ハイウェイオアシス

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ハイウェイオアシスとは、高速道路上にある一部のサービスエリアパーキングエリアに連結されている、道路区域外の都市公園・地域振興施設等の呼称である。高速道路の料金所を出る事なく、隣接する公園・レクリエーション施設を利用出来る。HWOまたはHOと略称される。

2012年現在、27箇所に設置されている。また、ETCを利用したスマートICが設置されている所がある。こうしたものはドイツアウトバーンにもあり、大規模なスーパーマーケットなどが設置されている所もある。

設置経緯[編集]

ハイウェイオアシスという呼称は、旧・建設省の事業名に由来する。高速自動車国道のサービスエリア・パーキングエリアに、都市公園内の駐車場を袋小路的に連結し(連結費用は折半)、地域活性化とサービス向上を図ったものである。ただし、まだ外部からの人や車の公園利用は出来なかった。

この事業の一応の効果をみて、サービスエリア・パーキングエリアを活用した地域拠点整備事業が制度化された。高速道路全般に対象をひろげ、また地域振興事業・施設の連結も可能となった。決定的な違いは、高速道路管理上支障がないと判断される場合には、外部からの人の利用が認められた点である。この制度はハイウェイオアシスの趣旨の枠を超えて、一般道路道の駅との一体整備などにも活用された。

1998年高速自動車国道法が改正され、高速自動車国道活用施設については、整備計画と無関係に、かつ連結料を徴収して連結出来るようになった。また、活用施設の利用が専らの目的である限り、連絡路が二次機能的に一般道路等へ連結する場合も想定しており(開放型とよばれる)、実際に秋田自動車道西仙北SAからの連絡路上には西仙北ICが設置されていた。この西仙北ICが夜間閉鎖されるのは、活用施設利用の為の設置という建前からである。こうした試みは、のちのスマートインターチェンジ構想につながった(西仙北ICも、その後スマートインターチェンジへと改築された)。

ハイウェイオアシスの一覧[編集]

北から列挙。通常のインターチェンジが設置されているサービスエリア・パーキングエリアには○、スマートインターチェンジが設置されているサービスエリア・パーキングエリアには☆を付記。

道路 SA・PA 連絡施設 備考
道央自動車道 砂川SA 北海道子どもの国 札幌方面連絡路に検札所を設置。ハイウェイオアシスを介してUターン可能。
豊浦噴火湾PA 豊浦町営噴火湾展望公園
八雲PA 北海道立噴火湾パノラマパーク 午後5時まで利用可能
秋田自動車道 錦秋湖SA 峠山パークランドオアシス館
西仙北SA ぬく森プラザ ハイウェイオアシスは上り線のみ設置。
山形自動車道 櫛引PA 生き活きべんとう村、観光果樹園
寒河江SA 最上川ふるさと総合公園
北関東自動車道 壬生PA みぶハイウェーパーク(道の駅みぶの一部)
富津館山道路 富山PA(仮称) 道の駅富楽里とみやま 富山PAは未供用。ハイウェイオアシスのみ営業。
上信越自動車道 藤岡PA 道の駅ふじおか(ららん藤岡) パーキングエリア・ハイウェイオアシスは上り線のみ設置。
佐久平PA 佐久スキーガーデンパラダ スマートICを介してUターン可能。
小布施PA 道の駅オアシスおぶせ(小布施総合公園)
新井PA 道の駅あらい
東名高速道路 富士川SA 道の駅富士川楽座 ハイウェイオアシスは上り線のみ設置。
東海北陸自動車道 川島PA 河川環境楽園
城端SA 桜ヶ池クアガーデン、ヨッテカーレ城端
東名阪自動車道 亀山PA 亀山サンシャインパーク
伊勢湾岸自動車道 刈谷PA 岩ヶ池公園など 高さ約60mの大観覧車がある。観光客も多く、地元からも多く集まる。
東海環状自動車道 鞍ヶ池PA 鞍ヶ池公園
美濃加茂SA 道の駅日本昭和村(平成記念公園日本昭和村)
北陸自動車道 徳光PA 松任海浜公園、はくさん街道市場
神戸淡路鳴門自動車道 淡路SA 兵庫県立淡路島公園 鳴門方面連絡路に検札所を設置。ハイウェイオアシスを介してUターン可能。
鳥取自動車道 河原PA○ 道の駅清流茶屋 かわはら 無料区間。パーキングエリア・ハイウェイオアシスは下り線のみ設置。
山陰自動車道 名和PA○ 道の駅大山恵みの里 無料区間。ハイウェイオアシスを介してUターン可能。
徳島自動車道 吉野川SA 吉野川ハイウェイオアシス
松山自動車道 石鎚山SA 道の駅小松オアシス(小松中央公園)
長崎自動車道 金立SA 金立公園

関連項目[編集]

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