港町駅
港町駅(みなとちょうえき)は、神奈川県川崎市川崎区港町にある京浜急行電鉄大師線の駅である。駅番号はKK21。
歴史[編集]
- 1929年(昭和4年)- 1931年(昭和6年) - 現在地から川崎大師寄り300mの位置に、臨時停留場である河川事務所前停留場を2年間限定で開設。
- 1932年(昭和7年)3月21日 - コロムビア前駅として開業。
- 1943年(昭和18年)6月30日 - 休止。
- 1944年(昭和19年)2月1日 - 港町駅に改称して営業再開。
- 1956年(昭和31年)10月18日 - 現在地に移転。
- 1977年(昭和52年)4月 - 構内踏切廃止。
- 2013年(平成25年)3月2日 - 北口改札を本設[1]。駅メロディ導入。
- 2014年(平成26年)
旧駅名は日本コロムビア川崎工場(2007年閉鎖)の最寄り駅だったことに由来する。また美空ひばりのヒット曲『港町十三番地』の舞台であったとされることから[3][4]、2013年3月1日、港町駅に同曲の歌碑が建立されることになり[5]、同時に列車の接近メロディとしても使用を開始した。
駅構造[編集]
相対式ホーム2面2線を有する地上駅。ホーム間を連絡する跨線橋が設置されている。以前は上り線側(南側)にしか改札口がなかったが(下り線側には臨時改札口設置されていたが平日朝等にしか使用されていなかった)、駅北側にタワーマンションが竣工した事により、下り線側にも正式に改札口(北口)が設置された。
かつては早朝・深夜時間帯は駅員無配置であったが、現在は終日駅員配置駅。
前述の理由から、南口改札前に『港町十三番地』の歌碑、改札内に音符のオブジェ、レコードの歴史や会社を紹介するパネルが設置されている。歌碑には歌詞、美空ひばりの写真、手形、サイン、レコードジャケットなどが掲載されており、ボタンを押すと1コーラス90秒の音楽が流れるようになっている。2013年3月1日に除幕式が行われた[1]。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | ■大師線 | 川崎大師・小島新田方面 |
2 | 京急川崎・横浜・品川・新橋方面 |
利用状況[編集]
2012年度の1日平均乗降人員は3,822人である[6]。これは京急線の駅で最も少ない乗降人数である。
近接する川崎競馬場に徒歩で向かえる実質的な最寄駅として機能している為、特に川崎競馬の本場開催日を中心に混雑し、混雑状況に対応して臨時出札口の設置や駅入口での初乗り区間の切符の臨時発売なども実施される。また大師線にも競馬観客輸送に対応した増発ダイヤが用意されている。
近年の1日平均乗車人員推移は下記の通り。[7]
年度 | 1日平均 乗車人員 |
備考 | 年度 | 1日平均 乗車人員 |
備考 |
---|---|---|---|---|---|
1995年 | 3,108 | 2004年 | 2,033 | [8] | |
1996年 | 3,138 | [9] | 2005年 | 1,976 | [10] |
1997年 | 2,944 | [9] | 2006年 | 1,960 | [10] |
1998年 | 2,823 | [9] | 2007年 | 1,934 | [10] |
1999年 | 2,788 | [9] | 2008年 | 1,784 | [10] |
2000年 | 2,470 | [9] | 2009年 | 1,747 | [11] |
2001年 | 2,430 | [8] | 2010年 | 1,661 | [11] |
2002年 | 2,297 | [8] | 2011年 | 1,584 | [11] |
2003年 | 2,143 | [8] |
駅周辺[編集]
駅東部には中小企業の工場が多く存在しており、駅北部は一帯に大規模タワーマンションが複数棟建設される計画があり[12]、2013年3月現在、1棟目が竣工し、2棟目の建設が開始されている。
2015年夏頃の開業を目指し競馬場の一部を商業施設化する開発がよみうりランド_(企業)から発表されている。
駅北口
- タワーマンション(リヴァリエ川崎港町)
駅南口
- 国道409号線
- 川崎競馬場
- 川崎市旭町小学校
- スーパーオートバックス かわさき店
- 川崎市港町公園
- トキコテクノ 川崎工場
- NECフィールディング
- 富士見公園
- 京急キッズランド港町駅前保育園
- THE FARM CAFE
- デイリーヤマザキ
バス[編集]
最寄停留所は、国道409号線上にある競馬場前となる[13]。以下の路線が乗り入れ、川崎鶴見臨港バスにより運行されている。
移設計画[編集]
川崎市は1993年に京急大師線を地下化(連続立体交差化)する都市計画事業を認可されていて(「京急大師線#地下化計画」参照)、この事業が完成すると当駅は地下化されて現在地の南側(国道409号の南側)に移設される。また、京急川崎駅と当駅の間に宮前駅(仮称)が設置されることになるが、完成時期については明示されていない。
隣の駅[編集]
脚注[編集]
- ↑ 1.0 1.1 交通新聞2013年3月8日
- ↑ 京急大師線「港町駅」が第20回川崎市都市景観形成協力者表彰を受賞PDF - 京浜急行電鉄 2014年3月19日 2014年3月26日閲覧
- ↑ 歌詞は海港の町をイメージしているが、「港町」の地名は川崎河港に由来しており、海には面していない。日本地名研究所『川崎の町名』川崎市、1991年
- ↑ 作詞した石本美由起は舞台が横浜であることを示唆している。東京新聞編集局『東京歌物語』東京新聞出版部、2009年
- ↑ ひばりさんの歌碑 京浜急行港町駅に設置 日刊スポーツ 2013年3月1日閲覧
- ↑ 京急まちWeb「駅別1日平均乗降人員」
- ↑ 川崎市統計書
- ↑ 8.0 8.1 8.2 8.3 86 市内鉄道各駅の乗車人員、川崎市統計書(平成18年版)、川崎市
- ↑ 9.0 9.1 9.2 9.3 9.4 70 市内鉄道各駅の乗車人員、川崎市統計書(平成13年版)、川崎市
- ↑ 10.0 10.1 10.2 10.3 13-1 市内鉄道各駅の乗車人員、川崎市統計書(平成22年版)、川崎市
- ↑ 11.0 11.1 11.2 13-1 市内鉄道各駅の乗車人員、川崎市統計書(平成25年版)、川崎市
- ↑ 川崎港町タワーマンション「Riverie(リヴァリエ)」プロジェクト、始動。
- ↑ 臨港バス時刻表(駅一覧)、川崎鶴見臨港バス公式サイト、2014年10月13日閲覧
- ↑ 臨港バス時刻表(競馬場前時刻表)、川崎鶴見臨港バス公式サイト、2014年10月13日閲覧