みずほ台駅
みずほ台駅(みずほだいえき)は、埼玉県富士見市東みずほ台二丁目にある、東武鉄道東上本線の駅である。駅番号はTJ-16。
目次
年表[編集]
- 1927年(昭和2年)2月1日 - 水谷信号所(現・みずほ台駅)開設。貨物専用ホームがあった。「水谷信号所」は東京から運搬された屎尿をおろす場所として開設され、これは周辺農業に大きな貢献をしたという[1]。
- 1938年(昭和13年)6月1日 - 水谷信号所廃止。
- 1951年(昭和26年)9月1日 - 運行本数の増加に対応するため、みずほ台信号所開設(旧・水谷信号所)。
- 1954年(昭和29年)
- 1977年(昭和52年)10月21日 - みずほ台駅開業。
- 1979年(昭和54年)11月8日 - 志木 - みずほ台間に柳瀬川駅開業。
- 1986年(昭和61年)10月21日 - 貨物営業を全廃。
- 1987年(昭和62年)8月25日 - 帝都高速度交通営団(現・東京地下鉄)有楽町線開業により、同線との相互直通運転列車停車開始。
- 1992年(平成4年)3月1日 - 自動改札機を設置。当初は池袋駅、当駅、川越駅、高坂駅の4駅に設置。
- 2006年(平成18年)12月9日 - 事務室側自動改札機一基を横幅拡張バリアフリー化(車椅子通行可能)。 PASMOの導入に伴い自動改札機をICカード対応に更新。
- 2007年(平成19年)3月27日 - 多機能トイレ・エレベーター3基使用開始。
- 2008年(平成20年)6月14日 - 東京メトロ副都心線開業により、同線との相互直通運転列車停車開始。
- 2009年(平成21年)5月18日 - 発車メロディ使用開始。
駅構造[編集]
出口は西口と東口の2か所がある。ホームと改札口との間はエレベーター・エスカレーター(上りのみ)・階段で連絡している。西口から改札口までは上りエスカレーター、東口側にはエレベーターが設置されている。3基のエレベーターは直進2方向型出入口で車椅子にも対応しており、エレベーターと改札内の多機能トイレ設置費用の一部は国土交通省および富士見市・三芳町が負担している。エレベーター設置に際しては、支障となる発車標と電線を吊るしている鉄塔が移設された。
2007年12月から2008年1月にかけて改修工事が行われた。
東口・西口とも東武ストアが入居する駅ビルとなっている。東口側はロッテリアやくらづくり本舗などの店舗、上層階はマンションである。西口側は、2階にTSUTAYA、1階にはサンクスみずほ台西口店(サンクスモデル店)、ドトールコーヒーなどの店舗がある。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■東上線 | 下り | 川越・坂戸・森林公園・小川町方面 |
2 | ■東上線 | 上り | 朝霞台・和光市・池袋方面 有楽町線 新木場・副都心線 渋谷・■東急東横線 横浜・■みなとみらい線 元町・中華街方面 |
利用状況[編集]
2012年度の1日平均乗降人員は40,451人である[2]。
近年の1日平均乗降・乗車人員は以下の通り。
年度 | 1日平均 乗降人員[4] |
1日平均 乗車人員 |
---|---|---|
1987年(昭和62年) | 33,701 | 17,124 |
1988年(昭和63年) | 38,918 | 19,582 |
1989年(平成元年) | 41,015 | 20,679 |
1990年(平成 | 2年)43,354 | 21,899 |
1991年(平成 | 3年)46,334 | 23,404 |
1992年(平成 | 4年)47,638 | 24,211 |
1993年(平成 | 5年)44,120 | 22,423 |
1994年(平成 | 6年)43,421 | 22,044 |
1995年(平成 | 7年)44,179 | 22,362 |
1996年(平成 | 8年)44,137 | 22,374 |
1997年(平成 | 9年)43,889 | 22,258 |
1998年(平成10年) | 43,792 | 22,180 |
1999年(平成11年) | 43,807 | 22,151 |
2000年(平成12年) | 43,601 | 22,033 |
2001年(平成13年) | 43,766 | 21,831 |
2002年(平成14年) | 43,241 | 21,549 |
2003年(平成15年) | 43,001 | 21,451 |
2004年(平成16年) | 42,387 | 21,099 |
2005年(平成17年) | 41,853 | 20,846 |
2006年(平成18年) | 41,496 | 20,642 |
2007年(平成19年) | 41,660 | 20,741 |
2008年(平成20年) | 41,573 | 20,798 |
2009年(平成21年) | 41,169 | 20,620 |
2010年(平成22年) | 40,836 | 20,458 |
2011年(平成23年) | 39,894 | 19,969 |
2012年(平成24年) | 40,451 |
駅周辺[編集]
駅周辺地域には住宅や団地が広がり、ベッドタウンの様相を見せているのに加え、多数の店舗が集積している。周辺踏切の幅員は狭く、自動車を利用するには不便だったが、何度か拡幅工事が施工された。
パチンコ店が多く出店している激戦区である。
学習塾も多数進出している。駅周辺に計15校以上に及ぶ。埼玉県南部はニュータウンが多く(住民全体の年齢が若いのでその結果)、児童生徒もまた多いことが、特に小中学生を対象とする私塾の数に現れている。
東口[編集]
- 富士見市役所 水谷出張所
- 富士見消防署 みずほ台分署
- 縄文ふれあい広場 水子貝塚公園 - 北東方向に約1.3km。国指定史跡。
- 富士見東台郵便局
- 埼玉りそな銀行 みずほ台支店
- 川口信用金庫 みずほ台支店
- 駅前市場
西口[編集]
- 富士見市役所 みずほ台出張所
- 富士見みずほ台郵便局 - 駅最寄り、鶴瀬駅方向に徒歩5分。
- 三芳みよし台郵便局
- JAいるま野 みずほ台支店
- 武蔵野銀行 みずほ台支店
- 淑徳大学 埼玉キャンパス - 西隣の入間郡三芳町に所在する。西口近くのスクールバス乗り場からバスで約7分。
バス[編集]
東口
かつては東武バスウエストが志木駅行のバスを運行していたが、2012年6月24日をもって廃止された。
西口
駅名の由来[編集]
開設当時の駅所在地が「富士見市水子」であったため「水子駅」としようとした。しかし、「水子」には流産した胎児を指すことから印象が芳しくないため、響きの似た「みずほ」を用いて「みずほ台」とされた。「みずほ」にはイネを意味する「瑞穂」「水穂」の意があり、特に前者は日本の美称ともされる。
「水子」[編集]
「水子」という地名の由来の説は二つある。
- 古代には武蔵野台地の東端で、すぐそばまで海が迫っていた当地周辺の台地の至る所に湧き水があり、水処(みずこ)と名づけられ、それが「水子」となった。
- 「水子伝説」 - 旅の僧を泊めたところその家の娘が妊娠し、再び現れた僧をなじると僧は祈祷を行い、腹の子が水となって流れて行ったというもの。
その他[編集]
- ふじみ野駅が開業する前は、当駅を急行の緩急接続駅とし、島式ホーム2面4線にする計画が存在していた。これは、ふじみ野駅周辺は大土地主がいたため、新駅を設置することは難航されると予想されていたからである。
- 駅開業後しばらくの間、駅舎は志木寄りのホーム端部にあり、ホーム上屋も端から2両分だけであった。後に旧駅舎は撤去されたが、駅ホームから踏切の間に出入口の基礎を確認することができる(残っているのは西口側のみ)。
- 新駅舎は1981年の東口駅ビルの完成に伴い使用を開始した。西口駅ビルは駅開業後まもなくして建設されたが、駅とは連絡しておらず、厳密には駅ビルではなかった。新駅舎建設の際、東武ストアの三井銀行(当時。現在のサンクス、TSUTAYA)寄り部分を連絡口として改修、転用したことで駅ビルの形となった。このため、同店の店舗面積はビル開業当初よりも縮小されている。
隣の駅[編集]
脚注[編集]
- ↑ 官報では1月1日水谷停留場を設置し貨物運輸営業を開始「地方鉄道駅設置」『官報』1927年1月27日(国立国会図書館デジタル化資料)
- ↑ 東武鉄道 駅情報(乗降人員)
- ↑ 埼玉県統計年鑑
- ↑ 関東交通広告協議会レポート