比良平ちさき
比良平 ちさき(ひらだいら ちさき)は、『凪のあすから』に登場する架空の人物。
設定[編集]
- 声 - 茅野愛衣
概要[編集]
先島光、向井戸まなか、伊佐木要と共に海の村である汐鹿生で暮らしてきた幼馴染4人組の一人。まなかにとっては保護者兼姉のような存在で、ちぃちゃんと呼ばれている。波路中学が廃校になると、他のメンバーと一緒に地上の美濱中学校に通うことになる。
第一部[編集]
中学生にしては発育が良く、水泳の授業ではクラスメイトの男子に好評で、女子には水着越しに胸を揉まれている。一見すると内面も光やまなかと比べて大人びた印象も受けるが、周囲が成長して変わっていっていることで複雑な心境となっている。光に恋心を抱いているが、光がまなかのことを好きだということを知っていることもあり、想いは伝えられずにいた。
木原紡相手には、光が「おふねひき」を壊した犯人がクラスメイトの男子だと誤解して殴ったことを光のために隠そうとしたことや、周囲のみんなが変わっていくんかで自分を変えようと光への恋心を諦めようとしたときなどに諭されて感情を爆発させている。そのこともあり、9話では要に「(紡のことが)大嫌い。」と言っているが、そんな様子のちさきに要は「そんな表情をさせるのか。」と意味深につぶやいている。その後、要にちさきのことが好きだという告白を受ける。自身も、告白したものの逃げられてしまったまなかを追いかけていく光に告白して、長らく伝えられなかった想いを告げたものの、実質的に振られてしまう。
第二部[編集]
巴日の海災では、幼馴染4人組の中で唯一人、地上に取り残されてしまう。そのため、木原勇の厚意によって木原家で5年間暮らして成長していき、看護学校に通うようになった。紡とは親しくなっているも、お互いの事情が絡み合って、微妙な距離感となっている。紡が都会の大学に通っていることもあり、網の手入れをしているときに倒れて入院することになった勇の面倒を見ている。勇が倒れた時には涙を流して紡に顔をうずめるなど、5年間で木原家はちさきにとって大事な存在となった。
5年間の冬眠のために変わっていない光に対して、5年間陸上で過ごして肉体的に成長して変わってしまったこともあり、光が冬眠から覚めた後も訪ねることができずにいた。しかし、外出時に偶然光に出会い、自分が5年前と変わっていないということを言われたことで、笑顔を見せた。また、汐鹿生に潜った際に偶然出会った光に手をひかれたことで、光のことを未だに好きなのだと自覚した。それでも、実際には紡に好意を持っていたようだが、他の幼馴染が冬眠していた5年間の月日で自分だけが変わりたくないという想いがあり、認められずにいた。そのため、紡に告白を受けても逃げ出してしまった。そして、要に自分の気持ちをぶちまけた後に、勇に家を出て寮生活をしようと思っていることを告げた。しかし、その後の紡のアタックで、自分が紡のことを好きと言うことを認める。再び起こったおふねひきでの災害時にはまなかを救出した。おふねひき後に、両親も冬眠から目覚めて様子を見に行ったりしているが、引き続き木原家に住み続けている。
5年前と比べて胸はさらに大きくなったようで、懐かしさで中学時代の制服を着用したときにファスナーを占めるときに胸の部分がきつくなり、ピチピチとなっていた。また、海水から上がったときに水が滴る様子を見て光と要が顔を赤らめるなど、5年間で色気はさらに増した模様。
愛称[編集]
第二部に入って以降、視聴者からは団地妻という愛称が定着している。これは狭山がちさきに「団地妻」という発言をしたことが基になっており、ちさきの言動とマッチしていたこともあり広まった。また、ちさき自身も第十九話で酒を探しているところを紡に見つかって「未成年だろ」と言われたときに「団地妻だしー」と発言している。