フィーチャーフォン
フィーチャー・フォン(feature phone)は、携帯電話の端末のうち、一定の機能を有する端末に対する通称。
明確な定義は存在しないが、一般によく使われるのは、基本的な機能のみのベーシックフォンでもなく、比較的高機能の端末ではあるが、スマートフォンでもないものを指すことが多い[1][2]。
- スマートフォンの定義については、スマートフォンを参照の事。
アメリカ合衆国[編集]
アメリカ合衆国における携帯電話 も参照 iPhoneとAndroid機が、市場で競う形で、スマートフォンの販売が好調である。このため、利用者数でも、スマートフォンがフィーチャー・フォンを食っているというデータがある。市場調査会社のニールセンによる2011年夏のデータでは、スマートフォンの浸透率は、実に40%に達した[3]。
日本[編集]
日本における携帯電話 も参照
日本では、2007年9月の総務省のガイドライン[4]以前は、販売奨励金による戦略的な販売価格引き下げにより、多機能携帯電話が納入価格を下回るほどの安価で提供されていたため、また通話機能のみに絞った携帯電話は年配者向けなど特殊な物を除いては殆ど販売されていなかった事もあり販売の主流は多機能携帯電話だった。海外の多くの国では、このようなハイエンドの多機能携帯電話は、高価なため販売の主流ではない。この多機能携帯電話は、日本の事業者専用仕様で設計されており、一部の例外を除いて、派生輸出モデルを持たない国内特定一事業者専用モデルである。また、これらの携帯電話は、ガラパゴス化の例としてガラパゴスケータイ、あるいは それを略してガラケーとも呼ばれる。近年では、スマートフォンにガラパゴスケータイの特徴を取り入れたガラパゴススマートフォンというカテゴリーも出現している。
2005年12月のウィルコムによるWindows Mobile機W-ZERO3、2008年3月のイー・モバイルによるEMONSTER、同年7月のソフトバンクモバイルによるiPhone、2009年7月のドコモによるAndroid機HT-03A、そして2011年8月のau(KDDI・沖縄セルラー電話連合)によるWindows Phone機IS12T(CDMA TSI12)などの国内販売が開始されて以降、国内でも多機能携帯電話からスマートフォンへの需要のシフトが鮮明になった。市場調査会社のMM総研による2010年度の国内携帯電話出荷台数推計では、スマートフォンは、総計855万台で前年比3.7倍、シェア22.7%である[5]。それに対応して、国内でのフィーチャー・フォンのシェアは低下傾向にあり、2013年1月現在は新型機が発表されていない。ただし、スマートフォンを使いこなすことが困難なユーザーがフィーチャーフォンに戻ったり、通信費が比較的安いということから根強い支持がある[6]。
脚注[編集]
- ↑ () Feature Phone www.phonescoop.com [ arch. ] 2011-09-04
- ↑ 大和 哲 (2010-03-09) 大和 哲 第458回:フィーチャーフォン とは ケータイWatch 2010-03-09 [ arch. ] 2011-09-04
- ↑ (2011-09-01) Nielsen:US smartphone penetration hits 40 percent,Android lead www.slashgear.com 2011-09-01 [ arch. ] 2011-09-05
- ↑ (2007-09-21) 携帯電話に係る端末価格と通信料金の区分の明確化に関する携帯電話事業者等への要請 総務省 2007-09-21 [ arch. ] 2011-10-05
- ↑ (2011-05-11) 2010年度通期国内携帯電話端末出荷概況 (株)MM総研 [ 東京・港 ] 2011-05-11 [ arch. ] 2011-09-27
- ↑ (2013-02-27) シェア60% -ガラケー、バカにされても根強い人気 President Online 2013-02-27 [ arch. ] 2013-06-29
関連項目[編集]
- 韓国における携帯電話 - 国家主導による独自進化。