裸婦
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裸婦(らふ)とは裸の女性。主に絵画・彫刻・ヌード写真などの素材としていう。「裸婦像」。
芸術と裸[編集]
ヌード も参照
裸は、芸術作品(エロティカ)としても用いられる。女性の肉体美を表現するためには、衣服は邪魔だとも考えられる。
ただし、この場合も、猥褻物との境界が曖昧で、第二次世界大戦直後の日本では、裸婦の被写体が静止していれば芸術作品、少しでも動いたら猥褻物との基準が存在し、ストリップ劇場では舞台に設置した額縁上のセット内に裸婦が佇む「額縁ショー」のみが許可されていた時期がある。
芸術作品でも裸が描いてあればそれに性的興奮を催す側というのもないとは言い切れず、青少年層にあっては本来の目的から離れ、異性の身体を見られる可能性とそこから得られるであろう性的興奮を求めてヌードデッサンに興味を示すなどという傾向も、そう珍しいことではない。
なお純粋な芸術か猥褻かという価値判断においては、日本美術界において黒田清輝の『朝妝』が話題になったことがあり、またダニエレ・ダ・ヴォルテッラのように、巨匠として後世に名を残したミケランジェロの描いた裸体に「イチジクの葉を描き込んだり腰布をまとわせる」という仕事を請け負ったため、その美術的才能を別にして変な意味で後世に名を残した画家の逸話が知られる。こと宗教画のような美術性以外の価値が存在する芸術に関しては、こういった問題も根強い。
第二次世界大戦前から戦中にかけてのドイツでは、アーリア民族はそれだけで美しく、アーリア人女性そのものが芸術であるとのプロパガンダから、ドイツ女性の裸体絵やヌード写真の撮影・出版が盛んに行われた。その一部の記録は現在でも残っている。