アウトレットモール

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アウトレットモールOutlet mallまたはoutlet centre)とは、1980年代アメリカ合衆国で誕生した新しい流通業(小売業)の形態で、主にいわゆる「メーカー品」(通常、メーカーのブランド名を表示したもの)や、「高級ブランド品」(通常、百貨店などで高額でも購入者がつき、販売可能なもの)を低価格で販売する複数のアウトレット店舗を一箇所に集めモールを形成したショッピングセンターのこと。

概要[編集]

アウトレットoutlet)とは、本来は水や煙などの排出口をあらわす言葉で、この場合は「工場から直接出てきたもの(ファクトリー・アウトレット)」を意味する。日本では、アウトレット=中古品、そして、アウトレット=展示品、規格外商品としても使われていた。1985年昭和60年)に開催されたつくば万博跡地を再利用したショッピングモールが始まりとされる。

もともとアメリカの流通業界において、ブランド・メーカーの衣料品アクセサリーなどの、流行遅れ商品や通販のクーリングオフ品、実用上は問題のない欠格品(いわゆる「半端もの」「訳あり品」「棚ずれ品」など)を処分するために、工場や倉庫の一角に「アウトレットストア」と呼ばれる在庫処分店舗が存在していた。

これが転じて、複数メーカーの直販店舗を一堂に集め(モール化)したものをアウトレットモールと呼ぶようになった。多数のブランドや業種を揃えた利便性で購入者の選択幅をモール全体として提供している。

アウトレット店舗には、メーカーなどが自社企画品や自社生産品の直接販売を行う「ファクトリー・アウトレット」と、小売店がメーカーから仕入れた在庫品を販売する「リテール・アウトレット」の2種類がある。「ファクトリー・アウトレット」では通常、販売するブランド名を掲示しメーカー直販を明示する。

アウトレットモールの多くは、高速道路や幹線道路沿いの郊外、観光地に立地している。近年は、高速道路のインターチェンジと専用通路で直結されているものもある(あみプレミアム・アウトレット等)。都心部の正規品流通店舗との競合を避け、通常店舗の分布が少ない地域にアウトレット店を置くことで広域から一定の集客を得るためと、そもそもの土地代の安さによって安値販売を成立させるためである。

1993年平成5年)に埼玉県入間郡大井町(現・ふじみ野市)にアウトレットモール・リズムが開業(現在は閉鎖)。これを期に地方を中心に建設が進んで、2012年(平成23年)現在、全国に35ヶ所以上のアウトレットモールがある。

多くのアウトレットモールでは、施設内にフードコート等の飲食施設を建物の内に併設しており、地方ごとに特色のあるメニューを提供する店が入っている。

また、家電量販店など、自社で商品を生産しない企業においても、各店舗から販売期間が終了した店頭展示商品を集めて低価格で販売を行う店が存在し、同様にアウトレット店と称される。

日本の主なアウトレットモール[編集]

日本では「三井アウトレットパーク」(三井不動産)と、「プレミアム・アウトレット」(アメリカのアウトレットモール開発会社Chelsea Property Group, Inc.(現 Simon Property Group, Inc.)・三菱地所双日が設立したチェルシージャパン(現 三菱地所・サイモン))が2大勢力となっている。

北海道[編集]

東北地方[編集]

関東地方[編集]

中部地方[編集]

近畿地方[編集]

中国地方[編集]

四国地方[編集]

九州地方[編集]

沖縄[編集]

閉店・閉鎖[編集]

オープン予定[編集]

平成27年度予定 三井アウトレットパーク北陸小矢部(仮称)(富山県小矢部市)〈三井不動産〉

脚注[編集]

  1. (2012-2-22) ショッピングセンターの名称決定のお知らせ イオンモール 2012-2-22 [ arch. ] 2012年3月2日

関連項目[編集]