プロキオンステークス
プロキオンステークス | |
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開催地 | 京都競馬場 |
施行時期 | 7月上旬 - 中旬 (原則3回阪神8日目) |
格付け | GIII |
1着賞金 | 3800万円 |
賞金総額 | |
距離 | ダート1400m |
出走条件 | サラブレッド系3歳以上(国際)(指定) |
負担重量 | 別定(3歳53kg、4歳以上56kg、牝馬2kg減、 牝馬限定GI級優勝馬を除くGI級優勝馬3kg増、 牝馬限定GI級優勝馬、牝馬限定GII級優勝馬を除くGII級優勝馬及び施行日当日から過去1年以上超の牝馬限定GI級優勝馬を除くGI級優勝馬2kg増、 牝馬限定GII級優勝馬、牝馬限定GIII級優勝馬を除くGIII級優勝馬及び施行日当日から過去1年以上超の牝馬限定GI級優勝馬、牝馬限定GII級優勝馬を除くGII級優勝馬1kg増 (2歳時除く)) |
創設 | 1996年4月13日 |
特記事項: | |
テンプレート |
プロキオンステークスは、日本中央競馬会(JRA)が阪神競馬場のダート1400mで施行する中央競馬の重賞(GIII・統一GIII)競走である。競走名はこいぬ座のα星であるプロキオン(Procyon)から。正賞は全国公営競馬馬主連合会会長賞、地方競馬全国協会会長賞。
概要[編集]
1991年に中京競馬場のダート1700mの5歳(現4歳)以上の混合競走・賞金別定のオープン特別競走、プロキオンステークスとして施行されたのが始まり。
しかし1992年から1993年の2年間は施行されず、1994年は負担重量をハンデキャップに変更して施行された。1995年は阪神競馬場で施行予定だったが、阪神・淡路大震災の被害による阪神競馬場の復旧工事の影響で施行場を京都競馬場のダート1200mに移して施行された。
1996年からは中央競馬のダート重賞路線の再整備に伴い、阪神競馬場のダート1400mの5歳(現4歳)以上の混合・指定の別定の重賞(GIII)競走、プロキオンステークスとして新設された。
1997年からは負担重量を賞金別定からグレード別定に変更、2000年からは施行時期を6月に変更し、出走資格を4歳(現3歳)以上に変更した。
2005年からは混合競走から国際競走に変更、外国からの競走馬も出走可能になり、2006年は阪神競馬場の改修工事により再び京都競馬場のダート1400mで施行、また同年からは施行時期を7月に変更した。2011年は中京競馬場の改修工事による大幅な日程変更のため再び京都競馬場のダート1400mで施行予定。
中央競馬における夏季のダート重賞短距離路線の重要な競走となっており、その施行時期からGIに直結する競走ではないものの、第3回阪神競馬の時期に移設された2000年以降では同年優勝馬のゴールドティアラ、2002年優勝馬のスターリングローズ、2005年優勝馬のブルーコンコルドの3頭がそれぞれ同年秋季のGI競走を優勝している。
出走資格は、サラ系3歳(旧4歳)以上のJRA所属の競走馬、地方所属の競走馬(4頭まで)及び外国調教馬(8頭まで)。
負担重量はグレード別定で、3歳(旧4歳)は53キロ、4歳(旧5歳)以上は56キロで、牝馬は2キロ減を基本とし、更に牝馬限定GI級優勝馬を除くGI級優勝馬は3キロ、牝馬限定GI級優勝馬、牝馬限定GII級優勝馬を除くGII級優勝馬及び施行日当日から過去1年以上超の牝馬限定GI級優勝馬を除くGI級優勝馬は2キロ、牝馬限定GII級優勝馬、牝馬限定GIII級優勝馬を除くGIII級優勝馬及び施行日当日から過去1年以上超の牝馬限定GI級優勝馬、牝馬限定GII級優勝馬を除くGII級優勝馬は1キロの負担が課せられる。ただし、2歳時のグレード・グループ優勝は対象外。
総額賞金は7,200万円で、1着賞金3,800万円、2着賞金1,500万円、3着賞金950万円、4着賞金570万円、5着賞金380万円と定められている。
現在の優勝レイの配色は、青色地に黄色文字となっている。
歴史[編集]
- 1991年 - 中京競馬場の5歳(現4歳)以上の混合競走・賞金別定重量のダート1700mのオープン特別競走、プロキオンステークスとして施行。
- 1992年 - 施行せず。
- 1993年 - 施行せず。
- 1994年 - 負担重量をハンデキャップに変更。
- 1995年 - 阪神競馬場で施行予定だったが、阪神・淡路大震災の被害による阪神競馬場の復旧工事により京都競馬場のダート1200mで施行。
- 1996年 - 阪神競馬場の5歳(現4歳)以上の混合競走・指定交流競走の賞金別定重量のダート1400mの重賞(GIII・統一GIII)競走、プロキオンステークスとして新設(創設当初の地方所属馬の出走枠は5頭まで)。
- 1997年 - 負担重量をグレード別定に変更。
- 2000年
- 施行時期を4月から6月に変更。それに伴い、出走資格を「5歳(現4歳)以上」から「4歳(現3歳)以上」に変更。
- ゴールドティアラが当時のコースレコード1:21.9で優勝。
- 2001年
- 2003年
- 2005年
- 混合競走から国際競走に変更され、外国調教馬は4頭まで出走可能となる。
- 地方所属馬の出走枠が5頭から4頭に縮小。
- 2006年
- 阪神競馬場の改修工事により京都競馬場のダート1400mで施行。
- 施行時期を6月から7月に変更。
- 2007年
- 日本のパートI国昇格に伴い、外国調教馬の出走枠が8頭に拡大。
- 施行日当日から過去1年以上前の重賞競走および牝馬限定重賞競走優勝馬の負担重量を軽減。
- 2008年 - 関西主場においての最終競走の発走時刻を16時40分に設定したことに伴い、当競走の競走番号を第11競走から第10競走に変更。
- 2010年 - ケイアイガーベラがコースレコード1:21.8で優勝。
- 2011年
- 中京競馬場の改修工事による大幅な日程変更のため、京都競馬場のダート1400mで施行予定。
- 東日本大震災の影響に伴い、この年は第11競走として施行予定。
歴代優勝馬[編集]
オープン特別[編集]
施行日 | 優勝馬 | 性齢 | 勝時計 | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
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1991年3月16日 | ストロングパワー | 牡4 | 1:43.9 | 小島貞博 | 鶴留明雄 | 谷川牧場 |
1994年2月26日 | ヤグライーガー | 牡4 | 1:47.8 | 武豊 | 中尾謙太郎 | 矢倉敏夫 |
1995年3月25日 | マルタカトウコウ | 牡5 | 1:10.2 | 田面木博公 | 吉永正人 | 高橋義和 |
重賞格付け以後[編集]
回数 | 施行日 | 優勝馬 | 性齢 | 勝時計 | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
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第1回 | 1996年4月13日 | ナムラコクオー | 牡5 | 1:23.6 | 上村洋行 | 野村彰彦 | 奈村信重 |
第2回 | 1997年4月12日 | バトルライン | 牡4 | 1:22.9 | 武豊 | 松田博資 | (有)社台レースホース |
第3回 | 1998年4月18日 | テンパイ | 牡5 | 1:22.7 | 横山典弘 | 福島信晴 | 粟田恵美子 |
第4回 | 1999年4月17日 | タヤスケーポイント | 牡4 | 1:23.2 | 加藤和宏 | 田所清広 | 中村篤 |
第5回 | 2000年6月18日 | ゴールドティアラ | 牝4 | 1:21.9 | 武豊 | 松田国英 | 吉田和子 |
第6回 | 2001年6月17日 | ブロードアピール | 牝7 | 1:22.9 | K.デザーモ | 松田国英 | 金子真人 |
第7回 | 2002年6月16日 | スターリングローズ | 牡5 | 1:22.9 | 福永祐一 | 北橋修二 | (株)協栄 |
第8回 | 2003年6月22日 | スターリングローズ | 牡6 | 1:23.0 | 福永祐一 | 北橋修二 | (株)協栄 |
第9回 | 2004年6月20日 | ニホンピロサート | 牡6 | 1:22.3 | 小牧太 | 目野哲也 | 小林百太郎 |
第10回 | 2005年6月19日 | ブルーコンコルド | 牡5 | 1:21.9 | 幸英明 | 服部利之 | (株)荻伏レーシング・クラブ |
第11回 | 2006年7月9日 | メイショウバトラー | 牝6 | 1:22.0 | 佐藤哲三 | 高橋成忠 | 松本好雄 |
第12回 | 2007年7月8日 | ワイルドワンダー | 牡5 | 1:22.7 | 蛯名正義 | 久保田貴士 | 草間庸文 |
第13回 | 2008年7月13日 | ヴァンクルタテヤマ | 牡6 | 1:22.0 | 赤木高太郎 | 安田伊佐夫 | 辻幸雄 |
第14回 | 2009年7月12日 | ランザローテ | 牡6 | 1:22.7 | 武豊 | 池江泰寿 | (有)キャロットファーム |
第15回 | 2010年7月11日 | ケイアイガーベラ | 牝4 | 1:21.8 | 岩田康誠 | 平田修 | (株)啓愛義肢材料販売所 |