ワイルドアームズ アドヴァンスドサード
ワイルドアームズ アドヴァンスドサード | |
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ゲームジャンル | コンピュータRPG |
対応機種 | プレイステーション2 |
開発メーカー | メディア・ビジョン(現メディア・ビジョンエンタテインメント) |
運営メーカー | |
発売メーカー | ソニー・コンピュータエンタテインメント |
バージョン | |
プレイ人数 | 1人 |
ソフト媒体 | DVD-ROM1枚 |
稼動時期 | |
運営開始日 | |
発売日 | 2002年3月14日 廉価版 2002年11月7日 廉価版(再発売) 2006年10月19日 |
販売価格 | 5,800円 廉価版 3000円 廉価版(再発売) 1800円 |
利用料金 | |
使用ブロック数 | |
対象年齢 | 全年齢 |
コンテンツアイコン | |
使用可能デバイス | |
必要環境 | |
使用ゲームエンジン | |
使用基板 | |
販売本数 | 27万本 |
その他の情報 |
『ワイルドアームズ アドヴァンスドサード』(WILD ARMS Advanced 3rd)は、ソニー・コンピュータエンタテインメントが発売したプレイステーション2用コンピュータRPG。 ワイルドアームズ3もしくはWA3と表記されることもある。
「それはきっと、いつか想い出になる物語・・・」をキャッチフレーズに、ワイルドアームズシリーズ特有の広大な荒野を舞台とした物語。
なるけみちこの音楽やグッズを用いたダンジョンの攻略など、シリーズの特有の存在感を忠実に受け継ぐ一方、プラットフォームがプレイステーション2に移ったことによるグラフィックやシステムの向上など、タイトルの「アドヴァンスド」(=進化した)に見合うだけの改良が図られた。
目次
システム[編集]
戦闘では「クロスファイアーシークエンス」というシステムを採用している。基本的な要素は他のRPGでも主流である「コマンド戦闘」と大差がないものの、戦闘中のキャラが棒立ちではなくフィールド内を自由に動き回ることで、実際に戦っているような臨場感を表現している。ただしキャラの移動を操作することはできず、また位置関係によって有利不利が生じることは無い。
ガーディアンの力を宿すミーディアムを、今作では1人3枚まで装備(インストール)でき、最終的には12枚全部を装備できる。クレストソーサーに替わる魔法「アルカナ」は、このミーディアム1枚で4つ入手する。パーソナルスキルもキャラクターではなく、このミーディアムに備わる・付加していくものである。移動中は勿論、戦闘中でもこのミーディアム・パーソナルスキルをターンごとに装備し直すことが出来る。更にターンごとに素早さに関係なく行動順番を設定出来るようになったので、戦術の組み立てがよりやり易くなった。
戦闘で一度「アナライズ」をかけたモンスターは、同じ種類なら別の固体、別のバトルでも常に情報が閲覧出来るようになった。
エンカウントは従来通りランダムエンカウント方式であるが、前作「ワイルドアームズ セカンド・イグニッション」のエンカウントキャンセルシステムが継承されている。前作では強さによってキャンセル可能か強制突入かだったが、今回からはキャンセルに数値が導入され、パーティーレベルよりも強い敵でも相応の数値を消費することでキャンセル可能になった。しかしそれが必要量に足りなければ強制突入することになる。また一旦戦闘に入ると、中盤で入手するとある魔法を使わないと逃げることが出来なくなった。
武器・防具の概念は存在せず、手持ちの武器「ARM」を改造することで強化を行う。
人物との会話中、気になる単語を指摘して深く掘り下げて聞くことが出来る「ASKシステム」を搭載している。
漢字にルビが振られるようになり、例えば「守護獣」と書いて「ガーディアン」と読ませるような演出が出来るようになった。
スタッフ[編集]
世界観[編集]
『ファルガイア』という世界を舞台とし、『渡り鳥』と呼ばれる冒険者が活躍している等、大部分で前二作の世界観を共有している。 本作のファルガイアは草木が殆ど無く、海は全て砂漠と化している荒廃した大地である。 また人々の服装や、主人公ら全員が銃器を扱い馬を乗り回す点など、西部劇的な要素はシリーズ中最も色濃い。
ARM[編集]
今作における『ARM』は「Artifacts from Ruins Memories」の略称であり、意味は「遺跡の想い出よりもたらされし技術」。そのため、ARM=兵器ではなく、列車などもARMであることがある。ただし、ARMと言えば通常は武器(特に銃器)のことを指す。 ARMは、主に遺跡などから発掘される半機械半生物の超獣「ドラゴン」の化石、「ドラゴンフォシル」から作られる。材料が半生物であるが故に、使用者は精神を同調(シンクロ)させることができ、シンクロすればするほど、そのARMの性能を発揮することが可能であるが、逆に言えば、シンクロ出来なければ、引き金を引いたところで弾丸すら放てない。このように、単なる銃器ではなく、精神力で弾を飛ばす精神感応武器の面がある。複雑で強力なARMほど同調は難しい。ほとんどの人間がARMとの同調が可能だが、稀にまったく同調する能力を持たない人間もいる。
キャラクター[編集]
本作では、登場人物のほぼ全員の名称を変更できるため、以下はすべてデフォルト名である。
プレイヤーキャラクター[編集]
偶然同じ列車に乗り合わせ、襲ってきた強盗を成り行きで追い払ったことが縁で結成されたパーティー。結成を発案したヴァージニアをリーダーとする。
- ヴァージニア・マックスウェル 18歳
- シリーズ初の女性主人公。故郷を亜人種ゴブに襲われた事件をきっかけに、渡り鳥の道を歩み始めた少女。それ以前から、行方不明になっていた父親が渡り鳥だった事から、渡り鳥になる事を心に誓っていた。ARM(武器)は「プリックリィピアEz」と「バントライン93R」の二挺の拳銃。強い正義感を持ち、渡り鳥という職に大きな理想を抱くものの、弱肉強食の荒野の現実を目の当たりにしてそのギャップに苦しむ。前作までの女性キャラに好印象のなかった製作者の金子氏が3作目にして「ヴァージニアは好き」と明言した女性のメインキャラ。
- ジェット・エンデューロ 年齢不明
- 世界各地の財宝を捜し求める、トレジャーハンターの少年。彼が扱うARM「アガートラームB/V2」は他のARMとは異なる形式を持ち、ジェットにしか使えない。顔立ちと口の悪さに幼さが見えるが、生きるために手段を選ばないシビアな面も持つ。そのため盗掘や強盗などの違法行為をも厭わない。ある男に荒野での生き方を教わりながら旅をしていた以前の記憶が無いものの、当人は特に関心をもっておらず、むしろ『過去』『想い出』は煩わしいものと考えている。実は、彼のARMや記憶喪失は彼の出生に関係がある。好物は白桃の桃缶。
- クライヴ・ウィンスレット 30歳
- 賞金首の犯罪者やモンスターを倒して報酬を得る、バウンティーハンターを稼業とする渡り鳥。ARMはスナイパーライフル「ガングニールHAG35」。本職は学者であり、世界が荒廃した原因を調べていた。その知識と経験に裏打ちされた冷静な判断力と、高いプロ意識を持つ。妻と娘がいる。
- ギャロウズ・キャラダイン 24歳
- 渡り鳥であり、「守護神(ガーディアン)」を信奉する「バスカー」の神官の血を引いている青年。ARMはショットガン「コヨーテM17F俺式改」。陽気で大雑把な性格の一方、自らの出自を窮屈な束縛と感じ、そこから逃げて面白おかしく生きるために、集落を飛び出し渡り鳥となった。筋肉質の肉体に高い身長、浅黒い肌にタラコ唇と、どう見ても肉体派なのに実はパーティー1の魔力を持つ魔法使い系。しかし最大HPも見かけどおりパーティー中最大である。なお、シリーズの魔法使い系キャラの好物は”焼きそば”が定番だがギャロウズはイレギュラーでカレー好きらしい(焼きそばはクレストソーサレスの好物で、魔法がクレストソーサーではない本作ではずらしたとのこと)。
カスケード興産[編集]
ヴァージニアらが乗る列車を襲った渡り鳥チーム。
- ジェイナス・カスケード 23歳
- カスケード興産を率いる凄腕渡り鳥。扱いの難しい銃剣「バイアネット」を使う。利益のためならば、裏切りや殺人などあらゆる手段を厭わないことで悪名高い。主人公らと度々対立し、強者だけが生き残るという荒野の掟をヴァージニアに突きつける。最初は限りある人生を嫌い、人々の記憶に永遠に残ることを成し遂げようとしていたが主人公らに敗れ預言者達にグラムザンバーに体細胞を侵食され、半魔族となってしまう。その際永遠ともいえる命を得、以前の望みを捨てることになる。その後も預言者の手先として度々主人公らと戦うが、最後はジークフリード復活の為の贄とされてしまう。
- ロメロ・ジージョ 31歳
- カスケード興産の一員で、年下のジェイナスをアニキと呼ぶ。口は達者だが臆病な本質のため、ジェイナスの上げ足をとっては銃床でこづかれている。ARMの適正がないため「苦無」という武器を扱う。ストーリー序盤のとあるイベントで吹き飛ばされて以降、エンディングまで姿を見せない。
- ダリオ・ニコロディ 36歳
- 同じく年下のジェイナスをアニキと呼び従う、強面の大男。しかし気が弱く、幼い少女が好きで、よくズボンのチャックが開いているなど、性質に問題が多い。大型リボルバーのARM「ギリウスTH12/23」を使う。ロメロ同様に、ストーリー序盤のとあるイベントで吹き飛ばされて以降はエンディングまで姿を見せない。
シュレディンガー一家[編集]
美しい宝石を求めてファルガイアを駆け巡る、3人と1匹の凄腕渡り鳥チーム。
- マヤ・シュレディンガー 21歳
- シュレディンガー一家のリーダー。驚異的な精神力を持ち、拳銃、ガトリング砲、バズーカなどのあらゆるARMを最大限に使いこなす他、魔族の中でも戦闘階級にあった特別な者にしか使えない竜機搭載型ARM『ファフニールホーン』も気合と共に素手でぶっ放す。さらに極度に思い込みの激しい性格と強い感受性によって、読んだ本の登場人物になりきり(ギャロウズ曰く「思い込み激しいバカ)、その登場人物の能力を使いこなせるという異能力(なお、服や武器なども思い込みの力で登場人物に沿った物に変化させている)を持ち、守護獣の力を借りずに魔法を使うことや、「どんな危機でも諦めずに必ず生還する無敵のヒロイン」にもなりきり、爆発炎上する敵の要塞からも生還できるという、非常識ここに極まれりな人。自らを飾るにふさわしい宝石を手に入れるという確固たる目的を持って旅をしており、理想にばかりこだわるヴァージニアと対立する。
- なお、変身した姿となりきるために読む本は以下の通り。
- 魔女っ娘【エレニアックの魔女っ娘】
- ファイティングアーティスト(武道家)【武侠小説『剣花煙雨江南』】
- 文学少女(アルフレッド曰く、この姿が地らしい)【素直になって自分】
- レディガンナー(普段はこの姿)【荒野の災厄娘】
- ジャングルの王者(小説版のみ)
- メイド(小説版のみ)
- アルフレッド・シュレディンガー 16歳
- マヤの弟。火や火薬の扱いを得意とし、戦闘では自家製発破を投げつけてくる。明るく素直な性格で、姉の行動にいつもハラハラしている一家の中では良識派。だがハプニングに弱く、パニックに陥ると火を見つめて心を落ち着かせる。発破に美学を持ってるところも合わせて考えると、実は危ない人。
- トッド・デュカキス 29歳
- 「早撃ち」と呼ばれる高速剣の使い手。もともとはマヤの父親に目をかけられ、シュレディンガー家の執事として仕えていた。常識人であるものの、面構えとアフロヘアーという外見から誤解を受けやすい。運命の箱の教団員からは、「凶悪な面構えのアフロ」という、的確だがあんまりな報告をされる。
- シェイディ・サウザンド 年齢不明
- 外見は猫に似ているが、正体はマルコキアスと言われる魔獣。出し入れ可能な翼で空を飛び、炎と氷のブレスを吐く。かつてシュレディンガー家の人間に捕えられ、およそ200年間封印されていたが、マヤによって解放され、以後は彼女を「姐さん」と呼んで従っている。シュレーディンガーの猫が元ネタ。
預言者[編集]
「カミの言葉を預かりし者」を名乗る三人の人物。それぞれが持つ目的のためにファルガイアの「改造」を企てる。
- リヒャルト・アルカエスト 年齢不明(40代?)
- 預言者の中心人物。歴史の中で失なわれた技術に精通しており、古代の装置を起動させる特殊言語を操る術式者(プログラマー)。かつてのファルガイアに存在した魔族をカミと信奉し、カミから得た技術でファルガイアを新たな世界へ作り変えようとする。
- マリク・ベンディック 年齢不明(20代?)
- 預言者の一人で、遺伝子操作を得意とする生化学者。嫌味な笑みを浮かべる、口先の軽い男。死別した母親を蘇らせるべく様々な実験を行っている。
- ミレディ・ヴァレンティ 年齢不明(20代?)
- 預言者の一人で、機械工学者。美しさへの執着を強く持つ美女。朽ち荒れ果てたファルガイアを醜いものと捉えていて、自らの手で美しい世界へ作り変えようと企む。
- アースガルズ
- 預言者が自らを護らせる為に、カミから得た叡智によって創造したゴーレム。学習能力があり戦闘データの蓄積によって強化されていく。またその学習能力によって人間のような感情が芽生える。「神々の砦」の名にふさわしい強力なバリア機構を持ち、その対消滅バリアを展開してのパンチは凄まじい威力を誇る。
魔族[編集]
遥か過去にファルガイアを侵略した種族。ファルガイアの古代種族エルゥとガーディアンの抵抗により姿を消す。現在のファルガイアの各地に魔族の遺した遺跡がある。ちなみに人類の祖は平和を望んだ最下級の魔族達である。
- ジークフリード
- 闘争を好む魔族の英雄。預言者たちの降魔儀式(ダウンロード)によって復活した。武器は魔槍「グラムザンバー」。
- ベアトリーチェ
- 電子信号で構成された実体を持たない「夢魔」と呼ばれる魔族。立体映像として出現することはでき、街のあちこちで彼女の姿を見かけることができる。
サブキャラクター[編集]
- ウェルナー・マックスウェル 失踪時48歳
- ヴァージニアの父。渡り鳥であり科学者でもある。ヴァージニアが幼い頃失踪した。
- シェーン・キャラダイン 17歳
- ギャロウズの弟。賢く可愛くおとなしく、兄とは全く似ていない。しかし兄弟仲は良い。“柱”としての役目から、里を出ることができず、自由に生きる兄に憧れと羨望を抱いている。
- ハル・キャラダイン
- ギャロウズ、シェーンの祖母。非常に頭が切れる。若い頃は美人で地属性魔法の扱いに長けていたため、「地属性小町」と呼ばれていたらしい。
- ロンバルディア
- 絶滅したはずの、半機械半生物の超獣「ドラゴン」。人が決して届かない次元違いな戦闘力を持つにとどまらず、人語までも解し高度な知能を持つ。飛行形態に変化することで空を飛ぶことが可能。ヴァージニアの意見に共感し、彼女らに協力する。最大の攻撃は、咆哮により巨大な山脈すら消し飛ばす「ドラゴニックガンブラスター(咆哮絶技)」。
- 花園の少女
- 荒廃したファルガイアのどこかで、一人ひっそりと花を育てている。名前も正体も一切不明。ファンの間では正体はエルゥだ、名前はマリエルだ等と様々な推測が立てられているが、キャラクター考案の金子彰史はそれについては語ろうとしていない。
- アーメンガード
- 自作の記念日を聞かせてくれる少女。PS2の内蔵時計に連動して、一日につき1種類、計366種類もの記念日を披露してくれる。ただしストーリーには本シナリオでは一切関わらない。
関連商品[編集]
和書[編集]
- 攻略本:ワイルドアームズアドヴァンスドサードコンプリートガイド
- 攻略本:ワイルドアームズアドヴァンスドサード攻略ガイドブック
- 漫画:ワイルドアームズアドヴァンスドサード 4コマKINGS
- 漫画:ワイルドアームズアドヴァンスド3rd 4コママンガ劇場 (全二巻)
- 漫画:ワイルドアームズアドヴァンスドサード アンソロジーコミック (全二巻)
- 小説:ワイルドアームズアドヴァンスドサード 著:細江ひろみ (全三巻)
- その他:ワイルドアームズ アドヴァンスドサード設定×ファンブック
音楽[編集]
- ワイルドアームズ アドヴァンスド3rd オリジナルドラマ
- ワイルドアームズ アドヴァンスドサード オリジナル・サウンドトラック
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外部リンク[編集]
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