南新宿駅

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南新宿駅(みなみしんじゅくえき)は、東京都渋谷区代々木2丁目にある、小田急電鉄小田原線である[1]。駅番号はOH 02

歴史[編集]

当駅が現在の位置に置かれたのは、隣接する新宿駅の拡張工事が1967年(昭和42年)に完了したときからである。駅はそれ以前、現在の位置よりも新宿駅寄り、現行の小田急線の新宿駅地下ホームからの線路が地上ホームからの線路と合流する踏切からその次の旧小田急本社(現在の小田急南新宿ビル)前の踏切にかけての地点に設置されていた。同地には新宿駅地上ホームへの線路と地下ホームへの線路との分岐器を設置したため、昔の駅の痕跡はほとんどみられず、わずかに踏切脇に当時の駅舎の土台部分のコンクリート跡が残る程度である。

  • 1927年昭和2年)4月1日 - 千駄ヶ谷新田駅(「千田ヶ谷新田」という表記もみられる[2])として開業[3]。駅名は当時の駅所在地の地名に由来する。
  • 1937年(昭和12年)7月1日 - 小田急本社前駅に改称[3]。小田原急行鉄道の本社が駅前にあることから。
  • 1942年(昭和17年)5月1日 - 南新宿駅に改称[3]。当時の小田急電鉄が当時の東京横浜電鉄等と合併し東京急行電鉄(大東急)となったことと新宿地区の南にあることから[4]
  • 1945年(昭和20年)5月26日 - 前日の夜からのアメリカ軍による東京大空襲(山の手大空襲)で、本社事務所(現在の小田急南新宿ビル)と新宿駅甲州口が焼失、新宿 - 南新宿間が不通となったため、数日間、全列車が当駅止まりとなる。
  • 1973年(昭和48年)12月21日 - 参宮橋方に150m移転し、現在地に開業[3]
  • 2012年(平成24年)2月 - ホーム有効長を10両対応とする工事が完了[5]
  • 2019年(平成31年)3月16日 - ダイヤ改正により、新たに10両編成の各駅停車が停車するようになる。

駅構造[編集]

相対式ホーム2面2線を有する地上駅である。

2009年(平成21年)5月から駅の改良工事を実施しており、エレベーターの新設やトイレの改修などが施工された。2012年(平成24年)2月に、各駅停車の10両編成化に対応するためのホーム有効長の延伸工事が完了した[5]。延伸部分は立入禁止の仕切りによって閉鎖していたが、2019年3月16日ダイヤ改正より10両編成の各駅停車が設定され、延伸部分の供用を開始した。

のりば[編集]

海側(南側)から下表の通り。

南新宿駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先
1 OH 小田原線 下り 小田原箱根湯本藤沢片瀬江ノ島方面
2 上り 新宿方面

(出典:小田急電鉄:駅構内図

駅構内設備[編集]

  • エレベーター[6]
  • 各ホームから改札への階段は8両編成の5号車付近にそれぞれ1か所ある。
  • トイレとATM横浜銀行)は下りホームの新宿寄りにある[6]
  • かつては改札内コンコースに忘れ物取扱所として「南新宿遺失物センター」が併設されていたが、2006年3月に経堂駅に移設された。

利用状況[編集]

2021年度の乗降人員3,410人であり[7]、小田急線内全70駅中最下位である。ただし、次点の足柄駅との差は僅かであり、年度により順位が入れ替わることがある。

また、新宿駅と目と鼻の先で徒歩圏内、かつ500メートルほど離れた代々木駅からは山手線中央総武線が運行されており、千代田区中央区などの東京都心部や渋谷池袋方面などに乗り換え無しで行けるなど、近距離に利便性の高い駅がある関係からか、東京23区内では利用者数の少ない鉄道駅の一つとなっている。

近年の1日平均乗降乗車人員推移は下表の通り。

年度別1日平均乗降・乗車人員[8]
年度 1日平均
乗降人員[9]
1日平均
乗車人員[10]
出典
1972年(昭和47年) [11]5,114
1982年(昭和57年) [12]7,625
1985年(昭和60年) [13]8,888
1989年(平成元年) [14]8,447
1990年(平成02年) 2,874 [* 1]
1991年(平成03年) 2,770 [* 2]
1992年(平成04年) 2,715 [* 3]
1993年(平成05年) 2,732 [* 4]
1994年(平成06年) 2,512 [* 5]
1995年(平成07年) 2,366 [* 6]
1996年(平成08年) 2,255 [* 7]
1997年(平成09年) 2,137 [* 8]
1998年(平成10年) [15]5,412 2,033 [* 9]
1999年(平成11年) 1,962 [* 10]
2000年(平成12年) 1,871 [* 11]
2001年(平成13年) 1,981 [* 12]
2002年(平成14年) 4,565 2,027 [* 13]
2003年(平成15年) 4,315 1,899 [* 14]
2004年(平成16年) 4,178 1,726 [* 15]
2005年(平成17年) 3,863 1,573 [* 16]
2006年(平成18年) 3,965 1,625 [* 17]
2007年(平成19年) 4,124 1,727 [* 18]
2008年(平成20年) 3,803 1,575 [* 19]
2009年(平成21年) 3,667 1,515 [* 20]
2010年(平成22年) 3,665 1,532 [* 21]
2011年(平成23年) 3,676 1,549 [* 22]
2012年(平成24年) 3,688 1,562 [* 23]
2013年(平成25年) 3,850 1,622 [* 24]
2014年(平成26年) 3,788 1,638 [* 25]
2015年(平成27年) 3,815 1,658 [* 26]
2016年(平成28年) 3,782 1,649 [* 27]
2017年(平成29年) 4,024 1,781 [* 28]
2018年(平成30年) 4,023 1,803 [* 29]
2019年(令和元年) 3,977 1,795 [* 30]
2020年(令和02年) 3,153
2021年(令和03年) 3,410

駅周辺[編集]

バス路線[編集]

最寄りのバス停留所は、ハチ公バス神宮の杜ルート(フジエクスプレスが運行)の代々木一丁目である。

隣の駅[編集]

小田急電鉄
OH 小田原線
快速急行・通勤急行・急行
通過
各駅停車
新宿駅 (OH 01) - 南新宿駅 (OH 02) - 参宮橋駅 (OH 03)

なお、1927年4月1日の小田急小田原線開業時から1946年5月31日まで、当駅と参宮橋駅との間に山谷駅が存在した。

脚注[編集]

  1. “南新宿駅のご案内・周辺情報”. 小田急電鉄. 2015年1月3日閲覧。
  2. 綱島定治 『ポケット大東京案内』 地人社/竹田弘文堂 昭和6年発行
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 綱島定治 『ポケット大東京案内』 地人社/竹田弘文堂 昭和6年発行
  4. その後、各会社に分離された後も、小田急本社は新宿駅西口駅前に移転したため、駅名が「小田急本社前」に戻ることはなかった
  5. 5.0 5.1 第91期のご報告(2011年4月1日から2012年3月31日まで) p9.小田急電鉄
  6. 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「kounai」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  7. 1日平均駅別乗降人員 - 小田急電鉄
  8. 渋谷区勢概要 - 渋谷区
  9. レポート - 関東交通広告協議会
  10. 東京都統計年鑑 - 東京都
  11. 『首都圏沿線ガイド1 小田急線各駅停車』(椿書院・1973年)p21
  12. 『日本の私鉄5 小田急』(保育社・1985年重版)p145
  13. 『小田急 車両と駅の60年』(大正出版・1987年6月1日)p150
  14. 鉄道ピクトリアル』通巻546号「特集・小田急電鉄」(電気車研究会・1991年7月臨時増刊号)p17
  15. 鉄道ピクトリアル』通巻679号「特集・小田急電鉄」(電気車研究会・1999年12月臨時増刊号)p29

出典[編集]

東京都統計年鑑

関連項目[編集]

外部リンク[編集]