旧加太砲台弾廠(きゅうかだほうだいだんしょう)は、和歌山県和歌山市加太の登録文化財。
木造平屋建、切妻造、桟瓦葺の南北棟で大阪湾防衛用に山上に紀淡海峡を望む形で築かれた明治時代の砲台弾薬庫である。内部を3室に間仕切り、中央は弾架が設けられた作業場で、南北に詰所とみられる部屋がある。小屋組のキングポストトラス等を鉋仕上とした細部にいたるまで上質な造作で、由良要塞深山砲台跡の実相を伝える。