麻雀

提供: Yourpedia
移動: 案内検索
プロ雀士
プロ雀士
プロ雀士

麻雀マージャン)とは中国を起源とし、世界中で親しまれている4人用(原則)のを使ったテーブルゲームである。

概要[編集]

4人のプレイヤーがテーブルを囲み136枚あまりのを引いてを揃えることを数回行い、得点を重ねていくゲーム。勝敗はゲーム終了時における得点の多寡と順位で決定される。ゲームのルールは非常に複雑であるが発祥の地である中国のほか、日本アメリカ合衆国などの国々で親しまれている。

現在の中国語においては麻雀のことを一般に「麻将」(マージャン)という。「麻雀」(マーチュエ)は中国語ではスズメを意味する。なお、これは北方方言の北京語(標準語、國語)の言い方で、中国南部の方言は「麻雀」である。現在では中国ルールによる麻雀を中国麻雀と呼び、日本における麻雀と区別している。

日本においては34種類136枚の牌を使うのが一般的で、麻雀卓と呼ばれる麻雀専用のテーブルが用いられる。麻雀卓などの専用の道具がなくともプレイできるように、カードにした簡易版の道具も市販されている。使用する道具や採用するルールについては国や地域によって異なる点が多く、日本国内でも標準的とされるルールのほかに様々なローカルルールが存在する。

2009年現在の日本では、家庭や麻雀店(雀荘)で遊ばれるほか、ゲームセンターや家庭用コンピュータゲームオンラインゲームでもプレイすることが出来る。昭和期における麻雀ブームの時期と比較すると雀荘の数や麻雀専門誌の数は減少傾向にあるが、コンピュータとの対戦やネットワークを通じた不特定の相手との対戦が可能になったことで、形を変えた人気を保っている。また、効率性を思考することや指先の運動により認知症の予防にも役立つという説もある。

歴史[編集]

中国における誕生[編集]

プロ雀士

起源には諸説がある。紀元前6世紀頃、孔子が発明したという説もあるが、有力ではない。

最も有力な説は同治年間(1862 - 1874年)に寧波の人陳魚門が、代(1368 - 1644年)からあったカードゲーム馬吊(馬弔、マージャオ、マーティエ)」と「骨牌」というゲームを合体させて麻雀を完成させたというものである。もっとも代(618 - 690年705 - 907年)、または明代にはすでにサイコロとカードを使った「葉子(エーツー、イェージ)」という麻雀に似たゲームがあったという。

1949年中華人民共和国政府によって一旦、全てのギャンブルと共に禁止された。しかし文化大革命後、ギャンブルでない麻雀は許されるようになり1985年には禁止令が解除された。

日本における受容と発展[編集]

初期[編集]

日本人で初めて麻雀に言及したのはおそらく夏目漱石で、『満韓ところどころ』(1909年)に大連での見聞として「四人で博奕を打っていた。(略)厚みも大きさも将棋の飛車角ぐらいに当る札を五六十枚ほど四人で分けて、それをいろいろに並べかえて勝負を決していた」とある。実際の牌が日本に伝わったのも明治末期で大正中期以降はルール面において独自の変化を遂げつつ各地に広まっていったともいうが、一般に認知されるようになったのは関東大震災の後である。神楽坂カフェー・プランタン文藝春秋菊池寛らが麻雀に熱中し、次第に雑誌等にも取上げられるようになった。文藝春秋社では自ら麻雀牌を販売していた。

第二次麻雀ブーム[編集]

第二次世界大戦後、「途中リーチ」(現在のリーチ)などを含めた新ルールやアメリカ式麻雀が取り入れられるようになり、アレンジを加えられた麻雀(日本麻雀)が主流を占めるようになった。戦前に行われていた支那(中国)麻雀は、1947年に再建された日本麻雀連盟などを中心に現在も行われてはいるが、次第に主流からは外れていった1965年阿佐田哲也は『麻雀放浪記』シリーズの連載を開始。1970年には阿佐田、小島武夫古川凱章らが麻雀新撰組を結成。1972年には『近代麻雀』が創刊され、麻雀ブームが起きた。この時期、多くの大学生やサラリーマンが手軽な小遣い稼ぎやコミュニケーションツールとして麻雀に親しんだ。しかし、同時に賭博・喫煙・飲酒などの不健康なイメージが広がったため、1988年にはそれらを廃して麻雀を楽しむことを目的とした日本健康麻将協会が設立された(#健康マージャンも参照)。

麻雀ゲームの普及[編集]

麻雀におけるコンピュータゲームの普及は1975年頃からであるが、業務用(アーケードゲーム)で現在のものに近いゲームシステムが導入された最初の麻雀コンピュータゲームは1981年3月のジャンピューターアルファ電子)であった。このゲームは一世を風靡し、ゲームセンターや喫茶店に数多く見ることができた。その後、対戦相手のコンピュータの画像を女性をモチーフとしプレイヤーが勝つ毎にその女性の衣服を脱がせるという、いわゆる「脱衣麻雀」のコンセプトが大当たりした。年代と共に映像技術も向上し、性能や官能性もアップした。ゲームセンターでは麻雀ゲームはアダルトゲームの代名詞でもあった。

2002年には通信機能を持たせ全国の人と対戦できる形のコンピュータ麻雀ゲーム『麻雀格闘倶楽部』が稼動を開始し、2004年には携帯麻雀ゲーム『雀ナビ四人麻雀オンライン』が稼動を開始した。

1990年代以降[編集]

1990年天野晴夫が『リーチ麻雀論改革派』(南雲社)において麻雀戦術論からの抽象の排除を提唱した。その中で小島、田村光昭など当時の有名麻雀プロや在野の桜井章一らの麻雀論を「ツキ」「勘」「流れ」といった抽象論に支配されている非科学的なものであると批判した。天野は抽象的な要因を考慮することは的確な情報判断を鈍らせる原因にこそなれ、麻雀の上達には繋がらないと主張した。これがいわゆる「デジタル雀士」のさきがけである。

2004年、とつげき東北の『科学する麻雀』が講談社現代新書から出版された。とつげきは前の局の結果が次の局に影響を及ぼすとするいわゆる「流れ論」を徹底的に否定しており、本著でも確率論を基礎とした統計学的な麻雀戦略を提唱している。「このような時にはこう打つ」と明確にかつ論理的に場面に応じた打ち方を指導している点が特徴である。

これらデジタル麻雀に対して「ツキ」「勘」「流れ」を重視する雀士も多く、そのような戦術論はアナログやオカルトと呼ばれている。なおデジタルとオカルトのどちらにも属さない雀士も存在し、「打点」「相手に与えるダメージ」「心理的な押し引き」などを重視し「打撃系」と呼ばれている。

国際的な普及[編集]

プロ雀士の高宮まり

2002年10月23日から27日にかけて、東京で「2002 世界麻雀選手権大会」が開催される。日本の初音舞が優勝し、ジョン・オコーナーが準優勝した。2006年に世界麻雀機構 (WMO) が設立され、中国の北京に本部が置かれた。翌2007年には、11月3日から5日にかけて、中国成都で「世界麻雀選手権大会」が開催された。公式にはこの大会が「第1回」として扱われる。

また、WMO主催の大会以外にもマカオのWorld Mahjong ltd.が2007年から賞金制の世界大会「世界麻雀大会」(World Series Of Mahjong) を主催しており、1位にはアメリカドルで50万ドル支払われる。

2008年の北京オリンピックでは将棋とともに公開競技としての導入が図られたが、国際オリンピック委員会から却下された。

道具[編集]

以下では日本において麻雀で使われる道具類について説明する。

[編集]

日本では、中国で用いられるものより小さめの34種136枚の牌を使用するのが一般的である。牌の種類には萬子(マンズ)・筒子(ピンズ)・索子(ソーズ)・字牌(ツーパイ)がある。萬子・筒子・索子はそれぞれ一から九までの9種、字牌はさらに三元牌と四風牌に分かれ三元牌は白發中の3種、四風牌は東南西北の4種である。これら34種がそれぞれ4枚ずつ、計136枚である。

この他に花牌と呼ばれる牌が4種1枚ずつあるが、花牌は一般的なルールでは使用されない。そのため日本で販売される麻雀牌では花牌をなくし、その代わりに赤牌を追加したセットが多い。

点棒[編集]

プロ雀士の松嶋桃

点棒(てんぼう)は各プレイヤーの得点を表すために用いる細い棒である。正式にはチョーマ籌馬)と呼ばれる。

特にでなければならない理由はなく、海外ではカードやチップも使われる。

点数の最小単位は100点だが大量の点棒を扱わなくてよいように、数種類の点数が用意されている。

  • 万点棒 - 1本につき1万点。5個の赤点(5000点棒)の両脇に2つずつの黒点という、最も複雑な意匠である。最も高額な点棒であり初期状態では1人あたり1本しか配分されないことから、「連隊旗」とも呼ばれている。
  • 5000点棒 - 1本につき5000点。5個の赤点の意匠。
  • 1000点棒 - 1本につき1000点。1個の赤点の意匠。立直の際はこれを場に供託する。
  • 100点棒 - 1本につき100点。8個の黒点の意匠。連荘の際などに本場数を表す積み符としても用いられる。シバ棒ともいう。
  • (500点棒 - 標準的なセットにはない。やりとりをスムーズにするために用いられることもある)

点棒のタイプは軸色の種類により白点棒とカラー点棒の二つがある。現在の日本国内の麻雀店では全自動麻雀卓が非常に多く、点箱内の点棒を自動的に計算し、点数を表示するため、万点棒が赤、1000点棒が青のように点棒自体が色分けされて分かりやすくなっているカラー点棒が多い。

また、全自動麻雀卓用(点数表示枠用)の点棒では自動読取りを行う形式によって接触型と非接触型に分けられる。

起家マーク[編集]

起家マーク(チーチャマーク)は最初の親が誰かを示す目印となる物。親マークともいう。

表面に“東”、裏面には“南”と書かれている。一般的ではないが“南”のかわりに“北”と書かれているものやサイコロ状のものに東南西北が書かれ、格子にはめ込むタイプのものもある。これは場風の明示を兼ねるため使用される。

サイコロ[編集]

プロ雀士

最初の親を決めるとき及び配牌時に取り始める山を決めるために、サイコロを使用する。通常は6面ダイス2個を使用するが、12面サイコロ(パッコロ)を用いる場合もある。その場合は1つのサイコロは1から12が、もう1つのサイコロには東西南北が書かれている。

なお、プレイ中のサイコロは親を表す目印として、親の席の右隅に置くこととしている。

焼き鳥マーク[編集]

まだ和了(アガリ)していないことを示す目印となる物。アガリ成立の時点で裏返しにする。一度も和了しないまま競技単位を終えることを俗に焼き鳥と呼び、ペナルティを受けるローカルルールがある。

また4人とも焼き鳥を解消した時点で、また4人全員が焼き鳥状態に戻る「焼き直し」というローカルルールもある。このルールだと必ず誰かが焼き鳥状態でゲームが終わる。半荘で殆どの場合、一度は「焼き直し」が起こる。

麻雀卓[編集]

麻雀卓(マージャンたく)または雀卓(ジャンたく)は麻雀を行うための卓で、通常60-70cm四方の正方形のテーブルである。四国地方では正三角形の卓が使われている(三麻のみの限定)。

一般に麻雀卓は、麻雀牌が卓よりこぼれないように卓の周りに枠を設けており、麻雀牌の音を吸収するとともに麻雀牌が痛まないように緑系統あるいは青系統の色を用いたフェルト張りになっている場合が多く、洗牌(シーパイ、牌をかき混ぜる作業)や打牌に向いている。また、卓は点棒を収納する引き出しを備えている(関西向けには引き出しではなく卓の枠部分に固定され、全員に中身が見えるように作られた点棒箱を備えているものもある)。

なお点棒箱は通常全員分の点棒が入るサイズに作られるが関西では原点を超えた点棒を卓上に晒すルールが多いため、原点1人分の点棒が入るサイズとなっている。

麻雀卓は卓の形状により座卓タイプと立卓タイプに分かれる。家庭や旅館などの座敷用には座卓を、椅子に腰をかけながら麻雀を行う時には立卓を使用する。

また、麻雀卓は卓の機能により全自動麻雀卓(洗牌と山積みを電動で行う)、半自動麻雀卓(裏返し等を自動で行う)、手打卓がある。

本来の麻雀卓は手打卓のことであるが、最近の雀荘はすべての卓を全自動麻雀卓で営業しているのが一般的であり、近年は麻雀卓といえば全自動麻雀卓を指す事が多い。手打卓は全自動麻雀卓と識別するために呼ばれた名称であり、手打ち麻雀卓、手積卓などとも呼ばれる。風営法では全自動麻雀卓(テレジャンも含む)とそれ以外の麻雀卓(マグジャンなどの半自動卓を含む)が厳密に区別されており、徴収可能な料金の上限が異なっている。

こたつやちょうど良い大きさの卓袱台が置いてある家庭等ではわざわざ麻雀専用にしか使い道がない麻雀卓を購入するのではなく、麻雀用のマットを購入しそれらの上で麻雀を行うこともある。こたつについては、最初から天板の裏に緑のフェルトを張ったものも以前はよく見られた。

ルール[編集]

プロ雀士

一般的には4人で行うゲームであるが、三人麻雀もある。

各プレイヤーは13枚の牌を手牌として対戦相手に見えないようにして目前に配置し、順にから牌を1枚自摸しては1枚捨てる行為を繰り返す。この手順を摸打といい、数回から十数回の摸打を通して手牌13枚とアガリ牌1枚を合わせた計14枚を定められた形に揃えることを目指す。アガリ形の組み合わせに応じて点棒のやりとりが行われ、最終的に最も多くの得点を保持していた者を勝者とする。

前述のように採用するルールについては国や地域によって異なる点が多いが日本においては一般に花牌を使用しないルール(清麻雀)、立直を役として採用するルール(立直麻雀)が採用されている。

麻雀に関する文化[編集]

雀荘[編集]

雀荘(ジャンそう)とは市中にある、料金を払って麻雀をプレイできる場である。正式には麻雀荘と呼ぶ。

日本国内の雀荘は法律上風俗営業に当たるため、風俗営業法上開店には営業所ごとに当該営業所の所在地を管轄する都道府県公安委員会の許可を受けなければならない。また、同法により原則として午前0時から日出時までの営業は禁止されている。しかし現実にはフリー雀荘の多くで深夜営業が行われており、店はシャッターを下ろし音や光が外部に漏れないようにしてこっそりと営業されている(発覚すれば処分対象)。スラングでは「ナイト」「ナイター」などと呼ばれ、店によってはこの時間帯の入出店はできない(つまり、午前0時(午後12時)の時点で店内にいる客は日の出までは退場できない)場合がある。

営業の形式には、大きく分けて2種類ある。3人から4人あるいはそれ以上の人数で店舗に出向き、麻雀卓を借りる「セット」形式と1人で行って見知らぬ相手と対戦する「フリー」形式である。セット雀荘には「貸卓専門」、フリー雀荘には「お一人様でも遊べます」といった内容の看板などが掲げられており、それによって営業形態を察することができる。セット雀荘のほとんどは貸卓を専門としているが、フリー雀荘は貸卓営業を併行して行っていることが多い。遊技料は風営法により定められており現在は客1人当たりの時間を基礎として計算する場合1時間630円(全自動卓)、1卓につき時間を基礎として計算する場合1時間2520円(全自動卓)を超えないこととなっている。よってフリー雀荘の多くは1回○○円となっているが、1時間換算で料金が上記を超える場合は違法である。個室を提供する(但し、完全な密室にしてはならないため各部屋は施錠できず窓が設けられている)高級なセット雀荘や、黙認される上限ギリギリのレートで営業するフリー雀荘では上限いっぱいの料金を設定している。

徹夜マージャン[編集]

雀荘以外の場所では、麻雀が夜通しで行われることも多い。こうした麻雀は徹夜マージャン、もしくは略して「徹マン」と呼ばれる。

参加人数が4人しかいなければ、寝ることもままならず体力的にもかなりきつい。それでも大学生など若者を中心に、麻雀愛好家は徹夜マージャンを盛んに行う傾向にある。参加人数が5人以上であれば1人は競技に参加できない半荘が発生するため、抜け番の者は仮眠を取って次の半荘に備えることができる。

健康マージャン[編集]

プロ雀士

賭博と酒、タバコ、徹夜などを廃した麻雀。

映像作品に玉利祐助監督の長編記録映画「少子超高齢化する現代社会における『健康マージャン』の社会性の報告」がある。

雀士[編集]

雀士の資格・語義は一義的ではない。麻雀愛好家という程度の意味(麻雀子と同義)に解されることも多い。

プロ雀士[編集]

プロ雀士

競技麻雀のプロ団体は現在7団体あり、このいずれかに所属する選手をプロ雀士と呼ぶ。プロという用語を「プロフェッショナル」ではなく「プロパー」(生え抜き)の略として解釈する者もいる(五十嵐毅など)。ただし麻雀教室の開設や執筆活動、TV出演などといったいわゆるプロ活動を行うためには実質的にいずれかの団体に所属する必要がある(プロ団体に所属のないフリープロも少ないながら存在するがフリープロで活動をするためには実績があり、かつ団体の名前がなくとも通用するほど著名でないとプロとして成り立たない)。またプロ活動においても、知名度などの点で雀士としてはアマチュアであるが別の観点からプロ活動を行っている著名人(芸能人や文筆家など)と競合することも多々ある。

男子

女子

麻雀に関する複数の著作物がある人物[編集]

プロ雀士

前節に挙げたプロ雀士には、複数の麻雀戦術書・指南書を刊行している者もいる。本節では、プロ雀士ではないが麻雀に関する複数の著作物を世に出している人物を列する。

麻雀愛好家の著名人[編集]


出版物[編集]

麻雀専門誌[編集]

昭和期の麻雀ブームの頃は専門誌が刊行されたが、現在では一般の書店に並ぶ専門誌は存在しない。

市販

  • 近代麻雀竹書房、1973年1月号 - 1987年12月号)
  • ジャンケン 麻雀研究竹書房、1975年6月号 - 1977年2月号)
  • プロ麻雀(新評社、1975年秋号(季刊)- 1977年8月号(隔月に)- 1978年11月号(月刊に)- 1982年10月号(銀星出版社発行に)- 2002年1月号(マインドスポーツマガジン社発行に)- 2005年6月号(ブレインスポーツマガジン社発行に)- 2005年12月号)
  • ビッグ麻雀(司書房、1977年11月号 - 1978年7月号)
  • 別冊近代麻雀(竹書房、2004年4月号 - 同年9月号)

通販

  • 麻雀四季報(麻雀ファン倶楽部、季刊、1 - 17号)
  • 麻雀@(スリーアローズコミュニケーションズ、隔月、2006年6月号 - 2007年2月号)
  • 麻雀界(日本雀友会、「麻雀四季報」の後継誌、2010年1・2月号(隔月)- 2011年11月号(月刊)- 現在)

麻雀漫画専門誌[編集]

麻雀を題材とした漫画のみを掲載した雑誌。詳細は麻雀漫画参照。現在発行されているのは竹書房から刊行されている2誌のみ。

映画[編集]

Vシネマ[編集]

テレビ番組[編集]

地上波[編集]

アニメーション作品[編集]

MONDO TV[編集]

MONDO TVでは、多くの麻雀番組を放映している。詳細はMONDO TV#麻雀を参照。

その他のCS放送[編集]

その他[編集]

ゲーム[編集]

脱衣系については「脱衣麻雀」も参照

麻雀漫画[編集]

麻雀用語から派生した言葉[編集]

和(が)る/和了る(アガる)
ゲームに勝利すること(「上がる」の当て字)。主に簡易麻雀類(ポンジャンなど)やトランプゲーム(セブンブリッジババ抜きなど)で使う用語。アガるなどと呼ぶこともある。
連荘(レンチャン)
親が和了して再度親を続けること。転じて、同じことが続けて起きること。パチンコにおいて大当たりが連続する(確率変動)が続くことや、シフト制の勤務形態で連続して出勤することを指すことが多い。
立直が掛かる(リーチがかかる)
門前で聴牌し、今後一切手を変えない旨を宣言(その代わり、和了したら1翻を得られる)する際に発声する用語。転じて、一大事が差し迫っていること。また、パチンコやパチスロで大当たりの一歩手前の状態になること。リーチ (パチンコ)を参照。その他ボードゲームビンゴゲームなど、ゲーム一般でもゴール(上がり)直前の状態を指す言葉として用いられる。リーチ (ゲーム)を参照。
テンパる
聴牌(てんぱい)するの意。危険牌を捨てるか聴牌を崩すかの選択を迫られる事が多く、転じて手詰まりの状態、物事を抱え過ぎた状態などからパニックに陥ることを指す。また和了に向けて緊張する様子から、同様の心理状態をも指す。英語の temper 由来の説もある。
オーラス
「オールラスト」(和製英語)の略語で、最後の一局(南4局)をいう(英語では just the last)。転じて、物事の最後の意。TV番組『なるほど!ザ・ワールド』で司会の愛川欽也が「オーラスです、恋人選び」というフレーズからも一般化した。
ラス前
上記「オーラス」に関連し、「オールラストの1局前」の略語で最後の1局の1つ前の南3局を指す(英語では the last but one)。南4局にはゲーム終了に際して様々な縛りがあるため、縛りのない南3局は大切な局となる。転じて物事の終了前の大切な時期、または男女の別れや夫婦の離婚の前などのもつれた時期などを指す。
面子(メンツ)
和了に必要な牌の組み合わせ。また、麻雀を行うのに必要なメンバー。転じて、ある集まりの参加者をもいう。
対面(トイメン)
雀卓を隔てた向かい側の席。また、その席の人。転じて、真向かいの位置。また、その位置の人。
錯和(チョンボ)
冲和とも書く。和了が成立していないのに和了を宣言すること。転じて大失敗や大失態、反則の意。
白板(パイパン)
三元牌の1つ。通称(「ハク」または「しろ」)。字も絵も一切彫られていない真っ白の状態であることから女性の無毛症、または女性の陰毛を剃り落とした状態を指す。
安全牌
河に捨ててもロンあがりされる可能性がない牌のこと。アンパイとも言う。転じてスポーツなどで確実に勝ちを計算できる相手、あるいはいつでも自分の恋人や結婚相手になってくれる人を指す。「安全策」を言い換えて「アンパイ」と使うこともある。
自摸(ツモ)
自力で和了り牌を引いてくること。門前で向聴数がスムーズに進んだり、自分の欲しい牌が良く来る流れを「ツモが良い」と言う。ローグライクゲームなどランダム性の強いゲームで、序盤で強力な装備やアイテムを手に入れたときに使うこともある。
両面(リャンメン)
2つ連続した数牌2牌の組み合わせで、その両側のいずれかの数牌がくれば順子(シュンツ)になる塔子(ターツ)を指す。アメフトにおいて攻守ともに出場している状態を指す言葉として使われている。
嵌張(カンチャン)
1つ飛びの数牌2牌の組み合わせで、その間の数牌がくれば順子(シュンツ)になる塔子(ターツ)を指す。野球において打者が打ち上げたフライが野手と野手との間にポトリと落ちるようなヒットの事を「カンチャンヒット」という場合がある(ポテンヒット・テキサスヒットなどと同じ意味で使用する)。
アリアリ
後付け有り・食い断有りの各ルールを略した総称で、関東地方では通例的にアリアリと呼称する事が多い。またコーヒーの砂糖・ミルク入りを指す。
一気通貫
役の一つ。同種の数牌を123・456・789と1から9まで全て揃えると成立する。転じて、「最初から最後まで」という意味で使用される。

賭け麻雀[編集]

一般に麻雀はギャンブル的な要素を持つ遊技と認識されており、大人に限らず未成年者がプレーする場合でも金品のやりとりを伴うことが多い。日本において賭博は犯罪であり[2]暴力団が絡むこともあって、これが麻雀に悪いイメージを与えている。なおギャンブルとしてではなく、純粋な競技としての麻雀を競技麻雀またはノーレート麻雀と呼ぶ。いっぽうで個人間での賭博が自由主義上で原則合法なアメリカなどの国では仲間同士でお互いの家でビールを飲みながらポーカーをするなど、庶民文化の一つであるだけでなく各自が同額の賭金を持ち込んで優勝者が最後に全参加者の賭け金を独り占めするトーナメント制の試合が堂々とテレビで放映されるなどギャンブルそのものに犯罪というイメージがほとんどない。

麻雀は零和ゲーム(全員の点数の合計が常に一定:ゼロサムゲーム)であるため点数のやりとりをそのまま掛け金のやりとりに換算しやすい。さらに思考ゲームであると同時に偶然の要素も強く、運・実力共に結果に反映されることからギャンブルとして馴染みやすい。

結果に従ってやりとりする金額は普通、ウマ等を考慮した得失点1000点につき何円というレートが設定される。1000点あたり10円なら「点1(テンイチ)」、50円なら「点5(テンゴ)」、100円なら「ピン」(または「テンピン」)、200円なら「リャンピン」、1000円なら「デカピン」、10000円なら「デカデカピン」と言われる。日本の法律および判例では金銭については額の多少に関わらず一時の娯楽に供するものとは見なされない(大審院大正13年2月9日、最判昭和23年10月7日など)ため、原理的にはこれらすべてのレートに対し賭博罪が成立する。ただ実際には、1000点あたり200円を超えるレート設定でない限り賭博罪による摘発が行われていないのが現状である。1000点あたり1000円を超えるような高レートの設定といった高額の金品等を賭けるケースは、人目を忍んでマンションの一室で催されるという意味でマンション麻雀などと呼ばれる。

その他のギャンブル(カジノなどで行われている多くのものや公営競技など)と異なる点として点棒の移動によって異なる負け金を勝負の後に出すことから控除率の計算が難しいが、ギャンブルとしては公営競技などと比しても破格の高さで特に1000点20円以下の低レートでは控除率が100%を超えることすらある。例として1000点20円、2の2-4のレートで場代が1人250円の場合で30000点丁度の一人浮きトップを取った場合を例に取ればトップ者の収入(=敗者の支出合計)は800円であるがこれに対しハウスが徴収するコミッション(控除額)は1000円となる。したがって、控除率は125%となる

なお負けた者の支払いが本人によって行われない場合(たとえば大会においてスポンサーがあり、勝者に賞金を提供するなど)、または勝った者の利益が本人の手に渡らない場合は賭博罪には当たらない。

雀荘で見知らぬ客同士が卓を囲む場合は、レート設定で対立することのないように雀荘側で公式レートを定めていることが多い。この公式レートはウマとあわせて店外に掲示されているが、「風速」などと婉曲表現されていたりサイコロの目のイラストで示されていることが多い。例えば「風速0.5」とあれば、それは1000点で50円のレートであるという意味である。

多くの雀荘、預かり金と称して、5000円から1万円を客から預かることもあり、客が負けて手持ちがなくなっても一定程度払えるようにしている。また、それでも足りなければ、「アウト」と称して店が不足分を立て替える雀荘もある。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

テンプレート:麻雀の役
  1. 大隈秀夫 (1974) 大隈秀夫 [ マージャン金言集 敵に差をつける「読み」と「カン」 ] 光文社 カッパ・ブックス 1974 表記なし、(分)0-2-76(製)00307(出)2271 p63。
  2. 定義法がないものは全て違法・犯罪。