恋愛至上主義

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恋愛至上主義れんあいしじょうしゅぎ)とは、恋愛を人間における最高の価値と考える思想・思考形態を指す。そのような思想・思考形態をもつ人物を恋愛至上主義者という。

概要[編集]

日本においては、明治時代の北村透谷の思想が恋愛至上主義のはしりである。北村は、「厭世詩家と女性」で、「恋愛は人生の秘鑰(秘密を解く鍵)なり、恋愛ありて後人生あり、恋愛を描き去りたらむには人生何の色味かあらむ」と主張し、恋愛至上主義の立場を鮮明にした。

北村の思想はキリスト教的な理想と武士的な性道徳が結びついたものであり、自由民権運動に挫折した北村が、恋愛に理想を求めたことがこの言説の背景にあった。

大正時代、厨川白村は『近代の恋愛観』を著し、「恋愛は悠久永遠の生命の力がこもる」という言葉が当時の若者を魅了した。日本には古来より「恋愛至上」の思想があると主張し、恋愛結婚を理想化して物議をかもした。

近年の日本では「一定以上の容姿がある」(特に女性)と思い、または女性からそう見られている・見られたい若い男性や、若い女性(10代から30代前半の女性)がもつことが多いとされる。

また恋愛的価値がないとみなした異性を極度に蔑視・嫌悪するなどの傾向をもつものがあり、例えばいわゆるおたくを極度に嫌悪する傾向などは、恋愛至上主義者に多く認められる行動様式との見方もある。

日本が恋愛至上主義に陥ったのは戦後におけるアメリカ人の恋愛観を真に受けたことが引き金となり、そして日本における歌謡曲やドラマが恋愛がテーマとしたものが多いのも、恋愛至上主義が原因だとされる。


恋愛至上主義の特徴[編集]

  • 常に恋人を伴わなければならないという考え
  • 恋愛を生きがいとしている
  • 恋愛をしないもの、興味のないものに対する侮辱

恋愛至上主義の批判者[編集]

関連項目[編集]