演奏時間の極端に短い音楽
演奏時間の極端に短い音楽
いわゆるクラシック・現代音楽は演奏時間がポップスなどと比べてはるかに長いことが多いが、ウェーベルンを始め中には曲と言えないほど短い物もある。曲は各楽章などの長さではなく全楽章を対象とする。また6曲とかまとめて出版されそれぞれが多楽章になっている場合は、それぞれの曲を対象にした。選曲はクラシックから現代音楽までのいわゆる主に正規にコンサートなどで演奏される器楽曲のみとするので、いわゆる国歌などの実用音楽や小さな単一の有節歌曲などは含まれない。その他にヨーロッパの20世紀の世紀末にはこの主の曲募集が多数あり、良く数十曲まとめて演奏され生放送された。別稿「演奏時間の長い曲」とは対極にあたる。
0. 0秒から
- ジョン・ケージ:「0分00秒」:いわゆる何をどの様にやっても良い、全く時間不定の自由な「音楽」であるが、実際の演奏で題名どおり本当に「0」秒00かけた例があり、事実上地上でもっとも短い曲の中に入れた。
1. 1分から
- ヘンリー・カウエル:ピアノのための「宣伝」、1分。
- ウェーベルン: ピアノ曲(1925)、1分半。
- ヘンリー・カウエル:ピアノのための「エオリアン・ハープ」、1分半、ピアノの南部構造が楽器のよってそれぞれ違うのですべての楽器で演奏可能とはいえない。
2. 2分から
- ジョン・ケージ:「18の春を迎えた陽気な未亡人」、2分。
- ヘンリー・カウエル:ピアノのための「喜び」、2分。
- ヘンリー・カウエル:ピアノのための「マノノーンの潮流」、2分。
- ヘンリー・カウエル:ピアノのための「バンジー」、2分半。
- ウェーベルン :合唱曲「軽やかな小船で逃れよ」作品2、2分半。
- ウェーベルン:二つの歌曲作品8、2分半。
- ウェーベルン :チェロとピアノのための「3つの小品」作品11、2分半。
- ウェーベルン:3つの宗教的民謡作品17、2分半。
- ウェーベルン:二つの歌曲作品19、2分半。
3. 3分から
- ヘンリー・カウエル:ピアノのための「富士山の雪」、3分。
- ドメニコ・スカルラッティ:「交響曲ハ長調」、全3楽章3分しかかからない。
- ダリウス・ミヨー:手のひら交響曲第一番「春」、全3楽章3分しかかからない。
- ウェーベルン:5つのカノン作品16、3分半。
- ウェーベルン:3つの歌曲作品18、3分半。
- ヘンリー・カウエル:「オスティナート・ピアニッシモ」、3分半。
4. 4分から
- ウェーベルン:ピアノのためのソナタ楽章(ロンド)、4分。
- ウェーベルン:3つの歌曲作品25、4分。
- ジョン・ケージ:「季節はずれのバレンタイン」、4分
- ジョン・ケージ:「心象風景第5番」、4分
- ヘンリー・カウエル:ピアノのための「生命の竪琴」、 4分。
- ヘンリー・カウエル:ピアノのための「とら」、 4分。
- ウェーベルン:弦楽四重奏曲のための6つのバガテレ作品9、4分半。
- ウェーベルン:管弦楽のための5つの小品作品10、4分半。
- ジョン・ケージ:「4分33秒」、文字通り4分33秒かかる彼の代表作。
5. それぞれ数十人から数百人の作曲家が参加した世紀末の欧米のミニ音楽作品フェスティヴァル
1. 主催者:北ドイツのラジオ・ブレーメン、日時1995年11月11日、演奏時間60秒、テーマ:プロのソロ・チェロ奏者、二人の役者、ピアノ、アマチュアの弦楽オーケストラ。状況:デルメンホルストからのFM生放送、
2. 主催者:西オーストリアのORFチロル、日時1995年12月28日、演奏時間40秒、テーマ:「[「移動]]」、フルート2、サクソホーン、トロンボーン、打楽器2人、ハープ、アコーディオン、複数のヴァイオリンとヴィオラの小管弦楽。
3. 主催者:東イタリアのペスカラ市とキオラ・ミュージック・プレス音楽出版社、日時1997年12月15日、演奏時間70秒、テーマ: "Pescara, Pescara", per Orchestra piccola w:1-1-1-1, b:1-1-1-0, 3 perc, strings(10-8-4-4-2).
4. 主催者:南フランスのアンサンブル・デカダンスとリュネール市、日時1999年5月28日、演奏時間:10秒の小さい曲を24曲作曲する、総計4分00秒。テーマ:2000年ミレニウムfor Flute, Clarinet, Cello and Piano
5, 主催者:北アメリカのシカゴのアンサンブル・ミニマリスト、2008年9月27日、テーマ:100個の音符で書く音楽for Violin, Viola, Cello and Piano、約2分。