窃盗団
窃盗団(せっとうだん)とは、窃盗や、それで得た物品を売買することで利益を上げている犯罪組織である。
オートバイ[編集]
オートバイの盗難は、日本国内でも年間15万件以上に及び、未成年の不良集団が、遊び道具欲しさにオートバイを窃盗する他、国際窃盗団による大規模で計画的なものが問題となっている。
窃盗団は、中国や韓国系のアジア人を含めた人員で構成され、高額なハーレーダビットソンやBMWなどの輸入車両や国内メーカーの大型自動二輪車、又はホンダ・カブなどの東南アジアなどの発展途上国で人気の高い車両の盗難が多い。また、車両の窃盗にあたって以下の手口が発覚している。
手口[編集]
- ターゲット車両を探す為、実在、または架空の中古車両買取業者のチラシを車両に貼り付けて回っている。これはチラシを剥がしていない車両は所持者の目が届いていない事を確認する為だと言われている。
- 犯行時刻は、人目につきにくい深夜から明け方の時間帯が多く、物音が聞こえにくい雨や風の強いの日なども犯行に及んでいる。また、業者を装い白昼堂々や薄暮時に犯行に及ぶ事もある。
- キーシリンダーやハンドルロックなどの基本的な盗難抑止機能は強引に解除されることがある。
- イモビライザーやアラームなどの電子的な盗難抑止装置は、内部構造を予め調査しており、解除されることがある。
- ワイヤ、チェーン、U字型のバーロックなどで施錠されている場合、油圧カッターなどの特殊な工具を携行しており、切断することがある。また固定物と繋ぎ施錠されていない場合は車両を数人がかりで持ち上げ、そのままトラックやワゴン車などに積載して運搬してしまう。
- 盗難車両の輸出規制を逃れる為、盗難車両を分解し同車両であることを分かりやすくする為にマーキング後、パーツごとに梱包、パーツとして規制の弱いギリシャなどに輸出する事が分かっている。
自動車窃盗団[編集]
空き巣窃盗団[編集]
窃盗団は、日本人が登用されるケースも多いが中国や韓国系のアジア人を含めた人員で構成され、ピッキング、サムターン回し、窓破り等の手を使い家宅に侵入し、金品や高価で販売可能なパソコンや電子機器内のデータを狙う窃盗団体である。
爆窃団[編集]
アジア各国では、店舗の外壁に油圧ジャッキや電動ドリルなどで侵入用の穴を開け、短時間のうちに貴金属や宝石類を根こそぎ奪い取る窃盗が流行するようになった。
「こうした荒っぽい手口の窃盗団は、中華人民共和国(香港)で「爆窃団」と呼ばれ社会問題になっている」というような話があるが、これは大きな誤り。中国語にも「爆竊(爆窃)」という言葉はあるが、これは日本で言う「住居不法進入」や「空き巣」などを指すものである。日本語の「爆発・爆破」と「窃盗」を組み合わせた新語の「ばくせつ」とは全く異なる犯罪である。
しばしば、日本でもこうした手口の被害が見られ、2010年1月2日には、天賞堂の東京都銀座本店の外壁が破壊され、約2億5000万円相当の高級腕時計が盗まれる事件、さらに2010年7月1日には、東武百貨店の池袋店で腕時計が盗まれる事件が発生している。