父さん発明の母
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父さん発明の母は『サザエさん』第5875話(通算1958回)のエピソードである。日本で2007年5月27日にフジテレビで初回放送された。この話は後に行われた特番の公式ランキングで全作品中(放送開始から2012年迄放送された作品の間で)2位となった。
あらすじ[編集]
ある日、波平は会社の帰りに「全自動卵割り機」なるインチキまがいの役に立たない道具を買ってきた。波平曰く「あっと驚く主婦の味方」 らしい。卵を自動で割ってくれるという触れ込みだが、卵を規定の場所に設置し、レバーを引く必要があるなど、ほとんど手動に近い。おもしろがる子供たちにご満悦の波平だが、必要以上に卵を割ったりと家族はいい迷惑。ところが次の日、このことを知らないノリスケが、露店でこの商品が売られているのを見掛けた後、それについて磯野家で話題にしたが、波平がそれを買っていたとは知らずに「手で割ったほうが早い」「あんな物を買う人は卵なんか割ったことがない関白亭主」と本人の前で散々言って激怒させ、磯野家を出禁になった。その後ノリスケが自分の発明した「グルグルダシトール」の概略を磯野家に持ってきたことにより事実上和解した。ただしノリスケの発明は致命的な欠点を抱えた無用の長物だったが、彼らは気付かなかった。
解説[編集]
- 波平の何時にない暴走ぶりが各方面で話題を呼んだ。
- マスオは「やっぱり機械で割った卵は一味違う」と称賛したが、全自動卵割り機は単に卵を割るだけで、この発言はかなり矛盾している。
- 全自動卵割機を使って作ったタマゴ料理に対してマスオが放った台詞を書き起こすと「びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛ぃ゛」と形容されるらしい。全体的に雰囲気がシュールで可笑しい話だったことも拍車をかけ、マスオの代表的台詞となる。この用語は現代用語の基礎知識2008にも掲載されている (同書1459頁)。
- ちなみに「全自動卵割り機」自体は商業機械として存在する。
- 「卵を手に取ったらそのまま割ったほうが早い」というツッコミは野暮である。
登場人物[編集]
- 磯野波平
- 磯野フネ
- 磯野カツオ
- 波野ノリスケ
- タマ
- サザエさん
- 波野タイコ
- 磯野ワカメ
- フグ田タラオ
- 波野イクラ
- フグ田マスオ
スタッフ[編集]
- 原作 - 長谷川町子 ((財)長谷川町子美術館)
- 脚本 - 雪室俊一
- チーフディレクター - 森田浩光
- 演出 - 森田浩光
- 原画 - 見陰智史
- 背景 - 久保陽彦
- 製作 - フジテレビ、エイケン