クロニクル
クロニクルとは、「富士流通」→「エフアール」→「なが多」→「クロニクル」と問題が起きるたびに社名を変えていく悪徳企業である。
目次
企業概要[編集]
- 特色 - Web情報事業が主力。宝飾品、ブランド品販売の一方、投資事業は縮小。株主異動激しい
- 連結事業 - 【連結事業】宝飾品39(-16)、投資0(-2571)、WEB情報54(-10)、流通サービス関連7(1)、リサイクル0(-875)(2012.9)
- 本社所在地 - 〒107-0062 東京都港区南青山2-27-20 CGAビル
- 電話番号 - 03-5771-1200
- 業種分類 - 卸売業
- 代表者名 - 堀 達夫
- 設立年月日 - 1980年3月5日
- 市場名 - JASDAQスタンダード
- 上場年月日 - 1991年4月30日
- 決算 - 9月末日
- 従業員数 - (単独) 4人、(連結) 49人
- 平均年齢 - 45.3歳
- 平均年収 5,010千円
不祥事の連続[編集]
資産家夫婦殺害事件でにわかに注目を集めているのがジャスダックに上場しているクロニクルという会社である。
殺害された霜見誠さんがファンドマネジャーを務めていた「Japan Opportunity Fund(JOF)」は、2011年12月にクロニクルの新株予約権(株式を購入する権利)72個を引き受けたのに続き、12年6月にはクロニクルの新株予約権を引き受けていた別の先(Red Drum Invest Limited)からその予約権を158個譲渡されている。JOFとクロニクルの関係の深さに、市場の関心も集まりつつある。
親和銀行不正融資事件(1998年)[編集]
九州親和HDが消滅に追い込まれた発端は親和銀行元頭取の特別背任事件だった。
九州親和ホールディングス(長崎県佐世保市、荒木隆繁社長)が傘下の親和銀行をふくおかフィナンシャルグループ(福岡市、谷正明会長兼社長)に売却し、清算を決めた。
振り返れば、九州親和HDの転落は旧親和銀行の特別背任事件に端を発する。1998年5月、親和銀行の辻田徹・元頭取らが商法違反(特別背任)で逮捕された。1993年7月から1995年6月に実行された暴力団絡みの不正融資事件である。この事件の後遺症は大きく、自力再建断念に追い込まれた。
スキャンダルもみ消しを暴力団に依頼[編集]
きっかけは辻田頭取の女性スキャンダルだった。ホテルでブラジル人女性と一夜を共にしたシーンが隠し撮りされた。
背景には辻田頭取と専務の確執があった。大口融資先との癒着を追及されていた長崎地区責任者の専務が、長崎市の山口組系暴力団と組んで辻田追い落としを画策したと噂された。このスキャンダルをネタに右翼団体による街宣が始まり、福岡市の山口組系暴力団員である総会屋から融資を求められるようになった。
辻田は親交のあった佐世保市出身の宝石・化粧品販売会社経営の副島義正に対応を頼んだ。副島はかねて面識のあった関西の暴力団酒梅組内金山組組長の金山耕三朗こと金在鶴に収拾を依頼した。金山は長崎市の山口組系暴力団、福岡市の総会屋に話しをつけて収拾。渡した金は親和の融資先である長崎市の建設会社が用立てた。
スキャンダルをもみ消した謝礼を金山に支払うにあたり、迂回融資の受け皿としたのが、副島が経営する化粧品販売会社の宝山と宝石販売会社のエフアール(店頭公開企業・現在のクロニクル)である。エフアール社長の鈴木道彦は、融資の見返りを条件に、迂回融資の受け皿になることを引き受けた。
バブルの時代に地上げをしていた金山は、宝山に開発の見込みがない千葉県長束町の山林を売却したり、大阪の土地を売却したりして、資金を吸い上げていった。その資金はまったく価値がない山林を担保に親和が出した。
エフアールはペーパーカンパニー、ワイ・エス・ベルを設立。模造宝石を担保に親和より融資を受けた。一部が宝山に還流し、金山に流れた。仲介役を果した副島はエフアールの第三者割当増資を引き受け、エフアールの中枢に入り込み、親和から巨額の資金を引き出していった。
暴力団を押さえるためにもっと大きな暴力団に頼む[編集]
暴力団が一度喰らいついた金ヅルを手放すわけはない。金山は再三にわたり融資を求めた。エフアールや副島にもカネを要求した。暴力団組長からの要求を断わるのは困難と考えた辻田は、副島の進言を受け入れて「金山切り」に踏み切る。
副島は、山口組系中野会の若頭補佐・吉野和利に「金山切り」を依頼した。手切れ金5億円は、ワイ・エス・ベルを迂回して貸し付けられた。
金山は、金山組事務所で、手切れ金を持参した吉野和利から、今後、親和銀行との接触をやめるように言われた。酒梅組では太刀打ちできない中野会が出現したため、金山は現金を受け取ることなく、親和銀行から手を引いた。
決算書類に虚偽記載疑義、取締役も選任できず(2013年1月)[編集]
クロニクルとは宝飾品事業とWEB事業を2本柱とする企業だが、業績が低迷しているだけでなく、数々の問題を抱えている。
2013年1月25日には「過去の決算において会計処理の訂正を要する可能性があるために、第三者委員会を設置する」と発表した。つまり、有価証券報告書(企業の決算書類)に虚偽記載の疑義があるというわけだ。
クロニクルを取り巻く暗雲はこれだけではない。昨年12月21日に開催された定時株主総会では、取締役4名の選任を決議することができなかった。現在は任期満了した取締役が業務を遂行しているという状況で、すぐにでも臨時株主総会を開催しなくてはならないのだが、そのメドは立っていない。
業績のほうはというと、営業赤字が続いていて、直近の決算書類には、会社の事業継続性に対する疑問である「継続疑義の前提に関する注記」が付いている。
会社側は今13年9月期で営業赤字を脱却するとしているが、これは新株予約権の行使によって実際に株式が発行され、その購入資金が払い込まれて運転資金の調達ができるという前提に基づくものだ。実際は行使が進んでおらず、業績回復はかなり厳しい。
孫会社が薬事法違反の過去も[編集]
1月31日には、結婚情報サイトやWEB広告を展開する子会社と孫会社を売却し、宝飾品事業に経営資源を集中すると発表した。しかし、12年の年末商戦でも宝飾品の売り上げは芳しくなかった。新店を出したり、品ぞろえを拡大しようにも資金が不足していてはどうにもならない。
過去には11年に孫会社が無許可でサプリメント販売をしたため、薬事法違反で孫会社社長と同社従業員1名が神奈川県警に逮捕されるといった事件も起きている。この結果、孫会社はNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの3社から公式サイトの運営契約を解除されてしまった。
継続疑義の注記、決算書類の虚偽記載疑惑、運転資金不足、本業の低迷、ガバナンス欠如と八方ふさがりの状況は続く。
第28期定時株主総会の様子[編集]
- 平成19年12月26日(水) 午前10時 開催
- 東京都港区南青山四丁目17番58号
- ホテルフロラシオン青山 3階 孔雀
- 代表取締役社長 石神 剛 氏
報告事項[編集]
1.第28期の事業報告など 2.計算書類報告
- 社長が、招集通知書を読み上げる。途中、『あっ!』と2回の読み間違いあり。また、WEB報告事業の売上高14億3千万を14万3千と読み間違え。
- 監査法人ウイングパートナーズ
- 売上高28億5千万円、営業利益△1億6千万円、経常利益△1億5千万円。当期純利益に関しては、宝飾品事業の重要なパートナーであるアーティストハウスホールディングスの株価低迷により、有価証券評価損8億2千万円の特別損失計上で、△12億2千万円。
決議事項[編集]
- 第1号議案/ 監査役4名選任の件
- 第2号議案/ 監査役の新株予約権(ストックオプション)に関する報酬等上限枠設定の件
以下、質疑応答の抜粋・要約
社長 『報告事項、ならびに決議事項に関し、御発言のある方はいらっしゃいますか?いらっしゃらない様ですので~』
終了?と思いや・・・ 株主挙手!
社長 『では、どうぞ。』
株主1 『せっかく来ましたので~ 初出席です。4ページに、代表者更迭及び訴訟等と書かれてますが、その詳細を。また、有望企業とは何処に投資されていたのか。それと、各事業の売上高の記載はありますが、各損益が書かれてないのでお教え下さい。他のページを見ても、損益という言葉を使わず、△を使用しているが、反省の意味も含めて損失と明記した方が良いのではないか。招集通知に3箇所の間違いがあると訂正書類をもらったが、1つはネットによる電子議決権行使の時間が間違っている(午後5時のところを午後6時と記載)。問題になるのでは?』
社長 『 詳細に関しては、把握していない。訴訟に関してもお答え出来ない。 』
株主1:内部(グループ会社含め)の事が分からない?
社長 次の株主を指名!
株主1:『質問に答えてもらってない!訴訟は何件抱えているとか、請求額など。事業別の損益もどうして書いてないのか!』
同株主より、3回ほど 繰り返し同じ様な質問が・・・
社長等 『宝飾品事業、-3億6千万円、投資事業は、-6千万円、WEB情報事業は、+14億3千万円です。損益を書いていないのは、有価証券報告書に記載しますので。招集通知書の間違いの訂正は、全株主宛てに訂正のハガキを送付している。』
会長 『アメージングバリュー(子会社)の~ アーティスト関連の~ 海外オークション関連の~ 内部の内紛で機能停止している。トラブルは終息に向かっている。』
ゴタゴタしとる事だけは理解できたが・・・ 投資先や訴訟に関しても都合が悪いのか触れずに終了。
株主2:『転換社債を大量に増やし、株価が暴落した。33円だったのが、今日は11円~12円。毎回、弁明を言っているが、本当に売上高の達成が出来るのか?』
会長 『株価下落については心苦しい。今後は、役員持株会も検討している。弊社の信用回復の為、売り上げの向上に努めたい。100パーセントの保証は出来ないが、見守っていてもらいたい。』
会長 『4月に買収した会社が非常に良い。1億株、27円で投資し、5千万株、株式交換した。この株式会社エーディーアンドディ(WEBにおける結婚情報サービス『ピュア・アイ』 澤口社長)に期待してもらいたい。』