八広駅

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八広駅(やひろえき)は、東京都墨田区八広六丁目にある、京成電鉄押上線である。駅番号KS47

年表[編集]

  • 1923年大正12年)7月11日 - 荒川駅として開業。
  • 1991年平成3年)1月5日 - 旧荒川橋梁にタンカーが衝突し、上下線ともレールが折損するほどの事故が発生。四ツ木駅 - 当駅間が数日間運休になり、両駅でそれぞれ折り返し運転となる。
  • 1992年(平成4年)- 上記事故を契機に、協定・調査段階であった荒川橋梁掛け替えおよび四ツ木駅 - 当駅の高架化が最終決定され、工事が開始される。
  • 1994年平成6年) 4月1日 - 八広駅に改称。
  • 1997年(平成9年)12月13日 - 1番線ホーム(押上方面)の高架化工事完成。
  • 1999年(平成11年)9月4日 - 2番線ホーム(青砥方面)の高架化工事完成。
  • 2001年(平成13年)9月17日 - 3番線ホーム(副本線)と追い抜き設備が完成。

駅構造[編集]

下り線・上り線共用の追い抜き設備を設置した、2面3線の高架駅である。

四ツ木駅とを結ぶ荒川橋梁に接している。荒川橋梁の架け替え工事前[1]は青砥寄りに駅舎があり、構内踏切も設置されていた。架け替え工事により線路が付け替えられたことに伴い、2001年9月15日のダイヤ改正から新駅舎での営業を開始した。コンコースも高架下の中央に移転[2]するとともに下り線に追い抜き設備が設置され、使用を開始した。

基本的には、単式ホームの1番線が上り線ホーム、島式ホームの2・3番線はそれぞれ下り線ホームと予備ホームである。平日朝ラッシュ時は上り優等列車を待避させるため、1番線を通過列車専用とし、当駅に停車する押上方面の列車は当駅での待避の有無にかかわらず2番線に停車させる。この時間帯の青砥方面は3番線を使用する。また、平日夕ラッシュ時にも下り線で優等列車を待避する列車が数本存在するが、その場合は2番線を通過線にして3番線に青砥方面の列車が停車する。非常時には当駅での折り返し運転が可能であり、案内表示機には「当駅止まり」「八広」の表示が可能となっており、実際に行われたこともある。

当駅には京成電鉄で唯一、LEDを併用した反転フラップ式案内表示機が設置されている。なお、この中には「スカイライナー」「モーニングライナー」「イブニングライナー」及び「空港第2ビル」「成田湯川」「浦賀」「新逗子」「京成上野」「日暮里」など使用実績の無い列車種別や行き先の表示もあり、計画駅の「油壺」の行き先表示も存在する。

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先 備考
1 KS 押上線 上り 押上浅草日本橋東銀座KK 京急線方面 平日朝は閉鎖
2 平日朝のみ
下り 青砥金町船橋千葉成田空港HS 北総線方面  
3 待避線

利用状況[編集]

2013年度の1日平均乗降人員10,239人である[3]。京成線の駅では第37位で、押上線の駅では乗降人員が最も少ないが、2000年代から増加傾向にある。

近年の1日平均乗降・乗車人員推移は下表のとおりである。

年度別1日平均乗降・乗車人員
年度 1日平均
乗降人員[4]
1日平均
乗車人員
出典
1990年(平成02年) 4,115 [5]
1991年(平成03年) 4,014 [6]
1992年(平成04年) 4,038 [7]
1993年(平成05年) 3,964 [8]
1994年(平成06年) 4,008 [9]
1995年(平成07年) 4,014 [10]
1996年(平成08年) 3,978 [11]
1997年(平成09年) 3,890 [12]
1998年(平成10年) 3,847 [13]
1999年(平成11年) 3,828 [14]
2000年(平成12年) 3,863 [15]
2001年(平成13年) 3,879 [16]
2002年(平成14年) 3,929 [17]
2003年(平成15年) 8,272 4,112 [18]
2004年(平成16年) 8,486 4,227 [19]
2005年(平成17年) 9,067 4,518 [20]
2006年(平成18年) 9,187 4,595 [21]
2007年(平成19年) 9,303 4,667 [22]
2008年(平成20年) 9,695 4,863 [23]
2009年(平成21年) 9,660 4,852 [24]
2010年(平成22年) 9,628 4,847 [25]
2011年(平成23年) 9,573 4,820 [26]
2012年(平成24年) 9,792 4,932 [27]
2013年(平成25年) 10,239

駅周辺[編集]

八広 も参照

バス路線[編集]

駅南にある道路上に八広停留所がある。以下の路線が乗り入れ、東京都交通局京成バスにより運行されている。

駅名の由来[編集]

開業当初から長い間荒川駅と名乗っていた。荒川(当時は荒川放水路)の土手上に位置していたことに由来している。

現駅名の「八広」は墨田区にあるのに荒川区と紛らわしいという理由から、地元の請願により、地名から採用し改名した(開業当時は荒川区未成立の時期で、荒川区成立直後から間違えられていたという。)。

「八広」という町名は、1965年(昭和40年)12月1日住居表示実施に伴い従来の寺島町六・八丁目、隅田町四丁目・吾嬬町西五 - 九丁目の8地区が合併して新たな町域が成立した際に、縁起の良い「八」の字を採り、その字体から「末広がり」の縁起を担いで命名されたものである。

詳細は「八広」を参照

隣の駅[編集]

京成電鉄
KS 押上線
快速特急・アクセス特急・特急・通勤特急・快速
通過
普通
京成曳舟駅 (KS46) - 八広駅 (KS47) - 四ツ木駅 (KS48)

脚注[編集]

  1. 架け替え前は橋梁の水面からの高さが低く、大きな船の通過は難しかった。また、船が橋梁に衝突することが何度もあり押上線が不通になったこともあった。加えて、橋梁が八広側・四つ木側ともに堤防の高さを下回るように架けられていたため、せっかく嵩上げした堤防が荒川橋梁部分で低くなり水防上全く嵩上げの意味をなさない状態だった。
  2. 移転に伴い、現在の駅中央のあたりに改札口が設けられた。それまでは川側の土手に改札口があり、曳舟側から来る者は大回りする必要があったため「河童が乗るのではないから曳舟側に改札を作ってほしい」といった要望があった。
  3. 京成電鉄 駅別乗降人員
  4. 各種報告書 - 関東交通広告協議会
  5. 東京都統計年鑑(平成2年)228ページ
  6. 東京都統計年鑑(平成3年)234ページ
  7. 東京都統計年鑑(平成4年)
  8. 東京都統計年鑑(平成5年)
  9. 東京都統計年鑑(平成6年)
  10. 東京都統計年鑑(平成7年)
  11. 東京都統計年鑑(平成8年)
  12. 東京都統計年鑑(平成9年)
  13. 東京都統計年鑑(平成10年)PDF 
  14. 東京都統計年鑑(平成11年)PDF 
  15. 東京都統計年鑑(平成12年)
  16. 東京都統計年鑑(平成13年)
  17. 東京都統計年鑑(平成14年)
  18. 東京都統計年鑑(平成15年)
  19. 東京都統計年鑑(平成16年)
  20. 東京都統計年鑑(平成17年)
  21. 東京都統計年鑑(平成18年)
  22. 東京都統計年鑑(平成19年)
  23. 東京都統計年鑑(平成20年)
  24. 東京都統計年鑑(平成21年)
  25. 東京都統計年鑑(平成22年)
  26. 東京都統計年鑑(平成23年)
  27. 東京都統計年鑑(平成24年)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]