下手人(げしゅにん 中近世の読みは「げしにん」)は、解死人に起源を有する江戸時代に使われていた犯罪に関する語で、以下の意味を持つ。
- 殺人犯。
- 庶民に科されていた6種類の死刑のうちで、最も軽い種類。
- 上記の刑罰に該当する犯罪行為を行った犯罪者のこと。
現在は、専ら「殺人犯」の意味で用いられる。
現在の日本では、死刑は「絞殺刑」のみだが、江戸時代には罪状に応じて6種類の死刑が定められていた。その中で最も軽い刑罰が「下手人」である。斬首(刀で首をはねる)により殺害する刑で、他に付加的な刑罰は科されない。引取り人がいる場合には、処刑後に死骸を引き渡し弔うことも許されていた。
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