ヤマザキ春のパンまつり
ヤマザキ春のパンまつり(ヤマザキはるのパンまつり)は、山崎製パン(ヤマザキ)が毎年春期に開催する販売促進キャンペーン[1]。1981年(昭和56年)に開始して以来、フランスのアルク・インターナショナル社(旧・デュラン社)製の「白いお皿」を景品として購入者に贈っている[2]。2019年(平成31年・令和元年)までに5億枚の皿が配布されている[3][4]。
概要[編集]
例年2月から3月に開催され、ヤマザキが指定する対象商品に貼付された点数シールを規定点数だけ集めると、集めた人全員に景品の「白いお皿」が配布されるというイベントである[1]
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2019年(平成31年・令和元年)までに配布された皿の総数は5億枚にのぼり、ヤマザキは毎年1400万枚ほど交換用に発注している[3]
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同様の点数シール添付対象商品を集めてプレゼントされるキャンペーンとして、「夏・秋のおいしいキャンペーン」があり、こちらはオフィシャルスポンサーとして協賛している東京ディズニーリゾートの入場年間パスポートやヤマザキパングループの菓子ブランド各社(ヤマザキビスケットテンプレート:Efn2、不二家、東ハト、および地域限定の末広製菓、秋田いなふく米菓)の商品詰め合わせなどが贈呈される。
「パンまつり」というキャンペーン名ではあるが、山崎製パン取扱店にて販売されている洋菓子や和菓子、同社が運営しているコンビニエンスストアチェーン店のデイリーヤマザキ・ニューヤマザキデイリーストア・ヤマザキショップ・ヤマザキスペシャルパートナーショップテンプレート:Efn2にて販売されている「ヤマザキベストセレクション」名義のプライベートブランド商品(おにぎり・お惣菜・弁当など)[9]も2015年から応募用点数シールの添付対象となっている[10][11]。
歴史[編集]
1981年(昭和56年)に「春の食パンまつり」として開始した[2]。当時からデュラン社製の「白いお皿」を贈っていた[2]。ヤマザキにとって、春はパンの売り上げが伸びる時期であり、売り上げが伸びる時期に合わせてパンまつりを開催し始めたとされ、第1回が消費者に支持されたため、毎年のキャンペーンとなった[1]
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1983年(昭和58年)には山崎製パン創業35周年を記念して「謝恩パンまつり」として開催、スープ皿をプレゼントした[12]
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2011年(平成23年)は東日本大震災を受け一時休止し[3]
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2020年(令和2年)、2019年-2020年中国武漢における肺炎の流行の影響により途中で打ち切る予定。
白いお皿[編集]
ヤマザキ春のパンまつりの景品である「白いお皿」は1981年(昭和56年)の開始当初から継続している[1]
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皿は陶器ではなく、強化ガラスでできており、軽度の衝撃で割れることがなく、電子レンジで使用することも可能である[3]
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文化[編集]
開催回数を重ねるにつれ、ヤマザキ春のパンまつりのファンも世代から世代へ継承され、一種の「国民的祭り」になっている[2]。加藤直美の『コンビニ食と脳科学』では「春のパン祭」が2月の日本の一般的な歳時・行事の1つとして記され、季節感のするイベントに含んでいる[21]。ヤマザキ春のパンまつりに続き、敷島製パンでも1989年(平成元年)春から全員プレゼントキャンペーンを実施しており、そのほかの製パン業者やコンビニエンスストアにもプレゼントキャンペーンが拡大している[2]。
インターネット上では、東映まんがまつり・花王ヘアケア祭りと並び「日本三大祭り」に挙げられている[2][3]
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ニュースサイトなどでは、効率的なポイントの集め方[22]、ヤマザキ春のパンまつりを題材としたアンケートの結果[23]や法律にまつわる話題を特集すること[24]がある。2015年(平成27年)には『ヤンキー春のパンまつり』というスマートフォン向けのゲームが登場した[25]。
シール窃盗問題[編集]
ヤマザキの商品を取り扱っている店舗では、点数シールだけを窃盗され商品は棚に戻されるという被害が発生している[26][27][28]。シールがはがされる際にパッケージが破損するケースも多いという[26]
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2018年(平成30年)には、とあるTwitterユーザーがこの問題についてつぶやき、多くのリツイートを集め注目された[26]
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上記小売店での点数シール盗難防止のためか、商品によってはパッケージの外装フィルムに点数部分を印刷したものも実施期間中に販売されていた。この場合、パッケージに印刷された点数部分をはさみで切り抜き、台紙にセロハンテープなどで貼る手間がかかる。
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 菅森健吾 (2015-03-15) 菅森健吾 ヤマザキに直撃! 「春のパンまつり」が「春」なワケ suumoジャーナル Livedoor ニュース 2015-03-15 arch. 2015-07-08 2015-06-30
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 2.7 福光 2013 47
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 若松真平 (2015-03-15) 若松真平 ヤマザキ「春のパン祭り」仏でも有名? 毎年1400万枚の皿を発注 withnews 朝日新聞社 2015-03-15 arch. 2016年2月24日 2016-02-24
- ↑ 4.0 4.1 () 山崎製パン@春のパンまつり@yamazakipan_cpのツイート(2020年2月1日作成) [ arch. ] 2020年2月1日
- ↑ 5.0 5.1 (2015-01-19) 〜新しいお皿で、うれしい春を。〜ヤマザキ 春のパンまつり「白いモーニングディッシュ」プレゼント ヤマザキ 山崎製パン 2015-01-19 arch. 2015-07-01 2015-07-01
- ↑ 6.0 6.1 あおきめぐみ (2015-01-20) あおきめぐみ ヤマザキ春のパンまつり、2/1スタート 今年のお皿は「白いモーニングディッシュ」 はてなニュース はてな 2015-01-20 arch. 2015-07-01 2015-07-01
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- ↑ 12.0 12.1 「山崎製パン、35周年キャンペーン プレゼントなど、健康食パン前面に」日経産業新聞1983年2月17日付、15ページ
- ↑ 13.0 13.1 「パン需要喚起に懸命 各社の競争、さらに激化」日本経済新聞1985年6月7日付、朝刊13ページ
- ↑ 14.0 14.1 "普通食パン 敷島に「超熟」効果"日経流通新聞1999年4月3日付、6ページ
- ↑ 夢野うさぎ (2011-03-20) 夢野うさぎ 「ヤマザキ春のパンまつり」休止のお知らせ/「夏のパンまつり」開催の可能性は!? pouch SOCIO CORPORATION 2011-03-20 arch. 2015-07-01 2015-07-01
- ↑ (2013) 業界初「ヤマザキ春のパンまつり2013」で使える点数シール3点分つき!「ヤマザキパン」公式レシピ本発売 主婦の友社 2013 arch. 2015-07-01 2015-07-01
- ↑ 新刊JP編集部 (2013-02-01) 新刊JP編集部 「春のパンまつり」開幕に合わせ公式レシピ本登場 Business Journal サイゾー 2013-02-01 arch. 2015-07-01 2015-07-01
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- ↑ () 春のパンまつりヒストリー [ arch. ] 2019-10-21
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- ↑ (2015-02-08) 食器がもらえる「春のパン祭り」 パンを買わずに「応募シール」を持ち去ったら犯罪? 弁護士ドットコムニュース 弁護士ドットコム 2015-02-08 arch. 2015-07-08 2015-07-08
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参考文献[編集]
- 加藤直美 (2009-08-25) 加藤直美 [ コンビニ食と脳科学 : 「おいしい」と感じる秘密 ] 祥伝社新書, 170 祥伝社 2009-08-25 978-4-396-11170-0
- 福光恵 (2013-04-08) 福光恵 [ あなたのうちにも1枚ある? なぜ春にパンまつりか ] AERA 26 17号(2013年4月15日号) 朝日新聞出版 2013-04-08 09148833
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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