相席屋
相席屋(あいせきや)とは、居酒屋チェーン『はなこ』が経営する出会い系居酒屋である。女の飲み代は全て相席した男が支払うシステムである。
概要[編集]
普通の店はできるだけ相席を避けるものであるが、あえて相席にする居酒屋である。男性も女性も、とにかく入店したら相席。ちなみに相手は選べない。しかし、スタッフが年代とかを見て移動とかはする。
男女比率は圧倒的に男が多く、週末は入店待ちの男たちの行列が発生する。空いているときでも、男は入店後1時間経っても女が来店せず相席出来ないこともある。
最近はキャバ嬢の利用も多く見られる。
料金システム[編集]
料金システムは 飲み放題料金+有料商品(フード、ドリンク)となる。 女性と男性で料金が異なる。以前は男女ともにテーブルチャージ料金1,050円かかったが今は女性は無料となった。ということは女性はやろうと思えば本当に0円で帰れる。
男性の場合
- 相席してない時は頼んだ分だけのお金がかかる。つまり普通の居酒屋の料金システムと同じ。チャージ料はかからない(お酒・ソフトドリンク一杯500円)。目の前に異性が座って相席が成立したら、その瞬間から自動的に飲み放題に変わる。飲み放題は30分ごとに1500円。
- 例)男性が入店して女性を待つ間2杯酒を頼んだとする。その後女性が席について3時間楽しく過ごすとすると料金は500×2+1500×6で10000円になる。
- *ドリンクのみの場合。食べ物は別途お金がかかる
女性の場合
- 相席してない時(女性の比率の方がやはり低いので入店と同時に相席になる確率は高いが)お酒をいくら頼んでも料金は発生しない。チャージ料もモチロンかからない。目の前に異性が座って相席が成立したら飲み放題に変わるがやはり料金は発生しない。
- 例)女性が入店して男性を待つ間2杯酒を頼んだとする。その後男性が席について3時間楽しく過ごすとすると料金は0×2+0×6で0円である。つまりお酒だけならいくら頼んでも無料。食べ物を注文すれば別途お金はかかる(男性に頼んでもらえば無料で食べられるかも)。
「こんな料金システムで男がホイホイ寄ってくると思ったら大間違いだ!」と貴方は言うだろう。しかしホイホイ寄ってくるのである。その日は土曜日だったということもあって女性と相席したい男性が店の外まで大行列を作っていた。
メニュー[編集]
- 枝豆・たこわさび、イカの塩辛など290円から料理は提供。
- セクションエイトが「居酒屋はなこ」で培った北海道のザンギを「相席屋」では若鶏の唐揚げとして提供している。
- 飲み放題に含まれる無料ドリンクは60種。その他、有料ドリンク20種、290円からのフードメニューは50種類、用意されている。
- 場が盛り上がる罰ゲーム要素が盛り込まれた「ロシアンたこ焼き」「スパルタナゲット」などのフード、「おもしろサイコロ」や「黒ひげ危機一髪」「UNO」などのグッズが用意されている。グッズは貸し出し無料。
よくある質問[編集]
Q.どんな人が利用していますか?
- A.女性は20代〜30代前半、男性の方は20代〜40代前半の方が多いです。
Q.一人でも大丈夫ですか?
- A.大丈夫ですが、男性女性問わず2〜4名様のご来店が多いのでお友達とのご来店をお勧めしております。
Q.相席相手がどうしても嫌な場合はどうすればいいですか?
- A.状況次第ではありますが、スタッフまでご相談ください。
全国100店舗突破へ勢いづく「相席屋」。女性無料、自動延長制<連日入店待ちの戦略(2015年7月)[編集]
初対面の女性と相席でお酒が飲める「婚活応援酒場 相席屋」の出店スピードが凄まじい。東京・赤羽に1号店をオープンしたのが2014年3月。その後、1年余りで40店を突破(7月22日時点)し、出店エリアは東京(19店舗)を中心に15都道府県に広がった。
今後も横須賀中央店(神奈川・7月27日)、お初天神店(大阪・31日)、川越店(埼玉・8月4日)など続々オープン予定で、8月中にも50店に到達する見込みだ。今後、相席屋はどこまで店数を増やす方針なのだろう?
「相席屋を運営するセクションエイトの横山(淳司)社長は、2016年中に47都道府県へ計100店舗を出店すると息巻いています」(飲食業界誌記者)
現在の相席屋の盛況ぶりを見ると、それも達成不可能な数字ではない?それほどの勢いなわけだが、人気の秘密がどこにあるのか早速、現地へ。相席屋は、夕方5時にオープンし翌朝5時まで営業を続ける店が多いのだが、それでも週末は常時満席で行列ができる。7月11日(土)、渋谷南口店では開店前から店前に20~30人の男女が行列を成し、都心から少し離れた錦糸町店(東京・江東区)でも20時時点で男18組待ち、女10組待ち…。
「平日でも19時台で満席になる日が多いので、早めにご来店ください」(錦糸町店員)
入店待ちとなった場合、携帯番号を伝えれば順番が回って来た時点で連絡をくれるのだが、その日、とうとう記者のケータイに店からの着信が入ることはなかった…。予想以上の盛況ぶりである。そんな相席屋のシステムは、男性が30分1,500円、女性は無料(時間無制限)で食べ飲み放題。男女とも2人以上での入店が条件だが、相席したい女性の年齢を店員に伝えると、それに見合った女性客を席に連れてきてくれる。店内の混み具合で相席が成立しないこともあるが、その場合は通常の居酒屋として男だけで飲み食いすることに…(ドリンク全品500円)。
相席屋がウケている最大の理由は、女性からの支持が大きい点にある。相席居酒屋のポータルサイト「相席ナビ」を運営する㈱アオイの野入 栄祐(のいり えいすけ)氏がこう話す。
「女性はタダ飲み、タダ食いができます。他店ではありえないこの圧倒的なお得感が、特に稼ぎの低い若い女性を引き寄せています。また〝出会い系〟となると、やはり抵抗感や不信感を抱く女性が多いものですが、相席屋は店数を全国に増やし、メディアにも多数露出させたことでブランドの認知度を高め、そうした不安を払拭することができました。この安心感が女性の集客力をより高めているわけです」
女が集まれば、男も集まる。こうして客数はどんどん伸びていくわけだ。さらに、相席屋のビジネスモデルが儲けが出やすい理由を前出の飲食業界誌記者が続ける。
「フードは唐揚げやポテトフライなど安い原価で誰でも作れる定番メニューだけをそろえ、ドリンクは2杯目以降はセルフサービス。生ビールも自分で注ぎにいく必要があり、ジョッキやグラスはすべて使い回しです。こうして低コスト運営を徹底する一方で、儲けを生みやすい『自動延長制』を導入している。男性は初回30分1,500円(金・土・祝前日1,800円)ですが、それ以降は10分500円(同600円)が自動加算されていく仕組みです。女性との相性が合えば、男性は時間を忘れて会話に没頭しますから2時間なんてあっという間。その場合、週末なら会計は14,400円(男性2人分)になります」
なるほど…急成長も納得だが、その背景には街コンブームの衰退もあった。
「ここ数年、男女の出会いの場として盛り上がりを見せていた街コンも今や下火。多くの主催社が参加者不足に頭を抱えているのが実情です。男女比が7:3や8:2といった不均衡な状況で無理やり開催に踏み切るケースも目立ち、それがクレームにつながって〝街コン離れ〟がさらに加速するという悪循環に陥っています」(前出・野入氏)
街コンから離れた男女の多くが今、相席屋に流入しているというわけだ。
「街コンは開催日程が決まっていて事前予約が必要ですが、相席屋は『今夜ヒマができた』という人でも飛び入り参加できる敷居の低さが最大の魅力です。専用アプリをダウンロードすれば、男女の入店状況をリアルタイムで確認できる点も利便性が高い。四国や北陸地方など空白エリアがまだ広範囲に残されている点を考えれば、来年中の100店舗突破はクリアするでしょうね」(野入氏)