樋上いたる
樋上いたる(ひのうえ いたる)はゲームの原画家、key所属。大阪府出身。専門学校漫画家プロ養成科卒業。
人物[編集]
- ペンネームの由来はきたがわ翔の漫画『C』の主人公・天野格(あまのいたる)から。
- 好物は焼肉(特に塩タン)。
経歴[編集]
専門学校在学中にPCゲーム『同級生』に触れゲーム業界に就職を希望。が、当然ながら科が違うため学校に求人広告は無く、そのため自分で求人情報を探した結果、グラフィッカーとして採用される。未経験だったため仕事場で作業の仕方を教わることに(当時の環境は16色のドット打ちだった模様)。その後、転職し原画家に抜擢。
Tacticsにて原画を担当する。その後、狂ったデッサンと癖のある絵柄でTacticsに解雇を通告され、その対応に反発した折戸伸治・麻枝准・久弥直樹らと共にVisual Art'sの馬場社長にスカウトされ移籍。その後はKey所属の原画家となり、現在の人気を確立した。
2006年には、新ブランドpekoeの『ぼくらはみんな、恋をする』で、ボーイズラブゲームの原画に進出した。
原画担当作品[編集]
- Tactics
- 同棲
- MOON.
- ONE~輝く季節へ~
- Key
- pekoe
画風[編集]
描かれるキャラクターは極端に小さい鼻と口、鼻と並行に位置する大きな眼、手足は異様に細長く、胴長の身体という特徴を持っている。この為に、(特に)女性キャラクターは、一般に言う萌え絵とは一線を画した独特の絵柄となっている。ファンの間では、これらを俗に「いたる絵」と言うこともある。
一方で、キャラクターの表現においては、その表情の活用が巧みであり、心理描写を重んじるKey作品にとっては、代替できないコンポーネントである。また、その画風から、成人向けゲームとしての実用性が全くないというKey作品の極めて独特な特徴の構築にも貢献している。
「いたる絵」「葉鍵」という言葉に代表され、いろいろな意味でそれまでのコンピュータゲーム(成人向けゲーム)を根本から変える原動力となった一人である。
最近は独特のクセも抜けてきている。しかし、旧来の「いたる絵」愛好者からは、彼女独特の持ち味が失われつつあることに対する危惧が表明されている。
その他[編集]
彼女には一部の熱狂的なファンがおり、雑誌『GAMERS NAVI』(ゲーマーズナビ)の読者プレゼントであるCLANNADの一ノ瀬ことみを書いたイラスト入り樋上いたる直筆サイン色紙がYahoo!オークションに開始価格1円で出品されたが、531,000円で落札されて、ある種の伝説となっている。 落札者の名言、「私はクラナドと共に生き、共に死す!今更何のためらいがあろうか!!」
(ただし、この類の発言は鍵っ子にはよく見られるものである。かつては「沢渡真琴こそ我が命」とネットで表明した剛の者もいた。)
外部リンク[編集]
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