南九州西回り自動車道
南九州西回り自動車道(みなみきゅうしゅうにしまわりじどうしゃどう)は、熊本県八代市を起点とし、水俣市、鹿児島県出水市、阿久根市、薩摩川内市等を経由して鹿児島県鹿児島市に至る予定の延長約140kmの高速道路(国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路(一般国道の自動車専用道路)(B路線))である。一般国道3号のバイパスとして整備されている。 開通区間の案内上の路線名は南九州自動車道(英称:MINAMI-KYUSHU EXPRESSWAY)であり、南九州道(英称:MINAMI-KYUSHU EXPWY)と略される。
目次
経緯
国土開発幹線自動車道建設法に基づく基本計画策定時に、九州縦貫自動車道の終点を鹿児島市にするか宮崎市にするかで揉めた経緯があり、結局は両方の顔を立てて九州縦貫自動車道の路線は中間を通ることとなったが、鹿児島市が優先されていれば、南九州西回り自動車道のルートが九州縦貫自動車道となっていた。後に、第四次全国総合開発計画(昭和62年6月30日閣議決定)に基づき、九州縦貫自動車道の路線から外れた当ルートが計画路線として定められた。
開通状況
2007年度現在、熊本県側は八代JCT~田浦IC間が開通している。八代JCT~日奈久IC間は八代日奈久道路として西日本高速道路が管轄する有料道路区間として、日奈久IC~田浦IC間が日奈久芦北道路として国土交通省管轄の無料区間として開通している。なお2008年度中に、田浦IC~芦北IC間が開通する予定。
鹿児島県側は、薩摩川内都IC~鹿児島西IC間が開通している。鹿児島西IC~鹿児島IC間が無料の一般道(実質的な自動車専用道路)として、市来IC~鹿児島西IC間は鹿児島道路として西日本高速道路が管轄する有料道路区間として、薩摩川内都IC~市来IC間が川内道路として国土交通省管轄の無料区間として開通している。
なお、田浦IC~薩摩川内都IC間については、国土交通省管轄の無料区間として建設される見込みであるが、全線開通がいつになるかについては目処がたっていない。
料金区分
- 有料道路区間 (西日本高速道路株式会社管理)
- 無料区間 (国土交通省管理)
- 日奈久IC~田浦IC (日奈久芦北道路)
- 薩摩川内都IC~市来IC (川内道路)
- 鹿児島西IC~鹿児島IC (鹿児島道路)
歴史
- 1988年10月19日:鹿児島西IC~鹿児島IC開通、九州自動車道と接続
- 1998年3月26日:伊集院IC~鹿児島西IC開通
- 1998年4月20日:八代JCT~八代南IC開通により起点側で九州自動車道と接続
- 2001年10月6日:八代南IC~日奈久IC開通
- 2002年4月6日:市来IC~伊集院IC開通
- 2005年2月10日:市来料金所(市来IC)を廃止し、美山本線TBを設置
- 2005年2月19日:日奈久料金所を廃止し、日奈久本線TBを設置
- 2005年2月27日:日奈久IC~田浦IC開通
- 2005年3月13日:串木野IC~市来IC開通
- 2007年3月3日:薩摩川内都IC~串木野IC開通
インターチェンジなど
一般国道3号八代日奈久道路《有料》
一般国道3号日奈久芦北道路
一般国道3号芦北出水道路
- <4> (芦北IC:用地調査中)
- <5> (津奈木IC:用地調査中)
- <6> (水俣IC:都市計画決定)
- <7> (袋IC:都市計画決定)
- <8> (出水北IC:都市計画決定)
- <9> (出水IC:都市計画決定)
一般国道3号出水阿久根道路
- <9> (出水IC:測量・地質調査中)
- <10> (高尾野IC:測量・地質調査中)
- <11> (野田IC:測量・地質調査中/用地測量・用地協議中)
- <12> (阿久根北IC:用地測量・用地協議中)
- <13> (鶴川内IC:用地測量・用地協議中)
一般国道3号阿久根道路(仮称)
一般国道3号川内阿久根道路《基本計画区間》
一般国道3号川内隈之城道路
一般国道3号川内道路
- 19 薩摩川内都IC
- 20 串木野IC(鹿児島県道39号串木野樋脇線)
- 21 市来IC(国道3号)
一般国道3号鹿児島道路《一部有料》
- 21 市来IC(国道3号)
- PA 美山PA
- TB 美山本線TB
- <22> (美山IC(日置市道美山パーキングエリア線)(鹿児島方面のみのサービス):建設中)
- 23 伊集院IC(鹿児島県道206号徳重横井鹿児島線)
- 24 松元IC(鹿児島県道210号小山田谷山線)
- 25 鹿児島西IC(鹿児島県道24号鹿児島東市来線)
- (29) 鹿児島IC(九州自動車道・指宿スカイライン・鹿児島東西道路)
- ネクスコ西日本では、鹿児島西インターが終点
有料区間:市来IC〜鹿児島西IC