井荻駅
井荻駅(いおぎえき)は、東京都杉並区下井草五丁目にある、西武鉄道新宿線の駅である。駅番号はSS11。
目次
駅構造[編集]
相対式ホーム2面3線を有する地上駅。中央に通過線があり通過列車の待避が可能で、配線的には下りも待避可能な構造となっている[1]が、実際に待避が行われるのは上りのみで、下りの待避は原則的にない。ホーム有効長は上りホームは8両編成、下りホームは8両編成以上である。
1998年までは1面2線の島式ホーム(上り)と1面1線の単式ホーム(下り)を有する構造で、上りホームから駅舎(現在の南口)へは構内踏切を通行する必要があった。このため、駅の北側から上り電車に乗車するには、一旦踏切を渡って駅の南側に出てから改札を通り、今度は構内踏切を渡って線路の北側へ戻るといった不便を強いられていた。当時、立体化工事が行われるまでは東京都道311号環状八号線でも有数の開かずの踏切であり、交通渋滞が問題視されていた(井荻トンネル参照)。
その後、踏切事故防止とホーム移設を伴う北口の開設といった改良工事が実施され、1997年5月13日に新駅舎が完成した。上りホームが移設され、北口が新設されるとともに[2]各ホームを連絡する跨線橋[3]が設置された。なお、かつては北口の営業時間は南口よりも短かったが、2013年初頭ごろから延長された。 この際、線形も変更された。以前は、下りは1ホームのみ、上りは島式ホーム2面で緩急結合できる形であった(ただし、退避のみで緩急結合はなかった)。改良後は、下り、上りとも1ホームの形になり、緩急結合はありえなくなった。旧ホーム跡地[2]に通過線が設置され、中井駅とまったく同じ線形となった。(ただし、中井駅ではこの中線の通過線を上り線としても下り線としても使用するが、井荻では、上りの優等列車の通過線としてのみ使用している)。
各ホーム間を連絡する跨線橋にはエレベーターとエスカレーターが設置されている[3]。トイレは上りホームの跨線橋下(エレベーター付近)にあり、ユニバーサルデザインの一環として「だれでもトイレ」(多機能トイレ)を併設している[3]。
南口の改札脇には2010年12月12日まで小さな売店があったが、その後改修工事を行い、2011年2月2日にTOMONYとしてリニューアルオープンした。
のりば[編集]
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■新宿線 | 下り | 所沢・本川越・拝島方面 |
2 | ■新宿線 | 上り | 高田馬場・西武新宿方面 |
利用状況[編集]
2011年度の1日平均乗降人員は19,176人であり[4]、西武鉄道全92駅中52位[5]。
近年の1日平均乗降人員、乗車人員の推移は下記の通り。
年度 | 1日平均 乗降人員 |
1日平均 乗車人員 |
---|---|---|
1990年 | 9,570[6] | |
1991年 | 9,724[7] | |
1992年 | 9,578[8] | |
1993年 | 9,375[9] | |
1994年 | 9,397[10] | |
1995年 | 9,331[11] | |
1996年 | 9,304[12] | |
1997年 | 9,101[13] | |
1998年 | 9,082[14] | |
1999年 | 9,074[15] | |
2000年 | 9,175[16] | |
2001年 | 18,565[17] | 9,326[18] |
2002年 | 18,809[19] | 9,326[20] |
2003年 | 19,113[19] | 9,623[21] |
2004年 | 19,273[19] | 9,723[22] |
2005年 | 19,315[19] | 9,745[23] |
2006年 | 19,621[19] | 9,912[24] |
2007年 | 20,099[4] | 10,142[25] |
2008年 | 20,475[4] | 10,337[26] |
2009年 | 20,080[4] | 10,126[27] |
2010年 | 19,602[4] | 9,874[28] |
2011年 | 19,176[4] |
駅周辺[編集]
下井草 も参照
- 環八通り(東京都道311号環状八号線)
北口[編集]
南口[編集]
- 杉並区役所 井草区民事務所
- 杉並区井草地域区民センター
- 杉並区立柿木図書館
- 杉並区立四宮小学校
- 杉並区立桃井第五小学校
- 杉並区立中瀬中学校
- 杉並区立井荻中学校
- 井荻駅前郵便局
- 西武井荻商店街(ポンテイイオギ)
- イオンマーケット(旧・ピーコックストア) 井荻店 ; 店内に、イオン銀行ATM
- ゲオ 井荻駅南口店
- りそな銀行 井荻支店
- 東京三協信用金庫 井荻駅前支店
- ボンズ
- シャフト
- ニチリョク本社
- まいばすけっと
- 三菱東京UFJ銀行キャッシュコーナー
- みずほ銀行キャッシュコーナー
バス路線[編集]
環八通りの井荻踏切廃止後、駅前バスターミナルが整備され、ピーコックストア前に荻窪・西荻窪方面行き乗り場が新設された。しかし、荻11系統・石神井公園駅発と、荻17系統・練馬高野台駅発の荻窪駅行きについては、ピーコックストア前を通る路地に入らないため、200メートル先の環八通りに設けられた「井荻駅」停留所にのみ停車した。一方、ピーコック前の「井荻駅」を起点としている荻12・荻12-1系統・荻窪駅行きと、西50系統・西荻窪駅行きは、この停留所を出たあと、環八通り側の「井荻駅」にも停車するという形で、二つの「井荻駅」に停車していた。それが原因となる混乱もあったため、2008年2月16日からは環八通り側の停留所を「井荻駅入口」に変更した。
井荻駅[編集]
井荻駅入口[編集]
のりば番号に関しては関東バス公式サイト「関東バスナビ」で表示される便宜上の番号であり、実際には何も表記されていない[29]。
のりば1
- 関東バス
- 荻11 - 石神井公園駅行
のりば2
歴史[編集]
- 1927年(昭和2年)4月16日 - 開業。
- 1963年(昭和38年)10月21日 - 構造を島式ホーム1面2線から、島式ホーム1面2線と単式ホーム1面1線に変更、電車の追い越しを可能とする[2]。
- 1996年(平成8年) - 南口旧駅舎解体開始。
- 1997年(平成9年)5月13日 - 南口新駅舎・自動改札機使用開始。
- 1998年(平成10年)3月14日 - 相対式ホーム2面3線に変更。同時に構内踏切廃止[2]。
- 1999年(平成11年) - 北口新駅舎使用開始。
- 2000年(平成12年) - パスネット導入に伴い、自動改札機更新。
隣の駅[編集]
脚注[編集]
- ↑ 下りの場合、1番線側の方が直線となっており、通過線側にはカーブが存在する。
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 『写真で見る西武鉄道100年』(ネコ・パブリッシング)95ページ(写真有り)
- ↑ 3.0 3.1 3.2 井荻駅 駅構内マップ - 西武鉄道
- ↑ 引用エラー: 無効な
<ref>
タグです。 「joukou07-11
」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ↑ 駅別乗降人員 2011(平成23)年度 1日平均PDF - 西武鉄道
- ↑ 東京都統計年鑑(平成2年)225ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成3年)231ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年)PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年)PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ 「駅別乗降人員(一日平均)の推移」No.3 2001年度〜2005年度 新宿線・拝島線・西武園線・国分寺線・多摩湖線・多摩川線PDF - 西武鉄道
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 19.0 19.1 19.2 19.3 19.4 「駅別乗降人員(一日平均)の推移」No.3 2002年度〜2006年度 新宿線・拝島線・西武園線・国分寺線・多摩湖線・多摩川線PDF - 西武鉄道
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ↑ 「関東バスナビ」での表記例
関連項目[編集]
- 日本の鉄道駅一覧
- 井荻町 - 駅名の由来となった町名。
- エイトライナー - 環八通り沿い直下を通って東京国際空港(羽田空港)と赤羽を結ぶ計画の鉄道で、その途中に井荻駅も建設される予定である。しかし、実現の目処は立っていない。
- マカロニほうれん荘 - 連載当時の駅や街並みなどが描かれている。
- 富野由悠季 - アニメーション監督。作詞家として使用するペンネームの井荻麟(いおぎ りん)はサンライズの最寄りである上井草駅が当駅の隣(となり)であることに由来する。