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元々個人で経営していた喫茶店だったが、[[1970年]]から[[フランチャイズ]]展開するようになる。[[1993年]]には株式会社コメダを設立。コメダ珈琲店のフランチャイズ展開を推し進める一方で、さまざまな実験店舗も展開している。店舗数はコメダ珈琲店593店舗、おかげ庵9店舗([[2014年]]11月末現在)。 | 元々個人で経営していた喫茶店だったが、[[1970年]]から[[フランチャイズ]]展開するようになる。[[1993年]]には株式会社コメダを設立。コメダ珈琲店のフランチャイズ展開を推し進める一方で、さまざまな実験店舗も展開している。店舗数はコメダ珈琲店593店舗、おかげ庵9店舗([[2014年]]11月末現在)。 | ||
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コメダ珈琲店は、同社が展開している[[喫茶店]]チェーンであり、主力業態の一つである。 | コメダ珈琲店は、同社が展開している[[喫茶店]]チェーンであり、主力業態の一つである。 | ||
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フランチャイズながら厳密なマニュアルがあるわけではなく、本部による最低限の指導は行われているもののオーナーの裁量となる部分が大きいので、メニューやサービスなどは店舗や地域によって多少の違いがあることがある(基本的には統一されている)。 | フランチャイズながら厳密なマニュアルがあるわけではなく、本部による最低限の指導は行われているもののオーナーの裁量となる部分が大きいので、メニューやサービスなどは店舗や地域によって多少の違いがあることがある(基本的には統一されている)。 | ||
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=== メニュー === | === メニュー === | ||
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甘味喫茶「おかげ庵」は、株式会社コメダが運営する和風喫茶店チェーン。コメダ珈琲店の姉妹ブランドである。 | 甘味喫茶「おかげ庵」は、株式会社コメダが運営する和風喫茶店チェーン。コメダ珈琲店の姉妹ブランドである。 | ||
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甘味喫茶を謳っているものの、甘味以外にも各種フード、ドリンク、デザートとメニューは多岐にわたる。コメダ珈琲店と同じブレンド珈琲を中心とする喫茶店メニューと、甘味処メニュー、及び和洋のいいとこどりをしたオリジナルメニューで構成される。 | 甘味喫茶を謳っているものの、甘味以外にも各種フード、ドリンク、デザートとメニューは多岐にわたる。コメダ珈琲店と同じブレンド珈琲を中心とする喫茶店メニューと、甘味処メニュー、及び和洋のいいとこどりをしたオリジナルメニューで構成される。 | ||
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2015年3月13日 (金) 22:40時点における最新版
株式会社 コメダは、愛知県名古屋市に本社を置く、喫茶店チェーンコメダ珈琲店などを展開している企業である。コメダという名前は創業者の家業が米屋で、「コメ屋の太郎」にちなむものである。
同社の展開する業態としては、
がある。
沿革[編集]
元々個人で経営していた喫茶店だったが、1970年からフランチャイズ展開するようになる。1993年には株式会社コメダを設立。コメダ珈琲店のフランチャイズ展開を推し進める一方で、さまざまな実験店舗も展開している。店舗数はコメダ珈琲店593店舗、おかげ庵9店舗(2014年11月末現在)。
- 1968年1月 - 創業者・加藤太郎が名古屋市西区に「コメダ珈琲店」を開店
- 1970年2月 - フランチャイズ1号店開店
- 1975年8月 - 株式会社コメダ珈琲店を設立
- 1977年2月 - コメダ珈琲店上山店(本店)がオープン
- 1993年4月 - 株式会社コメダを設立。この時のフランチャイズ加盟店85店舗
- 1999年2月 - 甘味喫茶「おかげ庵」をオープン
- 2001年8月 - 本社を名古屋市瑞穂区上山町から現住所に移転
- 2005年2月 - 高級喫茶「吉茶」をオープン
- 2008年
- 4月 - アドバンテッジ パートナーズがサービスを提供するファンドが出資する、株式会社AP11に事業継承(出資比率78%)
- 5月 - ポッカコーポレーションが同年4月25日付けで株式会社AP11に12%出資したと発表
- 2009年3月 - 株式会社AP11が、株式会社コメダ、株式会社セントラルコメダ、株式会社尾張セントラルコメダ、株式会社コメダグリーン、コメダ不動産の5社を吸収合併し、株式会社コメダに商号変更
- 2011年3月 - 国内400店舗を達成
- 2013年
- 2月 - 株式会社AP11及びポッカサッポロフード&ビバレッジが所有する株式を、MBKパートナーズに譲渡し事業継承
- 2月28日 - 高級喫茶「吉茶」閉店
- 3月 - 国内500店舗を達成
- 6月 - 株式会社MBKP3が株式会社コメダを吸収合併し、株式会社コメダに商号変更
- 2014年3月31日 - 創業第1号店だった菊井店が入居するビルの老朽化による解体のため閉店
コメダ珈琲店[編集]
概要[編集]
コメダ珈琲店は、同社が展開している喫茶店チェーンであり、主力業態の一つである。
店舗は愛知県を中心に593店舗(2014年11月現在)を展開しているが、直営店舗は10店舗のみ(2014年11月現在)で、現地のフランチャイズ会社に委託する形態が主である。また、ドミナント的な店舗展開を行っているのも特徴である。長年東海地方のみで店舗展開を行ってきたが、2003年からは関東地方、2006年からは近畿地方でも店舗展開を始め、東北地方(福島県)・北陸地方・中国地方・四国地方・九州地方(福岡県・佐賀県・熊本県)にも進出し、2014年11月現在、店舗網は東海地方を中心に36都府県に及んでいる。
2012年には公益財団法人日本生産性本部サービス産業生産性協議会による顧客満足度調査において「カフェ」部門の第1位を獲得している。
特徴[編集]
フランチャイズながら厳密なマニュアルがあるわけではなく、本部による最低限の指導は行われているもののオーナーの裁量となる部分が大きいので、メニューやサービスなどは店舗や地域によって多少の違いがあることがある(基本的には統一されている)。
店の目印は黒地にオレンジ色の文字の看板である。これは日展評議員でもある書家の樽本樹邨が書いたもので、創業者が樽本の教え子だった関係で依頼されたものである。なお、コメダのマークのおじさんは、常連のデザイン学校生から依頼されて誕生したもので、「中世のヨーロッパの紳士がコーヒーを飲んでいる姿」をデザインしたものである。
基本的に一部を除き店舗では抽出せず、自家工場で抽出したものを配達して加熱して提供しているため、店舗による味のバラ付きは最低限に抑えられている。これにより厨房スペースなども抑えて効率をあげているという。
郊外店舗には広い駐車場が付属していることが多く、店内はログハウス調のゆったりとした作りで、自由に読める雑誌や新聞が店内に多数用意されている。コーヒーそのものの味を楽しむことを主眼に置いた最近のカフェ店スタイルとは違い、昔ながらの喫茶店に近い雰囲気といえる。
店では中京式とも言われるサービスを提供している。開店から午前11時まではドリンクを注文すると追加料金なしでトースト・ゆで卵が付くモーニングサービスを提供しており、それ以外の時間にコーヒー等のドリンク類を注文すると豆菓子などのお茶菓子がおまけでついてくる。ちなみにコメダの本拠地である中京地方は全国屈指の喫茶店激戦区であるため、こういったサービスは珍しくない(詳細はモーニングサービスを参照)。
なお、創業者の実家が米屋なのにもかかわらず、一般的な喫茶店(カフェスタイルの店は除く)としては珍しくカレーライスやピラフといった米飯メニューが存在しない。
メニュー[編集]
メニューとしては、各種コーヒーやパン類、サラダなどを主体とした軽食のほか、
- クリームコーヒー
- ソフトクリームをのせたアイスコーヒー。ソフトクリームは、コメダにおいては様々な形で応用される。
- シロノワール
- 温かく甘口のデニッシュの上にソフトクリームを載せた軽食兼デザートでコメダの名物。別途シロップが添えられ、好みで加えて食する。
- 名前の由来は日本語の白(「シロ」)とフランス語で黒を意味する「ノワール」を組み合わせたもので、冷えた白いソフトクリームと温めた黒っぽいデニッシュという対極の組み合わせになぞらえて付けられたものである。
- サンドイッチ各種
- 基本的にはエッグサンド・ハムサンド・ポテサラサンド・ミックスサンドの4種。
- 用いられる食パンを、通常状態のままにするかトーストした物にするかを選択可能。トーストした場合は各々のパーツが大き目にカットされるため、一皿におけるサンドイッチの数自体は少なくなる。
など、ユニークなメニューを提供している。
また、
- アイスコーヒー - 最初からガムシロップが入っている店舗が多い(ガムシロップ抜きを希望する場合は注文時に伝える)。
- クリームソーダ - 長靴の形をしたコップを用いる(他にもオレンジジュースなどで用いられる。靴先に空気が入る時に内容物が噴出するため、飲む際には注意が必要である)。
- ミックスジュース - 螺旋状の蓋が付いた、ポット状の器を用いる(各種シェイクなどにも用いられる)。
など、開業当初からの独特のスタイルを守り続けているが、一部のメニューについては、わかりやすい名称に変更されたものもある(「モーニングカップ」から「ミルクコーヒー」など)。
甘味喫茶・おかげ庵[編集]
概要[編集]
甘味喫茶「おかげ庵」は、株式会社コメダが運営する和風喫茶店チェーン。コメダ珈琲店の姉妹ブランドである。
店舗は2014年11月現在、名古屋市に7店舗、長久手市に1店舗、三重県松阪市に1店舗の計9店が存在する。
メニュー[編集]
甘味喫茶を謳っているものの、甘味以外にも各種フード、ドリンク、デザートとメニューは多岐にわたる。コメダ珈琲店と同じブレンド珈琲を中心とする喫茶店メニューと、甘味処メニュー、及び和洋のいいとこどりをしたオリジナルメニューで構成される。
ドリンクとしては、コーヒーやカフェオーレ、クリーム珈琲(アイスコーヒーの上にソフトクリームの乗った物)、紅茶、ココア等のほか、グリーンティー、グリーンティフロート、抹茶オーレ、抹茶シェイクなど抹茶系オリジナルドリンクを揃えている。抹茶や煎茶といった日本茶も提供している。きなこをつかったきなこオーレなど、コメダ珈琲店にもないユニークなオリジナルドリンクも存在。
フードで人気なのはレトロスパゲッティで、熱々の鉄板に流し込まれたとき卵にナポリタンをからめ、これにパルメザンチーズやタバスコ・ウスターソースをお好みでかけて食べるものである。このほかのフードメニューとしては、カレーうどん、うどん、そば、ちからうどん、ちからそば、雑煮、雑炊、おにぎり、焼茶漬け(焼おにぎりのお茶漬け)等をそろえている。
デザートとしては、ぜんざい(冷・熱)(栗・クリーム)やあんみつ(抹茶・バニラ・ミックスクリームあんみつ)、みつまめ(クリームみつまめ)、わらび餅といった和のデザートがある。また、パフェ(抹茶・チョコレート・フルーツヨーグルトパフェ、おかげ庵特撰おもてなしパフェ)や各種のトッピングと味の組み合わせが楽しめるソフトクリーム、抹茶寒天ソフトという和洋折衷の独自のデザートもある。おかげ庵特撰おもてなしパフェは、抹茶スムージーに手作り抹茶寒天ゼリー、抹茶アイス、わらび餅、白玉等のオリジナル特製素材がふんだんに盛り込まれたパフェだが、ほかにも隠し味の仕掛けや、黒蜜ときなこを好みで自由にトッピングして食べられるなど、ユニークな要素が多く、新発売以降話題となっている。さらに、「お茶の子」と呼ばれる、季節ごとの和菓子やユニーク茶菓子、珈琲にも抹茶にも合う菓子など、常時数種類のお菓子を備えている。また、一年中を通してかき氷(せんじ・宇治・黒蜜・小倉)(ミルク・クリーム・ミルククリーム)を提供している。
デザートで人気なのはコメダ珈琲店でも人気のシロノワール(ミニシロノワール)だが、コメダ珈琲店で使用するソフトクリームとは異なった乳脂肪分が多いものを使用しているほか、コメダ珈琲店では提供されない抹茶ソフトクリーム、抹茶とバニラの両方を楽しめるミックスソフトクリームを提供している。シロノワールに黒蜜をかけて食べられる点もコメダ珈琲店にない事柄である。また、ころんぱんシリーズとして、ふわふわの抹茶パンにあんこをつけて食べる抹茶ころんぱんや、黒糖ころんぱん、季節に応じて桜ころんぱんなど、茶菓子にも食事にもなり、珈琲にも抹茶にも合うオリジナルのパンが展開されている。
このほか、焼き台を使い、卓上で自分で好みに焼いて食べることができるいそべ餅や醤油だんご、きなこだんご、あんこだんご、味のバラエティのあるだんご三昧といった焼き物メニューが個性の一つとなっている。
セットメニュ-として、甘味ラインアップから2種を選べるダブル甘味セット、各種ドリンクと選べる甘味のドリンクセット、うどん・そば等と甘味のお食事セット、ハーフサイズのかき氷とドリンクのハーフ氷セット、といった各種の多様な選択肢があるセットメニューを提供している。
モーニングサービスとして、ドリンク料金のみを支払えば、ドリンクにトーストと卵がついてくるコメダ珈琲店と同様のサービスのほか、トーストと卵のかわりにころんぱんとあんこの組み合わせ、または煎茶や抹茶とお茶の子各種から1品の組み合わせ、の3パターンの中から選ぶことができる。
高級喫茶・吉茶[編集]
高級喫茶「吉茶」(きっちゃ)は、株式会社コメダが実験的店舗として直営していた高級指向の喫茶店。コメダ珈琲店本店(上山店)に隣接して2005年2月にオープン。2013年2月28日閉店。小学生以下は入店出来なかった。当初は靴を玄関で預けていたが、後に靴のまま上がるようになった。接客係がテーブル席へ案内したが、基本的に客が好きな席を選ぶことができた。全席、様々なソファ席になっており、好みのソファーで静かに寛ぐことができた。コーヒー一杯1,200円より各種。
その他[編集]
2013年6月16日のTBSテレビ『がっちりマンデー』にて、コメダ珈琲店の特集が組まれた。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 珈琲所 コメダ珈琲店 ホームページ
- コメダ珈琲店 - Facebook
- フランチャイジー