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『ハヤテのごとく! 』(サブタイトル:Hayate the combat butler)は、畑健二郎によるギャグ漫画およびそのメディアミックス作品。現在週刊少年サンデーにて連載中(第1話と第2話は2004年45号に掲載[1])で、単行本は2008年7月現在16巻まで発刊中。単行本の累計発行部数は800万部を超える[2]。
なお、作中登場人物の一人である西沢歩については、作中では主に「西沢さん」の呼称が用いられるが、本項では以下「歩」と表記する。
目次
概要[編集]
編集部は主人公の少年の職業から、「執事コメディー」と称している。ただし、学園物の要素も多く混ざっている。これは、当初執事漫画として読者に受け入れられるか不明であったため、読者への反応を良くするために行われた設定である。
2007年45号で連載3周年を迎えた。作者は今まで一回も休載したことがなく[3]、2008年8月終了時点でもこの記録は続いている。なお、作者はWebサンデーでも毎週バックステージを更新している。
2007年度(第53回)小学館漫画賞少年向け部門最終候補作品となった(他は『魔人探偵脳噛ネウロ』、受賞作『ダイヤのA』)。
読切版『ハヤテの如く』[編集]
週刊少年サンデー2004年10号に32Pの特別読切『ハヤテの如く』が掲載された。内容は連載版第1話と第2話のプロトタイプだが、連載版とは設定が微妙に違っていた。また、27ページ目に『こちとら「ときメモファンド」の借金で首も回わらねぇんだ!!!』という台詞があり、コナミから抗議を受けた(同誌2004年13号に謝罪文を掲載)。この読切版は2007年6月に発売された公式ガイドに該当部分を修正する形で収録された。
あらすじ[編集]
公立高校に通う平凡な高校1年生(連載開始時)、綾崎ハヤテは、非常にギャンブル好きで放蕩癖のある両親を支えるため、アルバイト漬けの毎日を送っていた。しかし2004年(作品世界内)のクリスマスイブ、1億5680万4000円(作中では一億五千万に省略されることが多い)の借金を作った両親は、ハヤテに全ての借金を押し付けて消えてしまった。
借金を取り立てる鬼武者ノ小路系ヤクザ(アニメでは、とっても親切な人たち)に追い回され困りきったハヤテは、近くの公園にいた少女を誘拐して一攫千金を目論むものの、恋の告白と勘違いされるような脅し文句を少女にかけてしまった上、さらには、少女の誘拐をたくらむもう一組の犯人たちから、劇的な救出劇を演じてしまう。
ハヤテに一目惚れしてしまった少女、三千院家令嬢の三千院ナギは、綾崎ハヤテを執事として雇い、さらに巨額の借金を肩代わりする。こうしてナギを守るため、そしてナギに借金を返すため、借金執事・綾崎ハヤテの日々は始まった……。
登場人物[編集]
以下の人物は個別項目を参照。
- 綾崎ハヤテ
- 三千院ナギ(彼女の書いた漫画の登場人物も記載)
- マリア
- タマ
- 愛沢咲夜
- 鷺ノ宮伊澄
- 橘ワタル
- 貴嶋サキ
- 牧村志織(彼女が製作したロボットも記載)
- 西沢歩
- 桂ヒナギク
- 桂雪路
- 瀬川泉
- 花菱美希
- 朝風理沙
主な舞台[編集]
三千院家[編集]
- 三千院家別宅
- ナギ達が住む洋風の屋敷。屋根の色は赤(ショートアニメ版では緑)。使用人嫌いのナギがマリアやハヤテ、クラウス以外の使用人と顔をあわせなくて済むようつくられている。敷地が練馬区の65%を占めるともいわれ[4]、敷地内に遊園地(ナギナギランド)があるなど常識外とも言える大豪邸ではあるが、三千院家の中では特に小さいものとなっている。
- 至る所に監視カメラが設置されて、警備ロボットの警備8801や黒服のSPが多数配備されている。動物で構成された三千院SPアニマル部隊も存在する。
白皇学院[編集]
ナギたちお金持ちの子女が通う日本有数の私立の進学校。理事長は葛葉キリカ。偏差値65以上。初等部から高等部までのエスカレーター式。編入や飛び級をしている一部の生徒は学院の名誉に貢献する義務があるとして期末テストで高得点を取らなければ厳しい処分がある。試験問題自体外国語の数学など、高校では考えがたいレベルである。校則で女子はセーラー、男子はスーツ&ネクタイの制服着用となっているが、ハヤテなど執事は執事服で、伊澄は和服で通学している。生活面で特に厳しい規則はなく、他校に通う咲夜はおおらかな校風と感じている。また1年に1回、最優秀生徒への銀時計の授与もある。白皇の教師に採用される大きな要素は『生徒と問題を起こさないこと』[5]である。住所は「東京都杉並区ほぼ全部」となっている[6]。
ちなみに白皇学園の飛び級のタイトルホルダーは、10歳で入学し13歳で卒業したマリアである(同時に年に1回、最優秀生徒に送られる銀時計を3つも持っている)。
- 校地
- 敷地は初めてならばほぼ確実に迷う程広く、そのため、構内移動用の路面電車が敷設されている(アニメのみ登場)。ハヤテらの教室がある西館の他、部活動用の施設や幽霊が出ると噂のある旧校舎、コロシアム[7]、採石場[8]など多数の建物や設備がある。また豊かな森林が生い茂っていて、崖や吊り橋もある。学園を見渡すことが出来る時計塔の最上階には生徒会室がある。
- 雪路が宿直室に住み込んでいる。また、黒服のSPらしき人物が警備を行っている。
- 生徒会
- 現生徒会長はヒナギク。副会長は霞愛歌、書記は春風千桜。下っ端の役員に瀬川泉・花菱美希・朝風理沙がいる。歴代の生徒会長でも1年生で生徒会長になっているのは、マリアとヒナギクだけである。将来、日比野文が生徒会長になるという設定がある[9]。学校運営についてかなりの仕事が任されるため、仕事の量は多い。
- 学院の中央にそびえ立つ時計塔は「ガーデン・ゲート」と呼ばれ[10][11]、ナギの屋敷を含めた近隣で最も高い建物であり、霊の強力なパワースポットでもある。時計の真下の部分に「天球の間」[10]という生徒会室があり、エレベーターで昇る。その景色は絶景で、新宿と思われる超高層ビル街が近くに見える。規則上は生徒会のメンバーしか入れないが、生徒会のメンバーからOKをもらえば普通に入ることができる(このルールは千桜曰くあくまで無闇に塔の中に生徒が入らないようにというだけの規則であって、大して厳しい規則ではないらしい)。
- 動画研究部
- 動画を観て楽しむ部で、生徒会3人娘が所属している。略称はYou Tobe(ユー トーベ)。現部長はワタル。ナギとハヤテも参加している。楽しむ動画を撮影することはあっても、映画を作るのではなくあくまで動画を楽しむ部。初代部長は牧村で、元は可愛い女の子(おもにマリア)の動画を撮ることを目的としていた。小説版第1弾で部室は全壊した。
五つの伝統行事[編集]
非常に危険なため長い間封印されてきた。優勝すると賞金が出るものもあり、五つの伝統行事の賞金総額は1億5000万円。「マラソン自由型」「ヒナ祭り祭り」「大演舞会」[12]が確認されている。
- マラソン大会
- 2004年度は2月1日に開催。自由参加で5つのコースから自由に選択できる。最短は500m。2004年度は特別に「白皇学院五つの伝統行事」に数えられる第6コース「マラソン自由型」が行われた。
- マラソン自由型
- 2004年度のマラソン大会にて葛葉キリカの意向により復活した、優勝は愚かゴールすることさえ難しいという過酷な競技。参加は自由。優勝賞金は500万円。
- 自由(フリーダム)の名の下に、ゴールに辿り着くためなら手段を問わない。一人が遭難しても一人が助けを呼びにいけるように2人1組での参加だが、揃ってゴールする必要はない。
- コースは白皇学院敷地一周。随所に罠が仕掛けてある。5つのチェックポイントさえ通ればコースは自由。第1チェックポイント以降はバラの花を胸に付けて走り、そのバラが散ったら負けになる。『チェックポイントさえ通過すればメインコース以外の道を使用しても良いですが、安全は保障しかねますので、個人の責任でお願いします。』『マラソンコースの途中にある施設を破損、または破壊した場合、損害賠償を請求します。』という注意事項がある。
- 2004年度の1位は雪路・京ノ介組、2位はナギ・ハヤテ組だった。
- ヒナ祭り祭り
- 毎年3月3日に行われる。雛祭りをさらに祭る物で、縁日が大規模に催される。バレンタインの逆で、男が女を誘って一緒に踊って思い出を作る。期末試験で赤点(=35点以下)を取って退学になる人の最後の思い出作りらしい。2004年度はヒナギクの誕生日パーティーも盛大に併催された。
その他の行事[編集]
- 高尾山ハイキング
- 白皇学院のオリエンテーション。学年が進んでクラス替えがされるときに、新しいクラスの親睦を深めるために行われる。2005年度は4月10日に開催。翌日は安息日のため休みになる(体力のない生徒が多く、大半が筋肉痛で使い物にならないため)。
登場した場所[編集]
- レンタルビデオタチバナ新宿本店
- 新宿にある、ワタルが店主を務めるビデオレンタルショップ。最寄り駅は中野坂上駅。不況で壊滅状態にある橘グループの最後の砦。2階建てで、1階がレンタルビデオショップ、2階がワタルとサキの生活場所となっている。主にレジにはワタルがついており、商品陳列はサキが行う。棚には、一般用と市場で流通していないレア物ビデオ「ワタル専用(ワタルが自分で録画、収集した物で通常のレンタル対象にはなっていない)」などがある。18禁ものもある。ハヤテやナギ、西沢姉弟、ワタル目当てのシスター・ソニアなどが常連。ワタルの部屋にはサキさんグッズがあふれている。
- 負け犬公園/負犬公園
- ハヤテがナギと出会った場所であり、マリアや伊澄と出会った場所でもある。作中では「負け犬公園」と「負犬公園」の2パターンの表記があるが、「負け犬公園」と表記されることが多い。
- 銀杏商店街
- 商店街。「喫茶どんぐり」などの店舗があり、高さ100mを超える大観覧車「銀杏大観覧車」がシンボルになっている。
- 喫茶どんぐり
- 銀杏商店街にある喫茶店。マスターは加賀北斗。ヒナギク・ハヤテ・ナギ・歩のバイト先。
その他[編集]
- 財力
- 三千院家が飛び抜けており、それ以降鷺ノ宮家、愛沢家、大河内家、東宮家、花菱・瀬川・朝風家、桂家、橘家、シスター・ソニア、牧村、その他、ハヤテ、雪路の順に多い(雪路とハヤテはマイナスである)[13]。なお、生徒会メンバーでは霞家が一番の金持ちである。
- 執事
- 作中の「執事」は「戦闘執事(コンバットバトラー)」、「超人」と同義であるとされ、「飛ぶ能力」が備わってたり「必殺技」を持っていたりする。また,執事には「神出鬼没」のライセンスがデフォルトで備わっているらしい。
- ハヤテは「執事」として雇われはしたものの、作品中では従僕や下級使用人としての仕事が多い。(執事の仕事についてはバトラーを参照。)
- アニメではヒナギクや学館組の柏木が臨時執事となって他家の執事を次々と破っており、執事の超人ぶりは多少薄れている。
- 作中の日付
- 物語は2004年12月24日(クリスマスイブの夜)から始まっている。作者はMicrosoft Excelを用いて綿密な物語のスケジュールを管理しているが、現実世界との時代考証は無視している。しかし、ミスも確認されている[14]。
備考[編集]
- 本作では、他のアニメやゲームなどのサブカルチャー的作品を、容易に推測できる伏字などで取り上げる内輪受的なギャグ手法がよく用いられる(「ガン○ム」など)。1話完結を基本とするが例外も少なくない。「数日後…」などといった描写を一切使用せず、物語内での時間経過が明確なのも特徴[15]。ちなみに、なぜ作品世界内の時間軸が明確なのかという理由は、「ロボも魔法もなんでもありの漫画なので漫画内の時間軸だけはしっかりしようというコンセプト」からである[16]。
- 2006年46号で連載100話を達成したため、第1巻のナギのプロフィールでの公約通り、ナギの漫画『世紀末伝説マジカル☆デストロイ』がこの号に掲載された。作者自身は1週分の丸々16ページの全部でする予定だったが、「100話を越したら」という言い方だったと指摘されたことなどから、計6ページに縮小された。また2007年6月に発売された『ハヤテのごとく! 公式ガイドブック』には同作がアニメ化された設定で掲載されている。
- 畑の師匠である久米田康治の『かってに改蔵』の連載終了で抜けた「週刊少年サンデー」で連載されたため、久米田によくネタにされる。
- 本編でストレートにSEGAネタを出しているが、畑が兄(チーム:ソニックのディレクター)を通して正式に許可を取っているため、版権問題は発生していない。
- 2007年2・3合併号に掲載された第108話(第11巻第1話)は、「週刊少年サンデー」の誌上企画のタイアップとして作成された。この誌上企画は『誌面の漫画のうち数作品に隠れている、サンタ衣装の江戸川コナンを探す』というものであった。そのため、「それは先日30周年を迎えたあのこち…」とハヤテにツッコませ、この誌上企画そもそもが週刊少年ジャンプ2006年42号の「両さんを探せ!」の二番煎じ企画であるかのような自虐的ネタを匂わせていた。また、同話ではこのネタを意識して、両さん(両津勘吉)を「30th」の文字ともに登場させている。
- 2007年、第25回次世代ワールドホビーフェアにて、書き下ろしの4枚組テレホンカードやクリアポスターが発売された。カードの台紙には4コマ漫画が描かれている。
- 上記ときメモファンドの因縁があったにもかかわらず、TVアニメではコナミがスポンサーとなり、ゲーム化も行っている(後述)。
- 2007年10月16日から10月28日の間、秋葉原の特定の店舗で本作の単行本・グッズを購入した者を対象とした人気投票「ハヤテのごとく!キャラクター人気投票 in 秋葉原」が開催された。2008年3月21日発売のドラマCD3に、投票結果で1位になったナギのキャラクターソングが収録された。2位以降の結果は公式サイトを参照。
- 2008年4月17日から5月16日の間、日本橋の特定の店舗で本作の単行本・グッズを購入した者を対象とした人気投票「ハヤテのごとく!キャラクター人気投票 in 大阪・日本橋」が開催された。投票結果は公式サイトを参照。
書籍[編集]
累計発行部数は800万部を突破した[2]。
漫画[編集]
- 第1巻 ISBN 4-09-127271-1 2005年2月18日刊行
- 第2巻 ISBN 4-09-127272-X 2005年6月16日刊行
- 第3巻 ISBN 4-09-127273-8 2005年8月8日刊行
- 第4巻 ISBN 4-09-127274-6 2005年11月18日刊行
- 第5巻 ISBN 4-09-120030-3 2006年1月14日刊行
- 第6巻 ISBN 4-09-120128-8 2006年3月17日刊行
- 第7巻 ISBN 4-09-120417-1 2006年6月16日刊行
- 第8巻 ISBN 4-09-120580-1 2006年9月15日刊行
- 第9巻 ISBN 4-09-120696-4 2006年12月16日刊行
- 第10巻 ISBN 978-4-09-121007-4 2007年2月16日刊行
- 第11巻 ISBN 978-4-09-121029-6 2007年4月18日刊行
- 第12巻 ISBN 978-4-09-121157-6 2007年7月18日刊行
- 初回限定版 ISBN 978-4-09-159049-7
- 第13巻 ISBN 978-4-09-121197-2 2007年10月18日刊行
- 第14巻 ISBN 978-4-09-121268-9 2008年1月12日刊行
- 第15巻 ISBN 978-4-09-121338-9 2008年4月18日刊行
- 第16巻 ISBN 978-4-09-121427-0 2008年7月11日刊行
- 特典・備考
- 第1巻の発売時からアニメグッズ専門店(代表はアニメイトとゲーマーズととらのあな)などで、各巻各店によって違う購入特典が付いている。
- 第11巻の発売はアニメが放送開始されてから数週間ということもあり、アニメ開始のお祝いとして、本屋でも購入できる初版限定の封入特典としてキャラしおり一枚(ハヤテ、ナギ、マリア、ヒナギクのどれか一枚がランダムで)ついた。
- 第12巻には初回限定版があり、特典として店内宣伝ポスターとして描かれた短編漫画5作などが掲載された16ページの「ハヤテ名作劇場」がついてきた。
- 第14巻第8話より新年度(2005年度一学期)が始まった[17]。ちなみに、同巻には一コマだけ連載時と挿し替わったコマがある[9]。
- 第15巻第2話のラストが別の漫画とモロかぶりになったため、止むを得ず変更した[18]。同巻のおまけページには変更前のラストも掲載されている。
その他[編集]
- 少年サンデー公式ガイド ハヤテのごとく! ISBN 978-4-09-121115-6 2007年6月18日刊行
- 原作の公式ガイドブック。
- ノベライズ 小説を参照。
- ハヤテのごとく! 公式BOX ISBN 978-4-09-159056-5 2007年11月16日刊行
- 完全限定生産のアニメ版の公式ガイドブック。豪華付録として、ナギがいらなくなったという白皇学院校章のピンズ、ヒナギクのネーム入り白皇学院学校指定Tシャツ(体操着)、ハヤテに関するものがつく。
- ハヤテのごとく! 使える?シールブック1 ISBN 978-4-09-179023-1 2007年12月27日刊行
- ハヤテのごとく! 使える?シールブック2 ISBN 978-4-09-179024-8 2007年12月27日刊行
- 上記2点は「まんが家バックステージ」で使用されたイラストなどのシール、イラスト入り付箋紙が入った冊子。
メディアミックス[編集]
テレビアニメ[編集]
ドラマCD[編集]
インターネットラジオ[編集]
小説[編集]
すべてガガガ文庫レーベル。
- 第1弾『ハヤテのごとく! 春休みの白皇学院に、幻の三千院ナギを見た byハヤテ』(2007年5月24日刊行、著:築地俊彦、原作・イラスト:畑健二郎)ISBN 978-4-09-451009-6
- 本作の特徴
- バックステージVol.129 2007年5月2日 にこの作品の制作秘話が掲載。
- 舞台設定は下田旅行編が終わったあとの話である。
- 本編でやるべき重大なイベントを所々で書いてしまっていて、筆者・築地が後書きで反省をしており、また原作者の畑はパラレル扱いしている。
- しかし動画研究部部室が破壊されたことは正史扱いで、この作品で描かれた時間分は原作では空白となっている(第12巻第7話〜第9話では2005年3月14日になっているが、同巻第10話では同年3月26日になっている)。
- 第2弾『ハヤテのごとく!2 ナギが使い魔!? やっとけ☆世界征服』(2008年3月18日刊行、著:築地俊彦、原作:畑健二郎、イラスト:畑健二郎・兎塚エイジ・白身魚・むらたたいち)ISBN 978-4-09-451056-0
- 本作の特徴
- 舞台設定は高尾山ハイキング編が終わったあとの話である。
ゲーム[編集]
カードゲーム[編集]
コナミデジタルエンタテインメントから本作のトレーディングカードゲームが発売されている。全てのカードがキャラクターカードとなっており、カードのイラストはほとんどがライトノベルの挿絵などを手がけている複数のイラストレーターによるもの。ルールや用語などは同社の代表的商品遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズと酷似している(アニメでもそれを交えたパロディーもある)。パックの絵は、カードのイラストも描いているヤスが手がけている。
- 第1弾『絶叫!海辺でサマーソルトキック!!』 - 2007年8月9日発売
- テーマは「バトル」。エントリーボックスに畑健二郎書き下ろし「ナギ」カード、ブースター1ボックス購入特典に「ハヤテ」カードが同梱。
- 第2弾『湯けむり!あきらめきれない温泉卓球!』 - 2007年10月11日発売
- テーマは「秋」。エントリーボックスに畑健二郎書き下ろし「マリア」カード、ブースター1ボックス購入特典に「ヒナギク」カードが同梱。
- 第3弾『アウト?セーフ?真冬のゲレンデ野球拳!!』 - 2007年12月20日発売
- テーマは「冬!着替え!!チラリズム!?」。エントリーボックスに畑健二郎書き下ろし「ヒナギク」カード、ブースター1ボックス購入特典に「ナギ」カードが同梱。
- 第4弾『パジャマ!寝起きで百烈まくら投げ!!』 - 2008年3月13日発売
- テーマは「春、寝起き、パジャマ」。エントリーボックスに畑健二郎書き下ろし「伊澄」カード、ブースター1ボックス購入特典に「ヒナギク」カードが同梱。
- 第5弾『初鰹!プールサイドでフィッシュオン!!』 - 2008年6月19日発売
- テーマは「初夏」。エントリーボックスに畑健二郎書き下ろし「歩」カード、ブースター1ボックス購入特典に「マリア」カードが同梱。
以下はカードゲームの遊び方について記載している。
- 1.基本的なゲームルール
- プレイ人数
- TCG「ハヤテのごとく!」は1対1で戦う二人用ゲームである。
- デッキの作り方
- プレイヤーは3種類(下の説明を参照)のカードを自由に組み合わせて1デッキ(40枚)またはハーフデッキ(20枚)のカードの山を作成する。この際ゲームを始める前に、40枚のカードをよくシャッフルして、裏返しにしプレイマットの「DECK」(自分のデッキを置く場所)に置く。
- カードの種類
- B CHARACTER(バトルキャラクターカード)
- ゲームの基本的なカードである。このカードのパワー(左上の端にある数字)の大きさによって勝敗が決まる。
- C CHARACTER(コスプレキャラクターカード)
- バトルカードをパワーアップさせるカードであり、負けない限り試合終了まで使える。なおバトルカードと同一のキャラクターにしか使えない。
- S CHARACTER(サポートキャラクターカード)
- ゲームの展開で自分のカードの戦いを補助する役割のカードである。1ターンに付き1回のみ使用でき、ターン終了時にプレイマット内にあるTRASH(捨場)に移される。
- 2.勝利条件
- 相手のライフを0にする。
- 通常各プレイヤーは30のライフ(上限は各々好きなように決めてよい)を予め保有し、そのライフポイントをDS、PS(カードの左下の端にある数値、下の文の説明で参照)の数字に応じて減らし、ライフが先に切れたプレイヤーが敗北し勝敗が決まる。
- デッキ切れ
- デッキが0枚になって、自分のターンでカードを引くべき時にカードが引けなくなったプレイヤーは敗北する。
- 3.ゲームの主な流れ
- ゲーム開始時に先攻後攻を決め、まず自分のデッキ(40枚の手札)の中から6枚のカードを引く。
- お互いのターンを交互に繰り返す。そのターンは以下の5つのフェイズ(段階)によって構築。
- ドローフェイズ
- この段階でまず自分のデッキの一番上にあるカードを一枚引く。
- ファーストメインフェイズ
- バトルフェイズ前の準備段階である。自分の手に持っているカードからスタンバイゾーン(待機場所)にバトルに使うカードを置く(上限は5枚まで)
- バトルフェイズ
- 自分のバトルカードをバトルゾーン(戦闘場所)に移動させ、相手のカードと戦わせるターンである。
- この際に、攻撃側と防御側はお互いに攻撃をするしない、防御をするしないを選択し、お互いの攻防をすると言う考えが一致した場合バトルが成立する(攻撃をする側が攻撃をしないと選択すれば、そのままバトルフェイズは終了し、防御側が防御をしないと選択すればDSポイント分がライフポイントから減算される)。
- バトルで負けたカードはTRASH(捨場)に移される。
- セカンドメインフェイズ
- ファーストメインフェイズと同様の行動が出来る。
- エンドフェイズ
- 自分のターンの終了を宣言し、相手のターンに移る。
- 4.用語説明
- DS(ダイレクトストライク)
- こちらが攻撃をする際に、相手が防御しない、またはできない場合に相手のライフポイントに与えるダメージ。
- PS(ペネトレイトストライク)
- こちらが攻撃をする際に、相手が防御できた場合に相手のライフポイントに与えるダメージ。通常はDSよりも数値は低い。
プレイマット内部説明
- DECK
- 自分のデッキを置く場所
- TRASH
- 使用済みのカードを置く場所
- スタンバイゾーン
- バトルを始める前のカードの待機場所
- バトルゾーン
- バトルが成立した場合、バトルが行われる場所、尚スタンバイゾーン、バトルゾーンの両方に置く事ができるカード枚数の上限は両方合わせて5枚までである。
コンピューターゲーム[編集]
いずれも発売はコナミデジタルエンタテインメント、プラットフォームはニンテンドーDS。詳細は各記事を参照。
携帯アプリゲーム[編集]
コナミネットDXで配信。
日本国外での展開[編集]
- アメリカ合衆国では、英語版の単行本が『Hayate the Combat Butler』のタイトルでVIZ Mediaから2006年11月より刊行。カバーのデザインは一新されている。
- また、香港の天下出版が小学館から正式に認可を受け中国語版を出版しており、単行本は『爆笑管家工作日誌』というタイトルで第12巻まで(2008年現在)刊行されている。
- 台湾の尖端出版が小学館から正式に認可を受け繁体字中国語版を出版しており、単行本は『旋風管家』というタイトルで第13巻まで(2008年2月13日)刊行されている。
- シンガポールでは『疾风守护者』というタイトルで創藝出版社から刊行されている。
以上で作品の核心的な内容についての記述は終わりです。
脚注[編集]
- ↑ バックステージVol.1 2004年10月6日
- ↑ 2.0 2.1 週刊少年サンデー2008年16号より。
- ↑ バックステージVol.152 2007年10月10日
- ↑ 第13巻第8話では、ナギの住所として、「東京都練馬 東全部」と泉の携帯電話に登録されている。
- ↑ バックステージVol.172 2008年2月27日
- ↑ 週刊少年サンデー2008年19号付録「ハヤテのごとく!白皇学院生徒証」より。
- ↑ アニメ第27話の執事バトルで初登場。同第39話で全壊した。
- ↑ ドラマCD『轟々生徒会タンケンジャー』より。
- ↑ 9.0 9.1 バックステージ Vol.166 2008年1月16日
- ↑ 10.0 10.1 バックステージVol.35 2005年6月22日
- ↑ 桂ヒナギク starring 伊藤静の「白皇学院生徒会心得」歌詞と第16巻第5話より。
- ↑ 『ハヤテのごとく! ボクがロミオでロミオがボクで』に登場。賞金は出ない。
- ↑ バックステージ Vol.75 2006年4月19日
- ↑ はっきりと分かるところはバックステージ Vol.119 2007年2月21日とバックステージ Vol.169 2008年2月6日
- ↑ 本編で何月何日とはっきり言う、もしくは「バレンタインデー」や「登場人物の誕生日」等特定のイベントで判明する場合もある。なお第11巻までの作中カレンダーは『ハヤテのごとく!公式ガイドブック』に記載されている。
- ↑ 第4巻収録の外伝「RADICAL DREAMERS」制作秘話より。
- ↑ バックステージ Vol.153 2007年10月17日
- ↑ バックステージ Vol.158 2007年11月21日
外部リンク[編集]
- ハヤテのごとく! - 小学館『週刊少年サンデー』公式サイト
- ハヤテのごとく! 公式サイト - アニメ版の公式サイト
- 畑健二郎 - 少年サンデー漫画家 BACK STAGE
- ハヤテのごとく! - コナミ公式サイト
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