吉田都
吉田 都 (よしだ みやこ、1965年10月28日生まれ) は日本のバレエダンサー。東京都国立市出身。都立北多摩高校卒業。1995年より英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパル。確かなテクニックと音楽性、愛らしい容姿が特徴。
来歴[編集]
9歳より生地でバレエを始める。
1983年のローザンヌ国際バレエコンクールでスカラシップ賞を受賞。英国ロイヤルバレエ・スクールに入学。1984年サドラーズ・ウェルズ・バレエ団 (現バーミンガム・ロイヤル・バレエ団) に入団。1988年にプリンシパルに昇格した。
1995年、本人の希望によりロンドンのコヴェント・ガーデンにある王立歌劇場を本拠地とするロイヤル・バレエ団に移籍した。家族的な雰囲気のサドラーズ・ウェルズに居続けることで成長が止まってしまうことを恐れたためであった[1]。
プティパ原振付のチャイコフスキーの3大バレエ(『眠りの森の美女』、『白鳥の湖』、『くるみ割り人形』)をはじめ、『ジゼル』、『ドン・キホーテ』、アシュトン振付 『シンデレラ』、ニネット・ド・ヴァロア振付『コッペリア』、マクミラン振付『ロミオとジュリエット』など、少女役・妖精役を得意とする。
数年前より日本での公演を希望していたが、2006年9月1日に熊川哲也率いるKバレエカンパニーに移籍(その後もロイヤルにはゲスト・プリンシパルとして籍を置く)。Kバレエカンパニーを選んだ理由として吉田は、日本で最多の公演数があり、古典中心でロイヤルバレエ団と作品が似てなじみやすいという点を挙げた。熊川自身もロイヤルバレエ団の元プリンシパルであり、二人は十数年来の友人。
しかし2009年9月にKバレエは一旦除籍。さらに同年11月、翌2010年にロイヤル・バレエ団から引退することを発表した。ロイヤルでの最後の舞台は2010年6月の 『ロミオとジュリエット』[2]。
私生活では2005年に日本人の遠藤貴と結婚している。
バレエ以外の活動と受賞[編集]
脚注[編集]
- ↑ 『丸の内キャリア塾 No.76』
- ↑ "Royal Ballet Guest Principal announces her final performances with the Company."
- ↑ 日本人ではバイオリニストの二村英仁に次いで2人目。
- ↑ Richard Sherrington Award for Best Female Dancer 2006.
文献[編集]
- 吉田都 『吉田都 終わりのない旅』 阪急コミュニケーションズ、2005年5月、ISBN 4484052091
- ビル・クーパー (Bill Cooper) 『MIYAKO 英国ロイヤルバレエ団の至宝・吉田都の軌跡』 文藝春秋、2001年8月、ISBN 4163577203
- 『人、瞬間』(連載記事) 産経新聞、2008年9月23日 - 25日
- 『丸の内キャリア塾 No.76』(インタビュー記事) 日本経済新聞東京版夕刊・特集広告、2008年10月21日
外部リンク[編集]
- 吉田 都 公式サイト
- 自分を信じる強さを持て バレリーナ・吉田都(NHK プロフェッショナル 仕事の流儀。第49回2007年4月24日放送)
- 吉田都の世界(『ぼくは見ておこう』松原耕二の、ライフ・ライブラリー。ほぼ日刊イトイ新聞)
- Miyako in Wonderland (ファンサイト)
- Principals Miyako Yoshida(英語 RoyalOperaHouse.org)
- Interview Miyako Yoshida (英語 Ballet.co.uk 1998年2月10日)
- Report of an interview of Miyako Yoshida & Kevin O'Hare by David Bain (英語 BalletAssociation.co.uk 2004年4月14日)
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