衣類
衣類(いるい)とは、風雨、日光、寒冷、乾燥といった気象条件から肉体を保護するため、人が身に纏うもの。この保護機能に加えて、人がその富や権力を誇示したり、一定の組織に属していること又はある思想信条を有していることを象徴する意味を持つ場合もある。衣装(いしょう)。
目次
概説[編集]
世界の民族の大部分は体の表面を布、毛皮、植物の葉や茎を編んだり束ねたりしたもの(蓑・腰蓑)などの幕状の構造で囲うことを行い、その被膜を衣服という。まったく何もつけない、或いはせいぜいひも状のものを身にまとうことを常とする民族もあるが、数は少ない。そのような種族は往々に裸族と呼ばれる。
衣服の目的は、一つには防寒などの体温調節のためであり、ヒトの体表は毛皮を持たないことと、汗腺がほぼ全身に発達したことから、外気との体温の差を発汗などだけでなく、補完するものである。これは、先述の裸族が熱帯地域に存在するのを裏付け、衣服を着用する民族でも、温帯地域や暖かい季節は薄着や皮膚を覆う面積を小さくすることでもわかる。一方、砂漠では高温であっても全身を覆う例があり、これはむしろ紫外線・赤外線、あるいは乾燥への対応と見られる。
その他、衣服には体表を傷つけないための防御の意味もあり、そのような懸念がある場合には作業服や防護服と呼ばれるより丈夫なものや特殊な加工がされた衣服を用意する。
このように、衣服の発達はヒトにおける体表の無毛化および汗腺の発達と紫外線に対するメラニン反応などは、相補歩的な関係があると考えられている。ただし、これはどちらが先かの判断が難しい問題でもある。いずれにせよ、衣服の発達がヒトという種の分布拡大に大きく貢献したのはまず間違いなく、特に寒冷地や寒暖の差の著しい地域への進出はそれなしには考えがたい。なお、体表を保護するために発達したものとしては、より直接に他の物に接する部分である手と足が重要であるが、それらは手袋や履物として衣服とは別に扱われる。また、頭上を保護するものに帽子がある。
衣服着用の歴史は古い。ヒトに寄生するシラミに衣服を生活の範囲とするコロモジラミが分化しているのも、それを示すものである。諸説あるが、65万年前にさかのぼるとしている科学者もいる 。
身につけるもの[編集]
トップス[編集]
詳細はトップス (衣服)を参照。
ボトムス[編集]
詳細はボトムスを参照。
インナー[編集]
詳細は下着を参照。
- ランニングシャツ
- ブリーフ
- トランクス
- ボクサーブリーフ
- 褌
- 襦袢
- 腰巻
- 裾除け
- おしめ
- ステテコ
- タンクトップ
- キャミソール
- ブラジャー
- ショーツ
- ズロース
- ガードル
- ボディスーツ
- スリップ
- ババシャツ
- ウエストニッパー
- ペチコート
全身を覆う物[編集]
その他[編集]
頭につけるもの[編集]
首に巻くもの[編集]
手につけるもの[編集]
腰に巻くもの[編集]
足につけるもの[編集]
防護用衣類[編集]
普通の服などの上に着用して汚れや負傷を防ぐ。
- ボディアーマー(いわゆる、防弾チョッキ、防弾ベスト等のこと)
- 対爆スーツ(爆弾処理に当たる者が使用)
- 防刃チョッキ、防刃ベスト(外勤警察官が着用)
- 化学兵器防護スーツ(工兵が使用)
- 耐熱スーツ(消防隊使用)
- 放射線防護服
- ヘルメット
特殊衣類[編集]
脚注[編集]
関連項目[編集]
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