千葉ニュータウン中央駅
千葉ニュータウン中央駅(ちばニュータウンちゅうおうえき)は、千葉県印西市中央南一丁目にある北総鉄道・京成電鉄(京成)の駅である。
目次
概要[編集]
北総鉄道の北総線と、京成電鉄の成田空港線(成田スカイアクセス線)が乗り入れているが、当駅を含む区間では両線が施設を共有し、成田スカイアクセス線列車としてスカイライナー(当駅は通過)とアクセス特急が、北総線列車として特急・急行・普通がそれぞれ運行され、実用上は同一の路線のような形で運用されている。
ただし当駅を含む区間においては、北総・京成とも線路や施設を保有しない第二種鉄道事業者となっており、施設を保有している第三種鉄道事業者は千葉ニュータウン鉄道である。なおこの駅は北総鉄道・京成電鉄の共同使用駅であるが、駅の運営は北総鉄道が行う。
駅番号は北総鉄道に対してのみ付与されており、HS12である[1]。
年表[編集]
- 1984年(昭和59年)3月19日 - 開業。小室 - 当駅間の線路・駅舎は住宅・都市整備公団(当時)により建設された。
- 2004年(平成16年)7月1日 - 都市基盤整備公団の独立行政法人移行に伴い、駅舎などの構造物の所有が千葉ニュータウン鉄道に継承される。
- 2010年(平成22年)7月17日 - 京成成田空港線(成田スカイアクセス線)との共用駅となり、同線の「アクセス特急」が停車する[2]。
駅構造[編集]
島式ホーム1面2線の地上駅で、橋上駅舎を有している。ホームとコンコースを連絡する上りエスカレーターとエレベーターが設置されている。ホーム上には待合室と売店が設置されている。
駅構内は広く、イベント開催時にはイベントスペースとして使用される。なお、コンコースには定期券売り場、ファミリーマート、ドラッグストアがあり、改札内には車椅子対応多目的トイレおよびらーばんねっと(ケーブルテレビ)のモニターが設置されている。 2013年3月29日から当駅でNTTdocomoの公衆無線LANサービス「docomo Wi-Fi」が利用できるようになる。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 北総線 成田スカイアクセス線 |
上り | 新鎌ヶ谷・東松戸・高砂・日本橋・西馬込・羽田空港・横浜方面 |
2 | 下り | 印西牧の原・印旛日本医大・成田空港方面 |
利用状況[編集]
- 北総鉄道 - 2012年度の1日平均乗降人員は33,361人である。北総線の各駅では最も多い乗降人員である。
- 京成電鉄 - 2013年度の1日平均乗降人員は4,823人で、京成線内69駅中第52位である。ただし、これはアクセス特急のみの乗降人員である[3]。
年度別1日平均乗降・乗車人員(1988年〜2009年)[編集]
開業年(1988年)以降の1日平均乗降・乗車人員は以下の通りである。
年度 | 北総鉄道 | |||
---|---|---|---|---|
乗降人員 | 乗車人員 | |||
総数 | 普通 | 定期 | ||
1988年(昭和63年) | 2,394 | 712 | 1,682 | |
1989年(平成元年) | 3,208 | 916 | 2,292 | |
1990年(平成 | 2年)4,818 | 1,190 | 3,628 | |
1991年(平成 | 3年)6,743 | 1,912 | 4,831 | |
1992年(平成 | 4年)7,927 | 2,266 | 5,661 | |
1993年(平成 | 5年)9,049 | 2,628 | 6,421 | |
1994年(平成 | 6年)11,027 | 3,280 | 7,747 | |
1995年(平成 | 7年)11,371 | 3,414 | 7,957 | |
1996年(平成 | 8年)11,783 | 3,647 | 8,136 | |
1997年(平成 | 9年)12,540 | 3,760 | 8,780 | |
1998年(平成10年) | 13,367 | 4,030 | 9,337 | |
1999年(平成11年) | 13,225 | 4,141 | 9,084 | |
2000年(平成12年) | 25,596 | 12,942 | 3,861 | 9,081 |
2001年(平成13年) | 12,926 | 4,038 | 8,888 | |
2002年(平成14年) | 12,880 | 3,973 | 8,907 | |
2003年(平成15年) | 12,841 | 3,943 | 8,898 | |
2004年(平成16年) | 25,373 | 12,822 | 3,841 | 8,981 |
2005年(平成17年) | 26,320 | 13,143 | 3,984 | 9,159 |
2006年(平成18年) | 27,166 | 13,753 | 4,320 | 9,433 |
2007年(平成19年) | 28,394 | 14,304 | 4,602 | 9,702 |
2008年(平成20年) | 29,628 | 14,870 | 4,672 | 10,198 |
2009年(平成21年) | 30,028 | 15,057 | 4,590 | 10,467 |
年度別1日平均乗降・乗車人員(2010年〜)[編集]
年度 | 北総鉄道 | 京成電鉄 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
乗降人員 | 乗車人員 | 乗降人員 | 乗車人員 | |||||
総数 | 普通 | 定期 | 総数 | 普通 | 定期 | |||
2010年(平成22年) | 30,792 | 15,455 | 4,740 | 10,715 | 2,071 | 712 | 1,359 | |
2011年(平成23年) | 31,911 | 16,025 | 5,071 | 10,954 | 4,332 | 2,142 | 753 | 1,389 |
2012年(平成24年) | 33,361 | 4,617 | ||||||
2013年(平成25年) | 4,823 |
駅周辺[編集]
周辺には商業施設や企業が多く、文字通り千葉ニュータウンの中心部に位置し、また、駅の付近は白井市の東部でもあるため、白井市の東部の住民は、当駅を利用している。印西市の経済・産業の中心地ともなっている。なお、行政の中心地はJR成田線木下駅周辺で、印西市役所や印西警察署などは木下駅周辺に立地している。
1990年代初頭までは商業施設があまりなかったが、1991年(平成3年)11月27日には南口にダイエー千葉ニュータウン店(2002年5月31日閉店、跡地に5588 ENTERTAINMENT CHIBA-NEWTOWNが出店)、1995年(平成7年)には北口にアルカサールが開業、その後2000年(平成12年)には北口にジャスコ(現・イオン)、2006年(平成18年)には隣接してイオンモール千葉ニュータウンが開業している。また平成以降には、東京電機大学や東京基督教大学などの大学も立地するようになった。
イオンモールが立地する付近は、1995年(平成7年)頃まで広大なコスモス畑となっており、毎年秋になると「コスモス祭」が開催されていた。
2008年(平成20年)1月15日の「印西市歩行喫煙、ポイ捨て等防止条例」施行に伴い、千葉ニュータウン中央駅周辺は重点区域に指定され、指定喫煙場所以外の喫煙・空き缶などのごみのポイ捨ての違反者に対し命令に従わない場合、同年4月1日から過料徴収を実施している[5]。
行政・公共施設[編集]
- 印西市役所中央駅前出張所
- 印西市中央駅前センター
- 白井市桜台センター
- 印西クリーンセンター(温水プール併設)
- 千葉県警察印西警察署 中央駅前交番
- 印西地区消防組合 印西西消防署
- 印西市にこにこルーム原山(保育所)
郵便局・金融機関[編集]
主な商業施設[編集]
- イオンモール千葉ニュータウン
- イオン千葉ニュータウン店
- イオンシネマ
- アルカサール
- 5588 ENTERTAINMENT CHIBA-NEWTOWN
- アクロスプラザ千葉ニュータウン
- 天然温泉 真名井の湯
- ホテルマークワンCNT
- ニトリ千葉ニュータウン店
- トライアル千葉ニュータウン店
学校[編集]
- 社会保険大学校
- 東京電機大学千葉ニュータウンキャンパス
- 東京基督教大学
- 白井市立桜台中学校
- 白井市立桜台小学校
- 印西市立木刈中学校
- 印西市立木刈小学校
- 印西市立小倉台小学校
- 印西市立原山中学校
- 印西市立原山小学校
- 印西市立内野小学校
企業[編集]
- 三井住友海上火災保険
- 三菱東京UFJ銀行千葉センター
- みずほ銀行千葉事務センター
- 東京海上日動火災保険
- 竹中工務店技術研究所
- CSK-ITマネジメント
- NTTデータ
- ソフトバンクテレコム
- 富国生命保険
公園[編集]
道路[編集]
バス路線[編集]
のりば | 系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行事業者 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
千葉ニュータウン中央駅北口 | 北口循環線(外回り) | 桜台センター・木刈四丁目・ビジネスモール中央 | 千葉ニュータウン中央駅北口 | ちばレインボーバス | |
北口循環線(内回り) | ビジネスモール中央・木刈四丁目・桜台センター | 千葉ニュータウン中央駅北口 | ちばレインボーバス | ||
松戸線 | 京成成田駅 | 成田空港 | 成田空港交通 | ||
深夜急行バス | 京成成田駅 | 成田空港第2ターミナル | |||
西ルート | 木刈四丁目・松山下公園・木下駅前 | 市役所 | 印西市ふれあいバス | ||
小倉・松山下公園・木下駅前 | 市役所 | ||||
布佐ルート | 木刈四丁目・松山下公園・布佐駅東口・木下駅南口 | 市役所 | 印西市ふれあいバス | ||
南ルート | 武西・船尾坂上・松崎 | 印西牧の原駅南口 | 印西市ふれあいバス | ||
木刈フレンドリープラザ前・ビジネスモール中央・高花団地入口 | 印西牧の原駅南口 | ||||
東ルート | 谷田・白井 | 白井市役所 | 白井市循環バス(ナッシー号) | ||
桜台センター・白井車庫・白井・白井駅東口 | 白井市役所 | ||||
生活バスちばにう | 直行便 | 新鎌ヶ谷駅 | 鎌ヶ谷観光バス | 平日のみ運行 | |
千葉ニュータウン中央駅 | 神崎線 | 原山小学校・鹿黒 | 木下駅 | ちばレインボーバス | |
西の原線 | 原山小学校・高花二丁目・西の原公園・印西牧の原駅 | 日医大千葉北総病院 | ちばレインボーバス | ||
高花線 | 給食センター・高花二丁目 | 高花 | ちばレインボーバス | ||
給食センター・高花団地入口 | 高花 | ||||
新鎌ヶ谷駅 | 土曜・休日のみ運行 | ||||
神崎線 | 原山小学校・船尾車庫・船岡坂上・秀明大学・八千代緑が丘駅 | 津田沼駅 | ちばレインボーバス | ||
東京電機大学スクールバス | 木下ルート | 木下駅・東京電機大学 | ちばレインボーバス | ||
買物直通バス | 酒々井プレミアム・アウトレット線 | 酒々井プレミアム・アウトレット | ちばレインボーバス | 土曜・日曜のみ運行 |
深夜急行バス(京成成田駅・成田空港第2ターミナルまで乗車可能)
- 有楽町駅(数寄屋橋)・東京駅八重洲口・京成上野駅・金町駅・松戸駅 → 千葉ニュータウン中央駅 → 京成成田駅・成田空港第2ターミナル(成田空港交通)
- 有楽町駅(数寄屋橋)・東京駅八重洲口・西船橋駅 → 千葉ニュータウン中央駅 → 京成成田駅・成田空港第2ターミナル(成田空港交通)
深夜急行バスの到着便(降車扱いのみ)
- 銀座駅(数寄屋橋)・東京駅八重洲口・兜町 → 千葉ニュータウン中央駅・印旛日本医大駅(平和交通)
付記[編集]
- 当初は、併設して成田新幹線(東京 - 成田空港間)の千葉ニュータウン駅が設置される予定であったが、同線が建設中止(未成線)となったため、実現しなかった。駅北側に設置される計画であり、北総線および国道464号に並行して伸びる広大な開削スペースは、この成田新幹線の用地として用意されたものだった。現在は国道464号の平行高規格道路である北千葉道路の専用部として使われている[6]。
- 当駅と小室駅の中間に「(仮称)谷田」駅の設置計画があったが、千葉ニュータウンの開発計画の変更により、設置は見送られている。なお、駅予定地のスペースは確保されており、線路脇の柵が路線の外側に広がっている。
- 2000年(平成12年)7月22日の印旛日本医大延伸前までは当駅始発・終着電車が存在していたため、一部の駅の発車標には「NT中央」「ニュータウン中央」と表示されていたほか、北総鉄道7000形も開業から数年間「ニュータウン中央」の行先表示を使用していた。なお、のちに折り返し設備は撤去されたが、2009年(平成21年)以降に開催された北総鉄道のイベントで京成上野発当駅行の臨時列車が運転された(到着後は印西牧の原まで回送後入庫)。
- 毎年3月末の土曜に「ほくそう春まつり」が駅前にて開催される。これに併せて北総鉄道の車両前面にはPR目的のヘッドマークを装着している。
- 2010年(平成22年)7月17日の成田スカイアクセス開業を記念し、当駅周辺で開催された「サマーフェスタ2010」に関連して、同日と翌7月18日にガチャピン・ムック(当時は『Beポンキッキ』のキャラクター)が当駅の一日駅長を務めた。
- 京成3050形電車の車内ディスプレイにおける当駅の中国語(簡体字)表記は「千叶新城中央」(=千葉新城中央)となっている。
隣の駅[編集]
西隣の小室駅は船橋市にあるが、途中白井市を経由する。なお、印西市と船橋市は一切隣接はしていない。
※特急は上りのみの運行。急行は下りのみの運行。
脚注[編集]
- ↑ 京成時刻表Vol.25 2010年7月9日
- ↑ 京成電鉄プレスリリース(2009年12月16日)PDF [リンク切れ]
- ↑ 駅別乗降人員(平成24年度1日平均)、京成電鉄
- ↑ 4.0 4.1 1日平均乗車人員は千葉県統計年鑑による。
- ↑ 印西市歩行喫煙、ポイ捨て等防止条例制定、印西市役所
- ↑ 北千葉道路の一部開通についてPDF 、千葉県県土整備部