上部康明
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上部 康明(うわべ やすあき、1964年3月6日 - 2012年3月29日)は、下関通り魔殺人事件の犯人である。
人物[編集]
- 山口県豊浦郡豊浦町(現:下関市)出身。
- 山口県立豊浦高等学校から浪人を経て九州大学工学部建築学科卒業後、一級建築士の資格を取得。頭は良かったらしい。
- 設計事務所を運営していたが、運営に行き詰まり廃業。
- 軽トラックを購入して運送業を始めたが、台風18号で軽トラックが冠水し使用不能になり「何をやってもうまくいかない」と思うようになる。
- その責任が両親と社会にあると考えるようになった。
凶行[編集]
1999年9月29日午後4時25分頃、レンタカーでJR下関駅東口の歩道を車ごと横断し、ガラスのドアを突き破って駅構内の自由通路に侵入、そのまま売店や多数の利用客などの存在する駅構内を約60m暴走して7人をはねた。その後は車から降り、包丁を振り回しながら改札を通過し、2階のプラットホームへと続く階段を上る途中で1人を切りつけ、プラットホームに上がってからさらに7人を無差別に切りつけた。この結果、5人が死亡、10人が重軽傷を負った。上部は駅員に取り押さえられ現行犯逮捕された。
裁判[編集]
- 2002年9月20日、山口地方裁判所下関支部で死刑判決。
- 2005年6月28日、広島高等裁判所で控訴棄却。
- 2008年7月11日、最高裁判所第2小法廷で上告棄却。これにより、上部の死刑が確定することとなった。
- 2012年3月29日、広島拘置所で死刑執行。