金町駅
金町駅(かなまちえき)は、東京都葛飾区金町六丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅である。
目次
乗り入れ路線[編集]
当駅に乗り入れる路線は、常磐線と総武本線支線(通称:新金線)である。新金線は貨物列車専用となっており、常磐線の快速線上に設けられた貨物駅構内から分岐している。
旅客駅は、常磐線の緩行線を走行する常磐線各駅停車のみが停車する。また特定都区市内制度における「東京都区内」に属しており、常磐線においては当駅がその最東端となっている。ちなみに、当駅 - 松戸駅間の営業キロは3.9kmで、東京支社管内の常磐線(日暮里 - 取手間)の駅間距離としては最長である。
当駅の南口向かいには、京成電鉄金町線が乗り入れている京成金町駅があり、当駅からの乗り換えが可能となっている。
年表[編集]
- 1897年(明治30年)12月27日 - 日本鉄道の駅として開業。
- 1906年(明治39年)11月1日 - 日本鉄道の国有化により、国有鉄道の駅となる。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称が制定され、常磐線の駅となる。
- 1949年(昭和24年)5月 - 三菱製紙中川工場専用線が竣工。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東日本・JR貨物の駅となる。
- 2001年(平成13年)11月18日 - ICカードSuica供用開始。
- 2003年(平成15年)3月23日 - 貨物列車の設定廃止。
駅構造[編集]
緩行線上に島式ホーム1面2線を有する高架駅(盛土駅)である。
改札は地下道の北口寄り西側に立地し、対面の東側に自動券売機とみどりの窓口(営業時間 7:00 - 20:00)がある。
コンコースは南北各出入口を連絡する通路になっている。駅周辺の南北間の連絡路が他に乏しいこともあって、事実上の生活道路となっており、JR利用者以外が頻繁に行き来する姿が目に付く。車両は通行できないが、自転車類に限っては降車して通過が可能で「自転車は降りて通行してください」という放送もある。北口には段差があるが、車椅子の通行に不便がない程度のスロープが常設されている。
ホームと改札階を連絡するエレベーター1基とエスカレーター上下各1基が設置されている。トイレは改札内正面に設置しており、障害者などの利用を想定した多機能トイレが既設トイレの導入部近くへ増設されている。
ホームの松戸寄りには待合室が、亀有寄りにはNEWDAYS MINIが、中央(階段裏)には立ち食い蕎麦店が設置されている。
当駅から日暮里・上野方面へ行く場合、北千住駅で乗り換える必要がある。その場合、綾瀬駅 - 北千住駅間を含めて全区間がJR線として扱われる。詳細は「北千住・綾瀬間の取り扱い」を参照。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■常磐線(各駅停車) | 下り | 松戸・柏・我孫子・取手方面 |
2 | ■常磐線(各駅停車) | 上り | 北千住・西日暮里・代々木上原方面 |
貨物取扱[編集]
当駅では2011年現在臨時車扱貨物のみを取り扱っている。そのため、定期貨物列車の設定はない。
2003年までは専用線発着の車扱貨物を取り扱っていた。かつて駅北西に三菱製紙中川工場があり、そこへ続く専用線が存在していた。工場内にあった倉庫へ紙製品を輸送するため八戸臨海鉄道北沼駅 - 八戸貨物駅 - 当駅間に有蓋車(ワム80000形)で組成された貨物列車が運行されていたが、工場の閉鎖に伴い同年3月18日限りで廃止された。それ以前は三菱製紙中川工場の北側にある三菱ガス化学東京工場へ続く専用線もあった。
新金線を経由する貨物列車は側線で待機することがある。
利用状況[編集]
JR東日本の2011年度の一日平均乗車人員は44,053人で、同社の中では97位であった。常磐線の快速通過駅では最多である。近年は周辺の再開発が進むにつれて増加傾向にある。近年の推移は下表の通り。
年度 | JR東日本 | 出典 |
---|---|---|
1992年 | 48,373 | [1] |
1993年 | 48,027 | [2] |
1994年 | 47,995 | [3] |
1995年 | 47,702 | [4] |
1996年 | 47,668 | [5] |
1997年 | 46,291 | [6] |
1998年 | 45,159 | [7] |
1999年 | 44,384 | [1] |
2000年 | 43,816 | [2] |
2001年 | 43,380 | [3] |
2002年 | 42,777 | [4] |
2003年 | 42,973 | [5] |
2004年 | 43,154 | [6] |
2005年 | 43,607 | [7] |
2006年 | 42,950 | [8] |
2007年 | 43,528 | [9] |
2008年 | 43,703 | [10] |
2009年 | 43,592 | [11] |
2010年 | 43,971 | [12] |
2011年 | 44,053 | [13] |
2012年 | 44,774 | [14] |
2013年 | 47,887 | [15] |
JR貨物の車扱貨物の取扱量推移は下記の通り。
年度 | 総数 | 車扱貨物 | コンテナ貨物 | 出典 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
発送トン数 | 到着トン数 | 発送トン数 | 到着トン数 | 発送トン数 | 到着トン数 | ||
1990年 | 818 | 118,437 | 818 | 118,437 | [8] | ||
1991年 | 1,548 | 107,735 | 1,548 | 107,735 | [9] | ||
1992年 | 1,939 | 102,747 | 1,939 | 102,747 | [10] | ||
1993年 | 1,715 | 94,864 | 1,715 | 94,864 | [11] | ||
1994年 | 2,186 | 83,371 | 2,186 | 83,371 | [12] | ||
1995年 | 7,926 | 121,944 | 7,926 | 121,944 | [13] | ||
1996年 | 9,317 | 128,974 | 9,317 | 128,974 | [14] | ||
1997年 | 10,212 | 134,232 | 10,212 | 134,232 | [15] | ||
1998年 | 13,924 | 128,459 | 13,924 | 128,459 | [16] | ||
1999年 | 21,576 | 117,630 | 21,576 | 117,630 | [17] | ||
2000年 | 20,999 | 122,942 | 20,999 | 122,942 | [18] | ||
2001年 | 22,275 | 115,177 | 22,275 | 115,177 | [19] | ||
2002年 | 31,570 | 96,099 | 31,570 | 96,099 | [20] | ||
2003年 | 0 | 0 | 0 | 0 | [21] |
駅周辺[編集]
東京都区部の東端で、駅周辺1キロ圏内は全般的に住宅・建物が密集している。ただし、東方にある千葉県境の江戸川が区切りとなっており、川向こうの松戸市市街地(隣駅の松戸駅周辺)とはさらに松戸市側の郊外地域を挟むため、市街地が連続していない。
駅北西の三菱製紙中川工場跡地では開発事業が進行中で、東京理科大学を誘致することが決定され、葛飾区と東京理科大学の間で土地譲渡契約が締結された。そして、2013年4月に、「葛飾キャンパス」として開学された。
南側にあったジョーシンデンキランド金町店は、金町六丁目市街地再開発のため、2006年4月16日に閉店した。
六丁目再開発では2番地および6番地に商業施設、公共施設(区立図書館)を含む41階建て複合型ビル「ヴィナシス金町」が2009年6月末に完成した。2010年4月1日に8番地および7番地の一部を使用して国道6号と駅南間を結ぶ連絡道路(区道)が開通した。
南口[編集]
- 京成金町駅(京成金町線) - 南口を背にして斜め右方向
- 金町駅南口バス乗り場
- 金町郵便局
- 興産信用金庫 金町支店 - 六丁目再開発ビル(ヴィナシス金町)へ移転
- 千葉銀行 金町支店 - 六丁目再開発に伴う連絡道路敷設のため、六丁目再開発ビル(ヴィナシス金町)へ移転
- 中ノ郷信用組合 葛飾支店金町出張所
- 国道6号(水戸街道)
- りそな銀行 金町支店
- トヨタレンタリース東京
- ヴィナシス金町
- 東京都立葛飾特別支援学校
- 葛飾新宿郵便局(新宿は「にいじゅく」と読む)
- ゆうちょ銀行 葛飾新宿店
- 東京消防庁 金町消防署
- 金町中央病院
- 東京都水道局 金町浄水場
- 江戸川
北口[編集]
- 金町駅北口バス乗り場
- 東京東信用金庫 金町支店
- 東京理科大学 葛飾キャンパス - 2013年4月運用開始
- 葛飾区金町区民事務所、金町地域センター
- 金町とうきゅう
- 三菱東京UFJ銀行
- イトーヨーカドー 金町店
- 新業態「セブンホームセンター」の1号店(実験店舗)を併設する。
- 屋上に金町自動車教習所がある。
- 葛飾東金町二郵便局
- 三菱ガス化学東京開発センター
- 朝日信用金庫
- 葛飾東金町郵便局
- 第一病院(リハビリテーション科)
- 東京都立本所工業高等学校(全日制は2005年度をもって閉課程)
バス路線[編集]
柴又・小岩(江戸川区)方面、亀有・高砂方面、浅草・上野(台東区)方面、水元公園方面、埼玉県三郷市・八潮市方面の路線が発着する。柴又方面は京成金町線よりも路線バスの本数が多い。松戸・新京成線沿線経由の成田空港行き深夜急行バスも運行されている。 北口のりばは手狭なため、北口直近のルートを除いた大半が南口から発着する。
南口[編集]
- 1番のりば
- 2番のりば
- 3番のりば
- 4番のりば
- 5番のりば
- 6番のりば
- 7番のりば
- 金63 水元公園循環(金町駅 - 水産試験場跡 - はなしょうぶ園 - 水元大橋・噴水広場 - ポプラ並木 - 水元かわせみの里 - ポプラ並木 - 水元大橋・噴水広場 - 水元公園内溜 - しばられ地蔵 - 東金町四丁目 - 金町駅)(3月から11月までの土・日曜、休日のみの運行)(京成バス)
北口[編集]
- 0番のりば
- 1番のりば
隣の駅[編集]
脚注[編集]
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年)PDF
- ↑ 第42回東京都統計年鑑 222ページ
- ↑ 第43回東京都統計年鑑 228ページ
- ↑ 第44回東京都統計年鑑 222ページ
- ↑ 第45回東京都統計年鑑 232ページ
- ↑ 第46回東京都統計年鑑 218ページ
- ↑ 第47回東京都統計年鑑 236ページ
- ↑ 第48回東京都統計年鑑 252ページ
- ↑ 第49回東京都統計年鑑 252ページ
- ↑ 第50回東京都統計年鑑 252ページ
- ↑ 第51回東京都統計年鑑 252ページ
- ↑ 第52回東京都統計年鑑 252ページ
- ↑ 第53回東京都統計年鑑 252ページ
- ↑ 第54回東京都統計年鑑 252ページ
- ↑ 第55回東京都統計年鑑 252ページ