機動戦士Zガンダム
機動戦士Ζガンダム | |
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ジャンル | ロボットアニメ |
テレビアニメ: | |
原作 | |
総監督 | |
監督 | 富野由悠季 |
シリーズディレクター | |
チーフディレクター | |
企画 | |
シリーズ構成 | |
脚本 | |
キャラクターデザイン | |
メカニックデザイン | |
音楽 | |
アニメーション制作 | 日本サンライズ(現:サンライズ) |
製作 | 名古屋テレビ 創通エージェンシー 日本サンライズ |
放送局 | 名古屋テレビ |
放送期間 | 1985年3月2日 - 1986年2月22日 |
話数 | 全50話 |
その他 | |
コピーライト表記 | ©創通・サンライズ |
シリーズ作品 | |
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『機動戦士Ζガンダム』(きどうせんし ゼータガンダム、MOBILE SUIT Ζ GUNDAM)は、サンライズが制作した「ガンダムシリーズ」のテレビアニメで、名古屋テレビをキー局としてANN系列で1985年(昭和60年)3月2日から1986年(昭和61年)2月22日まで全50話が放送された(放送時間帯は毎週土曜日17:30 - 18:00)。『機動戦士ガンダム』の続編にあたる。監督は富野由悠季。
目次
物語[編集]
宇宙世紀0087。一年戦争(地球連邦とジオン公国の戦争)終結から7年後の世界が舞台である。
ジオン公国軍に勝利した地球連邦軍は増長しコロニーに対し再び支配と圧力を強めていた。やがて、地球連邦軍内部に「ジオンの残党狩り」を名目にスペースノイドへの強権的制裁を加えるエリート部隊「ティターンズ」が創設された。ティターンズはその思想を背景に急速に勢力を拡大させていき、これに反発する一部の連邦軍人やスペースノイド達は反地球連邦政府組織「エゥーゴ」を結成する。やがてエゥーゴがティターンズの拠点、「グリプス(グリーンノア)」を襲撃しコロニーの住民カミーユ・ビダンはその戦闘に巻き込まれていく。
劇中の物語はここから始まり、エゥーゴとティターンズの戦いを主軸に、地球連邦軍、さらにザビ家残党(元ジオン軍の一派)が結成した軍事組織アクシズ(後のネオ・ジオン軍)の動きを絡めて描かれていく。
作品解説[編集]
監督である富野由悠季は元々ガンダムの続編を作る意志はなかったという。だが、『戦闘メカ ザブングル』、『聖戦士ダンバイン』、『重戦機エルガイム』と制作され続けてきたサンライズ/監督・富野のロボットアニメはガンダムブームに比べると商品としては凋落傾向にあり、さらに米国で大ヒットしたトランスフォーマーの上陸も重なった。スポンサーであるバンダイが打開策として企画したのが本作である。
前作から主人公が変更され、前作の登場人物は年齢を重ねて再登場し、また時代の変化によって立場や考え方が変わったものもいる。
前作の「連邦対ジオン」という明快な図式に対して、本作は連邦軍内部の派閥対立を中心に、ジオン残党アクシズが絡んでくる複雑な構図となっており、政治的要素が増えている。また、前作に多くみられた戦闘シーンでの駆け引きが減り、ビームライフルの撃ち合いが中心の戦闘が多く描かれた。[1]
ナレーションは劇中でヘンケン・ベッケナーを演じる小杉十郎太が担当した。前作のように戦況を解説するナレーションは少なく、主に本編冒頭のモノローグ、前回のダイジェスト、次回予告が中心であった。次回予告は毎回、「君は、刻(とき)の涙を見る」[2]というキャッチで締めくくられた。また、キャスト欄での小杉のクレジット表記は登場人物のヘンケンではなく、ナレーターである。
なお「ゼータ」に当てられる文字として読みの上で正しいのはギリシャ文字の"Ζ"であるが、入力の容易さ・形状の類似からラテン文字の"Z"(ゼット)が代用されることが多い。なお"Z"は数字の2にも形が似ており、「ガンダムシリーズの第2作目」という意味と、ギリシャ文字の6番目ということからシリーズ第1作『機動戦士ガンダム』の放映開始(1979年)から6年後という意味合いをこめて命名したと説明されていたが、先述のとおりアルファベットの最後の文字であるZにも酷似していることから、富野は「ガンダムはこれで終わりにする」という意味を込めたとインタビューで答えている。
本作は商業上、一定の成功をみたが、川口克己によると本作は「バンダイ側の売り上げの期待値を達成できなかったんです」[3]と述べており、当時のバンダイ的には失敗である。
松本悟によると、「(変形が)足がグルっと折れ曲がるだけ」なのがギミック上の魅力に乏しいこと、「デザインがとげとげ」していたためコスト増につながり商品の価格が高くなったことなどの理由から「売れない商品が多かった」[4]としている。
かつて富野はこの作品を大変嫌っており、2000年以降のNHKの番組に出演してZの映像が流れた際「今初めて見直しました」と語った。
しかし本作は後年、再評価され1994年にバンダイビジュアルから発売されたLD-BOXはPart1、2ともに3万5千セットの大ヒットとなった。これは当時のバンダイビジュアルの売上の2割に相当した[5]。またオリコンLDチャートではPart1が2位、Part2が1位を記録。高額のLD-BOXとしては希少な例である。
2001年にDVD-BOXが発売されこちらは単品換算95万枚のヒットになった[6]。前述のLD-BOXを単品換算すると45.5万枚なので売上が大きく伸びている。
DVDはLDより普及率が高いので、このようなことは珍しいことではないが、『機動戦士ガンダムZZ』はオリコン調べによるとDVD-BOXがLD-BOXを下回っており、本作と明暗が別れた。
DVD-BOXと同時に発売された単品DVDと後のレンタルDVDを加えると128万枚に達している。こうした本作のDVDは10代の新たなファン層をつかむことに成功。
このため2003年に発売された『機動戦士Ζガンダム エゥーゴvs.ティターンズ』は10代の「Zガンダムのゲームをプレーしたい」という需要を掘り起こしてヒットする[7]。
このように本作は本放送では不遇だったもののビデオグラムにより再評価され今日では人気コンテンツとなった。
準備稿のタイトルは、「逆襲のシャア」であった(後述の小説版参照)。
MS(モビルスーツ)デザイン[編集]
『機動戦士ガンダム』で登場したデザインの系譜を受け継ぎ、なおかつ新しいものを生み出すという意図のもと、若い世代のデザイナーが多数参加している。
当初は富野の指示により、本作の前番組『エルガイム』のデザイナーである永野護がデザインを進めていたが、彼が提出したリック・ディアス、ガルバルディβが、サンライズ上層部での評価が芳しくなかったため永野は番組放送直前で降板。代わって、急遽前作のデザイナーである大河原邦男に加えて当時21歳の藤田一己が呼び寄せられ、永野、大河原のアイデアを藤田がまとめるという方式で作業が進められた(例えばガンダムMk-II、ハイザック、アッシマーは大河原→藤田、百式は永野→藤田という流れでまとめられている)。そして、最初に登場する数点のデザインワークが終了した後は実質、藤田一人がデザインを担当することとなった。
さらに多くの可能性を探るため、その後も多くのデザイナーが登用され、デザインを提出している。後にΖΖガンダムをデザインすることになるイラストレーター/モデラーの小林誠を筆頭に、漫画家の近藤和久、アニメーターの大畑晃一、はばらのぶよし、デザイナーの佐山善則などが参加している。物語後半にはデザインそのものが不足し、一度降板した永野護に再度発注が行われている(永野はキュベレイとハンブラビを提出)。また、ファーストガンダムの直後にプラモデルを中心に展開されていた未映像化のシリーズ「MSV(モビルスーツバリエーション)」から数点のMSが登場している。カトキハジメは本作のメカデザインについて、よく言えば多彩ではあるが、悪い言い方をすれば統一感がないと模型雑誌『モデルグラフィックス』のインタビューで語っている。
作品内での7年間の技術進歩を表す要素として、「変形」という機能を持った可変MSが多数登場している。『ガンダム神話Ζ』によると、MSに「変形」という要素を取り入れるようスポンサー側のバンダイから要求されたことが記述されている。(実際、人気エピソードに登場したサイコガンダムはポピー時代の超合金の商品設計で有名なバンダイの村上克司によりデザインされた主役機Ζガンダムの初期稿の一つがベースである)。
これは当時、アメリカにて人気を博していたタカラのトランスフォーマーを強く意識したものであることを富野がインタビューで明言している(トランスフォーマーが日本にて展開を開始したのは本作の放送開始後)。大河原邦男はオンエア前、月刊ニュータイプ創刊号(角川書店・1985)のインタビューにおいて、可変MS(モビルスーツ)/MA(モビルアーマー)の名前自体を「トランスフォーマー」と呼んでいた。またこれとは別に、ガンダムの“人型ロボットがドラスティックに変形してジェット戦闘機の姿になる”というコンセプトは、『超時空要塞マクロス』の「バルキリー」からの発想だろうといわれ、カトキは先述のインタビューにおいて「バルキリーをパクッている」と感じた、とΖガンダムを見た当初の第一印象を語っている。
後者のMSVに関してもスポンサーの要請があった事を富野自身認めている(事実、MSV当時に商品化されたアイテムがパッケージを換えて本作のプラモデルラインナップに組み込まれ再利用されている)が、それ以上に7年間の時間の経過を強調する要素として、一年戦争当時の旧式MSの登場の必要性を感じ、特に一目でそれと判るような外観に特徴があるものを中心に選んだとしている(『Zガンダムを10倍楽しむ本』より)。これに近い手法は続編の『機動戦士ガンダムZZ』や後述する劇場版でも採られた。
現場の混乱やデザインの不統一、ほとんど活躍の機会も無く性能の説明もされないまま退場していくMSが多いなど、演出的に食い足りない面もあり、デザインワークとしてはともすれば否定的に捉えられる向きもあるが、「ガンダムの中で最も好きな機体(MS)は?」と問われて本作に登場するMSを挙げるファンも少なくない(特にΖガンダムや百式、キュベレイの人気は高い)。
BGM[編集]
日本音楽著作権協会(JASRAC)は2005年5月18日、2004年度の著作物使用料に基づく分配額のランキングを発表。このランキングの第10位に「機動戦士Ζガンダム BGM(作曲 三枝成章)」が入った。『スーパーロボット大戦』などの関連ゲームのみならず、TVニュース、ワイドショー、バラエティ番組で同サウンドラック音源が使用される機会が多い。
登場人物[編集]
スタッフ[編集]
シリーズスタッフ[編集]
- 企画:日本サンライズ
- 原案:矢立肇[8]
- 原作・総監督:富野由悠季
- キャラクターデザイン:安彦良和
- メカニカルデザイン:大河原邦男、藤田一己
- 美術監督:東潤一
- デザインワークス:永野護
- 音楽:三枝成章
- メカニカル作画監督:内田順久
- 撮影監督:斉藤秋男
- 音響監督:藤野貞義
- 音響制作:千田啓子
- プロデューサー:森山涇(名古屋テレビ)、大西邦明(創通エージェンシー)、内田健二(日本サンライズ)
- 動画チェック:江山利恵、古沢亮吉
- 動画:スタジオダブ、ぱっく、プロジェクト4、スタジオゼウス、スタジオハピー、スタジオMK、邪魔猫クラブ、みゆきプロダクション、ランダム、スタジオマーク、ニシコプロ、ビーボオー、スタジオ夢民
- 色彩設定:高島清子
- 色指定:清田みどり、峰崎裕子、サンライズスタジオ、上保睦子、高島清子
- 仕上:ジャスト、アスタジオボギー、サンライズスタジオ、ファンタジア、スタジオMAC、スタジオNOA、ACT、ジャンクヤード
- 特殊効果:干葉豊
- 仕上処理:前林文恵
- 背景:スタジオ・イースター、アトリエラスコー
- タイトル:牧正宏、安倉光弘
- 設定ベース:永瀬唯
- デザイン協力:伸童舎
- 撮影:旭プロダクション
- 編集:布施由美子
- オープニング、エンディングアニメ:梅津泰臣、寺沢伸介、北爪宏幸
- 制作デスク:高森宏治
- 設定制作:吉村信明、高松信司
- 制作進行:山口美浩、近藤康彦、井手安軌、杉浦勉、池辺茂、国分利孝、渡辺努、近藤真智子、南雅彦、赤根和樹、新井誠、秋山浩之、大獄敏夫
- 制作助手:原田奈奈
- 制作事務:篠塚久美子
- 効果:横山正和
- 調整:依田章良
- 録音:ニュージャパンスタジオ
- 現像:東京現像所
- 制作:名古屋テレビ、創通エージェンシー、日本サンライズ
各話スタッフ[編集]
- 脚本:大野木寛、斧谷稔[9]、川崎知子、鈴木裕美子、丸尾みほ、平野靖士、遠藤明吾
- ストーリーボード:今川泰宏、滝沢敏文、横山広行、川瀬敏文、杉島邦久、井内秀治、知吹愛弓、網野哲郎、斧谷稔、本橋鷹王、甚目喜一、関田修、森一浩、世良邦男
- 演出:今川泰宏、関田修、横山広行、川瀬敏文、杉島邦久、本橋鷹王、平林淳、妻方仁
- 作画監督:北爪宏幸、小林利充、兵頭敬、山田きさらか、金山明博、照日四郎、大森英敏、瀬尾康博、寺東克己、恩田尚之、敷島博英
主題歌[編集]
- 前期オープニングテーマ『Ζ・刻を越えて』(1話~23話)
- 後期オープニングテーマ『水の星へ愛をこめて』(24話~50話)
- 英題:FOR US TO DECIDE 作詞:売野雅勇 歌:森口博子
- エンディングテーマ『星空のBelieve』
- 原題:BAD AND BEAUTIFUL 原作詞:フィリップ・コーディ 日本語版作詞:竜真知子 歌:鮎川麻弥
いずれも作曲はニール・セダカ。『Ζ・刻を越えて』(原曲は1972年のアルバム「Solitaire」収録)と『星空のBelieve』(原曲は1976年のアルバム「Steppin' Out」収録)は、過去のニール・セダカのアルバム収録曲に新たな詞がついたものだが、『水の星へ愛をこめて』は新規に提供されたものである。尚、『Ζ・刻を越えて』の原曲「BETTER DAYS ARE COMING」のニール・セダカ ヴァージョンは後に10ccとなるメンバーが全員参加している。また、「Solitaire」のアルバムはLP時代の作品で、オリジナルの形ではCD化されていない。
『水の星へ~』はロック調のアレンジがなされた『Ζ~』と比べてポップスの王道という感じの曲だが、これは『Ζ~』のアレンジに納得の行かなかった二ール・セダカより大きくイメージを変えないようにという注文が付いた為と言われている。 また永野がテレビ放送当時に参加したイベントの席上で発言したところによると、当初主題歌についてはヴァン・ヘイレンに未使用曲を譲ってもらおうという案も出ていたらしい。なお、この『水の星へ~』を歌った森口はこの曲が芸能界デビューである。
本作が1988年ごろにテレビ東京系で朝頃に再放送された際は、第1話から後期オープニングだった。バンダイチャンネルによるインターネット配信ヴァージョンにおいては、権利関係上OP・ED曲の差し替えがなされているため、本来の形で視聴できるのはビデオ・LD・DVDなどの媒体、もしくは地方局などの再放送において、ということになる。また2007年2月上旬から3月上旬までにおいて「バンダイチャンネル@ShowTime」で行っていた5話限定無料視聴ラリーにおいて本来の形で視聴できていた。
また、アーケードゲーム『機動戦士Ζガンダム エゥーゴvs.ティターンズDX』には上記3曲は収録されているものの、そのコンシューマ機移植版であるPS2・GC用『機動戦士ガンダム ガンダムvs.Ζガンダム』では権利の関係上からなのか(バンダイ側からの意向とも言われている)収録されていない。
- 第20話 挿入歌『銀色ドレス』
- 作詞:井荻麟 作曲・編曲:馬飼野康二 歌:森口博子
- 冒頭の歌詞から分かるようにカミーユとフォウのことを歌っている。『銀色ドレス』とはシャトルから放出される白煙の事を指す。『銀色ドレス』も後年の関連メディアで再現されていない。
放送リスト[編集]
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1985年3月2日 | 黒いガンダム | 大野木寛、斧谷稔 | 今川泰宏 | 北爪宏幸 |
2 | 3月9日 | 旅立ち | 鈴木裕美子、斧谷稔 | 関田修 | 小林利充 |
3 | 3月16日 | カプセルの中 | 川崎知子、斧谷稔 | 横山広行 | 兵頭敬 |
4 | 3月23日 | エマの脱走 | 丸尾みほ、斧谷稔 | 川瀬敏文 | 山田きさらか |
5 | 3月30日 | 父と子と… | 大野木寛、斧谷稔 | 杉島邦久 | 金山明博 |
6 | 4月6日 | 地球圏へ | 鈴木裕美子、斧谷稔 | 関田修 | 北爪宏幸 |
7 | 4月13日 | サイド1の脱出 | 丸尾みほ、斧谷稔 | 横山広行 | 小林利充 |
8 | 4月20日 | 月の裏側 | 大野木寛、斧谷稔 | 川瀬敏文 | 兵頭敬 |
9 | 4月27日 | 新しい絆 | 丸尾みほ、斧谷稔 | 杉島邦久 | 山田きさらか |
10 | 5月4日 | 再会 | 大野木寛、斧谷稔 | 関田修 | 金山明博 |
11 | 5月11日 | 大気圏突入 | 鈴木裕美子、斧谷稔 | 横山広行 | 北爪宏幸 |
12 | 5月25日 | ジャブローの風 | 平野靖士、斧谷稔 | 川瀬敏文 | 小林利充 |
13 | 6月1日 | シャトル発進 | 大野木寛、斧谷稔 | 横山広行 | 山田きさらか |
14 | 6月8日 | アムロ再び | 鈴木裕美子、斧谷稔 | 今川泰宏 | 金山明博 |
15 | 6月15日 | カツの出撃 | 丸尾みほ、斧谷稔 | 関田修 | 北爪宏幸 |
16 | 6月22日 | 白い闇を抜けて | 鈴木裕美子、斧谷稔 | 本橋鷹王 | 小林利充 |
17 | 6月29日 | ホンコン・シティ | 遠藤明吾 | 川瀬敏文 | 山田きさらか |
18 | 7月6日 | とらわれたミライ | 鈴木裕美子、斧谷稔 | 杉島邦久 | 金山明博 |
19 | 7月13日 | シンデレラ・フォウ | 遠藤明吾 | 平林淳 | 北爪宏幸 |
20 | 7月20日 | 灼熱の脱出 | 関田修 | 小林利充 | |
21 | 7月27日 | ゼータの鼓動 | 大野木寛、斧谷稔 | 本橋鷹王 | 山田きさらか |
22 | 8月3日 | シロッコの眼 | 丸尾みほ、斧谷稔 | 川瀬敏文 | 金山明博 |
23 | 8月10日 | ムーン・アタック | 鈴木裕美子、斧谷稔 | 杉島邦久 | 北爪宏幸 |
24 | 8月17日 | 反撃 | 遠藤明吾 | 関田修 | 小林利充、照日四郎 |
25 | 8月24日 | コロニーが落ちる日* | 鈴木裕美子 | 平林淳 | 山田きさらか |
26 | 8月31日 | ジオンの亡霊 | 遠藤明吾 | 本橋鷹王 | 北爪宏幸 |
27 | 9月7日 | シャアの帰還 | 鈴木裕美子、斧谷稔 | 川瀬敏文 | 金山明博 |
28 | 9月14日 | ジュピトリス潜入 | 遠藤明吾 | 関田修 | 小林利充 |
29 | 9月21日 | サイド2の危機 | 鈴木裕美子 | 杉島邦久 | 大森英敏 |
30 | 9月28日 | ジェリド特攻 | 遠藤明吾 | 平林淳 | 山田きさらか |
31 | 10月5日 | ハーフムーン・ラブ | 鈴木裕美子、斧谷稔 | 妻方仁 | 瀬尾康博 |
32 | 10月12日 | 謎のモビルスーツ | 遠藤明吾 | 本橋鷹王 | 金山明博 |
33 | 10月19日 | アクシズからの使者 | 関田修 | 小林利充 | |
34 | 10月26日 | 宇宙が呼ぶ声 | 鈴木裕美子 | 川瀬敏文 | 山田きさらか |
35 | 11月2日 | キリマンジャロの嵐 | 平林淳 | 瀬尾康博 | |
36 | 11月9日 | 永遠のフォウ | 遠藤明吾 | 北爪宏幸 | |
37 | 11月16日 | ダカールの日 | 横山広行 | 金山明博 | |
38 | 11月23日 | レコアの気配 | 遠藤明吾 | 関田修 | 小林利充 |
39 | 11月30日 | 湖畔 | 鈴木裕美子 | 川瀬敏文 | 山田きさらか |
40 | 12月7日 | グリプス始動 | 遠藤明吾 | 関田修 | 金山明博 |
41 | 12月14日 | 目覚め | 鈴木裕美子 | 杉島邦久 | 瀬尾康博 |
42 | 12月21日 | さよならロザミィ | 遠藤明吾 | 横山広行 | 恩田尚之 |
43 | 12月28日 | ハマーンの嘲笑 | 関田修 | 金山明博 | |
44 | 1986年1月11日 | ゼダンの門 | 鈴木裕美子 | 川瀬敏文 | 小林利充 |
45 | 1月18日 | 天から来るもの | 遠藤明吾 | 平林淳 | 山田きさらか |
46 | 1月25日 | シロッコ立つ | 鈴木裕美子 | 杉島邦久 | 瀬尾康博 |
47 | 2月1日 | 宇宙の渦 | 遠藤明吾 | 横山広行 | 恩田尚之 |
48 | 2月8日 | ロザミアの中で | 鈴木裕美子 | 関田修 | 金山明博 |
49 | 2月15日 | 生命散って | 遠藤明吾 | 平林淳 | 敷島博英 |
50 | 2月22日 | 宇宙を駆ける | 川瀬敏文 | 小林利充 |
*(第24回終了時の予告編では「コロニーの落ちる日」と紹介されている)
名古屋テレビ 土曜夕方5時30分枠 | ||
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前番組 | 機動戦士Ζガンダム | 次番組 |
重戦機エルガイム | 機動戦士ガンダムΖΖ | |
関連作品[編集]
劇場版[編集]
機動戦士Ζガンダム劇場版 | |
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ジャンル | |
映画:機動戦士Ζガンダム-星を継ぐ者- | |
監督 | 富野由悠季 |
制作 | サンライズ |
封切日 | 2005年5月28日 |
上映時間 | 94分 |
その他 | |
コピーライト表記 | ©創通・サンライズ |
映画:機動戦士ΖガンダムII-恋人たち- | |
監督 | 富野由悠季 |
制作 | サンライズ |
封切日 | 2005年10月29日 |
上映時間 | 98分 |
その他 | |
コピーライト表記 | ©創通・サンライズ |
映画:機動戦士ΖガンダムIII-星の鼓動は愛- | |
監督 | 富野由悠季 |
制作 | サンライズ |
封切日 | 2006年3月4日 |
上映時間 | 99分 |
その他 | |
コピーライト表記 | ©創通・サンライズ |
■テンプレート使用方法 ■ノート |
タイトル・スタッフ[編集]
- 第一部『機動戦士Ζガンダム A New Translation -星を継ぐ者-』(2005年5月28日公開)
- 興行収入:8億6000万円(キネマ旬報より)
- 第二部『機動戦士ΖガンダムII A New Translation -恋人たち-』(2005年10月29日公開)
- 興行収入:6億(キネマ旬報より)
- 第三部『機動戦士ΖガンダムIII A New Translation -星の鼓動は愛-』(2006年3月4日公開)
- 興行収入:4億9000万円(キネマ旬報より)
(なお、『星の鼓動は愛』の初期題名は『三つ巴』だった。また、『星の鼓動は愛』の公開日時を2006年2月22日(TV版最終回放映日時)にするプランもあったという)
- 三部作、DVD販売実績:80万枚(月刊アスキーより)
- 製作:吉井孝幸
- 企画:内田健二
- 原案:矢立肇
- 原作・脚本・絵コンテ:富野由悠季
- キャラクターデザイン:安彦良和
- メカニカルデザイン:大河原邦男、藤田一己
- キャラクター作画監督:恩田尚之
- メカニカル作画監督:仲盛文
- 美術監督:東潤一(I)、甲斐政俊
- デジタル色彩設計:すずきたかこ
- 撮影監督:木部さおり
- スタジオ演出:松尾衡
- 編集:山森重之(I)、坂本久美子(II・III)
- オリジナルコンテ提供:原田奈奈・宅野誠起(II・III)
- 設定協力:山根公利(II)・カトキハジメ(III)
- 音楽:三枝成彰
- 主題歌:Gackt
- 音響監督:藤野貞義
- 音楽プロデューサー:大田敏明・ボーダーライン
- 音響効果:西村睦弘・フィズサウンドクリエイション
- 録音:高木創
- 動画:ガイナックス・マッドハウス
- 背景:スタジオジブリ(II)
- プロデューサー:松村圭一(サンライズ)、久保聡(バンダイビジュアル)
- 総監督:富野由悠季
作品解説[編集]
TVシリーズ版機動戦士Ζガンダム20周年として企画され、企画当初はTV版を再編集する(劇場版 機動戦士ガンダムや劇場版 ∀ガンダムと同じ)という作品だったが、TV版の放映時は殺伐さと悲劇しか無かったストーリーを「新たな解釈と異なる視点」を加えることで「健やかな物語」に再構成するというテーマのもと、TV版の総監督である富野由悠季自らが全三部作に再編集(監督・脚本・絵コンテ)を行い、2005年より全国で上映された。ファンからは単純に『劇場版Ζガンダム』もしくはキャッチコピーである「A New Translation」の直訳である「新訳」を取り付けた『新訳Ζガンダム』と言われている。
劇場版のフィルムは、TV版カット(以降、旧作画)と劇場版カット(以降、新作画)を加えるという特殊な方法で編集された。旧作画と新作画の新旧のカットの質感を近づける「エイジング」という処理が行われた。[10]が、20年のアニメ業界の変化(例:旧作画は手塗りだが、新作画はPCを使ったデジタルタッチ、作画監督の違いなど)の差が大きく「違和感がある」、「全て新作カットにして欲しい」という意見も出た。公開当時、富野は完全に新作にしてしまうと『Ζガンダム』ではなくなってしまうため、あえてこの形式をとったと発言しているが、一作目の『星を継ぐ者』の製作予算が1億円ほどしかなかったため[11]、この手法を取るしかなかったとも発言している。以降の『恋人たち』『星の鼓動は愛』は製作予算が増えたため、新作カットも多くなった。カットによっては旧作画のフレーム内の一部(例えばコクピット内のコンソール表示など)を部分的に追加・修正するといった編集もされている。[12]
映像の再構成とシナリオの変更は同時進行で行われた。富野は、「ストーリーを構成しながら映像のつぎはぎをする」という、作業ケースとしては珍しくかつ困難を伴う作業だった、と語っている。既存の作品を整理するという作業は、作品を一から創作する作業と根本的に異なるという思いもあり、「仕事をしたという実感がない」とも語っている。
ビームライフルによる射撃が主体の戦闘が多かったTV版カットに比べて、劇場版カットではモビルスーツ同士の肉弾戦のカットをメインとして追加している。例えば、一作目の『星を継ぐ者』では、カミーユのガンダムMk-IIがガルバルディβに回し蹴りを入れるカットが追加されている。一作目の『星を継ぐ者』
TV版の声優のクレジットはシャア・アズナブルが先頭だったが、劇場版の『恋人たち』からはカミーユ・ビダンが先頭になっている。
余談だが、新規作画部分にはTV版機動戦士Ζガンダムの後に製作されたガンダムとZガンダムの間を埋める作品である『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』のジム・キャノンII、ジム・カスタム、ジム・クゥエルや『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』のガンダムTR-1[ヘイズル]等のモビルスーツが画面の隅などにカメオ出演している。
物語[編集]
大まかなストーリーの流れはTV版と同じ。いくつかのエピソードがカットされた他[13]、「健やかな物語」として再構成するために、
TV版では反抗的だったカミーユの性格が直され素直でやや穏和になり、特に精神面では両親や仲間の死や戦場の悲しみを感じてもそのストレスを受け流す術を身につけ、その経験を自分の成長の糧となるものとして学習し受けとめる事によりTV版でのカミーユの精神崩壊という悲劇的なラストが変更された。この他にもTV版のセリフの多くが変化・割愛されているなどの変更点がある。
声優の変更[編集]
映画化に際しては20名以上に上る大幅なキャストの変更が行われた。これに関連して、富野は「まったく白紙から作りたい」と語っている。監督はカミーユ役の飛田展男にオーディションをしており、飛田は監督に「当日にキャスト変更もありうる」と言われたらしい。他にも、多忙のため出演できない(ハヤト・コバヤシ役の鈴木清信など)、TV版では1人の声優が複数の役を担当していたから(TV版のマウアー・ファラオ及びハマーン・カーン役の榊原良子など)などの理由が可能性として挙げられる。TV版の声優が引退していた(ファ・ユイリィ役の松岡ミユキなど)というケースもある。
特に問題になったのはフォウ・ムラサメ役が島津冴子からゆかなに、サラ・ザビアロフ役が水谷優子からIIでは女優の池脇千鶴[14]、IIIでは島村香織に変更されたことである。島津、水谷が「映画出演のオファーがなかった」と明かしたこと、島津が公開した手記の中で、島津に問いただされた際に富野が発した「音響監督に騙された」という発言により、インターネットを中心にファンの間で大きな波紋を呼んだ。この発言がどこまで真実かは不明である。監督は後に「フォウ、サラには最初から新人の起用を考えていた」「音響監督とよく検討して決めた」と発言した。結果的にゆかなのホームページは荒らし・中傷に遭い、閉鎖される事態となった。
公開後に発売されたΖガンダム関係のTVゲームでは、主に劇場版の声優を起用するようになった。しかし、殆どのゲームではTV版のストーリー展開を採用しているため、ストーリーはTV版、声優は劇場版という形になっているものが多い。
鈴置洋孝と戸谷公次が第三部『星の鼓動は愛』収録後に逝去し、当作品が遺作になった。
TV版と劇場版の結末の違い[編集]
劇場版の結末はTV版から変更されたため、TV版の続編『機動戦士ガンダムΖΖ』には直接繋がらない形となった(カミーユの状態やガンダムMk-Ⅱの喪失など)。富野は『ΖΖ』新訳版制作に関しては否定的なコメントを残しており、またファーストから『逆襲のシャア』までの劇場版を7部作とする旨の発言もしている。したがって、宇宙世紀には事実上TV版と劇場版の2種類の歴史が存在することとなったが、特に公式設定に変更が加えられたわけではない。
ちなみに、劇場版の世界観に沿ったことぶきつかさによる漫画作品『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』では、劇場版のラスト以降にカミーユやファ、シンタとクム達はアーガマを下船した事がセリフで語られている。さらにアーガマは『ΖΖ』の冒頭同様にサイド1 シャングリラらしき場所に寄航した事も語られているが、その時点でジュドー・アーシタ達は乗船していない様子である。ただし、作者ことぶきつかさはこのまま『ΖΖ』へと繋がる可能性を否定も肯定もしないと明言している。
主題歌[編集]
主題歌には富野の友人であり、熱烈なガンダムファンでもあるGacktが担当した。BGMはTV版と同じく三枝成彰が担当した[15]。間嶋里美の歌う『ハッシャバイ』のみ元々『無敵鋼人ダイターン3』のイメージソングとして録音された楽曲である。間嶋はかつてファーストガンダムでミハル・ラトキエ役を演じたが、現在はアムロ・レイ役の古谷徹の愛妻であり、アムロの初登場シーンに劇中歌として使用された。恐らく製作サイドの配慮によるものと思われ、ちょっとした楽屋オチになっている。
また、MSの動作音をはじめとするSEの音源がE&Mプランニングセンターからフィズサウンドクリエイションのものに変更されて、『機動戦士ガンダム』や『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』との統一が計られている。
- 『機動戦士Ζガンダム -星を継ぐ者-』オープニングテーマ「Metamorphoze 〜メタモルフォーゼ〜」
- 『機動戦士Ζガンダム -星を継ぐ者-』エンディングテーマ「君が待っているから<ReMix>」
- 『機動戦士ΖガンダムII -恋人たち-』エンディングテーマ「mind forest」
- 『機動戦士ΖガンダムIII -星の鼓動は愛-』テーマソング1「Love Letter」
- 『機動戦士ΖガンダムIII -星の鼓動は愛-』テーマソング2「Dybbuk」
- 以上 唄:Gackt 作詞・作曲:Gackt.C
本作品の影響[編集]
『機動戦士Ζガンダム -星を継ぐ者-』は上映映画館がそれ程多くなく、日本全国で83ヶ所[16] だったが、週間映画ランキングで3位にランクイン。上映してから5週間、ベスト10入りしている。(上映館の数についてはバンダイビジュアルの資料より抜粋。)
『機動戦士ΖガンダムII -恋人たち-』の上映は104ヶ所、『機動戦士ΖガンダムIII -星の鼓動は愛-』では最終的に106館だった。同時期にTVやラジオなど、各メディアで『機動戦士Ζガンダム』が再評価された。
2000年以降、アニメーション映画作品で有名なスタジオジブリやディズニー映画作品以外で、上映館が増やされるというのは異例である。
GUNDAM EVOLVE[編集]
フル3DCGによる短編映像作品『ガンダムイボルブ』でも本作をモチーフとしたものが数編作られた。
- 第2作目では、本作を元にガンダムMk-IIの戦闘訓練の模様と題した映像が制作されている。
- 第9作目では、知られざる3機のΖガンダムと謎のMA(モビルアーマー)との戦いの映像が作られた。
- 第12作目では、リック・ディアスが登場する模擬戦の映像が制作された。
- 第13作目では、マラサイのパイロットの視点から描かれたジャブロー降下作戦の映像が作られた。
漫画[編集]
TV版の放映当時には、近藤和久による漫画版が、雑誌コミックボンボンにて連載された。基本的にはアニメのストーリーをなぞっているが、漫画独自のMSやキャラクターもいくつか登場させており、中でも原作アニメに於けるヤザン・ゲーブルの代役・ドルク中尉は音楽を掛けながら戦う戦闘狂として描かれるもの自らの不注意で隕石に衝突し、自業自得の最期を遂げたのは戦場の無情さを端的に表した…筈だったが、その死を惜しんでか、その後のコミカライズでも登場する程優遇された。また、同じく近藤の手による、本作を元にしたパラレルワールド作品『サイドストーリーオブガンダムΖ』が模型雑誌「B-CLUB」にて掲載された。シャア(クワトロ)が妹セイラをバスクに人質に取られティターンズの一員になっている、エゥーゴがジオンの残党でありカミーユも元ジオン市民になっている、主役MSの名前が「Ζグスタフ(Zガンダムにかなり似ているが、額にモノアイがついたジオン系)」になっているなどの独自設定が描かれたが、未完のまま終了している。
劇場版公開時には、1~3部各作品のコミカライゼーションが「ガンダムエース」に連載された(各話の第1話は「ガンダムエース増刊 Ζガンダムエース」に掲載)。各作品の担当作家はそれぞれ異なっている。
第1部、第2部の単行本は第2部のDVD発売(及び第3部公開)に合わせて、第3部の単行本は第3部のDVD発売に合わせて、それぞれ発売された。
劇場版コミカライゼーション担当作家
又、「Ζガンダムエース」にて連載(2話以降「ガンダムエース」)された4コマギャグ漫画もある。
- 『クワトロ・バジーナの夢で逢いましょう』内山ラミ
- 『星の鼓動はIフィールド』(第3部)谷和也
ことぶきつかさによる『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』は、劇場版の外伝作品。掲載誌は「Ζガンダムエース」(読み切り)から「ガンダムエース」(連載)に変わっている。
また同誌創刊号から連載されている『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』は、本作で作画監督を務め『ΖΖ』『逆襲のシャア』でキャラデザインを手掛けた北爪が、ファーストガンダムと本作との間の空白の7年間をシャアとハマーンの関係を中心に描いている物で(元々は本作の漫画化を依頼されたのに対し、作者の希望で空白期を描く事になったとの事である)、本作の主要人物も多く登場している。
小説[編集]
同じく、アニメの放映当時には講談社から、後に角川書店から本作の小説版が全5巻で刊行されている。著:富野由悠季。
元々『Ζ』放映開始前の1984年頃、『逆襲のシャア』のタイトルで「ガンダム」の続編小説が企画されており、『Ζ』製作決定と共にその小説版にシフトしたという経緯がある。
講談社版のカバーイラストは永野護が担当し、アニメとは異なるディテールのメカやキャラクター、コスチュームが描かれていた。特にメカニックについては当初「永野版」的扱いだったのが、模型雑誌モデルグラフィックスによって設定を付加され、後に『ガンダム・センチネル』の設定上の骨子となった「アナハイム・ガンダム」の先駆ともなった。
- 具体例としては、第1巻で描かれたガンダム(永野のコメントによると、変形をしないΖガンダムとしてデザインしたものらしい)が核パルス推進機構を搭載した試験機・ε(エプシィ)ガンダムとされた等。
角川文庫版はカバーイラストを美樹本晴彦が担当。アニメに準拠したキャラクターやメカで描かれていた。一方、口絵のMSのイラストは藤田一己により、アニメに準拠したものではなく、大きくデザインが変更された。こちらは通称「藤田版」として知られており、ガンダムMk-IIやΖガンダムはガレージキット化もされている。
今作もTV版と展開が異なっている。また、小説版「機動戦士ガンダム」とはストーリーがつながっていない。
他に1986年、遠藤明吾著で『機動戦士Ζガンダム フォウ・ストーリー そして、戦士に…』がアニメージュ2月号付録として発表された。 これは、フォウ・ムラサメの本編登場以前の過去を書いた物で、『機動戦士ガンダム』のあるキャラクターも主要人物として登場している。 雑誌の付録という性質上、長年幻の作品となっていたが、2001年9月に加筆再構成の上、角川スニーカー文庫で刊行された。なおカバーイラスト・口絵イラスト・キャラクター紹介イラストは北爪が1986年当時に描いた物がそのまま使用されている。
フイルムコミック[編集]
アニメの放送当時、近代映画社よりジ・アニメフィルムコミックスとして本作のフィルムを使用して漫画仕立てにしたものが刊行された。1巻につき5話収録の全10巻。カバー・セル原画は作画監督として参加していた瀬尾康博が担当。
ゲーム[編集]
- 機動戦士Ζガンダム・ホットスクランブル
- 機動戦士Ζガンダム エゥーゴvs.ティターンズ
- 機動戦士Ζガンダム エゥーゴvs.ティターンズDX
- 機動戦士ガンダム ガンダムvs.Ζガンダム
- 機動戦士Ζガンダム AWAY TO THE NEWTYPE(スーパーファミコン用)3.3万本
- 機動戦士Ζガンダム前編 Ζの鼓動(セガサターン用)8万本
- 機動戦士Ζガンダム後編 宇宙を駆ける(セガサターン用)1.6万本
- 機動戦士Ζガンダム(プレイステーション用)
- CD-ROM2枚組の3Dアクションゲーム。特筆すべきはシャアとカミーユの視点で展開されるゲーム内容をプレイできることで、「シャアモード」と「カミーユモード」として、それぞれ1枚のディスクに収められている。「シャアモード」では前作『ガンダム』から『逆襲のシャア』までのストーリーの流れをシャアの視点で体験できる。新規に作成されたアニメパートは40分以上の収録時間となっており、このアニメパートは後に発売された様々な系列作品に流用され続けている。
ゲームブック[編集]
- 機動戦士Ζガンダム Vol.1 グリーン・ノアの決断
- 機動戦士Ζガンダム Vol.2 パレオロガス漂流
- 上記二冊は本編同様にカミーユが主人公(PC=プレイヤー・キャラクター)。Vol.1はアニメ冒頭をベースとしたもので、プレイヤーの選択によってはカミーユがティターンズと共にエウーゴを撃退するという展開にもなる。Vol.2はゲームブックオリジナルストーリーで、一部の登場人物は同じくホビージャパン発行のΖΖゲームブック3部作にも重要な立場で登場する。
- 機動戦士ガンダム0087 ジェリド出撃命令
その他[編集]
岡山県にある道の駅久米の里には個人が制作した約1/3スケールのΖガンダムの模型がある。ただしデザインは俗に言う「藤田版」である(角川スニーカー文庫版「Ζガンダム」に掲載)。脚部には油圧シリンダー等を組み込んでおり、動かすことも可能(注:当初は要望により動かしていたが、現在は動かしていない。そのかわりに年に数回だが、コクピットに乗せてもらえる機会がある)[17]。
脚注[編集]
- ↑ このような前作との違いから、現在でこそ人気の高い本作品ではあるが、当時はこの作品に対する批判も多かった。
- ↑ その後映画として公開された『逆襲のシャア』でも「君はいま、終局の涙を見る・・・」とこれによく似たフレーズのキャッチコピーが使用されたり、アニメビデオ作品『機動戦士SDガンダム』のパッケージや宣伝用ポスターなどでは、パロディとして「キミは刻の笑いを見る!!」といったアオリ文句が使用された。
- ↑ バンダイキャラクタープラモ年代記
- ↑ http://www.hi-nobori.net/z-gundam_web/column/
- ↑ 進化するアニメ・ビジネス
- ↑ 大人のガンダム
- ↑ 大人のガンダム
- ↑ サンライズ作品で版権管理の都合上用いられる名義。実際の原案は富野。
- ↑ 富野の別名義。
- ↑ TV版は映像内のゴミや色、ズレの修正。劇場版カットはワザと汚したりしたりする等を行う処理法のこと、本作で始めて行われた
- ↑ 通常の30分週間アニメの製作価格として1000万~1800万、同時期に放送されていた『機動戦士ガンダムSEED DESTINYの製作価格は2000万~3000万
- ↑ 富野は本作のために新たにFinal Cut Proによるノンリニア編集を習得している映画監督 富野由悠季
- ↑ 漫画『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』は、カットされたエピソードのいくつかを題材にしている。
- ↑ 池脇はスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画『猫の恩返し』(2002年)で主役を務めている。
- ↑ TV版で使用されていた物と、展開にあわせ新たに編曲、あるいは新規に作曲され録音された物もある。
- ↑ 1ヶ所しか上映されていない県や上映されていない県もある。
- ↑ 道の駅 久米の里ホームページ
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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