勝どき駅
勝どき駅(かちどきえき)は、東京都中央区勝どき二丁目にある、東京都交通局(都営地下鉄)大江戸線の駅。駅番号はE 17。
駅名の「どき」は本来、「鬨」の漢字が当てられた地名であるが、それが常用漢字外であるため、平仮名での表記になった。
歴史[編集]
- 2000年(平成12年)12月12日 - 開業。
- 2003年(平成15年)7月11日 - A2b出入口が供用開始。A2出入口がA2a出入口に名称変更。
- 2010年(平成22年)12月1日 - A4a出入口が供用開始。A4出入口がA4b出入口に名称変更。
- 2011年(平成23年)8月20日 - ホームドアが稼働開始。
駅構造[編集]
出入口は6ヶ所あり、そのうち2ヶ所は開業後に供用されたものである。特にA2出入口は朝ラッシュ時の混雑が激しかったため、2003年(平成15年)にそのバイパスとしてA2b出入口が新設された。平日7時 - 10時はA2a出入口が入口専用、A2b出入口が出口専用となる。A2b出入口はエスカレーターが通常上下1基ずつ稼動しているが、当該時間帯は2基とも上り運転となる。
ホームと改札口、改札口とA4b出入口との間にはエレベーターが設置されている。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | 都営大江戸線 | 門前仲町・両国・春日方面 |
2 | 都営大江戸線 | 大門・六本木・新宿方面 |
ホームの深さは15.3mである。
利用状況[編集]
2013年(平成25年)度の1日平均乗降人員は90,601人(乗車人員:45,265人、降車人員:45,336人)である[1]。大江戸線内では新宿駅、大門駅、六本木駅に次ぐ第4位で、都営地下鉄全線の単独駅では最も多い。
開業当初に想定した1日平均乗降人員は約28,000人だった。しかし開業後、当駅の周辺地区である晴海や勝どきなどで高層マンションやオフィスビルなどの大規模開発が相次いだ。特に2001年(平成13年)4月に晴海アイランドトリトンスクエアが開業すると、その最寄駅である当駅の乗降人員が大きく増加し、開業から2年後の2002年(平成14年)度に乗降人員が6万人を越えた。平日朝のラッシュ時は通勤客で激しく混雑するため、誘導警備員が配置され、動線確保が行われている。
開業以来の1日平均乗降・乗車人員推移は下表のとおり。
年度 | 1日平均 乗降人員[3] |
1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|---|
2000年(平成12年) | 27,734 | 11,545 | [4] |
2001年(平成13年) | 28,063 | [5] | |
2002年(平成14年) | 31,293 | [6] | |
2003年(平成15年) | 64,183 | 31,301 | [7] |
2004年(平成16年) | 64,083 | 31,491 | [8] |
2005年(平成17年) | 65,533 | 32,178 | [9] |
2006年(平成18年) | 69,549 | 34,205 | [10] |
2007年(平成19年) | 75,932 | 37,451 | [11] |
2008年(平成20年) | 82,239 | 40,775 | [12] |
2009年(平成21年) | 83,442 | 41,487 | [13] |
2010年(平成22年) | 80,825 | 40,145 | [14] |
2011年(平成23年) | 76,085 | 37,988 | [15] |
2012年(平成24年) | 84,940 | 42,405 | [16] |
2013年(平成25年) | 90,601 | 45,265 |
混雑対策と大規模改修[編集]
勝どき駅では乗降人員の増加への対策として、混雑緩和のために大規模な改良工事を行われている。現在の島式ホームの南側に外回り(大門・六本木方面)用のホームを増設すると共に、従来の島式ホームを内回り(両国・飯田橋方面)専用する事で内回り・外回りのホームを分離し、併せて南北で分離されているコンコースを繋いで拡大するというものである[17]。この改良工事は2010年(平成22年)度から約5年かけて行われる予定で、完成すると都営地下鉄では初の変則相対式のホーム構造となる[18]。
駅関連施設としては2010年(平成22年)12月1日、勝どきビュータワーに直結するA4a出入口の供用が開始された。
駅周辺[編集]
- 勝どきサンスクエア
- 勝どき郵便局(2F)
- イヌイ倉庫 - 現在でも到着時の案内放送に使われている。
- 隅田川
- 晴海アイランドトリトンスクエア
- 住友商事 本社
- 山九ビル
- 山九 本社
- 江間忠ビル
- 財団法人 日本無線協会
- 晴海埠頭
- ほっとプラザはるみ
- 晴海客船ターミナル
- THE TOKYO TOWERS
- ゆりかもめ新豊洲駅 - 南へ徒歩25分。晴海大橋の開通により両駅が直接陸路でつながった。
- JSOL(旧・日本総研ソリューションズ)東京本社
- 中央区立月島第一小学校
- 中央区立月島第二小学校
バス路線[編集]
最寄り停留所は勝どき駅前と勝どき駅となる。
- 勝どき駅前
-
- 新橋行は、勝どき橋南詰バス停から発車する。
- 江戸バス(中央区コミュニティバス) 南循環:中央区役所行
- 勝どき駅
- 日立自動車交通
- 江戸バス(中央区コミュニティバス) 南循環:新島橋・豊海町経由 中央区役所行
その他[編集]
- かつて、駅名標の下に「晴海トリトンスクエア前」という副名称板が掲示され、到着時にも「60のショップ&レストラン 晴海トリトンスクエア」の案内放送が行われていた。2010年初頭になって、文字は消去された。
- 豊洲駅から当駅までの東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)の延伸計画がある。
- 駅筐体の上部に晴海通りアンダーパスを、下部に首都高速10号晴海線を建設する計画があることから、それらを見越した設計になっている。コンコースが南北に分断されていたのもこのアンダーパス計画があったためである。
隣の駅[編集]
脚注[編集]
- ↑ 東京都交通局 各駅乗降人員一覧
- ↑ 東京都統計年鑑
- ↑ 各種報告書 - 関東交通広告協議会
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成23年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成24年)
- ↑ 都市鉄道整備事業〜使いやすい鉄道の整備を目指して〜 12ページ
- ↑ “勝どき駅ホーム増設 『ラッシュ』に切り札”. 東京新聞. (2010年1月7日) 2010年1月22日閲覧。