両津勘吉
両津勘吉(りょうつかんきち、男性、陰暦では1900年12月11日、新暦では1943年3月3日生まれ(初期設定。連載の長期化に伴い常時スライドしている) - )は、こちら葛飾区亀有公園前派出所に登場する架空の人物。台東区浅草生まれ。本職は警察官だが、「浅草一郎」という名前で超神田寿司を経営している。血液型はB型。愛称は「両さん」。
目次
人物
亀有駅北口にある両津勘吉像(警官姿)
亀有駅南口にある両津勘吉像(法被姿)
階級は警視庁巡査長(但し一時期、不祥事で巡査や警察学校1年生に降格になった事もある)。一人称は「わし」(大原部長や署長など上司には「私」であるが、アニメではほとんど「わし」と言うこともある。たまに「おれ」と言うこともある。稀少だが「僕」とか「僕ちゃん」と言うこともある。連載当初は「本官」と言っていたこともあった)。自他共に認める大食いチャンピオン。
警視庁新葛飾警察署地域課に所属し、亀有公園前派出所に勤めている(話の都合で稀に別の署・派出所へ異動となる事もある)。生まれは東京都台東区の浅草(千束)。誕生日は3月3日(連載当初は1943年生まれとされており、しばらくはリアルタイムで加齢し39歳に達したが、以降は年齢の言及がなくなり、後に1952年生まれに変更される。現在の設定では35歳である このことは2013年7月30日のアニメ学校でも字幕で出ていた。)。また、最近では学生時代のエピソードでビックリマンシールやファミコンなどのキーワードが出てくるため時代と共に70年代初頭生まれの設定になっている時もある。
なお、少年時代(主に小学校4年前後の設定が多い)に、東京都足立区の北千住にあった千住火力発電所の煙突であったおばけ煙突や開業直後の東京タワーなどのエピソードがあるが、作者(1952年生まれ)の原体験に因るところが大きい。
桃の節句に生まれ(産まれたと言うよりも、常胎児よりあまりに大きいために飛び出たと言う方が正しい)、実家は佃煮屋「よろづや」を営む。最終学歴は大門高校卒(浅草野高校中退とされていた事もあるが現在の警察官採用試験受験資格が高校卒業以上のため修正)だが、アルバイト先などでは「東京大学プラモデル学部卒(又は図画工作部8年生)」と偽ることがある。両津の由来はデビュー前の作者が入院した際に出会った看護師の出身地・両津市(現在の新潟県佐渡市両津地区)より。下の名前は、イメージで付けられた。
ちなみに、両津は毎年誕生日になるとかなりの確率(確実に)で嫌な出来事が起こる上、桃の節句=女の子の祭りのため、誕生日はあまり好きではない様子。
2006年42号で、こち亀30周年企画で42号掲載の全漫画に両津勘吉が登場した。本人曰く「パトロール」らしいが話を止めてしまうなど無茶苦茶なパトロールであった。
身長・体重
身長は当初五尺五寸(約166.7cm)の設定の設定だったが、後に変更が数十回施行された。そして、現在は161cmとなっている。体重は77kgで、スリーサイズは95・85・90、血液型はB型(B型はこんなに大胆なことはしないので、もしかしたらO型かもしれない)。
容姿・体質
特徴のある顔でゴリラに似ている。髪型は剛毛の角刈り(少年時代は丸坊主)で眉毛はマクドナルドの商標のように(あるいはフリーダ・カーロの自画像のように)繋がっており、無精髭を生やしている。靴を履かず、サンダルを履いている。冬でも長袖をめくり上げて生活をしている。因みに、連載当初は膝捲りもしていた(1980年頃まで)。入浴をするのが面倒(又は嫌い)で数ヶ月入浴しない事もあり、また洗濯も数ヶ月に一度しかしない。64巻で生え変わるまで歯は全て乳歯だった。指紋は四角い。その骨格は、人間ドックにより55万年以前の原人の骨に酷似している事が判明している。外見は胴長短足の典型的な「日本人体型」である。ちなみに花山理香によれば150歳まで生きるという(天国に来ると迷惑なので、さらに追加する予定。なお、地獄側・冥界ですら受け入れを拒否する姿勢をとっている。なお、神様(?)は、両津が死んだ場合、受け入れ先がないため、現世に留まる可能性を示唆。両津は霊であっても危険性が高いため、「あいつは死なせないほうが良い(マシ)」と囁いた事もある)。2014年3月21日の『ジャンバン』で神様のカツラあばいたシーンが放送された。
両津の体は普通の人間と異なりターミネーターやゴキブリ並みの生命力を兼ね備えており、大爆発など幾度となく痛い目にあっても無傷で、万が一にケガをしたとしても、必ず復活している。(この為、大原部長は過剰すぎるほどのおしおきを下すときも、)濃硫酸をブランデーで割って飲んでも大丈夫(中川談)。また、石鹸(手作り)を食べたこともある(出来立ての石鹸には苛性ソーダ等の劇薬が含まれている)。体内には見た目がマンガのばい菌のようでどんな病原体もやっつける最強の抗体「リョーツGPXワクチン」を持っているが、これは最悪な環境でしか生きられず、環境が良くなると弱ってしまう。また、これを常人に接種することは、子供がウォッカを一気飲みすることと同じくらいに危険らしい。
1994年に警察官の制服デザインが変更された当初は、両津もこれに合わせて現行の冬服上衣や活動服を着用していたが、宴会でビールの掛け合いをした後にストーブのそばで乾かしていたら燃えて灰になってしまったり、ゲロを吐いて廃棄処分にしたり、自転車で店に突っ込んでボロボロになったりしてしまい、以後10年以上が経った現在でも、それまでの旧型制服を着て(装備品まで旧型を着けて)勤務している。上着の下に着る制服用のワイシャツと夏服は、燃やさなかったため現行デザインのものを着用(なお、アニメ版ではデザイン変更から2年がたってから放映されたにもかかわらず両津以外の人物も全員旧式の制服である)。
婦警たちからの評判はやや悪く(麗子、纏、早矢、マリアなど一部を除く)、「結婚したくない男性No.1」という不名誉に何回も選ばれている。 特に、小町や奈緒子からは、かなり酷く罵られており、色々と酷い目に遭わされている。しかし、両津自身も様々な手を使って邪知暴虐に復讐の手を下す。最も、酷い復讐は、自分の裸を撮影し、その映像を婦警寮全て流した事である。
くじ運がかなり強く、福引で特等のヨーロッパ旅行を当てたり、両国国技館での大相撲の升席を獲得している。アニメでは宝くじを当てた事がある。
性格・知能
破天荒かつ型破りな性格で、いつも上司の大原大次郎に罵声を上げられている新葛飾署の「問題児」。喧嘩はやたら強く、超人と言うに相応しい体力を持つ。問題児ではあるが、新人当時から犯人の検挙率は高い(大物の窃盗犯を逮捕したこともある。本人曰く、掲載と次の掲載の間に犯人を捕まえていたり、真面目に仕事をしたりしているという)。この検挙率の高さを買われ、一時期だが刑事になった事もある。しかし諸事情により自ら希望して地域課勤務に戻っている。また、喧嘩の仲裁、酔っ払いの保護、お年寄りの世話、近所の悩み相談等「交番のおまわりさん」としての能力は決して低くはない。一時的にまじめになった時など、非常に頼りになるお巡りさんと化する。その為、上野や大阪に出向した際には現地で頼りにされている程である。また警視庁の代表として柔道や剣道の大会等にも強制的に参加させられたりしており、それらの大会では基本的に好成績をおさめる。これら理由の為、何をしても警官をクビにならずに済んでいる(もう一つの理由として、もしクビにして一般人になった時に、何をしでかすか分からないので、警察官として監視しているというのもある)。日本の地名が言えない。この事は2014年4月21日掲載で明らかになった。北海道に「県」がついていない事を知らなかった。
また、真面目に仕事をするケースもいくつかある。代表的な例として、一つは大原が別の派出所に臨時で行っていた時、大原の代わりに来た部長が優柔不断、無能で業務遂行ができなかった。そのため、両津が奔走する。その際「大原部長は仕事のチェックが完璧」という趣旨の発言をしていることから大原を信頼していることがうかがえる。この回ラストでは職務に精励した結果大原を髣髴とさせる人格に変貌を遂げており、管理職についた場合その行動力もあいまって大原と同等か、それ以上の優秀な人材となる可能性がある。事実、巡査部長試験を受験することになった折には大原が恐れて妨害を試み、コンピューターの入力ミスで交通課の課長になったときは交通課の成績を上げている。但しこの時は、経費5万円をパチンコに使い込みしてしまったため降格となった。
他にも派出所のメンバーでゲームをやった際、ゲームの勝者、大原から「仕事をする」という罰ゲームを申し渡された。その後、両津は真面目に仕事に取り組んだ。「ゲームの一環であれば、ルールを絶対守る」という両津の性格が出たためである。なお、この性格を利用して、派出所メンバーでしばらく、両津を騙すことになる。
短所として、何事にも飽きっぽい性格がある。しかし情に厚く社交性も非常に高い為、皆に慕われている(早乙女等の一部の婦警は毛嫌いしている)。その為、交友関係も老若男女問わず、爆竜大佐から芸人のスチャラカ鼻子(山田花子がモデルだと思われる)までとかなり広い。また、短気ですぐ怒ることがあるため人に迷惑をかけることもある。
また、警察官ながらも悪徳商法などを何度も実行し、何度も逮捕された事がある。逆に、悪徳商法や詐欺の被害者になった事もある。
頭は話によって設定が異なる事あるが(プログラミング技術に優れており他人のコンピューターからハッキングをしたりもする)、理科を除いてかなり悪い(しかし、理科の授業でアルコールランプを使用した時、スルメを炙っていたり、挙句の果てに爆発させたりで、結局は一緒である)。漢字は小学二年生レベルの字までしか書けず、その上自分の名前すら漢字で書けなかったり、極度の悪筆で本人すら読めないこともある(しかし57巻では小学校時代に国語が好きだった事を述べている)。歴史に関しては知識がまだらで、例としてペリーの家庭環境や軍人としての経歴、日本に来航した時の船名や船のデータまで記憶していたが、肝心の来航目的については覚えていなかった。計算能力や記憶力も芳しくない。但し、金に関する(自分の借金以外)計算能力は子供の頃から異常である。また、趣味に関する記憶(要するに雑学)は常人を遥かに凌駕している。これは普段、言語・理性等を司る左脳が冬眠状態にあって右脳のみで思考・行動している為である。但し、普段眠っている左脳が活動しだすと、東京大学入試問題で100点を取れる程の天才になる。もっとも、その期間は短く、突然左脳は休み始めてしまう。また、左脳が働いている時に自動車全種の免許や気象予報士、危険物取扱者丙種&乙種全類取っている。それと、巡査部長に昇進する試験を受けることになっていたのだが、寝坊で失敗したことがある。
些細な事でも銃を撃つ、警察手帳をよく無くす、パトロール中にパチンコへいく等する為、始末書をよく書かされる(63巻『夜勤パニックの巻』の時点で5000枚、116巻『祝い隊・出勤!の巻』の時点で1万枚、その後2万枚に増えて現在は3万枚を超えている)。そのため「始末書の両さん」と呼ばれている。さすがに何枚も始末書を書くのが嫌になっているのか始末書を書かないようにする為に証拠を隠滅している(薬莢に銀紙を詰めて弾丸を使ってないように見せる、他人から弾丸を貰う、他人の拳銃を借り、シリアルナンバーが打ってある部品以外を全取替えして、自分の拳銃を新品同様にする、おもちゃの警察手帳をポケットに入れる、新式の制服が破損したため、制服を偽造、のちに旧式の制服を着て勤務等)。また、派出所が火事になったとき、これに乗じて始末書を燃やそうとしたが運悪く大原部長にばれて、後日署長室で両津本人が発見して極秘処分をする形で始末書を減らしたことがあった。始末書以外に、不祥事に対する処罰として大原から直接お仕置きを受けることがある。詳細は大原大次郎#おしおきフルコースを参照。
生活
まるで、ゴリラのような生活をしているため、2ヶ月に一回しかお風呂に入れない。不潔な人間でもある。また、銭湯に通うこともしばしばある。また、大量の借金を背負っている模様でもある。かなり、苦しい生活を強いられているためか、時々、揉め事を起こすこともある。
行動
行動は基本的に人に迷惑をかけるような言動が多い。また、世界中に喧嘩を売っているともいわれており、今後の活動が期待される。また、大量の借金を背負っているため、借金返済のことしか考えない情緒不安定者である。かなり、苦しい生活を強いられている上、揉め事を日夜、起こしているため、「デストロイヤー両津」と揶揄されることもしばしばある。無礼な人間を懲らしめるような性格なので、かなり恐れられている。
さらに、人の家を無断で突撃するため、空き巣呼ばわりされることもしばしばある。かなりの悪人のようだ。ポケモンでいうと、悪タイプに近い。
趣味・特技など
趣味
趣味は、ギャンブル(特に競馬、他にも競輪・競艇・パチンコ・麻雀・totoくじ等)や飲酒(ポリバケツ一杯分を一気飲み出来るほどである)、プラモデルにゲーム全般(テレビゲームやコンピューターゲーム、サバイバルゲームやトランプゲームなど)やスポーツ全般 (特に野球・剣道。しかし初期の頃に「わしは野球を全く知らない」とのセリフもあった[1])、将棋、アダルトビデオ鑑賞などと非常に多趣味である(新し物好きな性格がその原因と考えられる)。また、俗に言う女遊びも好むようで、キャバレー等に通っているシーンもかなり見られる。また、タバコに関しては昔は、かなりのヘビースモーカー(銘柄は、ハイライト・セブンスター・マイルドセブンの3種がほとんど)だったが、34巻『煙はEなもの!?の巻』で、大原からの強い薦めと中川が両津を禁煙させるために雇ったボディーガードとの逃走戦の際に作った手製煙草(原料は雑草)で体調を崩しそれにより完全に禁煙した(少年誌で喫煙を肯定するのは好ましくないから、という事情もある、実際この頃、他の少年誌でもタバコ表現への規制を伺わせる描写が多く見られた)。なお、この話において作者が突然登場し、喫煙に関して皮肉めいたコメントをしている)。また、後にタバコはとうの昔にやめたと言う旨の発言もある。本田や中川らを含めて誰もタバコは吸わない。葛飾署でタバコ吸うのは戸塚金次とゴルゴ十三とだけである。[2]
尚、それぞれの趣味の腕前については「自分はパチプロである」、「ゲームをプログラムの段階(デバッグ作業と思われる)で遊ぶ」などの発言があり、「プロ」となりうる物であるようである。
ゲームに関してはテレビテニスの頃からやっており[3]、ゲームとともに歩んできたと言っても過言ではない。人間代表としてコンピュータ「ジーザス」と戦ったこともある[4]。また、マイコンのゲーム等がマニアの間で流行っていた時(1970年代後期 - 1980年代初期)には、マイコンの名人などと謳っていた。アーケードゲーム「ドンキーコング」の筐体を60万円で購入したこともある[5]。なお、105巻『やったぜ!ゲーム化の巻』当時で40種類以上の家庭用ゲーム機を購入した事も判明している。また、他人にゲームを勧める事もあり、格闘ゲーム一筋だった左近寺竜之介に恋愛ゲームを勧めてオタク化させている[6]。
また、手先が器用であり、編み物やビーズのような女性がやるような事も得意である(ただし、後述のようにプラモデルが趣味ということを考えれば不思議ではないともいえる)。春日八郎のファンでもあった(新宿コマスタジアムのコンサートに足を運んでいる[7]。サインも貰っている[8]。103巻『壮絶カラオケバトル!!の巻』では「春日の曲はすべて歌える」と言っている)。
また軍歌も歌える様で、派出所メンバーでカラオケに行った際は、大原部長と共に軍歌メドレーを熱唱した事もある。
シドニーオリンピックでは「缶蹴り」の種目に出場し、金メダルを獲得した120巻『"超記憶術"でメダリスト!?の巻』</ref>。また、警視庁の代表として「各官庁対抗体力選手権」(フジテレビの番組)[9]、「全国警察キャラクター選手権」[10]などでトップに近い成績を残している。
またプラモおたくでもあり、本人曰く初期ガンダムから少なくともその当時の最新ガンダムまで知っているらしく[11]、他にもガンプラを全種類作り上げている。また、恐竜や魚の骨の一つ一つまで丁寧に組み立てており、戦艦大和の46センチ砲や戦車のスコップまで一から丁寧に組み立てている(本人曰く「几帳面だから」)。非常に工作技術が優れているため、映画用のジオラマ制作を依頼された時には実物と見まがうばかりのリアルな12分の1スケール姫路城を作り上げた。
また父親の銀次に似て多数のアダルトビデオを所持しており、友人の藤田尾出男(茶店経営)からダビングしてもらう事もある。
上述した缶蹴りを始め、ベーゴマやメンコ等古い時代の遊びも大得意である。
資格
資格は多数取得している。その種類は、運転免許(第一種運転免許(アニメではもともと免許を所持していたようで白鳥のF40を乗りこなしている)・第二種運転免許全て、いわゆるフルビット。ただし単行本第96巻で一度全て失効し[12]再び全種取得)、自家用操縦士免許、小型船舶操縦士免許、漁業免許、危険物取扱者(甲種)、気象予報士、中小企業診断士、秘書技能検定、宅地建物取引主任者、衛生管理者、ボイラー整備士、電気工事士、自動車整備士、潜水士、鉄骨製作管理技術者など多岐に渡っている。当初の設定では多数の資格どころか運転免許すら持っていないはずで、無茶苦茶な車の運転で多数のトラブルを引き起こしていたが、ストーリーの都合からか上記のようになった。本人は、雛のオス・メスを見分ける「初生雛鑑別士」の資格も取る予定らしい。
だが、これらの資格を持っているものの、1.もともと警察官である 2.超神田寿司で働いている 3.こまごまとしたバイトをしている など、他の仕事で十分生活が成り立っているため、資格関係で仕事をすることはあまりない、というよりそもそも資格の知識をきちんと覚えているか疑問が持たれ(ガソリンに火を点けると「激しく燃える」と発言)、仮に資格を生かした仕事をしてもすぐに解雇されると思われる(それに加え、クレーンなどの資格を使う仕事は、肉体労働系であり、バイト自体が短期間・日雇いに近い形なので、ひとつのバイトを長期間続けることは最初から頭にないと思われる)。また、儲かるバイトがあると知ると、たとえ自分の知らない仕事だろうと、頭脳系の仕事だろうと始めてしまうことがよくある(バイトが決まってからその内容を尋ねたこともある)。
なお、パチンコでも、パチプロとしても生活できるほどの実力がある(所持金3円で玉を1個だけ買い、最終的に52万7235個まで増やしたことも[13])。
起業、ビジネスコンサルタント
作品の中では独力もしくは多少の中川の援助で多数の事業を起こしている。具体的にはポケベル、日本酒、石鹸、鯉、テレビ番組、ラジオ番組、ケーキ、動物プロダクション、老人音楽プロダクション、アイドルファンクラブ、占い、プラモデル、OS、パソコン、地域通貨、ガードマン、都市型リゾート、気球やはしご車によるデリバリーサービスなど多種多様である。
事業成功の要因として、まず、経営コンサルタントとして類い稀な才能を持っていて、客の入らない店や潰れかけた店を大繁盛店に導いていたり、自らイベントを開催し大成功させたりしている。また、誰とでも仲良くなれる性格から、営業マンとしても類稀な才能を持っていて、(本来は禁止されているが)アルバイトでトップセールスマンになったことも度々ある。また、知人の露天商がやる気を見せなかったので、手本で露天販売をした所、わずか数分で黒山の人だかりになったこともある[14]。さらに上記のように理系知識を多く持っていることから技術者として高い才能を持っていたためと見られる。また、一見すると不似合だが麗子曰く「ホストとしても稼いでいける」と評している。これも両津が社交的で話題豊富であり、なおかつ大の酒豪である為であろう。
そのため、一時的に億単位の莫大な利益を発生させることもしばしばだが、自身の欲深さから調子に乗りすぎて大損害を発生させて、中川やその他の事業パートナーにも金銭的悪影響を与えることも多くあるうえ、稼いだ金で中川達からの借金を返そうという選択すら思いつく様子がない(しかし、中川にニセの委任書を書かせて財閥の社長になりすまし1兆円の被害を出し香港に逃亡した際、ビル不動産経営で多額の利益を上げ、TV出演した際「ジャパンのナカガワくんにちょっと悪いことした。もうちょっとで返すアルヨ」と、一応弁償しようとはしている)。
なお、このような場合、大原によるおしおきも行われる。また、開発した商品のすべてが当たりだったわけではなく、失敗例もある(知り合いの印刷工場を救うべく創刊した「週刊まんが野郎」[15]や Gショックをモデルにお年寄りをターゲットにした「G(じじい)ショック」[16]など)。一度当たりを出した後、欲をかいて失敗することもある。新桃太郎のヒットに味をしめて発売された豪華版桃太郎、10円コーヒーなどがそれである。
さらに技術者としての才能もあり、友人の電極スパークが経営するスーパー電子工機でアルバイトとして、「世界最小の電池」を開発して、「ノーベノレ賞」(ノーベル賞のパロディ)を受賞している。この賞の受賞は世界的な大イベントで、両津は特許収入・賞金で大金持ちになることをもくろむが、大原、電極、中川の陰謀で名声だけの無一文になってしまう[17]。
漫画家・アニメクリエーター
初期の頃は絵自体が下手である設定だったが[18]、後に小学生の頃から授業中、教科書にリアルな落書きをするぐらい絵が上手い設定に変更されている。それが転じて、ついにプロ漫画家になる。また、漫画家のアシスタントであったという過去を持つ。
乙姫菜々、菜々の編集者、竜千士氷と知り合った直後、鋭光社の少女漫画誌「月刊サファイア」で差し替えが生じ、それに両津が立候補して、両津・パトリシア・勘子名義で『ロボ刑事番長』を連載することになる[19]。作風自体はギャグマンガで画のタッチが荒かったが、第1話に関しては、何が受けたのか不明だが、読者からの評判は良く、アンケートの4位に入ったほどだった。しかし、次第にサファイアの読者からは批判の声が上がっていった。
そして、穴埋め番組の形で念願のテレビアニメ化が決定した(その際、声優や効果音を全て一人でやってのけた)が、視聴率があまりにも低く過ぎて測定不能[20]で、たった3話で打ち切り最短記録を更新してしまった[21](ただし、40巻『アニメ戦国時代!?の巻』に登場したアニメ製作スタッフの発言によると、2話で終了した作品『天ノ川14機甲師団サイトウ』があるため、こちらの方が正式な最短記録だと思われる。しかし、テレビアニメ177話の『アニメで儲けろ!』では、1週間で打ち切りとなってしまい最短記録を更新した)。また、ロボ刑事番長は関連商品売り上げゼロ、アニメ誌人気アンケートゼロなど全ての最低記録を更新した。結局、立石玩具やスポンサーたちは激怒し、両津を訴え、赤字分の50%を回収しに来た、という逸話が残る。漫画の連載は約4年間続いた(掲載誌の分裂騒動の中で終了させられた[22])。その後、鋭光社には出入り禁止にされているらしい[23]。
赤塚不二夫の絵が描くのが得意で、『おそ松くん』の6つ子の顔を描き分けることができ、中川の友人の金持ち、与野中金太の依頼で1台の自動車(24金のロールスロイス)に3333個のおそ松の顔を描いたことがある[24]。
その他
- 愛用のニューナンブM60による抜き撃ちは神業とよばれており、最初は抜くのにかかった時間が0.9秒[25]だったのが0.08秒[26]になり、ついには0.009秒[27]というゴルゴ13を上回る物凄い早さになった。しかし初期と違い、現実の発砲事件の多発に考慮してか、発砲することが少なくなった(以前は通行人や猫に対しても発砲していた)。初期においては射撃が下手という描写もあったが、作品が進むにつれ腕が上がり射撃大会で優勝するほどにまでなった。ドラえもんののび太も得意である。2014年3月21日のSMAPで共演している
- 今まで私情などで約10000発くらい(本人の発言では「80万発くらい」)発砲し続けた結果、全体的に金属疲労(バレルはライフリングマークがほぼなくなっている)しているので、今まで一度も使用したことのない寺井の拳銃を「部品取り」として、一度中身だけ丸ごと交換している(外装の製造Noさえ変わらなければ分かりはしないと本人の談)。
- 作品の最初期にはニューナンブM60を使用していたが、途中からS&Wの「ハンドエジェクター」に変わることがあった。しかし「ハンドエジェクター」は32口径6連発の銃であるため、「チーフスペシャル」の間違いである可能性が高い。現在は再びニューナンブM60の3インチ(77mm)モデルを使用(カメダス2では6インチと誤記された)。
- 女性のスリーサイズを瞬時に見抜くこともできる[28]。
- 肺活量は7000cc[29]。なお成人男性の肺活量の平均は3000~4000cc程度。
- AV機器にも精通しており、知人所有の現在は廃れてしまった方式(U規格)のビデオデッキの修理も難なくこなしている[30]。また、仕事仲間の田中がコレクションしている8000本ものテレビドラマを録画したビデオテープを家が傾いて倒壊する恐れがあるとの事でDVDに全てダビングして処分し、倒壊を防いだ。
- 一時期までハイライトを吸っていたが、大原部長より禁煙を勧められ途中から禁煙している。なお、飲酒量は半端ではなく「バッカス両津」の異名を持つ。両津が禁煙した理由は、少年誌に喫煙シーンはふさわしくないと言うのが理由。しかし飲酒は現在もしており、作者の秋本治の嗜好だと思われる。
- 野球は少年時代は地元の大毎オリオンズのファンであった。東京スタジアムでは応援席で「フレー・フレー・だ・い・ま・い」と力強く応援する少年時代の両津の姿が描かれていた。大人になってからは後楽園球場の巨人戦を貸しきって観戦していることなどから、これまた地元の巨人のファンと見られる。
- クイズ番組「ハウスカッターショー」では両津は大原部長の実家を担保としてクイズに参加したが、クイズではプロデューサーから答えを教えてもらったものの、プロデューサーの教え間違いで「徳川将軍家の第七代将軍は?」の問題に対して「バスコダガマ」と珍回答して不正解となり、大原宅をカットで破壊させた。現実にも似たようなクイズある。ビックリテレビで紹介された。余談であるがこの番組にはよねが出ていた
- 普段ゲームセンターでシューティングゲームを遊んでいることが影響して、アニメでハリアーに搭乗した際高度の操作テクニックを披露した(戦績としてはハリアー2機、空母撃沈の他、ミサイルの集中攻撃を全て回避している)[31]。
- 葛飾署や町内会等でバザーやイベント等があると中川や麗子はもとより、署長や次長等、上司らから高級品を無理矢理寄付させる。
- 口がうまく、詐欺が得意。だが、寸借詐欺に何度も引っかかっている。余談であるがモンスターで黒詐欺と共演している。5から9でも過去モエコと共演している
家族・親戚
- 主な家族・親戚
- 父:銀次(浅草で佃煮屋「よろずや」経営)
- 母:よね(旧姓:尾形)
- 弟:金次郎(弁護士)
- 義妹:景子(金次郎の妻)
- 息子:速人(勝手に養子縁組届けを出した、その後外れたかは不明である)
- 姪:京子(金次郎・景子の娘)
- 伯父:元五郎(銀次の兄)
- 祖父:勘兵衛(銀次の父、両津ゲームカンパニーの経営者)
- 祖母:秋冬(勘兵衛の妻)
- 大叔父:みの吉(勘兵衛の弟、銀次の叔父)
- 曽祖父:ため吉(勘兵衛・夏春都・みの吉の父)
- 曽祖母:とめ(ため吉の妻)
- 曾祖叔父:どら吉(ため吉の弟、勘兵衛・夏春都・みの吉の叔父)
- 先祖:勘吉(江戸時代の人物、義賊・月光小僧)、RYO(原始時代の人物)
- 子孫:実直(金次郎の孫の孫の孫の孫の孫)、リョウツ(西暦3001年に生きる子孫、銀河警察カメアリ惑星20度前パトロールステーション勤務のパトロール隊員)
- 叔父&義理の叔母:尾形米吉(よねの弟)、尾形さくら(米吉の妻)
- 従兄弟:尾形京子、尾形一男(米吉とさくらの子供、よねの姪と甥)
- 又従兄弟:擬宝珠憂鬱、擬宝珠纏、擬宝珠檸檬、擬宝珠蜜柑(夏春都の孫、夜婁紫喰・桔梗の子供)
- 従叔父&義理の従叔母:擬宝珠夜婁紫喰(夏春都の息子、憂鬱らの父)、擬宝珠桔梗(夜婁紫喰の妻)
- 大叔母&義理の大叔父:擬宝珠夏春都(超神田寿司女将、実質的経営者、勘兵衛の妹)、擬宝珠貴一廊(夏春都の夫)
- 遠縁:中川圭一(中川グループ次期総帥、景子の遠縁、中川財閥の御曹司)を初めとした中川家、霧ヶ谷英次郎(景子の父、金次郎の義父、霧ヶ谷建設社長)を初めとした霧ヶ谷家
※但し、先祖であるRYOと子孫である実直、リョウツは血族7親等以上である為(同じく先祖の勘吉は血族何親等であるか不明)、擬宝珠貴一廊・擬宝珠桔梗は姻族4親等以上である為、中川家・霧ヶ谷家は遠戚の為、民法上の親戚からは外れる。
※以上のメンバーの詳細や両津家、擬宝珠家のほかのメンバーについてはこちら葛飾区亀有公園前派出所の登場人物参照。
両津家系譜
RYO(原始時代) ┃ 勘吉(江戸時代) ┃ (不明) ┣━━━━━━┓ ため吉┳とめ どら吉 ┣━━━━━━━━━━┳━━━━┓ 勘兵衛┳秋冬 夏春都 みの吉 ┃ (擬宝珠家) ┣━━━┓ ┃ ┃(尾形家) ┃ ┃ ┣━━━━━━━━━━┓ 元五郎 銀次┳よね (中川家遠縁) 米吉┳さくら ┃ 霧ヶ谷英次郎 ┃ ┣━━━┓ ┃ ┣━━┓ 勘吉 金次郎┳景子 京子 一男 ┃ ┃ (不明) 京子 ┃ ┃ リョウツ (10代後) (西暦3001年) ┃ 実直
擬宝珠家系譜
(両津家)(擬宝珠家) ┃ ┃ 夏春都┳貴一廊 ┃ 夜婁紫喰┳桔梗 ┣━━┳━━┳━━┓ 憂鬱 纏 檸檬 蜜柑
その他
実家の家紋は長い間いい加減につけられてきた(親戚によってバラバラで、桐紋・武田菱・下がり藤・丸に揚羽蝶などが混在)が、親戚一同で会議を開き、何故か「タイガー戦車」の家紋になった。実は親戚たちは家紋なんかどうでも良かったらしく、300種ぐらいの候補の中から最もまともそうな物を選んだら、あっさり戦車を図案化した物に決定したそうである[32]。
作中の設定の中では、「男はつらいよ」にエキストラに混じって出たこともある(但し本編ではカット)。また初期の頃は両津が寅さんの名台詞「それを言っちゃあ、おしまいだよ」をもじって言い、大原に出て行けと返され、本当に中川を連れて出て行き喫茶店でインベーダーゲームをしている。この辺りのくだりは寅さんがとらやから出て行くシュチュエーションと酷似している。カメダス2では「勘吉はつらいよ」というポスターを付録に付けるなど書いている。また、145巻では両津が葛飾柴又へ行き「男はつらいよ」の解説をしている話もある。
同じく作中の設定の中では、「TIME」の表紙を飾ったこともある[33]。
両津勘吉に対する呼称の一覧
登場人物の両津勘吉に対するスタンスにより、ある程度の共通呼称と特定人物のみの呼称に分かれる。
呼称 | 用いる主な人物 |
---|---|
両津 | 部長、署長、ボルボ、日暮(原作の当初とアニメ)、左近寺、戸塚、星逃田、爆竜大佐、麻里晩(警察の同僚または目上の人物または特殊刑事の人々も)、スパーク、田村正和、御堂春、その他大勢 |
勘吉 | 豚平、珍吉、勘兵衛、銀次、よね、夏春都、纏、檸檬、小学生の頃の先生 |
先輩 | 中川、本田(通常時)、法条(原作)、板池を始めとする後輩 |
両津勘吉 | 小野小町、清正奈緒子(アニメ)、早乙女などの婦警 |
両さん | 寺井、本田(当初)、戸塚(当初)、寺井の息子二人、商店街の店主、ひろみ(大原の娘)、大介(大原の孫)、 ジョディー(アニメ末期)、日暮(原作)、両津勘吉の友人、超神田寿司の同僚(アニメ)、白浜カトリーヌ、その他大勢(一部の警察署員も) |
両ちゃん | 麗子、本口リカ、村瀬賢治(原作のみ)、ノリちゃん(アニメ) |
両様 | 麻里愛 |
両津さん | 乙姫、麻里今日子、ボルボ(原作初期)、中川龍一郎(アニメ初登場時)、竜千士、法条(アニメ)、電極+(アニメ末期)、磯鷲早矢ほか |
両津くん | 絵崎教授(原作のみ)、竜千士、部長と署長(稀に)、中学時代の同級生 |
両津先輩 | ボルボ(初期)、本田(アニメ初登場時)、恵比須、一部の署員 |
先生 | 玉虫政治 |
勘吉くん | 橘琴音、姫野由紀子など(幼馴染) |
勘ちゃん | 村瀬賢治(アニメ)、藪英次(新宿鮫)(小説)、みはるちゃん |
兄さん | 金次郎(現在) |
(海)ゴリラ君 | 絵崎教授(アニメ) |
イチロー(浅草一郎) | 蜜柑、超神田寿司の従業員(「浅草一郎」の名は戸籍を取得しているので、本名の一つである) |
越前屋兵介(越前屋) | 磯鷲家の人々 |
バカ吉 | 夏春都 |
(両津の)旦那 | 本田(バイク乗車時)、花田留吉(秋本治笑劇場の4コマ漫画での共演の際に) |
トーキョーモン | 御堂春、通天閣署署長など(大阪府警所属) |
神様 | ダメ太郎 |
ポール両津 | アイスホッケーチーム |
バカ津短吉、岩鉄もどき | 麻里晩 |
原始人、 単細胞、 脳なし、 ゴキブリ、 野蛮人、 ゴリラ男、 スーパー貧乏人、 けだものほか |
早乙女リカ、小野小町(アニメ)、白鳥麗次ほか |
お兄ちゃん | 金次郎(少年時代) |
聖羅太郎 | 月光刑事、美茄子刑事(原作のみ) |
チュウ太 | 革命刑事、〆宮庵水刑事 |
小僧 | 真田弦一郎(『テニスの王子様』の登場人物。中学生、15歳、超こち亀で発言) |
Mr.両津 | 中川龍一郎、ジョディー(アニメ) |
お巡りさん | 電極+(原作、アニメ初登場時から) |
異名
戸籍上の本名としての『両津勘吉』の他にも、芸名や変名など多数の名義を用い、それらを自称するか(寧ろ殆どの名前が自称)、他人に付けられることが多い(多くが1話限り~数話程度でしか登場しないが、「浅草一郎」「越前屋兵介」「両津・パトリシア・勘子」は長期に渡って登場している)。以下五十音順に表記する。
- 浅草一郎(あさくさ いちろう)
- 両津が超神田寿司に勤めているときの名前。纏が両津の名前を忘れてしまったが、浅草出身であることだけは覚えており、そこから適当につけられた名前である(初めのころは、浅草の男といっている)。後に、超神田寿司と警察官を兼業するためにこの名前の戸籍が作られた。作中で両津は「戸籍を買った」と述べている(当然犯罪)。[34]
- アジャパー両津
- お笑い事務所のアルバイトをした時に名乗った芸名。途中で中川のバイトと入れ替わってしまったため、テレビ放送の時にこの名前になっていたのは中川。[35]
- 頭の悪いゴルゴ13
- 中川が両津の運動神経と頭脳を足して2で割ったときの結論。
- インディー両津
- ウェイブ・両津
- 木製の筐体を殴る動作をユーザーインターフェイス(PUI(パンチユーザーインターフェイス)と命名した)とし、OSにはインドーズ95億を搭載したパソコン「山田28号」を駄菓子屋で発売し、テレビ局からインタビューを受けた際に名乗った名前。[36]
- 越前屋兵介(えちぜんや ひょうすけ)
- 嘘が大嫌いな磯鷲剣之介に対し、実家を「10代続く呉服屋」と嘘をついてしまった為、中川が呉服に詳しい人物を両親として手配したが、彼が自分の名前を「越前屋右衛門」と言ってしまって疑われたため、とっさに考えた名前。「両津勘吉」は悪魔がとりついたのため偽名という事にされた。[37]
- 神をも恐れぬ男
- ニワトリの姿に変えられた屈辱を晴らすために神に復讐に向かった際に悪魔の一人が両津にその名を呟いた。
- 亀有両子
- 女装したときの偽名。
- 亀有の原始人
- バトル将棋においての異名。
- 亀有のワンちゃん
- 「警ら係で野球チームを作る」と部長が言った時に、自らこう言っている。[38]
- ガラガラヘビの両津
- 刑事時代、その執念深さからつけられた異名。検挙率がダントツであり1ヶ月で3件もの泥棒を検挙し、これよりコソ泥仲間では『ガラガラヘビの両津』と恐れられている。署長談より)[39]
- 逆粉舎矢太郎(ぎゃくふんしゃ やたろう)
- ハワイ(実際は三浦海岸)旅行への飛行機(実際は解体した飛行機を上に付けたバス)の機長として名乗った名前。45巻『シルバー・ツアーの巻』</ref>
- 壊し屋両(クラッシャーリョー)
- ゲームセンターで、遊んだ機械をその超人的なパワーで何度も破壊したことからつけられた。[40]
- ぐれいとりょうつ
- 車を褒めたお礼として、火星人に巨大化・顔の整形をされた後、中川たちに不審者だと思われて派出所を追われ、プロレスラーに転身した時のリングネーム。[41]
- ゴンザレス・楽太郎
- 1億円の収入に課せられる、莫大な所得税(税率50%超)を取られたくがないために立ち上げた宗教法人「楽楽教」の教祖としての名前(宗教法人の布施が非課税となるのを悪用したもの)。[42]
- ジェームス両津
- ジェネラル両津
- 著書『思いのままにペンでスラスラ』を書いた時のペンネーム。[46]
- 始末書の両さん
- 始末書を何枚も書くためこう呼ばれている。一日に五枚以上書くらしい。総計では3万枚以上に達する。[47]
- シリンダー錠の両ちゃん
- 小学生の頃のあだ名。ナンバーロック式のシリンダー錠をすぐに開けられる事から付いたものと思われる。[48]
- 杉山清貴(すぎやま きよたか)
- 派出所に夏休みの宿題でやってきた小学生に、ハワイ人と称して名乗った名前(本人曰く「別名」)。名前の由来は実在する人物(リンク先参照)。[49]
- 聖羅太郎(せいら たろう)
- 月光刑事の捜査に協力した時、月光刑事から第三の戦士として勝手につけられた名前。これは、原作のみ。[50]
- チュウ太
- 革命刑事の捜査に協力した時、革命刑事にネズミ(刑事はサルと主張)の着ぐるみを着せられた上でつけられた名前(元ネタはこちらを参照)。その時、中川は「隅田川喜竜」、麗子は「高円寺今日市」という名をつけられた。[51]
- 珍念
- 寺に10日間の修行に行かされた時、付けられた名前。本人は「てなもんや三度笠の白木みのるみたいな名前」と評した。[52]
- 両津勘吉(トウキョウトッキョキョカキョク)
- シドニーオリンピック「缶蹴り」の際、相手国のメンバーの名前が長すぎたため、読みやすい自分の名前を変えたいと訴えるも、許可されなかったために読み方を変えたときの名前。早口言葉の「東京特許許可局」が元ネタ。相手国の選手はまともに名前を発音できなかった。
- ニセ麗子
- 人間ポリバケツ
- 腐った食べ物や、通常人間が口にしない物(犬の糞、ゴキブリ、フグの剥製など)を平気で食べる事ができることからつけられた。[53]
- 脳天気パア子
- 車のテレビ番組の紹介でテレビの中に登場した両津そっくりの女性レポーター。本人の変装かどうかは不明。車の所有車宅を訪問する回で登場し、車を手荒く扱ってドアノブを壊したりしながらレポートしていた。
- ノストラ・両津
- 自分の予言が次々に的中した後、葛飾書大予言課の予言者となって名乗った名前。元ネタはノストラダムス。[54]
- バカ津短吉
- 温泉旅館にて麻里晩と喧嘩をした際、大原に止められ「バカで短気なんだから…」と怒られそれを聞いた麻里晩が揶揄して着けた名前。当然、両津は激怒し大喧嘩に。旅館の建物は全壊し50億円以上の損害をこうむった。[55]
- バッカス両津
- ローマ神話の酒の神バッカスから由来。上野での花見の際、宴会の余興として1ヶ月間酒を飲み続け、最終的には25mプール1杯分の酒を飲んだのではないかと噂された。[56]
- バッキー両津
- ハワイ(実際は三浦海岸)旅行の添乗員をした時の名前。正確には何故か「バッキー両津とアロハ・ハワイアンズ」というグループ・サウンズ風の名前を名乗った。
- パンチョ・ガブリエル
- ヴェネツィアでゴンドラのイタリア人船頭を称した時に名乗った名前。しかし2度目に名前を言った時には「アンジリコ・ロドリゲス」に変わった。[57]
- ピエール西浦和
- 外国からの著名人も来る為、大原が「あいつが来るととんでもない事になる」と中川家のクリスマスパーティがある事を隠して両津を幼稚園に寿司作りに行かせた時、両津がどうも中川家のクリスマスパーティがあるらしい事に気づき、途中からパーティ会場に行った際に名乗った名前で、招待状やIDカードもスパイ並みの技術で偽造していた。眼鏡・かつらなどの変装もしていたが、大原にあっさりと見破られる。[58]
- ひかる一平
- 麗子の見合いの席で、寝ぼけて「麗子の父」と自己紹介した時、何故か名乗った名前。元ネタは実在する人物(リンク先参照)。[59]
- ふんころがし
- 小学校時代のあだ名。浅草の遊園地「花やしき」の「人工衛星」を、馬鹿力で転がしていたことからつけられた。[60]
- ミスター加藤
- 大原の荷物(和菓子)と両津の荷物(エロ写真)が入れ替わってしまった際、荷物を取り戻すために変装し、新幹線に乗っていた大原の隣に座った時に名乗った名前。自称日系10世で、言葉遣いから中国系を装ったとみられる。(なお、この話が載った単行本では、他の話でも両津が駄菓子屋で発掘されたG.I.ジョーを安物の品だとごまかすために、「これはリカちゃんのボーイフレンドの『ミスター加藤』だ」と発言している)。[61]
- モガンボ両津
- マジシャンのピエール西川口と組んでマジックのアルバイトをした際、「ブラジルから来た怪力男」という名目で名乗った名前。[62]
- 山田山田男
- 中川の電子手帳に記録されたスケジュールデータを悪用し、中川の代理人を装った時に出した名刺に書かれていた名前。肩書きは「中川グループ総支配人 ウルトラプロデューサー」。正確な読みは不明。
- 妖怪田ブタ子
- ラシャ破りの勘吉
- 地元のビリヤード場で、何度もラシャを破いたことからつけられた。[63]
- 両崎太郎(りょうさき たろう)
- 日給100万円(5日行ったので正確には500万円)の宇宙旅行のバイトをしてたら出発一週間前で急遽中止になったが両津が「年寄り」といた理由でキャンセル中止になった。だが、その客が両津の祖父・勘兵衛だったため、身元を隠す為にとっさに言った名前。(結局最後にばれた。)[64]
- 両津カイマラヒラ
- JAI(日本アロハシャツ普及委員会)会長の時の名前。
- 尚、テーマソングを両津本人が「日本一アロハシャツの似合う男」と評した所ジョージに制作を依頼し、歌を加山雄三に歌ってもらう予定だと言っていた。[65]
- 両津じゅげむ じゅげむ ごこうのすりきれ かいじゃりすいぎょのすいぎょうまつ うんぎょうまつ ふうらいまつ くうねるところにすむところ やぶらこうじぶらこうじ ぱいぽぱいぽ ぱいぽのしゅーりんがん しゅーりんがんのぐーりんだい ぐーりんだいのぽんぽこなー ぽんぽこなーのぽんぽこぴー ちょうきゅうめいのちょうすけ 勘吉
- シドニーオリンピック「缶蹴り」の際、相手国のメンバーの名前が長すぎたため、読みやすい自分の名前を変えたいと申し出たが、係員に許可されなかった。その後、名前の読み方を変えて上記の「両津勘吉(トウキョウトッキョキョカキョク)」を名乗った。元ネタは落語の「寿限無」(微妙に語句が異なる部分があるが、これは著作権上の問題を回避するための策と思われる)。
- 両津ジョー
- 出版社でアルバイトした時、履歴書に書いた偽名。職業は「東京大学プラモデル学部学生」、年齢は「22歳」と偽っていた。[66]
- 両津蝉麻呂ピカチュー野輔(りょうつ せみまろぴかちゅーのすけ)
- 自分の心境を表した妙な和歌を詠んだ時の筆名。元ネタは蝉丸とポケットモンスターのピカチュウ[67]。その後も、たまに話の扉絵に和歌が記された際に使われる。[68]
- 両津一(りょうつ はじめ)
- 大原に「自分の名前を書いてみろ」と言われた時、「勘」の字が思い出せなかったため、「今改名した」という理由で名乗った名前。
- 両津・パトリシア・勘子(りょうつ・パトリシア・かんこ)
- 少女漫画雑誌での連載時における両津のペンネーム。作品には「ロボ刑事番長」がある。単行本化・東京13チャンネル(東京12チャンネル(現・テレビ東京)が元ネタ)にてアニメ化もされたが、強引に出版したため単行本3000部は全部返品、アニメ(脚本・監督・声優・主題歌だけでなく、効果音までもを事情により全て一人でやった)は3話で打ち切り。さらに、アニメ版の作中では、僅か1週間で打ち切られた。
- 両津花子(りょうつ はなこ)
- 両さんが女装したときの名前。
- リョー・チャン
- 中川財閥に約1兆円の損害を与え、10億円を持って香港に高飛びした後に名乗った名前。10億円を運用して買ったビルが5倍に値上がりし、香港では有名人となった。[69]
解説役
フィギュア・超合金などの話題になった時、唐突に現れてマニアックな解説をする人。全て両津の変装と思われる。
- 絵路井・フィギュア・ゲットシュタイン(えろい・ふぃぎゅあ・げっとしゅたいん)
- 模型やフィギュア全般の解説を行う。顔に傷跡があり、五円硬貨(118巻では五十円硬貨)でできた眼帯をしている。[70]
- 子供心やんちゃの介(こどもごころ やんちゃのすけ)
- 2B弾研究家。65歳。2B弾の内部構造の解説のため、わずか1コマだけ登場。[71]
- コンビナート・製鉄ノ介(-せいてつのすけ)
- 工場評論家。工場を見に来る男達(通称工場鑑賞家(ファクトリーウォッチャー))についての解説をした。左目にギアの形をした眼帯をつけており、頭上に小さな工場のモデルらしき物を乗せている。[72]
- サイクル丸金
- 両津の自転車ラジコンが実際に発売された事を紹介する際の解説者。自転車型のメガネをしている。[73]
- ジョー山中
- GIジョーの研究家。メガネをかけ、髪と髭が白髪。[74]
- ジョン・F・両津
- 謎の学者。入浴剤・石鹸の解説をするが、モニターとなった麗子やマリアなどにセクハラ行動を行なった。[75]
- 超電磁・スピン・ハゲスター(ちょうでんじ・すぴん・はげすたー)
- 超合金ロボットの解説を行う。髪と髭が尖った感じで、眼帯をしている。[76]
- パトリシア両津
- コレクター研究家。リカちゃん人形について詳しい解説をした。メガネをかけ、髪形と口髭は特徴的な形をしている。[77]
- 馬美人魚 熊三郎(ばびにんぎょ くまさぶろう)
- バービー人形研究家。顔はほとんどジョー山中と同じ。[78]
- メモリー戸留像(―とるぞう)
- 電子媒体記録データ学科講師。1980年代から現代までの20年間に渡る映像の記録規格の変遷について講義した。頭にビデオカメラを載せ、DVDでできた眼帯をしている。[79]
- 両津イナバウア教授
- 151巻から154巻まであった企画「両津教授の独断と偏見による何でもベスト5」の司会を務める教授。眼鏡・眼帯はしておらず、白い髪・眉毛・鬚が特徴。153巻まで3回連続麗子特集をやったために、毎回怒られる。
- 両津宇宙名人 五十六段
- その名の通り、将棋名人であり将棋監修も務める。将棋における「歩」と「と金」の解説をした。[80]
なお、両津の他に大原部長も1回だけ同様の解説役キャラクターに扮したことがある(大原大次郎#趣味参照)。
脚注
- ↑ 4巻『ガッツマン両津の巻』
- ↑ 134巻『うさぎが跳んでいった日の巻』
- ↑ 9巻『マルチ時代!?の巻』
- ↑ 95巻『最強ゲーマー両津!!の巻』
- ↑ 28巻『アンコール雪之城の巻』
- ↑ 99巻『格闘ゲーマー警官登場!!の巻』
- ↑ 14巻『わがよき友よ!?の巻』
- ↑ 78巻『空飛ぶ絨毯!?の巻』
- ↑ 114巻『警視庁“体力”代表!!の巻』
- ↑ 135巻『開催!キャラリンピック!!の巻』
- ↑ 147巻『おとしの両津!!の巻』
- ↑ 96巻『両さんの免許証の巻』
- ↑ 67巻『芸人!?ワニ公!の巻』
- ↑ 63巻『わが町・上野の巻』
- ↑ 74巻『人気漫画家を目指せ!の巻』
- ↑ 107巻『G-SHOCKパニック!!の巻』
- ↑ 135巻『家出中年両津君の巻』
- ↑ 59巻『両さんの漫画修業の巻』
- ↑ 94巻『彼女は少女漫画家の巻』
- ↑ 全話3%以下と思われる
- ↑ 97巻『アフレコ見学会の巻』
- ↑ 116巻『編集者・竜千士の苦悩の巻』
- ↑ 141巻『ゴーストドライバーの巻』
- ↑ 83巻『おそ松くんカー!?の巻』
- ↑ 1巻『早うち両さん!?の巻』。しかも撃鉄を起こしていた
- ↑ 4巻『ガンマン両津!?の巻』
- ↑ 7巻『ふるさとは遠かったの巻』
- ↑ 7巻『ラジコン決戦!の巻』
- ↑ 20巻『鋼鉄の人!の巻』
- ↑ 71巻『無加月くんのツキだめし!の巻』
- ↑ アニメスペシャル『バカンスは激しいのがお好き!?』
- ↑ 112巻『家紋ベイビー!! の巻』
- ↑ 117巻『カリスマヘアモデル両さん!!の巻』
- ↑ 119巻『両さん板前になる!?の巻』~
- ↑ 110巻『体を張ったアルバイト!!の巻』
- ↑ 98巻『インターネット駄菓子屋の巻』
- ↑ 134巻『磯鷲一族東京進出の巻』~
- ↑ 12巻『野球必勝法!?の巻』
- ↑ 41巻『両津刑事!の巻』
- ↑ 126巻『和ゲーで拓け! 悟りの世界!?の巻』
- ↑ 31巻『ホップ!ステップ!ジャンプ!!の巻 よいこむき「たこくんのまき」』
- ↑ 62巻『夢の手どり一億円の巻』
- ↑ 33巻『漫画家残酷物語の巻』
- ↑ 59巻『両さんの漫画修行の巻』
- ↑ 102巻『派出所バンド結成!!の巻』
- ↑ 57巻『文豪・両津勘吉先生の巻』
- ↑ 1巻『始末書の両さん』の巻
- ↑ 86巻『電子手帳ハッカー!の巻』
- ↑ 96巻『それぞれの夏…の巻』
- ↑ 87巻『月光刑事はもう結構!?の巻』~
- ↑ 109巻『革命刑事登場!!の巻』
- ↑ 44巻『両津和尚!の巻』
- ↑ 45巻『ハラ八分の巻』~
- ↑ 78巻『占い師!ノストラ・両津の巻』
- ↑ 82巻『最後の熱海旅行!?』の巻
- ↑ 74巻『バッカス両津!の巻』
- ↑ 46巻『ゴンドラのうたの巻』
- ↑ 129巻『怒れ!寿司神様!!の巻』
- ↑ 45巻『固い絆!?の巻』
- ↑ 76巻『浅草七ッ星物語』、83巻『この人は誰でしょう!の巻』
- ↑ 66巻『追跡200キロ!の巻』
- ↑ 80巻『肉体派マジシャン!?の巻』
- ↑ 121巻『亀有撞球倶楽部?の巻』
- ↑ 132巻『おいでませ宇宙観光の巻』
- ↑ 100巻『アロハ天国の巻』
- ↑ 82巻『スーパーエディター両津!の巻』
- ↑ 108巻『百人一首名人 両津!の巻』
- ↑ 109巻『シルバーインターネットの巻』、142巻『人生相談まかせなさいの巻』
- ↑ 57巻『両津代表取締役』
- ↑ 102巻『美少女フィギュアに超夢中?の巻』ほか
- ↑ 157巻『球技大会の巻』
- ↑ 160巻『工場に惹かれての巻』
- ↑ 133巻『疾走!両さん自転車!!の巻』
- ↑ 38巻『人形道入門の巻』
- ↑ 別冊「コミックカメダス」2001年春号・夏号、128巻『おしえて両津先生』
- ↑ 105巻『両さんの超合金講座の巻』
- ↑ 52巻『ときめき変態クラブの巻』
- ↑ 49巻『なんてったって愛ドールの巻』
- ↑ 163巻『次世代開発戦争の巻』
- ↑ 159巻『将棋刑事の巻』
関連項目
このページはウィキペディア日本語版のコンテンツ・両津勘吉を利用して作成されています。変更履歴はこちらです。 |