第二次性徴
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第二次性徴は、体全体での生物学的性差である。性的に成熟する過程で雌雄の形態の差を生じる現象は性的二形といわれ、多くの生物に見られる。人間においては、当初は第一次性徴のみの外形的性差が見られ生殖能力は持たないが、それ以降はその発達成熟に伴って、第二次性徴が発現し、生殖能力を持つようになる。第二次性徴の発現が始まり、子供から大人の身体に変化している期間を思春期と呼ぶ。本稿では主に人体について記述する。
生理[編集]
第二次性徴が発現する2年前よりLH-RHの脈動的分泌の振幅が増大し、視床下部からの性腺刺激ホルモン放出ホルモンの増加が生じ、それによって下垂体より性腺刺激ホルモンが分泌される。これによって男性では精巣が発育し、女性では卵巣が発育し、それぞれ精巣からはテストステロンやアンドロゲンが、卵巣からはエストロゲンが分泌されて生じ第二次性徴が発現する。染色体異常や性分化疾患、内分泌器系の異常などがある人は、正常な性徴が見られない場合がある。
発育[編集]
男女とも第二次性徴が現れる時期、順序、見た目、発達具合などには個人差がある。男性と女性とでは、女性の方が第二次性徴の発現が始まる時期が早い。
第二次性徴の発現が始まるのは、早ければ男性が9歳、女性が7歳7ヶ月から、遅くとも男性が13歳(ローティーン)、女性が11歳11ヶ月(プレティーン)、平均して男性が11歳6ヶ月(小学校高学年)前後、女性が9歳9ヶ月(小学校中学年)前後からである。肥満の人は早くなる傾向である。