稲葉事件
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2002年7月31日、藻南公園内のトイレで男性の首吊り死体(自殺)が警察官によって発見された。自殺した男性は、北海道警察釧路方面本部生活安全課所属の課長(階級は警視)である。
警視は、北海道警察本部生活安全特別捜査隊班長であった警部のかつての上司であるが、警部は同年7月10日に覚せい剤取締法違反容疑で逮捕されており(いわゆる稲葉事件、2日後に懲戒免職)、当時現職の警察官であった警部を逮捕に追い込む供述をしたのが、同じく覚せい剤取締法違反容疑で逮捕されていたという会社役員である。
会社役員は、その後まもない8月29日、札幌拘置所内において自殺している(死因は窒息死)。ジャーナリストの曽我部司は、著書『北海道警察の冷たい夏 稲葉事件の深層』のなかで、これらを組織的かつ大規模な警察不祥事の一環であるとの見方を示している。
なお、警視および会社役員の自殺原因については不明である。