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2010年4月25日 (日) 12:04時点における版
性行為(せいこうい)は、男女(通常は2人)が性的欲求に従い、お互いの身体、特に性器(生殖器官)や性感帯などを刺激する行為。性交(男性器陰茎を女性器膣に挿入し射精する行為)を含むが、それ以外にも多様な行為がある。
目次
概要
性交は、典型的には 男女のキスから始まり、互いの体を愛撫し、膣への指挿入、クンニリングス、フェラチオなどの行為(前戯)を行って、興奮を高めたのち、性交(セックス・性器結合)に至るものであるが、同性間の場合や、オーラルセックスのみで完結する場合もあり、人間の性行為は様々な形態を取りうる。生殖器以外を刺激する行為も含まれる。例えば男性が女性の身体(主に乳房や乳首、尻など)を愛撫することなどである。
本来、性交は子孫を残すための本能的な行為であるが、パートナー間(同性間もふくむ)のコミュニケーションの手段として行われる場合や、快楽を伴う行為自体を目的とする場合も多い。
性行為のパターン
- 自慰(オナニー)は通常は、性行為といわない。
- オーラルセックスも性行為の一つである。
- 男性(オス)の勃起した性器を女性(メス)の性器に挿入することを性交、セックスと言う(人間以外の動物の場合は交尾と言う)。
- 性交を行う前に前戯を行う事は一般的である。それは感情的、肉体的に性的興奮を引き起こす事を目的とする。また、精神的な融和を促す。前戯を行わず性交を行うことはしばしば女性に苦痛を与える。女性は性的興奮を感ずると意思によらず膣部より愛液を分泌し、女性器は湿潤となる(愛液)。そのことで膣部の摩擦係数が減少しペニスの挿入を受容する準備となる。
- 人間や高等哺乳類では同性間で性行為が行われる事もある(同性愛)。
- 勃起したペニスを相手方の肛門(アヌス)に挿入する性行為をアナルセックスという。相手方は男子または女子である。
- 男性の同性愛者を「ゲイ」または「ホモ」と呼ぶことがある。同性愛者全体を指す英語のhomosexual(ホモセクシャル)からきた呼び方であるホモという言い方は、差別的な意味合いを含んでいるため避けられることが多い。女性同士の場合は「レズビアン」(「ビアン」という呼称が適している場合もある)と言われる。
- 3Pは3人で行う性行為の俗称(3人プレイ)。性別の組み合わせに関わらず使用する。同様に4P(4人プレイ)などという。1Pは(ふつう性行為とはいわないが)自慰の意味に使用することがある。グループセックスは4以上の人数で行う性行為を指す。性行為は2人で行うものが一般性を持つ。
- 強姦は性行為を行う意思が一方にない性行為の事である(レイプ)。その行為の成立にはしばしば肉体的な暴力が用いられ、行為を強要される者にとり、性行為は単に行為にとどまらず、自身の人格の否定と感じられる。レイプは多くの国の法律で重い犯罪とされる。ただし、レイプとなる条件には国によって違いがある。
- もっぱら金銭を目的として、性行為を行う場合がある(風俗業、売春、援助交際、アダルトビデオなど。これらの行為は国によって一部又は全部が犯罪となる場合がある)。
- また、戒律などの厳しい国においても、これらの性行為の一部について犯罪とされまたは社会的制裁を受ける場合がある。
- 性行為を行うことによって、妊娠を望んでいないのに女性に妊娠をさせてしまったり、そうでなくても性行為感染症の病気にかかってしまうトラブルがあり得る。
言葉
- 「性交」「セックス」という言葉を口にすることに抵抗感を持つ人が多く、近年、若い人の間では、より抵抗感の少ない「エッチする」という言葉がよく使われている(エッチの語源は変態(Hentai)の頭文字と言われる)。
- 夫婦同士による性交は子作りや夫婦の営みなどと言われる。
- 主に学生の隠語で、A・B・Cという言葉があった。それぞれキス・ペッティング・セックスを意味した。
- 「まぐわう」(“目交う”から来たという説あり)、「寝る」とも。「(異性と)寝る」と言う場合、しばしば性行為を伴う事を意味する。英語でもbedに定冠詞theをつけて“ベッドへ行こう”(普通の「もう寝よう」ではなく)と言った場合にこちらの意味になる。
- 性風俗などで、フェラチオなどの性交類似行為と区別して、性交そのものを「本番」と称する。
- 本来人間以外に対して使われる「交尾」を俗語として「性交」の意味で使うこともある。
- 「やる」「する」などの代動詞、指示代名詞の「あれ」(it)が性交を意味する場合もある。
- 古くは「枕を交わす」「情を交わす」といった奥ゆかしい言葉もあった。その他「肌を合わせる」「抱く」「寝る」など、性交を示す言葉は数多く存在する。
- 「聖書」の日本語訳では「知る」と言う言葉が性行為を意味する。「アダムは妻エバを知った(新共同訳聖書 創世記4章1節)」など。
生物・生理学的分野
性交
- 性交とは、勃起した男性器(陰茎)を女性器(膣)に挿入する行為を指す。膣壁と亀頭・陰茎が互いに摩擦し合い、男女とも快感が強まり、性的に興奮する。
- 挿入後に陰茎、特に亀頭を前後に動かすと、膣の周りの筋肉が収縮することで互いの性器により強い官能的刺激が加わり、さらに陰茎の動かし方が早まるにつれ、快感が高まる。(ピストン運動)性器同士のリズミカルな摩擦により、性的興奮が最高潮に達した状態をオーガズム(オルガスムス Orgasmus)といい、男性は絶頂感とともに射精し、女性も膣の収縮などの現象が起こり、エクスタシーの状態に達する。ただし男女が同時にオーガズムに達することは稀である。男性が女性器の中(膣内)に直接射精すれば、精液に含まれる精子は卵子を目指して子宮に向かい、受精すれば女性は妊娠する。(膣内射精)
- 男性は射精の直前から直後にかけて比較的簡単にオーガズムを得られるが、女性側は性交を重ねていてもオーガズムを味わえない場合がしばしば見られる。
- 動物の性交(交尾)は遺伝子の交配を行うための繁殖行動として行われ、一般に発情期がある(少数ながら例外もある)。一方、人間には発情期は特にない。繁殖行動として性交をすることはむしろ少なく、快楽を得る目的や、コミュニケーションの一つ等として様々な形態の性行為を楽しむ。避妊技術が進んだことで、手軽に性交を楽しむ男女が急速に増えつつある。
- 性行為をすると脳内より、β‐エンドルフィンという脳内麻薬が分泌される。モルヒネの6.5倍の鎮痛作用がある。それは脳を活性化し、精神的ストレスの解消に効果があり、免疫細胞の防御反応を強化する作用もある。但し、頻繁に、性行為を繰り返すと、β‐エンドルフィンにより脳細胞が破壊されてしまう恐れがある。
性交の体位
- 人間の場合、生物学的に様々な性交体位(体位)を取ることができる。現代日本では男性が女性の上から被さる形の正常位が一般的と考えられるが、文化によって差異がある。(後出)
- 哺乳類のほとんどは雌の後ろから雄が覆い被さる後背位である。人間以外では、ピグミーチンパンジー(ボノボ)、オランウータンが正常位による交尾を行うことが知られている。さらにボノボは繁殖の目的以外に、交尾を情緒的なコミュニケーションのためにも利用する。
社会学・文化人類学的分野
性交に関わる民俗
- 西日本においてはかつては夜這いという風習があった。夜間、他人の家に押し入り、未婚の女性と性交を行う行為である。複数の男と関係を持った娘が妊娠した場合、その娘はその父親として若衆宿の好きな男性を指名すればよかった。指名された男はそれを受け入れることが求められた。将来の夫婦(許婚)など双方の家族が暗黙の了解のもとに行っている場合もあった。この習慣により村の団結が強化された。
- 古くは筆下ろし、水揚げといって年頃になった若者に遊郭で実地の性教育をほどこす風習があったという。13歳など一定の年齢に達した男女に対し、大人が相手をして性教育を教えたとされる。当然、結婚まで処女・童貞を守るという発想はなかった。但し武士の娘は処女性が求められた。
- 江戸時代は、男女間の性行為は厳しい規則があった。夫婦関係にない男女間の性交は、不義密通と呼ばれ、「御定書百箇条」では不倫の現場を押さえた夫が、妻と相手の男を殺しても罪にならないとされた。この場合、女性の不貞に対しては厳しい制裁が課せられたが、男性のそれには寛容であった。但し男性の相手が人妻の場合は別。しかし表沙汰にするのは外聞が悪いということで実際には金銭で片を付けることが多かった。刑罰としては数日間晒し者にされて、遠島もしくは江戸所払いなどに処せられた。
- 西欧では領主が初夜権を持っていたと言われる(結婚した女性と初めて性交するのは新郎ではなく、領主であった)。ただし、この初夜権は、ほとんどの場合、新郎が代価として金銭などを支払うことによって領主から買い取ることが通例となっていたため、実質的には新夫に対する一種の「結婚税」としての性格を持っていたと言える。
体位
- 現代日本では男性が女性の上から被さる形の正常位(対面男性上位)の体位がその名の通り一般的と考えられているが、日本書紀巻1第4段(国産み)の第5の一書に、イザナギとイザナミは最初性交のしかたを知らなかったが、セキレイの交尾の様子を見て方法を知ったとある事から(「遂將合交而不知其術。時有鶺鴒飛來搖其首尾。二神見而學之。即得交道。」)、後背位が日本古来の性交の姿だったと考えられている。
- ヨーロッパやアジアでは後背位、対面座位、騎乗位が一般的な地域もある。
- 日本では四十八手という体位のバリエーションがある。中国でいう房中術は、単なる体位や技術ではなく、男女の「気」を高める一種の健康法という要素があるという。
ライフサイクル
低年齢での体験
- コンドームメーカーのDurex社は主要国の初体験の統計を発表している。2005年の報告では全世界平均が17.3歳、一番高いインドが19.8歳、日本が17.2歳、アメリカが16.9歳、最も低いアイスランドが15.6歳であった[1]。
- 婚前交渉が一般化した近年、初体験を済ませる年代が低年齢化しているといわれる。だがこの主張は正しくないとされる。なぜならば上述のように過去においては筆下ろしといった形で早い時期に性体験が行われていた事実があるからである。赤松啓介など一部の民俗学者はこの点を指摘している。正しくは性別、若しくは階層的な性体験に対する差が縮小しただけと考えたほうが良いであろう。妊娠、性行為感染症などに関する知識も不十分なまま好奇心で(中には金銭を得るために)行うことは将来に悪影響を残しかねないが、学校教育での性教育も、こうした事態に対してうまく対処できていないのが実情である。
- 早期の性行動に関しては様々な調査があるが、2005年の木原雅子らの全国高等学校PTA連合会の約1万人を対象にした調査では高校3年では男子30%、女子39%が経験済みと答えている[1]。また、2002年の東京都内の生徒約3000人の性調査によれば、高校3年の男子の37.3%、女子の45.6%がセックスを経験済みと答えている[2]。これを理由に性の低年齢化が都会を中心に行われていると主張される場合もある。だが、この指摘も正しくない。もともと性行動に関しては地域差が見られ、青森県などの地方は特に初体験年齢が低いと指摘される。宮台真司は地方都市の青森市のテレクラでハントを試みたのだが、少女に特別の付加価値が付かなかった事を『まぼろしの郊外』で指摘している。また、青森市出身の畑山隆則はこの件に関し寒いからだという話を述べている。データでも、群馬県のぐんま思春期研究会の2000年の約6000人を対象にした調査では高校3年の男子46.1%、女子42.2%が経験済み[3]、2000年の秋田県性教育委員会の男子197名、女子264名を対象とした調査では高校3年で男子47%、女子50%が経験済みと出ている[4]。しかも、これらは都会の調査より早い時期に行われた調査である。
- また、避妊や性行為感染症防止対策しながらも早く初体験を済ませることを同年代の者に誇り、そうでないものを見下したり、コンプレックスを感じさせるような風潮が見た目上あることが問題視されることもある。キンゼイ報告によれば性体験の早さと、学歴・所得には明らかな反比例の関係がある。しかし、早期の性行動を行ってしまった人間は実際にはレトロな考えを持ちやすいことが分かっている。実際のところ、そういった考えは周囲から見てそうなのであって、本人が意図していることは少ない。アメリカ合衆国で性教育バッシングを行っているのが児童性的虐待の被害者であったりする背景にはこうした事情がある。
- なお、異性の性器を幼児のうちから見る者もいる。日本では母や父が異性の子と風呂に入ることは一般的であるし、異性の兄弟(姉妹)がいる場合は、風呂上がりなど、全裸になる時に見るのが大半である。発達心理学の観点からは、幼児期を過ぎた男女は互いに性的羞恥心が生まれ、性器・女児の胸を隠すようになり、恋愛している異性以外へは性器・女児の胸を見せたり接触を避けるようになるとの解釈が一般である。特に物心ついた段階で本能的に女性の男性に対する忌避感情が生まれるとするのが一般である。又、異性の兄弟がいなくても、他人(級友達)のものを見る事がある。子供の恋人同士の性行為は、第一次性徴期の恋人同士なら、キスをしたりする程度が大半であるが、第二次性徴期の恋人同士になると、年齢と共に変化(成長)する異性の体(性器・陰毛・女性の乳房など)にも興味を持ち始め、キスだけでなく、お互いの裸体を見せ合ったり、愛撫、性交(避妊や性行為感染症防止対策はするが)するものが出てくる。又、どの年代でも、キスは健在のようだ。
性被害との関連
- 13歳未満(プレティーン以下)の女性と性交すると強姦罪に問われるが、成人と18歳未満の児童の性交を取り締まろうとするいわゆる「淫行条例」(例:東京都青少年の健全な育成に関する条例)が各都道府県で制定されている(成人女性と高校生男子の行為が摘発された例もある)。余りに低年齢の性のモラルが乱れているとして、例えば条例を改正し規制をさらに強化しようとする動き(東京都)、18歳未満の児童同士の性交も同様に取り締まるべきという意見もあるが、本来個人のプライバシーの領域である性に大人のエゴで行政が干渉することを批判する意見もある。また、18歳未満の児童に成人を誘わせて性交させ、後に淫行条例での被害届を示唆して金銭を喝取する事例もある。
- 一方で沖縄県などの地域では望まざる初体験が少なくないことも指摘される。沖縄米兵少女暴行事件など、沖縄県では米兵等による強姦が行われており、その影響もあって他の地域に比べると異様に性被害率が高くなっている。1972年の本土復帰以降米兵による強姦の発生は明るみに出ているだけでも120件以上に上る。また沖縄タイムスの1999年の調査報告では沖縄県の大学生に対し調査をとったが、強姦・強姦未遂に絞っても全体女性の15.3%、男性は2.7%という数値が弾き出されるという事態が起こっている。
近親者との性的体験
- 人類学的にはインセスト・タブーは全人類普遍的であることが報告されている。ウェスターマーク効果といわれ、イスラエルのキブツに対する研究、あるいは台湾のシンプアの研究から、たとえ兄弟でなくても幼い時期に社会的接触の多かった男女間は成長して互いに距離をとるようになり恋愛感情が生まれにくい事実が分かっている。ただし、この理論にはある問題があり、所謂「長期的な目で見た場合」そのような感じであると言うのであり、短期間の性行為ならば起こりうる可能性を否定できない。キブツを調査していたメルフォード・スパイロは思春期に強く感情が抑圧されるためにウェスターマーク効果のような現象が起こることを指摘している。
- 近親相姦のタブーが実際にはさほど機能していないことを示す説得力がある証拠は、性的経験・性的虐待を調査した結果として出た近親姦の発生率調査であろう。アメリカ合衆国では例えばキンゼイ報告では5.5%の女性が近親者による性虐待(うち実父・継父が1.0%)を報告し、フェミニストのダイアナ・ラッセルのサンフランシスコにおける1978年の930人の女性を対象にした調査は18歳までに16%が近親者と体験し、社会学者デイビッド・フィンケラーの1978年の大学生を対象にした調査は男性の10%、女性の15%が兄弟姉妹と体験しているなど、様々な調査報告がある。日本ではデータはアメリカに比べると少ないのであるが五島勉の『近親相愛』(1972年)によれば、女性1229人中4.7%が近親姦あるいは未遂の関係にあったと述べられている。
- なお、前述のフィンケラーの兄弟姉妹間の近親姦調査では体験年齢が鍵を握る事が分かっている。九歳以降ならば性的自尊心は強くなる事が多いが、九歳以下の場合性的自尊心が低くなってしまう事が多い[2]。
- アメリカ合衆国では1970年代に近親姦を違法とする法律の撤廃を訴え、近親愛を認めるべきという意見もあったが、子供への性虐待の可能性に目が向けられたため、そのような発言は反発を受けていた。この問題は現在もしばしば話題にされる。
性交と結婚
- 結婚制度は性交を社会的に管理する役割を持っている。本能のままに行動していては、子の養育などの責務を果たさない者が増加するおそれがあり、夫婦間の結びつきを強め、家族機能を保障するものである。
- 結婚しているにもかかわらず、他の異性と性交をすることを姦通、やや遠まわしに「不倫」という。結婚している女性が別の男性と性交を行った場合、姦通罪に問われる国もある(例:韓国、第2次世界大戦までの日本)。 但し韓国の姦通罪は男女共に罰せられるが,日本の旧刑法の姦通罪の場合、罰せられるのは女性のみであった。
- 夫婦がどの位の頻度で性交を行うかは個人差もあるが、国によっても差異があるようである。Durex社のGlobal Sex Surveyでは日本人の性交回数は国際的に比較して少ないとされている。近年は性交がほとんどない夫婦をセックスレス夫婦と呼ぶことも多い。厚生労働省の調査によると、1ヶ月以上性交渉のない夫婦をセックスレスとみなした場合、日本の夫婦のうち実に32%までもがセックスレス状態にあるとの事である。但し精神的なつながりが日本の夫婦において希薄との統計的な資料は存在しない。
集団生活における性行動
- 男女が一緒の集団生活では、一般に性行為は禁止されるのが一般である。なぜならば男(女)性同士で女(男)性を取り合うことにより集団間に葛藤が生じるからである。一般に遠洋航海を行う艦船内や南極観測越冬基地内では男女の恋愛が起きないように指導されている。
- 太平天国の乱では男女間の恋愛はご法度であったが、長征中の中国共産党では一般に恋愛は自由であった。このことから集団内の恋愛や性行動が集団の機能に与える影響は様々な解釈が存在する。
高齢者の性
- 高齢社会を迎え、高齢者の性も注目されている。高齢者同士でも、男女同士が性的魅力を感じたり、性行為を行うことは、決して珍しい事ではなくなっている。一般に閉経後は妊娠の心配がなくなるせいか女性の性欲は強さの増加傾向が認められている。老人の場合、性交までいかなくても、抱き合うことやクンニリングスやフェラチオで性的な満足が得られるが、老人介護施設内では、入所者同士の恋愛問題が深刻な管理対策となっている。施設では比較的プライバシーを守れる恋愛が自由に出来る場合は、生き甲斐を感じて自立性が高められるので、近年は施設の見直しもあらわれている。しかしながら他の入居者の嫉妬を受け人間関係が上手く行かなくなることもあると言われる。
その他
着衣の有無
- 現代では性交を行う時は全裸になるのが一般的であるが、文化によっても異なる。プライバシーの保てない住宅事情から日本でも第2次世界大戦前は一般に、裸になる方が珍しかったという。日本では夫婦が子供を挟んで川の字になって寝ることが多く、子供が目を覚まさないように気を付けながら男女の愛情を確認した。このため、子供が目を覚ましたとき明らかに両親の性行為が分かるような行動を避けたものと思われる。また、時間のないときや第三者に見つかるおそれを伴う場合は、下半身のみ出した状態などで行うことがある。この点着物は都合の良い服装であった。
- 但し現代においては、制服(学生服やその他職業制服)やドレスなどの衣装を身にまとい性行為を楽しむ者も少なくない。性的興奮を強調させる、官能的なデザインのネグリジェや下着なども好まれている。フェティシズム#様々なフェティシズム・パラフィリアも参照のこと。
セックス時間
- 全世界で26%のシェアを持つコンドームメーカーのDurex社は主要国のセックス時間の統計を毎年発表しているが、その調査報告によれば、アメリカ19.7分、ドイツ22.2分、スペイン21.7分、イタリア20.1分、最長はイギリスの22.5分で、最短はタイの11.5分であり、全世界平均は19.7分であり、日本は19.5分である[5]。ただし、この統計はペニスを挿入してからフィニッシュまでの時間である。アメリカなど世界的には丹念に愛撫を行った後のセックスであるため、実際にはこの統計より長いセックス時間となっていると推測されているのだが、日本ではそこそこの愛撫ですぐにペニスを挿入するためそのままの時間である可能性が高い。
人前での性行為
通常、性行為は自分とパートナー以外の第三者に見つからない場所で行われるが、第三者に見つかるおそれのある場所や、あえて第三者の前で行われる場合もある。(一般には変態性欲の現れとみなされるし、公然での性行為は、法的には犯罪である。刑法 第23章 第174条 公然猥褻罪参照)
- 第三者に見つかるおそれのある状況として、自動車内(カーセックス。「カックス」と略す場合もある)、夜間の公園、山奥、海岸、路上などの野外(青姦)、カラオケボックス、混浴の温泉、会社の倉庫や非常階段などで行う場合が考えられる。この他に自宅であっても第三者が家の内にいる場合も含まれる。
- あえて第三者の前で行われる状況としては、何らかの金銭目的の場合や、同好の士が集団で行う場合などが考えられる。
- ストリップ劇場で「白黒ショー」と称して、男女の出演者(プロ)が性交の様子を見せることがある。あくまでショーであるため、男性は射精をしないという暗黙のルールがある。また「生板ショー」と称し、希望する観客と踊り子に舞台上で性交を行わせることがある。生板の場合、客は避妊具着用のうえで射精してもよい。(昭和47年~昭和60年迄はよく見られたが、昭和60年の新風営法施行により取締りが厳しくなり、現在は都会の劇場では、ほとんど行われていない。)
- アダルトビデオの撮影はカメラ・監督・照明・メイクなど数人のスタッフの元で行われる。慣れない男優の場合、うまく勃たないこともある。また、電車の中や公道上など野外で撮影されたアダルトビデオがある。(AV女優の清水あり紗など、現行犯逮捕された事例もある)
- まれに社会に対する抵抗・抗議などを示すため、公共の場所で行う者もある。
- 同好の者が集まって、大人数で性行為を行うことがある。(グループセックスを参照)
- ホームレスの夫婦が公園などで行うことがある。
出典
- ↑ 性感染症の早期予防教育を
- ↑ 思春期の性の危機
- ↑ 家庭・家族の意味を再考する
- ↑ 山口県医師会報(69ページ目)PDF
- ↑ 「性技の達人」ISBN 4-522-47568-3
関連書籍
関連項目
- ベッドシーン
- 交尾
- セックス
- セックスシンボル
- エッチ
- 愛情表現
- 性のテクニック一覧
- 性的ロールプレイ
- 年齢差と性行為
- オーラルセックス
- キス
- 前戯・後戯
- 顔射
- 四十八手
- 単性生殖
- ビデ
- 妊娠・避妊
- 性行為感染症(STD) - 性病
- オナニー (マスターベーション)
- オルガスム
- 性科学(親分野)
- サディスト・マゾヒスト
- 近親姦
- 子供の性
- ファック
- コンドーム
- ポリネシアン・セックス
- 童貞・処女・ヤラハタ
- 性的興奮
- カーマ・スートラ
- 売春
- 本番
- レイプ
- セックスフレンド
- 肉便器
- ヤリチン・ヤリマン
- アダルトビデオ