「第53回NHK紅白歌合戦」の版間の差分
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2008年2月24日 (日) 15:49時点における最新版
第53回NHK紅白歌合戦は、2002年12月31日にNHKホールで行われた、通算53回目のNHK紅白歌合戦。19時30分~21時25分および21時30分~23時45分にNHKで生放送された。
概要[編集]
- 2002年の紅白は、演奏の三原綱木とザ・ニューブリード、東京放送管弦楽団が久しぶりに表舞台に。
- この年から、BSデジタル衛星ハイビジョン視聴者によるお茶の間投票が開始された。
- 前年まで常連だった演歌・歌謡系アーティストが次々に落選となり、北島三郎はNHKに対し批判的なコメントを出した。
- 普段殆どテレビ番組に出演しない中島みゆきが黒部ダムの黒部川第四発電所から中継で出演して「地上の星」を歌い、放送前から話題を集めた。この時間帯が最高瞬間視聴率となった。またこの歌の最中中島が2番の歌詞を間違えたことも話題となった。演奏直前に「プロジェクトX」のVTRと、同番組でナレーションを務める田口トモロヲの声が流れた。応援ゲストとして出演した爆笑問題の太田光によると、田口のナレーションは生であり、楽屋も用意されていたという。
- 「ワダツミの木」が約80万枚の大ヒットとなった奄美大島出身の歌手元ちとせには、番組サイドが早くから出演の打診をしていたが、所属事務所より「その時期は、本人がレコーディングのためパリに行くため、パリから中継して欲しい」と要望。しかし、NHK側から「本人と関連の無い場所(出身地や、楽曲に関係する場所)で無ければ、中継は出来ない」と要望を断った為、最終的に出場を辞退した。
- 前回の2001年(第52回)の出場をメンバーの稲垣吾郎の不祥事で辞退していたSMAPが2年ぶりに復帰。リーダー中居正広のソロから入る特別アレンジの「freebird」に「夜空ノムコウ」のサビを入れた『freebird '02』を披露した。また、中居は1997年(第48回)で両軍司会を務めた和田アキ子と輪唱をテーマにしたショータイムの進行を務めるなど紅白の顔的存在をアピールした。なお、SMAPは翌2003年(第54回)では「世界に一つだけの花」で初の大トリに抜擢された。
- 二部のトップバッター氷川きよしのバックダンサーはパパイヤ鈴木とおやじダンサーズ。
- 前川清の「ひまわり」の作詞・作曲は同じ長崎県出身であるシンガーソングライターの福山雅治。RAG FAIRがコーラスを担当した。
- 鳥羽一郎の歌唱時には、作曲・プロデュースを担当した宇崎竜童が、1987年(第38回)以来15年ぶりに登場。鳥羽一郎と共に「海よ海よ」を熱唱した(宇崎は4年後である2006年の第57回では特別審査員として出演)。
- 中森明菜がカヴァー・アルバムのヒットとデビュー20周年が認められ、1988年(第39回)以来14年ぶりに紅白復帰を果たした。
- 平井堅は「大きな古時計」のモデルになった時計のあるアメリカ合衆国・マサチューセッツ州から中継で歌った。
- (第46回)以来7年ぶりの美川憲一と小林幸子の豪華衣装直接対決の後は、平井堅→CHEMISTRY→中森明菜→安室奈美恵と白白紅紅の順で歌った。
- 谷村新司の「昴ーすばるー」の歌唱時には、中国出身の二胡奏者チェン・ミンが参加した。
- 前回の木村弓同様に出場歌手ではなく、特別ゲストとして柴矢裕美が出演し、「おさかな天国」を歌った。
- 紅組トリはこの年がデビュー30周年で出場25回目だった石川さゆりの「天城越え」。この放送直後「天城-」は500枚程売れた。
- 大トリを務めたのは、この年に母を亡くした五木ひろしで、母の死去後封印していたつんく♂作詞作曲の「おふくろの子守唄」を番組スタッフの頼み込みもあって歌った。
- エンディングの「蛍の光」のバックコーラスはこの年を最後に2006年(第57回)まで登場しなくなる。
- 優勝は紅組。
- 第2部の平均視聴率は、47.3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)であった。
司会者[編集]
- 紅組司会:有働由美子アナウンサー
- 白組司会:阿部渉アナウンサー
- 総合司会:三宅民夫アナウンサー
- 審査員リポーター:膳場貴子アナウンサー、高山哲哉アナウンサー
- ラジオ中継:小野文惠アナウンサー、高市佳明アナウンサー
- 紅組サポーター代表:高野志穂(この年上期の連続テレビ小説『さくら』のヒロイン・エリザベス・さくら・松下役)
- 白組サポーター代表:小澤征悦(同じく『さくら』の桂木慶介役)
メイン演奏[編集]
- 三原綱木とザ・ニューブリード・東京放送管弦楽団(指揮 三原綱木)
審査員[編集]
- 朝青龍明徳(大相撲・大関)
- 米倉涼子(女優。翌年の大河ドラマ『武蔵 MUSASHI』のお通役)
- 市川新之助(歌舞伎俳優。同じく『武蔵 MUSASHI』の主人公・宮本武蔵役)
- 阿川佐和子(エッセイスト。よるドラ『お見合い放浪記』の原作者)
- 宮本恒靖(ガンバ大阪ディフェンダー)
- 仲間由紀恵(女優。翌年の大河ドラマ『武蔵 MUSASHI』の八重と琴の二役)
- 高橋由伸(読売巨人軍外野手)
- 恩田美栄(フィギュアスケート選手)
- 岩合光昭(写真家)
- 岸惠子(女優。翌年上期の連続テレビ小説『こころ』の清野いづみ役)
- 出田幸彦・NHK番組制作局長
- 客席審査員(NHKホールの観客全員)
- BSデジタル審査員(BSデジタルハイビジョン放送の視聴者)
出場歌手[編集]
ゲスト出演者[編集]
- ココリコ、ロバート、インパルス(タレント。「憧れのTVヒーロー&ヒロイン50年ショー」)
- 柴矢裕美(歌手。同上)
- 永瀬正敏(俳優。同上)
- メロン記念日(歌手。松浦亜弥のバックダンサー)
- 優香(タレント。KICK THE CAN CREWの曲紹介)
- 爆笑問題(漫才師。hitomiの曲紹介)
- 浜田学(俳優。翌年の大河ドラマ『武蔵 MUSASHI』の胤舜役)
- 武藤敬司(プロレスラー。同じく『武蔵 MUSASHI』の阿厳役)
- パパイヤ鈴木とおやじダンサーズ(タレント。氷川きよしのバックダンサー)
- 北川えり(タレント。この年の教育テレビ『中国語会話』の生徒役。ポルノグラフィティの曲紹介)
- 宮地真緒(女優。この年下期の連続テレビ小説『まんてん』のヒロイン・日高満天役。Every Little Thingの曲紹介)
- 照英(俳優。同じく『まんてん』の森山栄治役。同上)
- 赤井英和(俳優。同じく『まんてん』の日高源三役。同上)
- コロッケ(タレント。小林幸子の曲紹介)
演奏ゲスト[編集]
- 近藤房之助(ギター。菅崎茜の伴奏)
- 勝田一樹(サックス。同上)
- 小林哲(キーボード。同上)
- 加羽沢美濃(ピアノ。ジョン・健・ヌッツォの伴奏)
- 桑野信義(トランペット。鳥羽一郎の伴奏)
- そうる透(ドラムス。鳥羽一郎の伴奏)
- 琢磨仁(ベース。鳥羽一郎の伴奏)
- フランク・マロッコ(アコーディオン。小柳ゆきの伴奏)
- THE THRILL(ブラスバンド。ポルノグラフィティの伴奏)
- 吉川忠英(ギター。夏川りみの伴奏)
- 與那覇徹(三線。同上)
- 石成正人(ギター。平井堅の伴奏)
- BLACK BOTTOM BRASS BAND(ブラスバンド。中森明菜の伴奏)
- チェン・ミン(二胡。谷村新司の伴奏)
- 上妻宏光、木下伸一(津軽三味線。香西かおりの伴奏)