東京国際フォーラム
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東京国際フォーラム(とうきょうこくさいフォーラム)は、株式会社東京国際フォーラム(完成当時は財団法人東京国際交流財団)が運営する、公的総合文化施設。東京の代表的国際コンベンションセンターの一つにもなって英名はTokyo International Forumと表示される。
旧東京都庁舎の跡地に建設された(第3庁舎部分は、豊田通商丸の内ビルになっている)。7つのホール、展示ホール、33の会議室、店、レストラン、相田みつを美術館、太田道灌の像(都庁所在時から引き続き設置)などを備えており様々なイベントや展示が開催されている。
目次
建築[編集]
国際建築家連合(UIA)の基準に基づく国際公開コンペが初めて日本で行われ、設計者は建築家のラファエル・ヴィニオリに決まった。ガラスの吹き抜けホール(ガラス棟)は「船」を題材にしており、その巨大な外観と共に、構造を露出した内部が象徴となっている。
概要[編集]
- 設計者: ラファエル・ヴィニオリ(Rafael Viñoly)
- 構造設計:渡辺邦夫
- 設備設計:森村設計
- 所在地: 東京都千代田区丸の内三丁目5番1号
- 開館年: 1997年1月10日
- 階数: 地上11階、地下3階
- 建築面積: 21,000m²
- 延床面積: 145,000m²
- 敷地面積: 27,000m²
- 総工費: 1,647億円(用地費は除く)
各施設[編集]
- ホールA
- 世界最大の屋内コンサートホールで、客席数は2層構造で5,012席。8か国語同時通訳システム、AVネットワーク、音響設備、舞台機構も完備。
- ホールB7
- Bブロック最上部にあたる7・8階にある面積1,400m2の平土間形式のオープンスペース。可動式の間仕切りで分割しての使用も可。8か国語同時通訳システムなどを完備。
- ホールC
- コンサート向けのホールで、客席数は3層構造で1,502席。コンサートホールシェーパーや残響可変装置など、最新の音響設備を完備。
- ホールD7
- 引出し式の座席など採用した多目的ホール。
- Tokyo international forum.jpg
ガラス棟 夜間
- 東京駅(東京国際フォーラム).JPG
- 東京国際フォーラム 01.JPG
太陽光の下、照らしだされた国際フォーラム内部
- 東京国際フォーラム 03.JPG
ガラス棟端より撮影
- 東京国際フォーラム 04.JPG
ガラス棟最上階
運営[編集]
2003年7月に、民間企業の資金・人材・ノウハウを積極的に活用し、収益性・経営の効率性を向上させることを目的として、財団法人東京国際交流財団から第三セクター法人の株式会社東京国際フォーラムへ事業が譲渡され、丸紅社長・会長を経て、2002年から財団法人東京国際交流財団の経営顧問を務めていた鳥海巌が社長に就任。民間の経営手法を取り入れ、黒字化を達成した。
株主[編集]
イヴェント開催例[編集]
東京国際フォーラム主催分[編集]
- ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 「熱狂の日」音楽祭
- 毎年ゴールデンウィークに実施されるクラシック音楽コンサート。東京国際フォーラム全館を使用してフルオーケストラからアンサンブル、ソロまで期間中200以上もの公演が行われる。1公演は1時間程度、入場料1500円からという画期的なシステム。
- 丸の内キッズフェスタ
- 東京国際フォーラム開館10年記念事業として2007年より始った、夏休みの子ども対象イベント。株主企業などの社会貢献・文化活動を子ども向けのカリキュラムとして構成した多数のセミナーやワークショップが実施される。また展示ホールではステージパフォーマンスやアドベンチャーコーナーなどを実施。入場無料。(外部リンク参照)
- HARMONIA[ハルモニア]TIF光と音のハーモニー
- 東京国際フォーラムの年末イベント。2006年の年末から実施されている。展示ホールで音楽コンクールや舞踏会などのイベント、カウントダウンコンサートが行われる。11月中旬からはクリスタル・イルミネーションで地上広場が輝く。
- フォーラム・ミレナリオクラブ2005
- 東京ミレナリオの期間にあわせ、2005年12月24日-31日に開催されたイベント。ガラス棟全体を刻一刻と変化させる長谷川章氏の光のデジタルアート掛け軸やカウントダウンコンサートなどが実施された。
- 東京国際フォーラム 02.JPG
La Folle Journée
- 東京国際映画祭 05.jpg
太田道灌像
外部団体主催(貸館)分[編集]
- 2011~2013年の各年12月中旬又は下旬:一般参加型の「TOKYO FM 夢の第九コンサート」をホールAに於いて開催
- 2012年4月6日:当施設初のスポーツイベントとしてWBCダブル世界戦(帝拳プロモーション主催)をホールAに於いて開催[1]
- 2012年10月12~14日:国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会[2]
その他特記事項[編集]
- 東京駅の映像を撮影する為、フジテレビを除く関東の民放キー局が情報カメラ(お天気カメラ)を設置している(日本テレビでは当初、隣の東京ビルに設置していたが、「TOKIA」への建て替えに伴い当所に移設した)。
- 2013年2月10日にホールAにて開催された声優・戸松遥のコンサートの最中、2階席先端バルコニーライト収納部に設置されている舞台照明機材の一部(重さ約18.5kg)が固定金具の破損により落下し、1階席で鑑賞していた男性客1名が肩などに負傷、救急車で病院に搬送された。この事態を受けて東京国際フォーラム並びに当該公演を主催したソーゴー東京は連名にて文書にて謝罪の意を示すと共に再発防止を約束、更に出演者の戸松もまた自身のブログの中で謝罪の意などを示した。なお施設自体は翌2月11日より通常通り営業再開している[3][4][5]。
交通アクセス[編集]
脚注[編集]
- ↑ (2012-4-7) 東京国際フォーラムAホール、開館初のスポーツ興行 スポーツニッポン [ arch. ]
- ↑ 国際通貨基金(IMF)・世界銀行 年次総会2012 - 日本語版公式サイト・トップページ《2014年6月14日閲覧;現在はインターネットアーカイブに残存》
- ↑ (2013-02-13) 声優・戸松遥、ライブ中の照明機材落下事故について言及「大変残念に思う」 マイナビニュース [ arch. ] 2014-06-14 《→アーカイブ》
- ↑ (2013-02-12) 戸松遥の公演中 東京国際フォーラムで照明落下し男性けが スポニチ(Sponichi Annex) [ arch. ] 2014-06-14 《→アーカイブ》
- ↑ (2013-02-13) 東京国際フォーラム「戸松遥second live tour Sunny Side Stage!」ご来場のお客様へ PDF 東京国際フォーラム、ソーゴー東京 arch. 2013-05-16 2014-06-14