ヘルベルト・ブロムシュテット

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ヘルベルト・ブロムシュテット(Herbert Blomstedt、1927年7月11日-)は、スエーデン人指揮者である。ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、バンベルク交響楽団の名誉指揮者であり、日本のNHK交響楽団の桂冠名誉指揮者である。

概要[編集]

牧師の父アドルフ・ブロムシュテットと母アリダ・ソーソンの間に、アメリカ・マサチューセッツ州スプリングフィールドで生まれる。2歳の時、両親の故郷のスエーデンに帰る。父の転勤にともないスウェーデン、フィンランドの各地を各地を巡る。母親はアメリカ生まれのスエーデン人ピアノ教師であったから、ブロムシュテットは6歳頃からピアノ、後にヴァイオリンのレッスンを本格的に受けた。 成長するとストックホルム音楽大学では各楽器と、音楽学や指揮法を学んだ。ウプサラ大学で音楽学、心理学、宗教学を専攻した。 1949年にダルムシュタット夏季現代音楽講習会で現代音楽を学ぶ。 スイスの音楽大学バーゼル・スコラ・カントルムでバロック音楽を学ぶ。 ジュリアード音楽院で指揮者のイーゴリ・マルケヴィッチ、ジャンモレルに指揮法を学ぶ。タングルウッド音楽センターでレナードバーンスタインに師事する。若い頃はフィンランドに住んでいた。 1953年にクーセヴィツキーコンクールで賞を得て、1954年2月にロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団でベートーヴェン、ヒンデミットなどの作品を指揮して本格的にデビューする。 1955年にはザルツブルク指揮者コンクールで優勝して注目される。スウェーデン中東部ノーシェピンの交響楽団を皮切りに、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団、デンマーク放送交響楽団、スウェーデン放送交響楽団の首席指揮者を歴任する。 ベートーベン、メンデルスゾーン、ブラームス、シューベルト、ブルックナー、リヒャルトシュトラウス、ヒンデミットなどドイツ、オーストリア系統の作曲家の作品の演奏で知られた。 1985年から 1995年までサンフランシスコ交響楽団の音楽監督となる。 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とは2011年1月26日にニコラウス・アーノンクールの代役として出演した。

来日[編集]

1973年、シュターツカペレ・ドレスデンの来日公演の指揮者として初来日した。5年後の1978年4月、シュターツカペレ・ドレスデンの再来日公演。1981年のNHK交響楽団への初客演以降、同楽団へ積極的に客演指揮している。 NHK交響楽団から1985年に名誉指揮者、2016年に桂冠名誉指揮者の称号を贈られた。 2022年夏に転倒により大きなケガを負い、2022年10月の来日が危ぶまれていたが、奇跡的な回復を見せた。

人物[編集]

模範とする指揮者にトスカニーニ、フルトヴェングラー、ワルターなど偉大なマエストロがいる。オーストリア=ドイツ音楽の伝統を守る最後の継承者の一人と言われる。音楽はオーソドックスで正統的な解釈である。