長崎警察署襲撃事件
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長崎警察署襲撃事件(ながさきけいさつしょしゅうげきじけん)とは、昭和21年(1946年)5月13日に、長崎県長崎市で発生した事件。
事件の発端[編集]
長崎市西浜町の長崎自由市場では、物価統制令違反のヤミ物資が堂々と販売され、それに並行して暴力行為も頻発していた。
長崎県警察部では、これら不法事案の断固取締を決断し、検挙の準備を進めていた。
事件の概要[編集]
1946年5月13日午前10時30分、280人の警官隊が一斉取締を開始し、日本人150人、朝鮮人26人、中国人6人を検挙し、長崎警察署に連行した。
その直後、在日本朝鮮人連盟や中国人団体が長崎警察署に押しかけて、被疑者の即時釈放を要求したが、署長は取調前の釈放はできないと拒否した。
午後2時30分頃になると、朝鮮人や中国人など総勢約200人がバッドや鉄棒を持って長崎警察署を包囲し襲撃した。これにより警察官1人が死亡、10人に重軽傷を負わせた。
その後、余勢をかって東浜町派出所や港町派出所も襲撃し、警察官に対し暴行を加えている。
その後の顛末[編集]
捜査の結果、中国人7人は進駐軍に引き渡され、朝鮮人60人は検察に送致された。
参考文献[編集]
- 『長崎県警察史 下巻』(長崎県警察史編集委員会編 1979年)