 三ツ木(みつぎ 〒208-0032/0033)
  • 残堀(ざんぼり 〒208-0034)
  • 中原(なかはら 〒208-0035)

歴史

  • 1889年4月1日 - 神奈川県北多摩郡中藤村・横田村・三ツ木村・岸村が成立し、4村で中藤村外三ヶ村組合が設立される。
  • 1893年4月1日 - 三多摩地域が東京府に移管される。
  • 1908年4月1日 - 中藤村と横田村が合併し、中藤村となる。これにより、中藤村外三ヶ村組合が中藤村外二ヶ村組合になる。
  • 1917年4月1日 - 中藤村・三ツ木村・岸村が合併し、東京府北多摩郡村山村が成立する。
  • 1954年11月3日 - 町制を施行し、村山町となる。
  • 1966年 - 都営村山団地竣工を皮切りに、人口が激増する。(1965年:14,069人→1970年:41,275人)
  • 1970年11月3日 - 市制施行。山形県村山市が既に存在するため、名称変更を行い、武蔵村山市となる。この結果、北多摩郡は消滅。

人口

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武蔵村山市と全国の年齢別人口分布(2005年) 武蔵村山市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 武蔵村山市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

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武蔵村山市(に相当する地域)の人口の推移
テンプレート:人口統計/13
総務省統計局 国勢調査より

昼夜間人口

2005年の夜間人口(居住者)は66,368人である。市外からの通勤者と通学生および居住者のうちの市内に昼間残留する人口の合計である昼間人口は59,591人で昼は夜の0.898倍の人口となり、夜間に比べて昼の人口は7千人ほど減る。

通勤者・通学者で見ると市内から市外へ出る通勤者18,851人、市外から市内へ入る通勤者は12,652人と通勤者では市外へ出る通勤者のほうが多く、学生でも市内から市外に出る通学生は2,646人、市外から市内へ入る通学生は2,068人と学生でも昼は市外へ流出する人数のほうが多い[1]。なお、国勢調査では年齢不詳の者が東京都だけで16万人おり、この項の昼夜間人口に関しては年齢不詳の人物は数字に入っていないので数字の間に若干の誤差は生じる。

市政

  • 市長:藤野勝(ふじの まさる、2期目、任期満了日:2018年5月29日)
    • 歴代市長:志々田浩太郎(1994 - 2002在任)は、史上最年少の市長だった。
  • 市議会(定数 20)
    • 議長:川島利男
    • 会派構成(2013年5月15日現在)
会派 議席数
新政会 8
公明党 6
日本共産党 3
民主党 2
市民のチカラ 1
  • 市職員数 : 386人(2012年4月1日現在)

国政・都政

国政

衆議院小選挙区選挙では東京20区(東村山、東大和、清瀬、東久留米、武蔵村山)に属す。

近年選出の議員は以下のとおり。

都政

北多摩1区(東村山、東大和、武蔵村山)に属す。定数は3人。

経済

古くからの機業地で江戸時代から昭和初期までは村山絣(かすり)という木綿の織物の一大産地だったが、他産地との競争に敗れ村山絣は衰退していった。その後伊勢崎などから新しい技術を導入し絹織物に活路を見出し村山大島紬のブランドを確立している。

農業

  • ミカン・ナシ・リンゴ農園、酪農、茶畑がある。また以前は多くの田んぼがあり稲作が行われていたが、現在では多くが宅地化され数は少ない。
  • 農園は武蔵村山市中藤・神明・中央・三ツ木・榎・三ツ藤に点在し、毎年収穫の時期には家族連れでミカン狩り等を楽しむ風景が見られる。

工業

  • 株式会社天乃屋:米菓子「歌舞伎揚」で知られる本社・東京工場がある。
  • 株式会社新川:半導体製造用精密ロボット製造販売で世界トップシェアメーカー。本社および工場が市内にある。
  • わらべや日洋株式会社 東京工場、村山第二工場セブン-イレブンの弁当やおにぎり、調理パンの製造工場。

※かつて市内に存在した企業

商業

  • ダイエー武蔵村山店
  • イオンモールむさし村山(旧:ダイヤモンドシティ・ミュー) - 2006年11月18日、日産村山工場跡地に敷地面積約13.7万m²の巨大ショッピングモールがオープンした。ジャスコ三越の2つの大型店舗を中心に、シネマコンプレックスなどの娯楽設備や約180の専門店を整え、規模は東京都内最大である。2009年3月1日付けで三越は撤退。跡地は「ノースタワー」に改名。市内に駅がないという問題のため、駐車場が広大、バス停が存在するという特徴がある。

国の機関

公共機関

  • 警察
    • *東大和警察署が管轄しており、市内に村山、三ツ木、横田、中藤の交番と残堀に駐在所がある。
  • 消防
  • 都市ガス
    • 福生市に本社を置く武陽ガスがサービスを行っている。

姉妹都市・提携都市

国内

地域

住宅団地

  • 国家公務員共済組合連合会むさしの第1団地 - 昭和44年 : 東京都武蔵村山市・立川都市計画事業(一団地の住宅施設)
  • 都営村山団地 :緑が丘 (武蔵村山市)・立川都市計画事業(一団地の住宅施設)
  • グリーンタウン武蔵村山

教育

小学校

  • 市立
    • 第一小学校
    • 第二小学校
    • 第三小学校
    • 第七小学校
    • 第八小学校
    • 第九小学校
    • 第十小学校
    • 雷塚小学校(らいづか) - 五小と六小を統合し開校。

中学校

  • 市立
    • 第一中学校
    • 第三中学校
    • 第四中学校
    • 第五中学校

小中一貫校

  • 市立
    • 村山学園 - 第四小学校と第二中学校を統合。

高等学校

大学

その他の学校

  • 東京都立村山特別支援学校

文化施設

  • 武蔵村山市民会館(さくらホール)

教育・福祉施設

  • 市民総合センター
  • 緑が丘ふれあいセンター
  • 歴史民俗資料館
  • 図書館(市内6か所)

運動施設

  • 総合体育館
  • 総合運動場
  • 野山北公園運動場
  • 大南公園野球場
  • 雷塚公園野球場
  • 大南公園プール
  • 野山北公園プール

医療機関

交通

鉄道国道が通っていない。新青梅街道上に計画されている多摩都市モノレール(現在は東大和市の上北台まで開通)は、国土交通省交通政策審議会答申で「2015年度までに着工することが適当な路線」と位置づけられているが具体的な計画には至っていない。なお、武蔵村山駅の用地は確保している。

武蔵村山市域に近い駅としては、玉川上水駅武蔵砂川駅西武拝島線/立川市)及び桜街道駅上北台駅多摩都市モノレール線/東大和市)がある。

また、かつて計画されていた武州鉄道が武蔵村山市内を経由する予定だった。

路線バス

道路

東西方向には青梅街道新青梅街道(東京都道5号)が通り、南北には立川市から所沢市に至る主要地方道である東京都道55号所沢武蔵村山立川線が通るなど道路交通の要である。

都道

観光

名所・旧跡

  • 村山温泉かたくりの湯:市営の公衆浴場。ふるさと創生事業で掘り当てた温泉。
  • 東京都立野山北・六道山公園(のやまきた・ろくどうやまこうえん):狭山丘陵の自然をそのまま公園にした自然園。
  • 野山北公園自転車道村山貯水池山口貯水池建設の際、多摩川羽村堰から埋設した水道管の上に堤防用の砂利運搬のために敷設された軽便鉄道の廃線跡を利用したサイクリングロード。残堀川と交差する雑木林には、高架橋のコンクリート台座や狭山丘陵に横田、赤堀、御岳、赤坂といった鉄道用のトンネルをそのまま再利用している。多摩湖脇の立ち入り禁止区域には5号トンネルがある。
  • 大多羅法師の井戸:日本各地に伝わる巨人伝説、デイダラボッチに纏わる史跡。デイダラボッチの足跡から湧き出てきたとされる井戸水で、日照が続いても乾かなかったとされる。現在は干上がっている。

祭・イベント

  • 武蔵村山市観光納涼花火大会:武蔵村山市商工会主で村山温泉かたくりの湯の駐車場が会場となる。西暦にあわせて打ち上げ数が毎年1発ずつ増える。
  • 村山デエダラまつり:市内最大のイベント。日産村山工場跡地を会場とし、農業・産業祭を観光誘致のために改称し、且つ規模を拡大した。

著名な出身・ゆかりのある人物

芸能人

TV・ラジオ

脚注

  1. 東京都編集『東京都の昼間人口2005』平成20年発行152-153ページ

外部リンク

行政
観光